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【マルチプラットフォーム】『A Short Hike』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2023/10/28
ゲーム感想&レビュー 0
PCゲーム Steamゲーム EGSゲーム GOGゲーム Switchソフト PS4ソフト XboxONEソフト XboxX|Sソフト アクション
今回は『A Short Hike』の感想です。

ちょっと前にセールで買って積んでいたのを崩しました。定価から800円台とお安め、セール時には500円ぐらいになるお手ごろな作品です。
内容はというと、自然豊かな小さな島で過ごすオープンワールドアドベンチャーゲーム。一番高い山の頂まで登るという目標こそ決まっているものの、島民とのふれあいやコレクション要素も充実していて単なるハイキングシミュレーターでは留まらない作品でした。
寄り道を挟みつつイベントを一通り見終えた?所まで遊んで約5時間ぐらい。パッと遊べてリラックスできるゲームを探している人にオススメ。

任天堂の公式オンラインストア。「A Short Hike ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
PS4版『A Short Hike』を購入しよう。穏やかなアドベンチャープラットフォームゲームで、自然の中に逃避して、小さなオープンワールドを探索しよう。
穏やかな山腹の風景が広がる、ホークピーク州立公園。ハイキングをしたり、山に登ったり、風に乗って空を飛んだりしながら、山頂を目指そう。
・タイトル:A Short Hike
・発売元:
adamgryu(PC版) / Whippoorwill(コンソール版)
・開発元:adamgryu
・対応ハード:
PC(Steam/EGS/GOG/itch.io)/Switch/PS4/XboxOne/XboxX|S
・定価:
-Steam版:820円(税込)
-Switch版:850円(税込)
-PS4版:880円(税込)
-Xbox版:947円(税込)
・発売日:
-PC版:2019年7月30日
-Switch版:2020年9月24日
-PS4/Xbox版:2021年11月16日
・ジャンル:アドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:© 2019 Whippoorwill Limited
・公式サイト:https://ashorthike.com/

どういう人にオススメ?
・穏やかな雰囲気のオープンワールドゲームを探している人!

良かった点
・黄金の羽を集めることで移動が自由になっていく
・島はそこまで広くは無いけれどもイベントや地形が充実している
・島民達が暖かく話していて穏やかな気持ちになる

賛否両論?点
・頼まれている事を見返せるようにメモしてくれていると有難かった
・カメラを自由に動かすことができないので一部操作しづらく感じる場所がある

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




自然豊かな公園で過ごす平穏な一日


主人公のクレアは都会に暮らしているらしい鳥の女の子です。舞台のホークピーク州立公園へは叔母に連れられてやってきました。
都会っ子の必需品である携帯電話をちゃっかり持ってきたはいいものの、公園がある島には電波が届かず実質ただの文鎮と化してしまってます。やってきた当日は電波が繋がらない事を知らずに家族からの連絡を待って家にこもっていましたが、島で一番標高の高いホークピークという場所でなら繋がるかもという叔母からのアドバイスを受けて家族に電話をかけるべくホークピークを目指して山を登る事に。
ただしホークピークまでの道のりはかなり険しい山道。クレアが鳥であるおかげでAボタンを押すと羽ばたいたり空中でAボタンを長押しすると滑空したりできますが、初期状態では体がほんのり浮く程度しか飛べないため頂上までひとっ飛びなんて夢のまた夢。
なのでまずは足で麓を歩いて行って、その道中で拾うか島民のお願い事を叶えるかしてツール黄金の羽を集めれば少しずつ頂上へ近づけるようになっていきます。途中に崖を登っていく箇所が複数あってかなりハードな山道なのに加えて山頂付近は雪が降るレベルの高山地帯となっているため途中からはハイキングの範疇を超えてガチ登山になっているような気もしなくもないのですが、クレアが小さい時に家族と一緒に登ったことがあるらしいので鳥一族にはこの高さでもハイキングに入ってしまうのかも。
黄金の羽は他ゲームで言うスタミナ最大値上昇アイテムに相当。集めれば集めるほど連続して羽ばたける回数やダッシュできる時間やロッククライミングし続けられる時間が延びて移動可能な範囲も増えていくという仕組み。
最初はスタミナの少なさ故にちょっとした探索をするのにも苦労が絶えませんが、黄金の羽が集まるのにつれて機動力が向上していって快適に移動ができるようになります。ちなみに滑空中には黄金の羽を消費しないので、崖登りと滑空を組み合わせるとかなりの距離を飛んで水平移動することも可能です。
この黄金の羽を集めると行動範囲が増えていくシステムについては、体験や経験を積み重ねて成長していけば人生全体で壁や山になる出来事も乗り越えられるというクレアとクレアを操作しているプレイヤーに対する応援が隠されているようにも感じられました。かつて家族と一緒に乗り越えた山を今度は1人で乗り越えれるように頑張るという、大人への成長譚をひと夏の思い出という形で表現したのが本作のストーリー…なのかもしれません。
カメラが角度を多少変えれる程度しか動かせず視点のせいで動きにくいと感じるエリアも極一部あるにはある(特に海上)のですが、操作ミスした所でダメージを受けたりゲームオーバーになるようなゲームでもないのでそこまで気にはなりませんでした。その他の操作性についてはほぼ満点と言っても差し支えないレベルで快適で、ひたすら走り回ったり飛び回るだけでも楽しめます。
ホークピークの頂上に辿り着くとエンディングのフラグが立ちますが、黄金の羽はそれまでに7~8枚は集める必要アリ。特に山頂付近は寒さのせいで使った羽が凍ってしまい焚き火や温泉で暖まるまで回復しなくなるため、ルート取りをある程度しっかり考えないといけなくなったりもしてちょっと大変になります。
黄金の羽は全部で20枚ほど隠されているので、その半分程まで集められたらエンディングを見られるようになるという点では易しめなゲームではあると思います。これ以上はスタミナが足りなくて進めないぞと思ったら、出会った動物に片っ端から話しかけてを頼み事をやったり探索をして羽を集めるとだいたい解決します。
頼まれた事をメモしてくれる機能は作中には無いので、面倒だからと後回しにしたり一度用事で手を離してプレイを再開した時に何をするつもりだったか忘れがちになる点は注意。頼まれた事はさっさと終わらせてしまうか、長くなりそうなものは手書きでメモを残しておくといいかも。

ホークピークに登る以外にもできる事は色々

携帯電話が無くとも、島でできる事はホークピークの頂上を目指す以外にも沢山あります。特にやり込めるものだと釣りとか。

釣れる魚の中には場所が限定されるものもいて、水場を見つけしだい釣り糸を垂らしたくなるぐらいには楽しかったです。アルビノ等の珍しい変種もいるのでコンプリートは結構大変でやりごたえもアリ。
図鑑があるといいなーと思っていたら、船乗りさんに魚を3種類見せると釣り日誌を貰えました。釣り日誌には釣った魚の種類と最大サイズが記録されます。
他にも、宝箱探し双葉に水やりして花を咲かせたりツルハシで開けられる抜け道を探したりパルクールで島民の女の子と勝負したりスティックバレーで遊んだり船を借りて海上を移動したりできます。お金の他に役立つかどうかは気にせず色んなアイテムを集めるのも楽しかったです。
島民とのコミュニケーションも本作の醍醐味で、クレアが島で出会う動物はざっと20名程度。悩み事を解決したり一緒に遊ぶと黄金の羽などのアイテムをくれたり・ファッションアイテムの帽子を売ってくれるようになったりもするので、島での一日を最大限楽しみたいのであれば見かけた全員に話しかけるべし。
島民達は優しい動物達がほとんどでクレアが都会から来たといって邪険にされる事もありません。少しお口が悪いヤツやちょっとずる賢いと思うヤツもいなくもないけれども大多数の動物が親しみを込めて会話してくれますし、クレア自身も良い子なので大体のイベントがホッコリする展開になります。

島民の中だと個人的にはスティックバレーで遊ぶ2人組が一番好きです。ラリーが全然続かなかった時も残念がったり馬鹿にしたりはしてこなくて気にせず次のチャレンジをさせてくれるし、ラリーを長く続けられるといっぱい褒めてくれる良い子なので。
後は釣った魚を見せると思い出話をしてくれる船乗りのペリカンさんも好きです。珍しい魚を持っていくと凄いと褒めてくれた上で大金で買い取ってくれるのも嬉しかったです。
平和な一方で現実的な悩みを抱えている人がいたりするのもこの島の特色かも。自分のスタンスに悩む画家のアライグマさん、少し手荒な方法を使ってでも足りない学費を稼ごうとするコワモテの苦学生あんちゃん、なんならクレアも都会の生活に疲弊していた所をリフレッシュさせるべく島へ連れて来られているのでその一員だったりします。
こういった人生の途中には上手くいかない事もあるよねと意識させてくる所がちょくちょくありつつも、イベントを進めていくと厳しさよりも温かさの方が前に出てくるのが居心地の良さを強くしている所だと思います。ファンタジー過ぎずリアル過ぎずのバランスが絶妙で、島民やクレアの言葉も作中の悩める動物達とその様子を見ているプレイヤーにとって押し付けがましくない程度の励ましになっていると感じられて和みました。

話は変わりますが、島がそこまで広くない代わりにすぐに目的のエリアに行けたりする所も良点。ファストトラベル機能やマップ機能は未搭載なのですがそれで困らない程度には狭くランドマークも多く、小ぶりだけど密度が高く走り回っていて楽しいマップです。
特に1つの島の中でも景色が場所によって大きく違っているのが探索を楽しくしているポイントだと思います。夏感のある森や浜辺の他に、秋の如く紅葉している渓流、雪が積もり凍えるほど寒い高山、雨の降りつづく墓場など、四季折々の景色が1つの島内に凝集されている感じ。
ついでにピクセル味のあるグラフィックも優しくて好きですし、BGMもエリア毎に切り替わる上に落ち着くものが多く雰囲気にピッタリでとにかく遊んでいてリラックスできるゲームでした。オプションでピクセルサイズを最大か中の2択で調節できる所から考えるに、3Dで作られたモデルにフィルターをかけることでピクセルアートっぽくしているみたい。



総評:こぢんまりした短編オープンワールドゲーム、日常が忙しくて疲れている人にこそオススメ

広くはないけど色々と充実している自然豊かな島でやりたいように過ごす、平和でこぢんまりとしたオープンワールドアドベンチャー。
探索できる範囲が広くないと言っても、景色の種類やランドマークに富んでいて出会いもたくさんあって平穏ではありながら退屈とは無縁でした。リアルで旅行に行った時と同様の特別な休日感を感じられると同時に、崖を登ったり空を飛んだりとゲームならではの移動方法も充実していてとにかく楽しかったです。
控えめなボリュームやお値段も含めて日頃の疲れを取るのにちょうどいいサイズ感。普段の日常生活や激しいゲームで疲れている人にこそオススメな作品かも。
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