【マルチプラットフォーム】『アナーキュート』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『アナーキュート』を購入しました。

キュートな動物たちが暴動デモを起こすアクションゲーム。おめめがめっちゃキラキラしてて可愛い。
ウサギやイヌなど世間一般的に可愛いと言われる動物の他、カブトムシや貝やクモなどニッチな人気がある(?)動物も登場。みんな可愛いデザインになっていてラブリー。
エンディングまでは6時間程でした。でも全ステージSランククリアには中々に苦戦して16時間程かかってます。

東京・パリ・マイアミ・レイキャビクと現実にある都市が舞台になっていますが、住民は人間以外の動物達に置き換えられていて脊椎動物から無脊椎動物まで幅広い種族が住んでいます。
昆虫など苦手な人が少なくない動物も少なからず出てくるもののみんな可愛いデザインになっているのでたぶん大丈夫。もしムリな見た目の子がいればメインメニュー>カスタムでチームから外せば登場しなくなります。
こんな見た目ですが、中身は決して癒しゲーではありません。タイトルから既にアナーキーとキュートのかばん語になっているし、ストーリーも洗脳で世界を牛耳っている悪い奴に対して住民が自由を求めて集団暴動を起こすというもので中々のディストピアっぷり。
プレイヤー側ことデモ隊は路地裏で地図を広げて作戦会議を行ったり、プラカードを持って走り回ったり、警察と乱闘を繰り広げたりとやることが過激。集団で寄ってたかってリンチする様はもはや動物の皮を被ったストリートギャング。
方や相手は絵に描いたような悪の独裁者で、ムービーでは言論統制済みっぽいニュース番組が流れるし、反乱分子を捕まえるためか暴動対策か街では大量の警察が見回りしていたり、果てには総統の巨大な像が広場に置かれていたりもします。
出てくるのが可愛い動物オンリーという所で少しだけ毒抜きはされていますし・乱闘の表現はかなりコミカルで血を流したりもしませんが、雰囲気はデモ隊vs警察を忠実に再現しているように思えました(リアルではテレビ越しでしかデモを見たことがないので断言はできませんが…)。
不快に感じない範囲でデモ活動を再現している一方で、人間をキュートな動物に置き換えたり・デモを起こされる側を徹底的に悪として描くことでマイルドに見せるような工夫もなされていて、遊んでいる側が罪悪感を感じなくて済む作りになっています。そのおかげか暴動というハードなテーマを扱っているのにも関わらずCEROはA判定。
ただ、こちらのメンバーが倒されると遺体がその場に横たわるのだけは生々しいかも。敵として出てくる警官の方は倒しても吹っ飛ぶだけなのもあって、仲間の遺体を見る度「また同志が犠牲になってしまった…」という怒りとやるせなさを感じます。
抵抗に犠牲は付き物ということか誰一人やられずにクリアするのは困難ですが、それでもできる限り犠牲者を減らしたいと思わせてきます。

このゲームでは明確なリーダーキャラや主人公が決められておらず、「集団そのもの」を操作して進めていきます。
基本操作はLスティックで移動・Bで殴り合い・Yでダッシュ・ZLで持っている爆発物を投擲・ZRで持っている小物を投擲。物を拾ったり・攻撃対象のロックオンは近づくだけで自動で行ってくれます。
1人だと素手では警官1人倒すことができないぐらい非力でも、仲間を集めて群れで行動すれば重装部隊どころか巨大ロボット兵器とも渡り合うことができるようにもなります。
人数=攻撃力=HPと言えて、集団がデカければデカいほど殴り合いでも短い時間に与えられるダメージが増えるし・ゲームオーバーになるまでの猶予も多くなります。正に数こそパワーを体現したようなゲーム性。
人数がある程度いると特殊なスキルも使えるようにもなります。10人集まれば敵をスタンさせたり重いものを押し出せたりする「インパクト」が、30人集まれば目の前にあるビルを倒壊させる「ハカイビル」が使用可能となり戦略が増えます。
ステージ初クリア時に貰えるコインで新しいスキルを解禁することもできます。コインで買えるのは20人・40人・60人集まった時に発動できるようになるスキルで各フェーズ毎に4種類ずつ用意されており、走る速度が上がるなどの機動力を上げるものや倒したビルを持ち上げて投げつけることができるようになったりとこちらも強力。
体力はメンバー1人毎に設けられており、敵の攻撃や地雷などの罠でダメージを受けすぎると死亡し人数が減ってしまいます。今いるメンバーのHPを回復することはできませんが、囚われているメンバーを助け出すことで集団全体としては回復兼パワーアップができる感じです。
しかしメンバーが減ると戦闘力も減る仕様上、無闇矢鱈に特攻して人数を減らしまくっているとジリ貧になりクリアが困難になってしまいます。相手の強攻撃などで一気に人数を減らされるとその後の挽回がとても厳しく、リスタートせざるを得なくなることも少なくありません。
人数が減ることで倒せるものも倒せなくなってしまうので無駄な犠牲が出てしまうのは可能な限り避けたい所。危険な攻撃はしっかり避けて・スナイパーなどが待機しているような道は回り道するのも大事。
人数を減らしたくない時や少人数の時に敵と対峙せざるを得ない場合、落ちている物や車を拾っては投げつけたり・敵が落とすレーザーキャノンなどを用いて戦うのも手。人数が集まってなくとも道具を使えば切り抜けられる場面がかなりあって、人数の多さだけでなく武器を持つことの強みについても教えてくれるゲームです。
また、明確なリーダーがいないということで集団が大きくなればなるほど中心がわかりにくくなり操作が困難になっていきます。地雷とかビーム兵器は元から避けにくいのに、人数が増えれば増えるほどさらに避けにくくなって犠牲者も発生しがち…。
人数が少ない時は素直に操作できるのですが、大人数を動かしている時はまるで液体を動かしているような操作感。でも壁につっかえたりしてはぐれるメンバーが出てこないぐらいにはAIが賢いので予想よりかはストレスフリーでした。
ただ、敵のAIも同じぐらい賢くて一度見つかると延々と追いかけてくるのは厄介でしたが…。バレたら即倒さないと逆に犠牲者が増えてしまうので、見つからないように動くかさっさと倒してしまうかの2択になることがほとんどです。
大人数時の操作に関しては、集団を統率することの難しさを表現するためにあえてクセを付けているのかもと思いました。人数が増えるほどを強くもなるけどコントロール(操作)が難しくなるという弱みも出てくるのはある意味リアル。
多い時なんかは60人以上もの団体を動かすことになりますが、一気にたくさんのキャラクターが動くゲームにも関わらず目立った処理落ちがなかったのもさり気ないけど凄い所。
処理落ちを明確に感じたのはラストステージでフィールドが空高く持ち上げられる所ぐらい。ただ、ここは上がりきってからでないと敵の攻撃が飛んでこないのでプレイにそこまでの影響は無い部分です。
ステージ内では「アンテナを壊す」「エリアを奪還する」「ポリスステーションを制圧する」など色んな条件が提示され、全部満たせばクリアとなります。
特殊な内容のステージもあって、1人だけでステルスしながら進まないといけなかったり・車型の大きな爆弾を守備しながら運んだり・大量の敵から少人数で逃げ惑ったり・各国のラストには大型のボスも出てきたりでバリエーション豊か。
個人的にコソコソ隠れながら進むのは苦手ですが、大人数を動かすのがメインのゲームで少人数の時の弱さと身軽さを生かしたステージが用意されているのは逆転の発想と言えて好きです。こっそり視察に行ったり破壊活動するのは現実でもありそうですし、リアルだと思わせる要素としても良き。
クリア時にはクリアタイム・メンバーの数・倒した敵の数で評価され、2項目以上でSランクを取れればSUPER CUTE評価を貰えます。3項目全てSランクだと最上位のSMASHING CUTE評価を貰えますが、どちらもSランクとして保存されるので簡単な方のSUPER CUTEを目指せばOK。
各国の全ステージでSUPER CUTE以上の評価を取ることで隠し衣装をアンロックできます。東京なら着物だったりと各国をテーマにした服が貰える所も可愛い。
とりあえずクリアするだけなら割と適当でも大丈夫ですが、S評価を狙うとなると計画的に動くことが求められてきて中々に難しいです。
3項目Sランククリアはとてもムリだと思ったので早々に諦めて、多少犠牲が出るのは我慢しつつとにかく素早く敵を倒しまくってクリアタイムと敵撃破数でS評価を取るか・時間がかかってもいいから犠牲者を減らして人数と敵撃破数でS評価を取るか、の2択からどっちが簡単かをステージ毎に考えながら進めていました。
敵を撃破しなくてもクリアできるステルスステージは逆に敵を1体も倒さないで進むことでP(パシフィスト)評価が貰えてS評価同等の扱いになるのも発見。こういうパターンもあるのね。
Sランク狙いだと同じステージを何回も挑戦することになりますが、1ステージ辺りにかかる時間は2~6分程度でかなり短めなのもあってリトライがお手軽なのもGood。
相当慎重にいっても6分ぐらいで終わるのでやり直しは多くともストレスにはなりにくかったです。そしてクリアできるまで何回も挑戦してしまう中毒性もあります。
1人だとヒラ警官1人倒せないぐらい弱くても何十人も集まればデカいボスも倒せちゃう、だけどたくさん集まるほど犠牲者も出てきやすくなる…というバランスになっていて、クリアするだけなら余裕でもSランクを狙うと中々に悩まされます。
暴動というテーマが過激なだけに人を選びそうな作品ではありますが、集団そのものを動かすことの難しさもあって中々に楽しめる良作だと思います。
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キュートな動物たちが暴動デモを起こすアクションゲーム。おめめがめっちゃキラキラしてて可愛い。
ウサギやイヌなど世間一般的に可愛いと言われる動物の他、カブトムシや貝やクモなどニッチな人気がある(?)動物も登場。みんな可愛いデザインになっていてラブリー。
エンディングまでは6時間程でした。でも全ステージSランククリアには中々に苦戦して16時間程かかってます。
任天堂の公式オンラインストア。「アナーキュート ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
内容の説明 「アナーキーキュート」は,世界の平和を守るために立ち上がったキュートな動物達を操作して,東京やパリなどの大都市で暴動を起こすというアクションゲームです。 この世界では「洗脳警察」と呼ばれる組織が世界各地の大都市を支配しており,動物達はその支配を覆すために立ち上がりました。 個々の力は弱い動物達ですが,数が増えれば脅威になるということで,本作では暴動に参加した動物の集団を操作して洗脳警察に立ち向かっていきます。 ステージによって異なるが,まずは5匹くらいの小グループを操作できるので,街のあちこちにある檻に捕らわれている仲間を救出して数を増やしながら洗脳警察と戦いましょう。
Anarcute is an adorably cute riot game with catchy art direction and unique crowd-beatem all gameplay!
・タイトル:アナーキュート
(Steam版とPS4版は「アナーキーキュート」)
・発売元:
-Steam/XboxOne版:Plug In Digital
-PS4版:H2 INTERACTIVE
-Switch版:Digital Bards
・開発元:Anarteam
・対応ハード:
PC(Steam)/XboxOne※海外ストアのみ/PS4/Switch
・定価:
-Steam版:1480円(税込)
-XboxOne版:14.99ドル
-PS4版:1681円(税込)
-Switch版:1500円(税込)
・発売日:
-Steam/XboxOne版:2016年7月12日
-PS4版:2018年2月20日
-Switch版:2019年12月19日
・ジャンル:アクションゲーム
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© Plug In Digital. All rights reserved.
Licensed to and published by Digital Bards.
・公式サイト:https://anarcute.com/
どういう人にオススメ?
・大群を動かすゲームに挑戦してみたい人!
良かった点
・集団で動くことのメリットとデメリットに焦点を当てたゲーム性が独創的
・大群を動かすゲームなのにもかかわらず処理落ちがほとんど無い
・Sランククリアは中々に難しくやりごたえがある
・1ステージ辺り10分かからずにクリアできて再チャレンジもしやすい
賛否両論?点
・大群になると細かい操作が難しくなる
・人数が減ってしまうと戦力も低下するためピンチからの挽回が難しい
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
(Steam版とPS4版は「アナーキーキュート」)
・発売元:
-Steam/XboxOne版:Plug In Digital
-PS4版:H2 INTERACTIVE
-Switch版:Digital Bards
・開発元:Anarteam
・対応ハード:
PC(Steam)/XboxOne※海外ストアのみ/PS4/Switch
・定価:
-Steam版:1480円(税込)
-XboxOne版:14.99ドル
-PS4版:1681円(税込)
-Switch版:1500円(税込)
・発売日:
-Steam/XboxOne版:2016年7月12日
-PS4版:2018年2月20日
-Switch版:2019年12月19日
・ジャンル:アクションゲーム
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© Plug In Digital. All rights reserved.
Licensed to and published by Digital Bards.
・公式サイト:https://anarcute.com/
どういう人にオススメ?
・大群を動かすゲームに挑戦してみたい人!
良かった点
・集団で動くことのメリットとデメリットに焦点を当てたゲーム性が独創的
・大群を動かすゲームなのにもかかわらず処理落ちがほとんど無い
・Sランククリアは中々に難しくやりごたえがある
・1ステージ辺り10分かからずにクリアできて再チャレンジもしやすい
賛否両論?点
・大群になると細かい操作が難しくなる
・人数が減ってしまうと戦力も低下するためピンチからの挽回が難しい
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
キュートだけどちょっぴり過激な世界観

東京・パリ・マイアミ・レイキャビクと現実にある都市が舞台になっていますが、住民は人間以外の動物達に置き換えられていて脊椎動物から無脊椎動物まで幅広い種族が住んでいます。
昆虫など苦手な人が少なくない動物も少なからず出てくるもののみんな可愛いデザインになっているのでたぶん大丈夫。もしムリな見た目の子がいればメインメニュー>カスタムでチームから外せば登場しなくなります。
こんな見た目ですが、中身は決して癒しゲーではありません。タイトルから既にアナーキーとキュートのかばん語になっているし、ストーリーも洗脳で世界を牛耳っている悪い奴に対して住民が自由を求めて集団暴動を起こすというもので中々のディストピアっぷり。
プレイヤー側ことデモ隊は路地裏で地図を広げて作戦会議を行ったり、プラカードを持って走り回ったり、警察と乱闘を繰り広げたりとやることが過激。集団で寄ってたかってリンチする様はもはや動物の皮を被ったストリートギャング。
方や相手は絵に描いたような悪の独裁者で、ムービーでは言論統制済みっぽいニュース番組が流れるし、反乱分子を捕まえるためか暴動対策か街では大量の警察が見回りしていたり、果てには総統の巨大な像が広場に置かれていたりもします。
出てくるのが可愛い動物オンリーという所で少しだけ毒抜きはされていますし・乱闘の表現はかなりコミカルで血を流したりもしませんが、雰囲気はデモ隊vs警察を忠実に再現しているように思えました(リアルではテレビ越しでしかデモを見たことがないので断言はできませんが…)。
不快に感じない範囲でデモ活動を再現している一方で、人間をキュートな動物に置き換えたり・デモを起こされる側を徹底的に悪として描くことでマイルドに見せるような工夫もなされていて、遊んでいる側が罪悪感を感じなくて済む作りになっています。そのおかげか暴動というハードなテーマを扱っているのにも関わらずCEROはA判定。
ただ、こちらのメンバーが倒されると遺体がその場に横たわるのだけは生々しいかも。敵として出てくる警官の方は倒しても吹っ飛ぶだけなのもあって、仲間の遺体を見る度「また同志が犠牲になってしまった…」という怒りとやるせなさを感じます。
抵抗に犠牲は付き物ということか誰一人やられずにクリアするのは困難ですが、それでもできる限り犠牲者を減らしたいと思わせてきます。
集団ならではの強みと弱みを生かしたゲーム性

このゲームでは明確なリーダーキャラや主人公が決められておらず、「集団そのもの」を操作して進めていきます。
基本操作はLスティックで移動・Bで殴り合い・Yでダッシュ・ZLで持っている爆発物を投擲・ZRで持っている小物を投擲。物を拾ったり・攻撃対象のロックオンは近づくだけで自動で行ってくれます。
1人だと素手では警官1人倒すことができないぐらい非力でも、仲間を集めて群れで行動すれば重装部隊どころか巨大ロボット兵器とも渡り合うことができるようにもなります。
人数=攻撃力=HPと言えて、集団がデカければデカいほど殴り合いでも短い時間に与えられるダメージが増えるし・ゲームオーバーになるまでの猶予も多くなります。正に数こそパワーを体現したようなゲーム性。
人数がある程度いると特殊なスキルも使えるようにもなります。10人集まれば敵をスタンさせたり重いものを押し出せたりする「インパクト」が、30人集まれば目の前にあるビルを倒壊させる「ハカイビル」が使用可能となり戦略が増えます。
ステージ初クリア時に貰えるコインで新しいスキルを解禁することもできます。コインで買えるのは20人・40人・60人集まった時に発動できるようになるスキルで各フェーズ毎に4種類ずつ用意されており、走る速度が上がるなどの機動力を上げるものや倒したビルを持ち上げて投げつけることができるようになったりとこちらも強力。
体力はメンバー1人毎に設けられており、敵の攻撃や地雷などの罠でダメージを受けすぎると死亡し人数が減ってしまいます。今いるメンバーのHPを回復することはできませんが、囚われているメンバーを助け出すことで集団全体としては回復兼パワーアップができる感じです。
しかしメンバーが減ると戦闘力も減る仕様上、無闇矢鱈に特攻して人数を減らしまくっているとジリ貧になりクリアが困難になってしまいます。相手の強攻撃などで一気に人数を減らされるとその後の挽回がとても厳しく、リスタートせざるを得なくなることも少なくありません。
人数が減ることで倒せるものも倒せなくなってしまうので無駄な犠牲が出てしまうのは可能な限り避けたい所。危険な攻撃はしっかり避けて・スナイパーなどが待機しているような道は回り道するのも大事。
人数を減らしたくない時や少人数の時に敵と対峙せざるを得ない場合、落ちている物や車を拾っては投げつけたり・敵が落とすレーザーキャノンなどを用いて戦うのも手。人数が集まってなくとも道具を使えば切り抜けられる場面がかなりあって、人数の多さだけでなく武器を持つことの強みについても教えてくれるゲームです。
また、明確なリーダーがいないということで集団が大きくなればなるほど中心がわかりにくくなり操作が困難になっていきます。地雷とかビーム兵器は元から避けにくいのに、人数が増えれば増えるほどさらに避けにくくなって犠牲者も発生しがち…。
人数が少ない時は素直に操作できるのですが、大人数を動かしている時はまるで液体を動かしているような操作感。でも壁につっかえたりしてはぐれるメンバーが出てこないぐらいにはAIが賢いので予想よりかはストレスフリーでした。
ただ、敵のAIも同じぐらい賢くて一度見つかると延々と追いかけてくるのは厄介でしたが…。バレたら即倒さないと逆に犠牲者が増えてしまうので、見つからないように動くかさっさと倒してしまうかの2択になることがほとんどです。
大人数時の操作に関しては、集団を統率することの難しさを表現するためにあえてクセを付けているのかもと思いました。人数が増えるほどを強くもなるけどコントロール(操作)が難しくなるという弱みも出てくるのはある意味リアル。
多い時なんかは60人以上もの団体を動かすことになりますが、一気にたくさんのキャラクターが動くゲームにも関わらず目立った処理落ちがなかったのもさり気ないけど凄い所。
処理落ちを明確に感じたのはラストステージでフィールドが空高く持ち上げられる所ぐらい。ただ、ここは上がりきってからでないと敵の攻撃が飛んでこないのでプレイにそこまでの影響は無い部分です。
ステージ内では「アンテナを壊す」「エリアを奪還する」「ポリスステーションを制圧する」など色んな条件が提示され、全部満たせばクリアとなります。
特殊な内容のステージもあって、1人だけでステルスしながら進まないといけなかったり・車型の大きな爆弾を守備しながら運んだり・大量の敵から少人数で逃げ惑ったり・各国のラストには大型のボスも出てきたりでバリエーション豊か。
個人的にコソコソ隠れながら進むのは苦手ですが、大人数を動かすのがメインのゲームで少人数の時の弱さと身軽さを生かしたステージが用意されているのは逆転の発想と言えて好きです。こっそり視察に行ったり破壊活動するのは現実でもありそうですし、リアルだと思わせる要素としても良き。
クリア時にはクリアタイム・メンバーの数・倒した敵の数で評価され、2項目以上でSランクを取れればSUPER CUTE評価を貰えます。3項目全てSランクだと最上位のSMASHING CUTE評価を貰えますが、どちらもSランクとして保存されるので簡単な方のSUPER CUTEを目指せばOK。
各国の全ステージでSUPER CUTE以上の評価を取ることで隠し衣装をアンロックできます。東京なら着物だったりと各国をテーマにした服が貰える所も可愛い。
とりあえずクリアするだけなら割と適当でも大丈夫ですが、S評価を狙うとなると計画的に動くことが求められてきて中々に難しいです。
3項目Sランククリアはとてもムリだと思ったので早々に諦めて、多少犠牲が出るのは我慢しつつとにかく素早く敵を倒しまくってクリアタイムと敵撃破数でS評価を取るか・時間がかかってもいいから犠牲者を減らして人数と敵撃破数でS評価を取るか、の2択からどっちが簡単かをステージ毎に考えながら進めていました。
敵を撃破しなくてもクリアできるステルスステージは逆に敵を1体も倒さないで進むことでP(パシフィスト)評価が貰えてS評価同等の扱いになるのも発見。こういうパターンもあるのね。
Sランク狙いだと同じステージを何回も挑戦することになりますが、1ステージ辺りにかかる時間は2~6分程度でかなり短めなのもあってリトライがお手軽なのもGood。
相当慎重にいっても6分ぐらいで終わるのでやり直しは多くともストレスにはなりにくかったです。そしてクリアできるまで何回も挑戦してしまう中毒性もあります。
総評:可愛い見た目ながら侮れない良作集団アクションゲーム
キュートな見た目で中身は過激、そしてそこそこ頭を使う集団暴動アクションゲーム。1人だとヒラ警官1人倒せないぐらい弱くても何十人も集まればデカいボスも倒せちゃう、だけどたくさん集まるほど犠牲者も出てきやすくなる…というバランスになっていて、クリアするだけなら余裕でもSランクを狙うと中々に悩まされます。
暴動というテーマが過激なだけに人を選びそうな作品ではありますが、集団そのものを動かすことの難しさもあって中々に楽しめる良作だと思います。
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