【Switch】『アストラルチェイン』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』を購入しました。

「BAYONETTA」シリーズ等で有名なプラチナゲームズ制作の3Dアクションゲーム。任天堂が発売元なのでスイッチオンラインのカタログチケットでも交換可能です。
2019年発売当時から気になっていたソフトですが、最近になってようやくプレイ。結論から言いますと、アクションゲームとしては最高レベルに面白かったです。
ところでベヨネッタ3はいつ出ますか…?

本作では、2060年代の近未来を舞台に警察の特殊部隊「ネウロン」に配属された主人公がレギオンという特殊兵器を用いて異世界からの驚異であるキメラ相手に戦います。
全体的な景色は現代に似ていながらちょっぴり未来を感じさせる見た目で近未来感をしっかり感じられます。設備に関しても赤の時に電子的な壁が出てくる信号機とか、アイリスという拡張現実コンタクトレンズがあったりなど色々未来的。
整った街並みの都市がある一方で、政府から見捨てられた町も出てきてそちらは無秩序で住民の格差も中々にエグそうな世界です。全員平等の理想的な未来とは程遠い現実的な闇の深さもいい味出しています。
敵であるキメラの設定に関しても中々にダーク。人間や動物がレッドシフトという変異を起こした結果キメラになるというものなのですが、一度変異してしまうと話も通じないし元に戻す方法もないので倒してしまうしかないんですよね…実際に住民がキメラになって襲ってくるという場面もあるので被害がかなり甚大そうです。
アイリスはフィールド上で+ボタンを押すと使用可能なナビゲーション機能で、宝箱や動かせるものをオレンジ色で強調表示してくれたり・困っている人がいる場合はその場所までの距離を教えてくれたりとかなり便利です。アイリス起動中は景色を見る事ができないので頻繁にオンオフしてましたが、景色を気にしないなら常につけていてもいいぐらい便利。
アイリス起動中は焦点を合わせている人物のプロフィールも見ることができるのですが、住民一人一人にも名前・性別・生年月日・血液型・身長・体重・スリーサイズが設定されていて、細かい点でも作り込みが凄い。
UIも青基調のシンプルなものでクールですし、レギオンの見た目もロボットみたいでカッコいいし、章や難易度などの名称も漢字二文字に統一されていてどことなく警察っぽさを感じられます。世界観構築はバッチリ。
本作の難易度は守護(オートガード有り・復活無制限)・有利(復活5回まで)・拮抗(復活2回まで)・極限(復活無し/2周目で解禁)の4段階ありますが、拮抗以降でのみ評価システムが登場します。本部のPCからもしくはデータロード時に難易度変更可能。
戦闘システム自体のクセもあり拮抗以降だとそれなりに難しいですが、評価システムがあるのとないのとでは楽しさに差が出てくるので、まずは拮抗以上で遊んでみて無理そうなら難易度を下げるやり方がオススメ。
ストーリーだけ追いたい人なら守護でもクリアまでいけますが、正直ストーリーよりもアクションの方が楽しいゲームだと思うので、とりあえず挑戦心をもってみてほしいです。
主人公は名前や性別以外に見た目も変えることができますが、選ばなかった性別の方が双子の妹(弟)として登場するので変えすぎると双子感が無くなるなーと思い、男主人公で見た目変更無しでプレイ開始。名前はランダム機能で決めてハヤト君になりました。
主人公は警察官ということで、キメラと戦う以外にも色んな仕事があります。怪我した市民を運んだり・聞き込みをして情報を集めたり・市民の依頼を聞いたり・チンピラや落書き犯を取り押さえたり…etc。
依頼の中でも戦闘パートがあるものはレッドケース、戦闘なしのものはブルーケースと呼ばれています。これらの仕事はサブミッションという扱いで必ずしも全てこなさなくてもストーリーは進みますが、クリアすると評価してくれるのでとりあえずこなしてました。
ブルーケースの依頼の中にはミニゲーム形式のものもあり、スライドパズルやら荷物運びやらアクション以外の要素をやらされることも。難易度はものによってまちまちですが、高評価を取るのが難しいものがあるので全評価S+はかなり大変。

特に6章のアイスクリーム運びはJoy-Conの傾きでバランスを取るというものなのですが、アイスが滑り落ちるわ通行人に体当たりされるわで難しかったです…メガ盛りを一度も落とさずに子どもに渡せた人いるのでしょうか…。
また、個人的に苦手なジャンルであるステルスアクションも道中にありましたが、見張り役をチェインで縛ると気絶してくれるおかげで緊張せず進められました。隠れたり逃げる以外に対抗策のあるステルスは大歓迎。
個人的にはただただ戦う以外にも捜査したり市民を助けるという職務を全うできる要素はリアリティがあって好きです。一部の人からは捜査パートが邪魔という意見が出てたりもするのですが、警察官という職業でそれらしい事もできるという点は評価したい。
ケースや評価以外でもコレクション要素は結構豊富で、各章に1匹ずついる猫を保護したり・レアな敵を倒したり・敵や場所の写真を撮ってパソコンから見れる図鑑を埋めるなどのオマケ要素もあります。
やり残したことがあってもネウロン本部にあるパソコンから章を遡れるので取り返しのつかない要素もありません。しかも章の中の特定の場面からのやり直しもできてすごく便利。
1つの章クリアには大体30分~2時間程度かかります。エンディングまでにかかる時間は拮抗でケースを7割ぐらいクリアしていった状態で20時間程でした。

ゲーム開始早々いきなりバイクアクションが始まりますが、今作でバイクを使うのは1章と10章のわずか2回だけ。基本的にはフィールドを駆け回り調査→アストラル界で戦闘という流れで進行します。
1章中でさっそくレギオンをゲット。レギオンは言わば従属させたキメラと言う感じの存在なのですが、戦闘中はある程度自動で戦ってくれます。
主人公の武器は△▽ボタンを押すことで警棒・拳銃・大剣の3種類に切り替えられる他、使えるレギオンも最初はソードだけですがストーリーが進むと5種類まで連れ歩けるようになります。レギオン達はそれぞれ戦闘スタイルだけでなくスキルツリーや使える技も違うので個性豊か。
操作はZLでレギオン呼び出し・召喚中にZL長押し+Rスティック操作でレギオンの移動・召喚中にZL長押し+ZRでレギオンジャンプ・召喚中にZL長押し+XかYでスキル使用、Lでレギオンの固有アクション使用、ZRで主人公の攻撃、Rでレギオン回収とZLボタンとZRボタンをやたら酷使する仕様となっています。
レギオン関係のアクションはかなり豊富でスタイリッシュ。レギオンを移動させてからジャンプすることで離れた場所にある足場に飛び移ったり・レギオンと主人公を繋いでいる鎖に敵を巻き付けてスタンさせる「チェインバインド」・敵の攻撃を食らう直前でレギオンを召喚してカウンターする「ジャストレギオン」など、中々に楽しいアクションができます。
Bボタンで主人公の回避もできますが、ベヨネッタみたいに高性能なものではありません。タイミングや方向がシビアで難しい上に連続攻撃に対応できないので、回避カウンターを狙うよりジャストレギオンを狙った方が強いです。
レギオンはずっと出していたりダメージを受けるとスタミナが減っていってしまい0になると強制的に消滅してしばらく召喚不可になってしまうので、0になる前にRで仕舞う必要もありレギオン側の管理もしないといけないのは少し忙しいかも。
キメラの本拠地と言える異次元のアストラル界では、レギオンの固有アクションを使った簡単な謎解きやレギオンジャンプによるアクションを求められる場面もあります。ジャンプ失敗で落下した時はダメージはあるものの必ずHPを1残して耐えてくれるのでそれだけではゲームオーバーになりませんし、ジャンプアクションの難所があっても超えてからアイテムで回復すれば大丈夫です。
ちなみに、拮抗以下ならダメージでやられた時はAEDによる即時復活が可能。戦闘中でも回復アイテムを使えるので、お店で買えるバッテリーやHP回復アイテムを持ち歩いていればアクションが苦手でも(拮抗までなら)詰みにくいです。
終盤にもなると、1つの章の長さやボスの強さもあって回復アイテムを制限めいっぱい持ち込んでもギリギリになることもありますが、難易度を下げて乗り越えるという手もアリなので気張らず遊べると思います。
回復アイテムの種類自体も豊富で宝箱やケースの報酬で支給品の回復薬が大量に手に入るだけでなく、ザコ敵相手にフィニッシュを決めることでも回復ができるので、ダメージを受けることに対するリカバリは効きやすいです。
主人公の体力が5分の1以下ぐらいになると画面全体にノイズが走って見えにくくなるので、視界的にもHPギリギリの状態のまま進むのは非常に危険です。そういう点でも回復アイテムの持ち歩きは重要。
拮抗以上の時に戦闘を終えるとD~S+の範囲でその戦闘を評価してくれます。この評価は加点方式となっており色んな項目でスコアを増やすことができるので、とにかく色んなことをやるのが高評価への近道。
最初の慣れないうちはとりあえずレギオンを召喚して殴って回避するだけの戦法だったのでD評価を連発していましたが、ジャストレギオンやらチェインバインドやらを狙うようにしたらAとかSとかも取れるようになりました。
がむしゃらに回避したり攻撃するだけでボーナス点、回復アイテムをつかってもボーナス点、とにかくボーナス点で褒めて伸ばすタイプ。他のアクションゲームだとダメージを食らったから減点とか時間がかかりすぎたから減点など余計なことをするとスコアが悪くなる減点評価が多い印象ですが、今作の何もしないよりできることをした方が高評価なスタンスの方が定石以外の色んなアクションを試してみようと思えて好き。
戦闘自体の難易度は高めですが、ダメージを受けまくっても時間がかかってもとりあえず色んなことをしてみる精神を評価してくれる優しさを持ち合わせているゲームです。
最初の方は主人公以外にもレギオンを使う人物が4人登場するのですが、序盤も序盤で主人公以外のレギオンが暴走してどっか行ってしまいます…なのでその後は主人公だけの単独出動がほとんどに。
そのせいでレギオンを使っていた仲間たちはほぼフェードアウトしていってしまって印象に残りにくいです。妹(弟)のアキラだけは事情があって後半にレギオン込みで再参戦しますが、それ以外の仲間は最後までレギオンを携えることはありませんでした。
主人公も無口なタイプですし、アキラに関しても出番は多いものの主人公に対して八つ当たり的にキツく当たったり可愛いとは言えない性格なので別の意味で感情移入しにくいです…全体通してインパクトがあった人物は敵サイドのジェナぐらいでした。
ストーリーもなかなかに唐突で説明も少ないです。特に終盤~ラスボスにかけては色んな設定が急に出てくる急展開。
レギオン達は元がキメラということもあり諸刃の剣とも言える存在で、実際に危険性はオープニングムービー等で明かされはしますが…アストラル界とはなんだったのか・ジェナがホムンクルスを作り出して市民を危険に晒す必要があったのか・終盤で急に主人公やアキラが魔人化?したり・ヨゼフ(ネウロンのボス)がなんか企んでいることがわかっても理念の方は明かされなかったり・主人公やアキラがレギオンマスターとして優秀な理由が判明しそうでしなかったり(ネタバレ)と謎な部分も多いです。
ストーリーはある程度区切りが着いちゃっているので続編が出るかは微妙そう。もし出るならここら辺の補填も欲しいところ。
レギオンのカッコよさや世界観の作り込みは凄い好きなのですが、ストーリーが微妙だったので説明や伏線ももうちょっと欲しかったです。
とにかく面白かったので、スマブラにレギオン&アキラ参戦!とかしてほしいし、続編か似たような操作性のゲームを出してほしいです。
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「BAYONETTA」シリーズ等で有名なプラチナゲームズ制作の3Dアクションゲーム。任天堂が発売元なのでスイッチオンラインのカタログチケットでも交換可能です。
2019年発売当時から気になっていたソフトですが、最近になってようやくプレイ。結論から言いますと、アクションゲームとしては最高レベルに面白かったです。
ところでベヨネッタ3はいつ出ますか…?
・タイトル:アストラルチェイン
・発売元:任天堂
・開発元:プラチナゲームズ
・対応ハード:Switch
・定価:8778円(税込)
・発売日:2019年8月30日
・ジャンル:アクション
・CERO:C(15歳以上対象)
・プレイ人数:1〜2人
・権利表記:
©2019 Nintendo / PlatinumGames inc.
Main Character Design ©桂正和 / 集英社
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/ab48a/
どういう人にオススメ?
・3Dアクションゲームが好きな人!
・近未来SFな世界観のゲームで遊びたい人!
良かった点
・主人公がしっかり警官している
・近未来的でSFチックな世界観やUIがカッコイイ
・主人公とレギオンが協力して戦ったり、レギオンや鎖そのものを使用したアクションがスタイリッシュ
・色々やればボーナス点が貰える加点方式の評価システム
・コレクションなどのやり込み要素も豊富
賛否両論?点
・キャラクターは多数出てくるがほとんどが印象に残らない
・終盤のストーリー展開はかなり唐突
備考
・ニンテンドーカタログチケット対象
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:任天堂
・開発元:プラチナゲームズ
・対応ハード:Switch
・定価:8778円(税込)
・発売日:2019年8月30日
・ジャンル:アクション
・CERO:C(15歳以上対象)
・プレイ人数:1〜2人
・権利表記:
©2019 Nintendo / PlatinumGames inc.
Main Character Design ©桂正和 / 集英社
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/ab48a/
どういう人にオススメ?
・3Dアクションゲームが好きな人!
・近未来SFな世界観のゲームで遊びたい人!
良かった点
・主人公がしっかり警官している
・近未来的でSFチックな世界観やUIがカッコイイ
・主人公とレギオンが協力して戦ったり、レギオンや鎖そのものを使用したアクションがスタイリッシュ
・色々やればボーナス点が貰える加点方式の評価システム
・コレクションなどのやり込み要素も豊富
賛否両論?点
・キャラクターは多数出てくるがほとんどが印象に残らない
・終盤のストーリー展開はかなり唐突
備考
・ニンテンドーカタログチケット対象
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
警察官の主人公が近未来を駆ける

本作では、2060年代の近未来を舞台に警察の特殊部隊「ネウロン」に配属された主人公がレギオンという特殊兵器を用いて異世界からの驚異であるキメラ相手に戦います。
全体的な景色は現代に似ていながらちょっぴり未来を感じさせる見た目で近未来感をしっかり感じられます。設備に関しても赤の時に電子的な壁が出てくる信号機とか、アイリスという拡張現実コンタクトレンズがあったりなど色々未来的。
整った街並みの都市がある一方で、政府から見捨てられた町も出てきてそちらは無秩序で住民の格差も中々にエグそうな世界です。全員平等の理想的な未来とは程遠い現実的な闇の深さもいい味出しています。
敵であるキメラの設定に関しても中々にダーク。人間や動物がレッドシフトという変異を起こした結果キメラになるというものなのですが、一度変異してしまうと話も通じないし元に戻す方法もないので倒してしまうしかないんですよね…実際に住民がキメラになって襲ってくるという場面もあるので被害がかなり甚大そうです。
アイリスはフィールド上で+ボタンを押すと使用可能なナビゲーション機能で、宝箱や動かせるものをオレンジ色で強調表示してくれたり・困っている人がいる場合はその場所までの距離を教えてくれたりとかなり便利です。アイリス起動中は景色を見る事ができないので頻繁にオンオフしてましたが、景色を気にしないなら常につけていてもいいぐらい便利。
アイリス起動中は焦点を合わせている人物のプロフィールも見ることができるのですが、住民一人一人にも名前・性別・生年月日・血液型・身長・体重・スリーサイズが設定されていて、細かい点でも作り込みが凄い。
UIも青基調のシンプルなものでクールですし、レギオンの見た目もロボットみたいでカッコいいし、章や難易度などの名称も漢字二文字に統一されていてどことなく警察っぽさを感じられます。世界観構築はバッチリ。
本作の難易度は守護(オートガード有り・復活無制限)・有利(復活5回まで)・拮抗(復活2回まで)・極限(復活無し/2周目で解禁)の4段階ありますが、拮抗以降でのみ評価システムが登場します。本部のPCからもしくはデータロード時に難易度変更可能。
戦闘システム自体のクセもあり拮抗以降だとそれなりに難しいですが、評価システムがあるのとないのとでは楽しさに差が出てくるので、まずは拮抗以上で遊んでみて無理そうなら難易度を下げるやり方がオススメ。
ストーリーだけ追いたい人なら守護でもクリアまでいけますが、正直ストーリーよりもアクションの方が楽しいゲームだと思うので、とりあえず挑戦心をもってみてほしいです。
主人公は名前や性別以外に見た目も変えることができますが、選ばなかった性別の方が双子の妹(弟)として登場するので変えすぎると双子感が無くなるなーと思い、男主人公で見た目変更無しでプレイ開始。名前はランダム機能で決めてハヤト君になりました。
主人公は警察官ということで、キメラと戦う以外にも色んな仕事があります。怪我した市民を運んだり・聞き込みをして情報を集めたり・市民の依頼を聞いたり・チンピラや落書き犯を取り押さえたり…etc。
依頼の中でも戦闘パートがあるものはレッドケース、戦闘なしのものはブルーケースと呼ばれています。これらの仕事はサブミッションという扱いで必ずしも全てこなさなくてもストーリーは進みますが、クリアすると評価してくれるのでとりあえずこなしてました。
ブルーケースの依頼の中にはミニゲーム形式のものもあり、スライドパズルやら荷物運びやらアクション以外の要素をやらされることも。難易度はものによってまちまちですが、高評価を取るのが難しいものがあるので全評価S+はかなり大変。

特に6章のアイスクリーム運びはJoy-Conの傾きでバランスを取るというものなのですが、アイスが滑り落ちるわ通行人に体当たりされるわで難しかったです…メガ盛りを一度も落とさずに子どもに渡せた人いるのでしょうか…。
また、個人的に苦手なジャンルであるステルスアクションも道中にありましたが、見張り役をチェインで縛ると気絶してくれるおかげで緊張せず進められました。隠れたり逃げる以外に対抗策のあるステルスは大歓迎。
個人的にはただただ戦う以外にも捜査したり市民を助けるという職務を全うできる要素はリアリティがあって好きです。一部の人からは捜査パートが邪魔という意見が出てたりもするのですが、警察官という職業でそれらしい事もできるという点は評価したい。
ケースや評価以外でもコレクション要素は結構豊富で、各章に1匹ずついる猫を保護したり・レアな敵を倒したり・敵や場所の写真を撮ってパソコンから見れる図鑑を埋めるなどのオマケ要素もあります。
やり残したことがあってもネウロン本部にあるパソコンから章を遡れるので取り返しのつかない要素もありません。しかも章の中の特定の場面からのやり直しもできてすごく便利。
1つの章クリアには大体30分~2時間程度かかります。エンディングまでにかかる時間は拮抗でケースを7割ぐらいクリアしていった状態で20時間程でした。
レギオンと一緒に戦う戦闘システム

ゲーム開始早々いきなりバイクアクションが始まりますが、今作でバイクを使うのは1章と10章のわずか2回だけ。基本的にはフィールドを駆け回り調査→アストラル界で戦闘という流れで進行します。
1章中でさっそくレギオンをゲット。レギオンは言わば従属させたキメラと言う感じの存在なのですが、戦闘中はある程度自動で戦ってくれます。
主人公の武器は△▽ボタンを押すことで警棒・拳銃・大剣の3種類に切り替えられる他、使えるレギオンも最初はソードだけですがストーリーが進むと5種類まで連れ歩けるようになります。レギオン達はそれぞれ戦闘スタイルだけでなくスキルツリーや使える技も違うので個性豊か。
操作はZLでレギオン呼び出し・召喚中にZL長押し+Rスティック操作でレギオンの移動・召喚中にZL長押し+ZRでレギオンジャンプ・召喚中にZL長押し+XかYでスキル使用、Lでレギオンの固有アクション使用、ZRで主人公の攻撃、Rでレギオン回収とZLボタンとZRボタンをやたら酷使する仕様となっています。
レギオン関係のアクションはかなり豊富でスタイリッシュ。レギオンを移動させてからジャンプすることで離れた場所にある足場に飛び移ったり・レギオンと主人公を繋いでいる鎖に敵を巻き付けてスタンさせる「チェインバインド」・敵の攻撃を食らう直前でレギオンを召喚してカウンターする「ジャストレギオン」など、中々に楽しいアクションができます。
Bボタンで主人公の回避もできますが、ベヨネッタみたいに高性能なものではありません。タイミングや方向がシビアで難しい上に連続攻撃に対応できないので、回避カウンターを狙うよりジャストレギオンを狙った方が強いです。
レギオンはずっと出していたりダメージを受けるとスタミナが減っていってしまい0になると強制的に消滅してしばらく召喚不可になってしまうので、0になる前にRで仕舞う必要もありレギオン側の管理もしないといけないのは少し忙しいかも。
キメラの本拠地と言える異次元のアストラル界では、レギオンの固有アクションを使った簡単な謎解きやレギオンジャンプによるアクションを求められる場面もあります。ジャンプ失敗で落下した時はダメージはあるものの必ずHPを1残して耐えてくれるのでそれだけではゲームオーバーになりませんし、ジャンプアクションの難所があっても超えてからアイテムで回復すれば大丈夫です。
ちなみに、拮抗以下ならダメージでやられた時はAEDによる即時復活が可能。戦闘中でも回復アイテムを使えるので、お店で買えるバッテリーやHP回復アイテムを持ち歩いていればアクションが苦手でも(拮抗までなら)詰みにくいです。
終盤にもなると、1つの章の長さやボスの強さもあって回復アイテムを制限めいっぱい持ち込んでもギリギリになることもありますが、難易度を下げて乗り越えるという手もアリなので気張らず遊べると思います。
回復アイテムの種類自体も豊富で宝箱やケースの報酬で支給品の回復薬が大量に手に入るだけでなく、ザコ敵相手にフィニッシュを決めることでも回復ができるので、ダメージを受けることに対するリカバリは効きやすいです。
主人公の体力が5分の1以下ぐらいになると画面全体にノイズが走って見えにくくなるので、視界的にもHPギリギリの状態のまま進むのは非常に危険です。そういう点でも回復アイテムの持ち歩きは重要。
拮抗以上の時に戦闘を終えるとD~S+の範囲でその戦闘を評価してくれます。この評価は加点方式となっており色んな項目でスコアを増やすことができるので、とにかく色んなことをやるのが高評価への近道。
最初の慣れないうちはとりあえずレギオンを召喚して殴って回避するだけの戦法だったのでD評価を連発していましたが、ジャストレギオンやらチェインバインドやらを狙うようにしたらAとかSとかも取れるようになりました。
がむしゃらに回避したり攻撃するだけでボーナス点、回復アイテムをつかってもボーナス点、とにかくボーナス点で褒めて伸ばすタイプ。他のアクションゲームだとダメージを食らったから減点とか時間がかかりすぎたから減点など余計なことをするとスコアが悪くなる減点評価が多い印象ですが、今作の何もしないよりできることをした方が高評価なスタンスの方が定石以外の色んなアクションを試してみようと思えて好き。
戦闘自体の難易度は高めですが、ダメージを受けまくっても時間がかかってもとりあえず色んなことをしてみる精神を評価してくれる優しさを持ち合わせているゲームです。
ストーリーやキャラクターの印象は残りにくい
世界観やアクションは好きな本作ですが、ストーリーそのものや登場キャラクター達への感情移入はしにくかったです。最初の方は主人公以外にもレギオンを使う人物が4人登場するのですが、序盤も序盤で主人公以外のレギオンが暴走してどっか行ってしまいます…なのでその後は主人公だけの単独出動がほとんどに。
そのせいでレギオンを使っていた仲間たちはほぼフェードアウトしていってしまって印象に残りにくいです。妹(弟)のアキラだけは事情があって後半にレギオン込みで再参戦しますが、それ以外の仲間は最後までレギオンを携えることはありませんでした。
主人公も無口なタイプですし、アキラに関しても出番は多いものの主人公に対して八つ当たり的にキツく当たったり可愛いとは言えない性格なので別の意味で感情移入しにくいです…全体通してインパクトがあった人物は敵サイドのジェナぐらいでした。
ストーリーもなかなかに唐突で説明も少ないです。特に終盤~ラスボスにかけては色んな設定が急に出てくる急展開。
レギオン達は元がキメラということもあり諸刃の剣とも言える存在で、実際に危険性はオープニングムービー等で明かされはしますが…アストラル界とはなんだったのか・ジェナがホムンクルスを作り出して市民を危険に晒す必要があったのか・終盤で急に主人公やアキラが魔人化?したり・ヨゼフ(ネウロンのボス)がなんか企んでいることがわかっても理念の方は明かされなかったり・主人公やアキラがレギオンマスターとして優秀な理由が判明しそうでしなかったり(ネタバレ)と謎な部分も多いです。
ストーリーはある程度区切りが着いちゃっているので続編が出るかは微妙そう。もし出るならここら辺の補填も欲しいところ。
総評:レギオンと一緒に戦うアクションや世界観が魅力の良作アクション
1人で実質2人のキャラを操作しながらの戦闘は実際難しいですが、評価システムなどに優しさを感じられるポイントがあり、難易度も選択可能ということで見た目以上に遊びやすい作品でした。レギオンのカッコよさや世界観の作り込みは凄い好きなのですが、ストーリーが微妙だったので説明や伏線ももうちょっと欲しかったです。
とにかく面白かったので、スマブラにレギオン&アキラ参戦!とかしてほしいし、続編か似たような操作性のゲームを出してほしいです。
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