3秒でげーむおーばー。

【Steam/Switch】シェフズテール レビュー

2022/10/10
レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム Switchソフト アドベンチャー
「Chef's Tail(シェフズ テール)」を購入しました。

猫ちゃんがねこシェフ(?)として冥界のレストランを経営するという設定が気になっていた作品。e-shopでセール中だったので購入しました。
PVから怪しさを感じつつも、セール価格は779円だし猫だし癒しさえあれば良いかなと思ってカートに突っ込みました。結果的には800円でもうーん…な作品で、勘が鈍ってないことが証明されて嬉しかった一方でかなり複雑な気持ちにさせられました。
クレジットを最初から見れるのでエンディングは無さそうですが、クエストがこれ以上追加されなくなったので終わりにしました。そこまででも4時間程度。

・タイトル:シェフズ テール
・発売元:Art Games Studio S.A.
・開発元:Art Games Studio S.A.
・対応ハード:PC(Steam)/Switch
・定価:
-Steam版:930円(税込)
-Switch版:1299円(税込)
・発売日:
-Steam版:2021年10月23日
-Switch版:2022年6月9日
・ジャンル:アドベンチャー
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:Art Games Studio S.A.

どういう人にオススメ?
・猫が主人公のゲームを探している人!

良かった点
・冥界の雰囲気やグラフィックは決して悪くない
・放置すると見れる猫ちゃんの待機モーションが可愛い
・猫ちゃんのスキンが結構豊富で可愛い

賛否両論?点
・あまりにも薄すぎるゲーム性全般
・冬がデメリットしかない上に他の季節は3つとも違いがないため存在意義が不明
・ゲーム内言語を日本語にすると料理や材料の名前が文字化けする
・アクセサリーを売ってくれるNPCに話しかけると100%フリーズする

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)


ねこシェフのレストラン経営は冥界で


主人公の猫(名前はまだ無い)は冥界でレストランを営むことになりました。なぜ猫?と思わなくもない所ですが、神話っぽい世界観だし元ネタがあるのかも。
ZRを押すとカーソルを合わせている所に移動するという中々に癖が強い操作性にいきなり困惑。オリジナルであるSteam版のクリックした場所に移動する仕様をあまり弄らず移植したのだと思われますが、直感的に操作しにくい上に何もせずに待たないといけない時間が発生するので少しもどかしいです。
しかも移動場所を指定するためのカーソルの移動速度が遅いのが地味にストレス。そのせいでちょっと探索するだけでも大変ですが、街が広くないのが唯一の救いかも。
インベントリはかなり小さく初期ではわずか3枠しかない上に、ほとんどの材料は5個で1スタック扱いになる・料理に至ってはスタックできない仕様で非常に窮屈です。ただ、クエストを進めていけばインベントリは少しずつ大きくなっていくし、レストランの中にあるチェストに入れておけば料理する際にそこからも消費してくれる仕様なので、やりくりは必要ですがどうにかなります。
ゲームシステムは牧場物語っぽいもので、猫の1日は朝7時から始まり・体力が無くなれば寝てスタミナを回復するついでにセーブして次の日に移行します。スタミナが無くなっても作業ができなくなるだけで気絶とかはしませんが、食事などのインスタントな回復手段が無いので疲れたら寝るしかありません。
料理を作れるなら食べれる機能も欲しかったと一瞬思いましたが、よく考えると材料にタマネギやらニンニクやらトウガラシやらチョコレートやらが含まれているので食べちゃダメでした。客が人間(の幽霊)だからか上記の材料を普通に使ってますけど、作るだけでこっちは一切食べれないのは残酷…残酷じゃない?

街では花壇や植木鉢に種を植えることで作物を育てたり、残橋では釣りという名の魚のつかみ取りができたり、お店で材料や調理器具を仕入れたりできます。後はそこら辺をうろついている幽霊達に話しかけたりも。
NPCの中でも案内所のオラクル種屋のバジル材料屋のレイノルド船乗りのカロンとの間には友好度が存在し、欲しがっている料理をプレゼントすると新しい商品を売ってくれるようになります。
彼らに話しかけていると時折「心臓がうんたらかんたら」と表示されるので、その後はプレゼント機能が使用可能になると同時に通行人からウワサ話の形で欲しがっている物のヒントが貰えるようになります。
オラクルから調理器具を買ったり・バジルやレイノルドから材料を仕入れたり・カロンに新しい魚の取り方を教えてもらうことが新しいレシピの解放に必須となっている以上、友好度上げはこのゲームでも一番重要な作業となっています。クエストを進めるための料理が作れない時は大体が友好度を上げるか街中に落ちているレシピを拾えば解決します。
もし友好度上げにて要求された料理がまだ作れない場合も、その相手は一旦置いといて他の人との友好度を上げて作れる料理を欲しがっている人に先にプレゼントしていけばOK。このセオリーさえわかっていればサクサク進められます。
また、時間の概念があり現実世界の約1秒がゲーム内の1分に相当しますが、街はいつでも夜のように暗く雨が降っていて陰鬱な雰囲気に包まれていて変化はなく、お店の方もいつでも料理をサーブできるしで時間の存在意義は特に無さそうです。
季節の概念も存在しますがこちらもあまり意味はありません。唯一、季節が関わっていると言える仕様が冬に作物が全て枯れてしまうというデメリットだけなので無い方が良かったとすら思います。
冬があれば春夏秋もありますが、育つ作物が季節で決まっているとかはなく実質的には冬とそれ以外という区分しかありません。そのせいでなおさら冬のいらなさが目立つ…。
なお、このゲームの農業は種を植えて収穫するだけのシンプルな作りです。水やりや品質改良といった複雑な仕様はありませんし、冬が来て枯れるまではどの作物でも同じ株からいくらでも回収可能となっている大味なバランス。

材料を仕入れた後はレストランで調理。できあがった料理をカウンターに並べて、店番はお手伝い幽霊のリヴァイにお願いして、自分は外で客の呼び込みを担当します。

幽霊の近くに行ってYボタンで鳴くことで売り込みができて相手のモチベーションを上昇させることができます。というか売り込まないと全然買ってくれません。
しかも堂々と万引きしてくるシーフ共を追い払う必要もあり仕事は意外と忙しいです。シーフは近くでクリックしてやると追い払えます。
このゲームでレストランを運営する理由はコインのためだけ。評判やら維持費や人件費の支払いなどの複雑なマネジメント要素は一切ありませんし、お店の評判がストーリー進行に影響したりもしませんし、なんならお店を何日も開けずとも幽霊達から文句を言われたりもしません。
ここで一旦まとめると、本作は農作業といいレストラン経営といい美味しそうな料理とは逆に味気なく感じる作りでした。スタミナがすぐ無くなってしまうせいで起きる→収穫→寝る or 起きる→料理→販売→寝るのルーティンが延々と続くのも加わって、わずか4時間程度のプレイでも作業感を強く感じてしまいました。
冥界らしい暗く不思議な世界観やグラフィック自体は悪くないし、時間に急かされることが無いに等しいのであくせくして走り回ったりせずとも問題ないのはスローライフとしては悪くないかも…と思いつつも、やり込み要素もないしクエストを全てやってスキンも揃えてしまったらもういいや…と思えてしまいました。
さすがに雰囲気を味わうだけではセール価格の779円でも厳しい。せめて時間帯や季節で景色が変わったり、もう少し街が広くて探索が楽しかったら…と色々望んでしまう出来です。

バグが多い上に翻訳も微妙、でも猫は可愛い


単に薄いだけならのんびりできて合う人もいるんじゃない?と思えるのですが…本作は残念な事にバグや怪翻訳も多く、単純にゲームとしての完成度が低いです。
第1の問題点は文字化けバグ。言語を日本語にすると料理の名前やお店の商品などが軒並み□□□になってしまって全然読めません。
アイコンで判断すれば問題ない…と見せかけて、クエストの進行に必須となるうなぎサラダの材料であるうなぎがうなぎであることに気づけなかったりするので、やっぱり致命的です。日本人がイメージするような黒いうなぎじゃないのも罠。
しかも□どころか名前欄に何も表示されない料理まで存在します。スモールマウスバスで作る料理がそれ。
第2の問題点は翻訳が雑すぎること。同じキャラと会話している途中であっても、突然に丁寧語になったり女性っぽくなったり厳格になったりと口調があまりにも安定しません。
しかもキャラクターの名前表記すら統一されていなくて、オラクルなんかはオラクル・信託所・預言・託宣とバリエーションが豊富すぎます。機械翻訳を使っているのか、Oracleという名前を固有名詞ではなくただの1単語として捉えて翻訳してしまっている感じがします。
カロンもチャロンだったりカロンだったりの表記揺れが存在。アドベンチャーゲームでこの文章はさすがに酷いと思いましたし、ストーリーの意図がちゃんと汲めているかわからないしで話に集中する事ができませんでした。
第3の問題点はフリーズバグが存在すること。あるNPCに話しかけるとスタックしてソフトを再起動し直さないとダメだったり、冬に枯れたタマネギの株を調べたらソフト自体がエラー落ちしたりと再現性のあるバグが多いです。
一応それらに触らなきゃ済みますし、進行する上では回避しても何ら問題はない対象ばかりなので致命傷は免れている感じ。進行すら不可能になるゲームと比べたらマシっちゃマシだけど…アップデートで治りますかね。

ただ、このゲームにもハッキリと良いと言える所はあります。それは主人公が猫であるという事
猫は可愛いし存在しているだけでナイスな生き物です。そんな猫を動かせるというだけでも大きな付加価値を生み出せています。
操作をせずにしばらく置いておくと猫ちゃんが欠伸をしたり・ダンスをしたり・毛玉で遊んだりするのも可愛いです。ダンスはもはやファンタジーの領域ですが、毛玉で遊ぶ様子はリアル猫ちゃんっぽくてぐうかわ。
スキンの方もデフォルト含めて10種類と割と豊富。三毛猫や豹猫や鯖虎猫などリアルな柄の他、招き猫や骸骨猫やサイバー猫といった変わり種も用意されています。

レストランの右手にいるエロスという幽霊がスキンを売ってくれるので、気になったものがあればお金を貯めて買いましょう。値段は1つあたり200~600コインと良心的。
もっと可愛くする要素にアクセサリーも用意されている…はずなのですが、Switch版では残念なことにアクセサリーが実質使用不可能です。その理由がさっき言及した話しかけるとスタックしてしまうキャラがアクセサリーを売ってくれるNPCだからです。
せっかくのオシャレ機能が使えないのは悲しい以外の何物でもなくて残念。私も開発ログに載っている写真みたいにリボンとかつけたかった…。



総評:雰囲気とアイデアは悪くないが色々と薄味過ぎてオススメできない

猫が幽霊達の為にレストランを経営するというアイデア自体は個性的で好きですが、実際に遊んでみると薄味過ぎてさすがに寂しい作品。これで定価1300円は高いと感じました。
わずかに味を感じる程度にまで薄めた牧場物語みたいな中身で、採取か釣りをして料理を作って売ってスタミナがなくなったら寝る…の繰り返し。季節のイベントや時間経過による景色の移り変わりもなく、NPCとの交友もお使いばかりで面白いとは思えませんでした。
薄いだけでなく操作性・バグの多さ・翻訳の多方面でクオリティが低いのも残念。雰囲気以外は軒並み微妙で、猫が出てくるゲームを揃えているコレクターぐらいにしかオススメできません。
肝心の主人公が猫である必要性は特に感じませんでしたが、猫だから私が買ってしまったという点では罪深く・猫だからとりあえず可愛いという評価ができてしまう点では策士な作品。まあ可愛さを加点しても微妙ゲーだったという評価は覆りませんでしたが…。
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