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【マルチプラットフォーム】『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2023/04/22
ゲーム感想&レビュー 0
PCゲーム Steamゲーム PS4ソフト PS5ソフト XboxONEソフト Switchソフト ノベル
『コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ』を購入しました。

夜のカフェで客の注文を聞きつつ話も聞く、チルなノベルゲームの第2弾。『コーヒートーク』の直接的な続編に当たります。
エルフやオークなどファンタジー種族が多数出てきますが、描かれるのは現実の現代社会における人種や価値観の違いを種族の違いに入れ替えただけとも言える世界。ファンタジーというオブラートに包まれたリアルな日常が魅力となっているシリーズです。
毎日少しずつ進めようと思っていたのに、先が気になる会話の連続で結局ぶっ続けで遊んでしまいました。地味で素朴で地に足がついた求心力のある物語。

任天堂の公式オンラインストア。「コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
コーヒーマシンの電源を入れ、最高の笑顔を作って、個性的なお客たちを出迎えましょう。
・タイトル:
コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
・発売元:
Toge Productions(Steam版) / コーラス・ワールドワイド(コンソール版)
・開発元:Toge Productions
・対応ハード:
PC(Steam)/Switch/PS4/PS5/XboxOne
・定価:
-Steam版:1700円(税込)
-Switch/PS4/PS5(パケ版):3278円(税込)
-Switch/PS4/PS5/XboxOne(DL版):1980円(税込)
・発売日:2023年4月20日
・ジャンル:
コーヒーをいれながら、心と心をかよわせるノベルゲーム
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2023 Toge Productions ©2023 Chorus Worldwide Games
・公式サイト:
https://chorusworldwide.com/ctep2_jp/

どういう人にオススメ?
・カフェのマスターとして色んな人の悩みを聞きたい人!
・オシャレなカフェの雰囲気を味わいたい人!

良かった点
・人間以外にサテュロスやバンシーなどが客として来るものの悩みがとても現実的
・夜のカフェならではの落ち着いた雰囲気とジャズのBGMは相変わらず素敵
・飲み物の材料にハイビスカスとバタフライピーが追加された
・預かり物を渡すかどうかで相手の反応が変わるようになった

賛否両論?点
・エピソード2と付いているだけあって前作をプレイしている前提で話が展開される
・あえて注文をミスしないと貰えない実績が多い

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




夜のカフェは静かで賑やか


舞台は異世界のシアトル。エルフやオークといったファンタジー作品でよく見かける種族が現実社会の人間と同じように暮らしています。
主人公であるバリスタ(名前変更可能)はこのシアトルで夜のみ開くカフェ「コーヒートーク」を経営しています。知名度こそあまり高くはありませんが、知る人ぞ知る憩いの場として雷雨が続く日々にも関わらず毎日1〜5人ほどの客が入ってきます。
エピソード2とタイトルに書いているだけあって時系列は前作よりも後。おかげで最初から顔なじみの人も多くて賑やかなお店になっています。
登場人物の大半が前作から引き続いて来てくれているお得意様なので、前作を先に遊んでおくことを強く推奨します。前作で語られている事情については既に知っている前提で進んでいくので、本作から入ると話に付いていけない部分が出てきてしまうかと。
逆に言えば、前作からいるキャラクターに対して思い入れがあるとより楽しめる内容となっています。「あの後こんなことになってたの!」「久しぶりだけど元気そうでなにより」等のしばらく会っていなかった友達と再開したような懐かしさを感じるのと同時に、新しい悩みに頭を抱えている人もいて1つの問題が解決した所でまた別の問題が出てくるのは悲しいけどもあるあるだと思ってしまいました。
カフェ内で繰り広げられる話題は相変わらず「現代社会にありがち」な内容。でも前から来てくれている人達は状況が多かれ少なかれ進展していて、全く同じ悩みに回帰しているわけではないのはホッとしました。
ちなみに前作の感想は↓の記事にまとめています。基本的なシステムやテーマについては本作も前作もほぼ同じなので参考になるかも。
『コーヒートーク』を購入しました。3月辺りにVA-11 Hall-A(ヴァルハラ)と本作でどちらを買おうか悩んでいた所に、本作がちょうどセールしていたので購入しました。遊んだのはSwitch版。本作はヴァルハラのフォロワー作品。舞台がバーかカフェかという違いはあれど、どちらも店のマスターとして営業しつつ客の悩みを聞くという内容は一緒です。本作のメインクリエーターであったモハメド・ファーミ氏は今年3月に32歳の若さで亡くな...
相も変わらず雰囲気もBGMも効果音も心地よくて、プレイヤー側もコーヒーを飲みながらリラックスして遊ぶには最適のゲームです。私は未だにコーヒーが飲めないままなので、今回もペットボトルの午後の紅茶を飲みながらのプレイでした(通算2回目)。

せっかくなのでここでお客様について軽く紹介します。14人中11人が前作からのお得意様ということもあって、紹介する上で前作のネタバレが多少含まれているキャラがいるのでこの先は閲覧注意
ヒロインだったフレイヤは彼女のキャリアの都合で中々会えませんが、その代わりに近辺で起きている事件を調査中のジョルジがしょっちゅう来てくれます。他にもエルフのベイリースサキュバスのルアの異種間カップル、バンパイヤのハイド人狼のガラのタッグ、ゲーム制作チームを組んでいるオークのマートル人魚のアクア、アイドルネコミミのレイチェルとその父親のヘンドリー宇宙人のニール改めシルバー…と、過去に来てくれた人達はみんな顔を出してくれます。
前作ではアドバイス役に徹していたジョルジ巡査とハイドの2人については掘り下げが改めて行われています。クールを通り越して冷たく感じる場面も少なくないハイドのちょっとお茶目なエピソードを聞いたりもできて、これがギャップ萌えか…と実感。
それにプラスして、人気動画配信者のサテュロスのルーカス、宅配業を営んでいるバンシーのリオナ宇宙人2号ことアマンダが新しく訪れてくれます。法整備が進んで亜人と見なされる種族の範囲が広がっているとの事ですが、宇宙人はまだ未知の存在すぎてMIBみたいな組織のエージェントに狙われたりしてます。
前作では謎だった宇宙人の生態についても詳しい言及があって、それによると彼らは個にして全の精神共同体だとかなんとか。本作ではSNSや動画サイトなどインターネット上のコンテンツの話がよく出てくるのですが、真性の精神共同生命体であるアマンダがネットの事を「地球人の集合精神」と例えているのは面白い見方だと思いました。
情報を発信も受信しやすくもなって遠く離れた人と繋がるのも容易い一方で、匿名性が高いが故に調子に乗って攻撃的になる人もいるし・その矛先になってしまい嫌な思いをして内向的になってしまう人もいる。ネットが身近になり過ぎた時代だからこその悩みで、日本人には特に共感しやすい話題だと思います。
加えて、短時間で情報を大量に送受信できてしまうが故に1つの物事が人々の記憶に残る時間も短くなり飽きるまでのサイクルも早くなってしまったのでは?という問題も提示されます。その問題に対する答えも複数あって、昔のようにスローな思い出を残せる方法を模索している人もいれば、ニーズの流れに沿って発信側が変化することでマンネリを脱却しようとする人もいたり。

メインストーリーはじっくり進めても4時間程度で1周終えられます。グッドエンドが2種類用意されているキャラもいるので、エンドを全て回収するつもりで遊ぶならノーマルエンド1種+グッドエンド1〜2種で3周は楽しめます。
オマケ要素としてゲーム内に実績機能も用意されています。ただ、今回の実績には注文を何度も取り違えないと埋まらない実績が沢山あるのが個人的に少し気に入らない所です(「最初の3回の来店時すべてで、ルーカスに間違った飲み物を提供する」「できる限り低評価で、ストーリーモードをクリアする」など)。
これは私の思想でしかないのですが、ゲーム内のキャラクターが相手とはいえ要望を無視するというのは嫌がらせしているように思えてしまって気が進みません…。前作には「注文を一度間違える」以外ミスしないと取得できない実績というのがなかったのでモヤっとポイントです。
エンド分岐のフラグを立てるためにちょこっとだけ失敗するのはまだ大丈夫なのですが、何度も何度も間違えたりずっと間違えたまま進めるというのはバリスタというプロになりきって客と接している本作では自然と発生するプロ意識に相反するプレイングと言えて、ある意味でハードルが高い行為です。相手の反応が豊かなのもあって、せっかくこの豪雨の中足を運んでくれたのに希望に添えず申し訳ないという罪悪感も出てきちゃいますし…。



ハイビスカスとバタフライピーが新入荷


バリスタの仕事はカウンター越しに話を聞くだけではありません。カフェを経営している以上は注文された商品を作ってもてなすのも同じぐらい重要な仕事です。
ベースとフレーバーから材料を3つ選んで作る流れは前作と一緒ですが、新しく2種類のベースが選べるようになりました。それがハイビスカスバタフライピー
真っ赤なハイビスカスと真っ青なバタフライピーは対象的な色合い。抽出後も赤みと青みがしっかりと引き継がれるので、今まで以上に色鮮やかな商品が増えています。
私はどちらも飲んだことがなく、どんな味なのかは文章をヒントに想像するしかできませんでしたが…。みんなが言うにはストレートではあまり美味しくなさそうなイメージになってしまいました(爆)。
新要素の1つだけあって、ハイビスカスやバタフライピーを用いたドリンクは注文される機会が多いです。今回も、入れて欲しい素材を直接教えてくれることもあれば・商品の名前だけ伝えられたり・常連客あるあるの「いつもの」…など色々なパターンで注文が飛んできます。
他の素材はコーヒー紅茶抹茶ココアミルクレモンミントしょうがシナモンはちみつ、と前作にあった物はすべて揃っています。出来上がるドリンクも解像度が上がったおかげかさらに美味しそうに見えます。
材料がわかっていても入れる順番が違うと別のドリンクができてしまうので注意。例として、コーヒー+はちみつ+ミルクの順に入れるとビーンバズィが出来ますが、コーヒー+ミルク+はちみつではミルク はちみつ コーヒーという別商品が出来上がってしまいます。
これはヒントなのですが、ストーリーモードで相手が満足してくれる飲み物は固有名が付いているものがほとんどです。材料を教えてくれたのに汎用名になってしまった場合は入れる順番を変えて作り直しましょう。
ちなみにゲーム内で作ったことのある商品ならゲーム内のスマホからレシピを確認可能です。ストーリーモードでは1日辺り5回まで作り直しもできます。
ラテ系は出す直前にラテアートも描けますが…思い通りの絵を完成させるのが難しいのは相変わらず。上手く描けなさすぎて特定の模様を描いてくれといった注文がないのが助かります…。

ついでに、サーブのタイミングでメモや道具を一緒に差し出せるようにもなっています。バリスタがこれまで以上にわかりやすい形でメッセンジャーの役割を担えるようになり、客同士のコミュニケーションの手段やプレイヤー側の介入余地が増えています。
忘れ物を次の来店時に渡してあげる以外に、お客様から預かった物をまた別のお客様に渡すように頼まれることも。物を渡すかどうかでエンディングが変わるキャラがいるし、渡した時の反応を見るのも楽しいです。
物を乗せるタイミングは飲み物が完成してサーブする直前なので、目的の商品を完成させて満足してしまい渡すべき物を乗せないままサーブしてしまってロードした経験も3回程ありましたが…。そそっかしい自覚がある人には少し注意が必要な機能ではあります。
中には目的の人物以外に渡すことでも反応があるアイテムもあるので、色々試してみるのもアリかも。



総評:カフェで語られる人間ドラマが魅力的なシリーズ第2弾

注文されたドリンクを作って客の話を聞く、大人向けの落ち着いた雰囲気のノベルゲーム第2作目。話が繋がっているので前作は必修ですが、前作が好きだった人は本作も気にいると思うので悩む前に買ってしまいましょう。
大きな新機能は預かり物を飲み物と一緒にサーブできる事のみで、大部分のシステムは前作と共通しています。でも、キャラクターが増えてエンド数も増えていることを考えるとノベルゲームとして確かにパワーアップしています。
ハイビスカスやバタフライピーを用いたレシピが増えているのも注目ポイント。赤や青といった映える色合いの商品は作っている側も楽しめます。
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