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【マルチプラットフォーム】Cult of the Lamb レビュー

2022/08/15
レビュー 0
Steamゲーム GOGゲーム PCゲーム Switchソフト PS4ソフト PS5ソフト XboxONEソフト XboxX|Sソフト アクション
「Cult of the Lamb」を購入しました。

ローグライト要素アリのカルト教団経営ゲーム。コンセプトからしてヤバそうな雰囲気が漂っていてデモ版登場時から気になっていた作品です。
私が遊んだのはSwitch版。教団作りが予想以上に面白かった一方で、拠点が発展するほど重くなったり・儀式の後に進行不可能になったりとバグっぽい挙動も多いのが気になった所。
クリアまでにかかった時間は15時間程。Ver.1.0.1時点ではクリア後限定の要素がないのでボリューム面は控えめですが、Steam側の動きを見てみると開発側はアップデートに積極的っぽいので少しずつ要素が追加されていくパターンかも?

・タイトル:Cult of the Lamb
・発売元:Devolver Digital
・開発元:Massive Monster
・対応ハード:
PC(Steam/GOG)/Switch/PS4/PS5/XboxOne/XboxX|S
・定価:
-Steam版:2570円(税込)
-GOG.com版:24.99ドル
-Switch版:2530円(税込)
-PS4/PS5版:2530円(税込)
-XboxOne/XboxX|S版:2900円(税込)
・発売日:2022年8月12日
・ジャンル:カルトアクションアドベンチャー
・IARC:16+(16歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©Copyright Massive Monster 2022. All Rights Reserved.
・公式サイト:
https://www.cultofthelamb.com/

どういう人にオススメ?
・自分だけの教団を作りたい人!

良かった点
・ビジュアルは可愛いのにダークすぎる世界観設定とゲーム性なのが混沌みを感じる
・信者の見た目や施設の位置を自由に設定できて自分好みの拠点を作ることもできる
・教団をどう導くかは自由で邪悪なだけでなく道徳的な教義も掲げることができる

賛否両論?点
・一度教団の名前を決めてしまうと後から変更できない
・拠点が発展するほど読み込みが重くなる他、儀式後に一切動けなくなるバグもたまに発生するようになった(Switch版のみ?)
・ローグライトパートはアクションの少なさや見えにくいフィールドなど微妙な点が多い

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




自分だけの教団を作ろう


主人公の羊くんがヤバそうな教団に処刑される直前という、突然にハードすぎる場面からこのゲームはスタート。あわや主人公の首が切り落とされるというタイミングで謎の存在によって覚醒、周囲を一掃して脱出に成功した後は相手を弾圧すべく自らの教団を作ることになります。
力を貸してくれた存在は主人公を殺そうとした4人の偽りの司教達によって封じられており、助ける代わりに信仰を取り戻すための教祖に抜擢したとの事。やべー奴に目をつけられてまた別のやべー奴に助けられた感じですが、死にたくない羊くんには拒否権はありません。
こんな感じでビジュアルは可愛いものの設定は闇は深すぎるぐらいに真っ黒。普通の人間担当の動物たちは見た目も動きもキュートですが、司教達の方は名状しがたき造形でクトゥルフ神話っぽい感じの世界観となっています。
設定自体はオリジナルではありますが、生贄の儀式で召喚されるのがタコに似た触手だったり・DLCにクトゥルフスキンがあったり・敵サイドの教団の名前が「旧き信仰」だったりでクトゥルフ神話の事は多少なりとも意識してそうです。
真っ黒くろすけな経緯や設定以外にも、ゲーム中に排泄物や吐瀉物が出てきたり、信者にカニバリズムさせたり怪しいキノコで洗脳したりなどOh…と思う要素だらけ。カワイイフィルターがかかっていてマシにはなっていますが、下品な表現と倫理面でのダブルパンチでプレイヤーを選ぶゲームであることは間違いないです。

ゲームとしての内容は自分の教団を発展させるシミュレーションと他教団の信者を倒していくローグライトの二足わらじ。個人的にはシミュレーションパートこそが本作の売りだと思ったので、こちらを先に紹介させていただきます。
教祖1人だけでは力が限られており相手の教団に立ち向かうのも難しいということで、まずはこちらの教団を支える存在…いわば信者が必要です。信者はローグライトパート中に囚われている動物達を助け出したり・中ボスを倒して転生させて「教化」することで増やせます。
でも信者は羊くんとは違って何の力もないただの動物なのでご飯を食べないと死ぬし、病気や寿命でも死ぬし、信仰心を失えば離反してしまいます。そんな彼らが安心して(?)暮らせる土地を作るのも教祖の仕事。

拠点には教えを説くための教会堂・農作物を育てるための畑・炊き出しをするための調理場・眠るための寝袋やテント・木や石を回収するための施設・素材を加工するための加工場…など機能を持つ施設の他、花のアーチや石像などのインテリア・床に敷くタイルなどの装飾品を置くことができます。
施設などはマス目さえ空いていれば好きな場所に設置可能で、インテリアも多数用意されており、信者も教化時に名前と見た目を好き勝手にカスタマイズ可能です。文字通りに自分のための教団を作れるのが楽しいポイント。
ただし、教団の名前は最初に設定したものから変更することができないので注意。面白半分で実在する新興宗教の名称や適当に付けると後々後悔する羽目になるかもなので慎重に考えてください(1敗)。
拠点になる野原は最初は野生の様相で木が生え放題で石も転がり放題。とりあえず周囲を片付けながら素材を集めて、コミュニティ形成には不可欠な調理場や教会堂を建設することから始めることに。
信者に命令することで仕事を代行させることもできる他、祈りを捧げさせて新しい施設の解放や拠点そのもののレベルアップに必要な祈念を集めることもできます。拠点を発展させるためにもストーリーを進める上でも信者の数が大事ではありますが、人数が増えるほど準備しないといけない寝床や食事の量も増えていって管理が大変になるというマイナスの側面も存在。
でも、動物達はみんな可愛いし大体の場面でピンチになっていることもあって見かけたらついつい助け出してしまうんですよね。信者同士でも友達になったり・信者側の依頼で親戚や友達を新しく迎え入れたりと、教団内で絆が生まれることがあるのも微笑ましくて可愛い所。
一方でアイツ(離反者ではない)を首枷に繋いで欲しいとか、イタズラとして別の信者に〇〇〇料理を食べさせろとか、明らかに私怨が入っているような内容の依頼をしてくるヤツもいておいコラと思ったことも。中には自ら〇〇〇料理を食べたいとか言い出す狂人もいたりするので、見た目はキュートでもカオスなゲームであることには変わりないです。

ゲーム内の時間はリアルタイムで進行していきます。ローグライトパートに挑戦している間も時間は経過していて村では信者が働いたり歳をとったりするので、信仰度や満腹度をしっかり確保してから挑むようにしてできるだけサクッと終わらせるのがいいです。
発展途上の時は信者に働かせるだけでなく教祖もしっかり働かないと村が回りません。というのも、最初の信者達は畑仕事や寝る場所の確保どころか排泄物の掃除すらしてくれないので、ほっとくと餓死や離反の発生だけでなくパンデミックまで起こって地上に地獄を召喚してしまいます。
拠点が発展していけば畑仕事や排泄物の掃除を信者に任せられるようになるので、次第に楽にはなっていくぶん最初は本当に忙しいです。序盤は食材の確保からお掃除までおまかせの何でも屋教祖ライフを送りつつ、異教徒どもをボコしに行くというハードすぎる生活を送る羽目になりますがこれも下積みということで…。
とは言ったものの、最後まで食事の用意と教会堂でのお仕事と遺体の処理は教祖自ら出向いてお世話する必要があったため、完全に放置しても大丈夫になるレベルまでは自動化できません。自ら働くことでこの人の下につきたいと思わせるのも教祖の仕事ということなんでしょうが、教会堂以外は全て勝手に回るぐらいにまで発展できたら良かったかも。
拠点以外に出かけることも可能で、そちらではサイコロを使用したミニゲームや釣りなどの息抜きもできます。ミニゲーム中は時間経過もしないので、疲れた時はひたすらサイコロを転がしまくったりするのも楽しい。

信者の生活基盤を整えるだけでなく信仰を維持するための活動も必要不可欠です。信仰度は教会堂で1日1回説教したり・儀式をやったり・信者達の願いを叶えたりする事で高まりますが、時間経過による減少の他に頼みを断ったりなどで失望させると下がってしまいます。
信仰度が低くなると場合によっては離反者が発生し、他の信者を唆したり・お金を持ってどこかへ行ってしまいます…。そんな離反者は首枷に繋いで自由を奪った上で個別説教するか生贄にするかしないとコミュニティ全体の士気が下がってしまうので放置厳禁。
説教で集まる信仰が主人公のパワーアップに必要かつ信仰度が高いほど一度に得られる信仰も多くなるので、できるだけ信仰度は高めに維持しておくのがゲームをサクサク進める秘訣かも。
信仰を集めることで解放できるスキルツリーで武器の初期レベルを上げたり(=基礎火力アップ)・新しい呪いや特性を持った武器の解放が可能で、それとは別に司教を倒した時に入手できる心臓で逃走ができるようになったりなどの特殊なアップグレードもできます。ローグライトパートが辛い…と思ったらまずは信仰を集めてスキルツリーの解放を目指していくのをオススメします。
現実でも宗教は心の拠り所としてだけでなく道徳的規範を広める作用も持つと言われていますが、本作ではその道徳的規範を自分で定めて布教することが可能。信者のレベルが上がると貰える石版の欠片を3つ集めて1つの石版にすることで、新しい規範を作り出すことができます。
規範は死後の世界・作業と信仰・財産・戒律と秩序・食生活の5つの項目に分けられ、各項目にて4つの教条を段階的に設定できます。1回につき2種類の教条が提示されますが、選べるのは片方だけで一度決めたものを変更することもできません。
その内容は葬式や結婚式を執り行えるようになったり・祝日を定める儀式を作ったりと道徳的にまともなものもあれば、カニバリズムを容認したり・決闘の儀式ができるようになったりと血なまぐさい内容のものも…。設定重視でロールプレイすれば道徳心溢れる教団にすることも可能ですが、何故か猟奇的な教条の方がゲームプレイとしての効率が良い気がします。
この要素に関してはただひたすらにダークなだけでなく、「宗教は何を重視すべきか」と問いかけてきている所でもあると思います。ゲーム内でも倫理観を大事にするか・ゲームだからこそ羽目を外すかはプレイヤー次第。
儀式を執り行うかどうかについてもタイミング含めてプレイヤーに委ねられています。コストとして必要になる骨は割と簡単に集まりますが、クールタイムが設定されているので同じ儀式を連続で執り行うことはできません。
儀式の内容は焚火の周りで歌ったりするだけのものや結婚式や葬式を挙げるといった現実でもよく見かける平和なものから、信者の1人を生贄として捧げたり昇天させたりするなどヤバいものも存在します。生贄として捧げられた側が割と嬉しそうなのが精神的苦痛が少なそうで良かったというかなんとも残酷というか…正にカルト宗教といった感じで良き。
内容の過激さ問わずどの儀式にも骨を要求されるのも中々に謎で闇深です。異教徒どもをこんだけやったぜヒャッハー!みたいな感じでテンションをぶち上げる用ですかね…?
儀式を行うメリットはかなり強力で、食事会は食材の消費なしで満腹度と信仰度の両方を回復できたり、年寄りを昇天させたり生贄にして姥捨山の如く処理したり(敬老のけの字もない扱い…)、キノコでトリップさせて信仰度を一時的にMAXにしたまま固定したりはよくやってました。食事会以外やっていることがアレすぎるけどゲームの中のことなので許して。
信者は1日1歳のペースで歳を取り40を超えるとお年寄りになって働けなくなってしまう他、50〜60程度で寿命が来て村内で死んでしまうと遺体が病気の発生源になったり・遺体を見た他の住民がゲロを吐きまくったりして衛生面がめちゃめちゃになったり・墓に埋める手間も発生するので寿命まで放置するのも大変なんですよね…。死んで1日も経っていない遺体を見ただけで吐くだけ吐いて埋葬してくれない信者も地味に酷いと思う(責任転嫁)。
さすがにご遺体から肉を取るというのは…私の中の天使が許さなかったのでちゃんと墓に入れて葬式もしてました。まあ死ぬ前に生贄にしたり昇天させたりもしている時点で偽善だとは自覚していますが…。

難点は拠点が発展すればするほどロードが重くなる上に進行不可能になるバグが発生するようになったこと。序盤はそこまで重くもないし儀式中の挙動も安定していたのが、終盤で儀式の後に主人公が動かなくなりタイトルに戻るしかなくなったりすることが7回・ローグライトパート中に宝箱を開けた瞬間フリーズしたことが2回ありました…。
中盤辺りでも拠点に戻ってきた時や日付が変わった時のロードがめちゃくちゃ遅くて一瞬だけですがフリーズした!?と焦るぐらいには重いです。そのタイミングでのエラー落ちも1度だけ遭遇しました。
Steamのレビューなどではバグについて言及している人がいないのでSwitch版だけが不安定なのかもしれませんが、良いゲームなのにもったいないと思ったので改善していただきたい所。3回連続で儀式中にスタックした時なんかはデータが壊れたかと焦りましたしね…。

ローグライトパートは中々に大味


直々に異教徒を粛清しに行くのも教祖の仕事。こちらは見下ろし視点の2Dアクションベースのローグライトで「聖戦」と銘打たれており、同じエリアでも挑戦の度に最初に貰える武器や呪い・パッシブスキルを得られるタロットカード・部屋の構成が変わります。
操作はYで通常攻撃Xで呪い攻撃Bで回避だけとシンプル。武器種は剣・鉤爪・斧・ハンマーといった近接武器だけですが同じ武器種でも毒状態を付与できたり・確率で相手のHPを吸い取ったりなどの特殊効果が付いているものがあったり、呪いには遠距離攻撃ができるものもあり威力も強力な代わりにリソースが限られています。
回避は無敵時間が長く優秀な部類ですが、こちらの初期HPは1〜4(難易度で変動)と少なめな上に回復もしにくいバランス。敵がいる部屋は全滅させないと進めないのもあってノーマルでも結構やられました…。
1回の挑戦で経由しないと行けないステージの数は3〜6程度で長くても10分前後と超ショートで挑戦しやすいのは良いと思いました。ボスまで行ってやられることも少なくはありませんが、すぐ戻ってこれるので精神的負担が少なくて済むのも助かります。
負けてしまうとその挑戦で手に入れたアイテムの一部を失ってしまう他に信仰度も少しばかり下がってしまいます。司教の心臓であるスキルを解放した後は途中離脱も可能になり、逃げ出すのに成功した場合はアイテムの喪失は多少発生しますが信仰度は低下しません。
ちなみに、配置されているオブジェクトは壊すことができて建材や農作物のタネが手に入ったりもします。聖戦は異教徒の弾圧や信者集めだけでなく素材回収の場も兼ねているので、クリアしたエリアであっても挑む理由が無くなるわけではありません。

人によっては拠点作りシミュレーションパートよりもこっちの方に期待しているとは思いますが、正直に言うとかなり大味な調整です。使用できる武器もそんなに多くないのに比例してできるアクションも少なく、敵の行動パターンもボス含めてそんなに複雑ではありません。
他のローグライト作品と比べても運のウェイトがかなり重い仕様なのも微妙かなーと思いました。武器や呪いやタロットカードといったこちらの装備が完全ランダムで決まることに加えて、同じエリアなのに戦闘ステージばかりの時もあれば最初と最後のステージ以外は戦闘無しで通り抜けられるルートがあったり…と当たり回と外れ回でリスクが極端に多かったり少なかったりします。
細かい所では、前景のせいで敵が見えにくくなることがあったり・敵の攻撃直前の光るモーションとダメージを与えた時の光り方の見分けが付きにくいという難点もあって、不意打ちされることが多いのも微妙に感じました。特に中ボスやボスで弾幕を張る奴なんかは光る以外はノーモーションで弾を出してくるのもいたので初見殺しな所はあります。
難易度はイージー・ノーマル・ハード・エクストラの4段階で設定からいつでも変更可。ノーマルでも初見だと強化を丁寧にやっていないとしんどいものの、相手の行動が単純なので見覚えたらそこまで難しくはなくなる感じでローグライトとしてはだいぶ優しめだと思います。
エンディング後限定の要素は今の所は用意されていません。タロットカード集めや拠点の改装などを含めればやり込み要素はありますが、主人公強化のスキルツリーや教条などもクリア前に9割ほど解禁してしまったので、ボリューム自体は全体的に控えめです。



総評:可愛くて名状しがたきカルト教団経営ゲーム

クトゥルフ神話みのある世界観に加え、教祖になって宗教主体のコミュニティを作り上げるというダークで文字通りカルトな人気が出そうな作品。そんな内容なのにビジュアルだけは可愛い所もマイルドではあるものの逆に冒涜的。
信者をカスタマイズできるし・施設や装飾品を自由に配置できるし・信者を働かせることで作業の自動化も進んでいくし・教義を自分で決められるしで自由度は高く、宗教コミュニティシミュレーションだけでも一本のゲームとして成り立つぐらいには面白かったです。
その一方でローグライト部分は大味なバランスでつまらないわけではないけど微妙かも…というのが率直な感想です。拠点作り90点・ローグライト50点の総合70点ぐらいの印象。
拠点が大きくなると読み込みが重くなるだけでなく、スタックやフリーズなどのバグが発生するようになったのは残念な所。バグやボリュームに関しては将来的に改善されるのに期待です。
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