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【マルチプラットフォーム】『Degrees of Separation』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/09/08
ゲーム感想&レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム PS4ソフト XboxONEソフト Switchソフト パズル
『Degrees of Separation』を購入しました。

いつもの如くe-shopのセールで偶然見かけた作品です。幻想的なグラフィックに釣られて購入しました。
2人プレイ向けのゲームですが、今回もいつもの通りソロで遊び通しました。マルチ前提のゲームを1人で遊ぶのは忙しくて楽しいけど虚しさも無くはない…。
スカーフコンプリート含めてクリアまでにかかった時間は9時間程でした。協力アクションパズルとしてはちょい難しめという感想。

任天堂の公式オンラインストア。「Degrees of Separation ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
Degrees of Separation is a 2D puzzle platformer in which duo Ember and Rime must use their contrasting powers to manipulate heat and cold to overcome obstacles. Through cooperation, they will learn about each other and the fate of their worlds. Developed with both solo and co-op play in mind, players will discover a touching narrative crafted by acclaimed industry veteran Chris Avellone. With Embers mastery of heat and Rimes control of cold, scenic landscapes will come alive as the pair uses their unique abilities alone and in tandem to create powerful gusts of wind, frozen rivers, controlled explosives, and more to solve a variety of puzzles through several distinct worlds. With their unique talents, the two will learn to lean on each other through the many different stages of their adventure and relationship.
Degrees of Separation is a 2D puzzle platformer in which duo Ember and Rime must use their contrasting powers to manipulate heat and cold to overcome obstacles. Through cooperation, they will learn about each other and the fate of their worlds.
・タイトル:Degrees of Separation
・発売元:
Modus Games / フライハイワークス(Switch版のみ)
・開発元:Moondrop
・対応ハード:
PC(Steam)/PS4※海外ストアのみ/XboxOne※海外ストアのみ/Switch
・定価:
-Steam版:2050円(税込)
-PS4版/XboxOne版:19.99ドル
-Switch版:2000円(税込)
・発売日:
-Steam/PS4版/XboxOne版:2019年2月14日
-Switch版:2020年1月16日
・ジャンル:2Dパズルゲーム
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~2人
・権利表記:
© Henchman & Goon AS, Pode. All rights reserved. © Henchman & Goon AS, Pode, its logo and all related logos and slogans are copyright by Henchman & Goon AS.

どういう人にオススメ?
・アクションパズルゲームを探している人!
・2人で遊べるゲームを探している人!

良かった点
・炎の世界と氷の世界がリアルタイムでナチュラルに切り替わるのが幻想的
・童話的な世界観とグラフィックが素敵
・熱と氷を用いた仕掛けに加えてステージ毎に固有のギミックが用意されている

賛否両論?点
・2人が離れると画面が見にくくなってしまう
・世界観について色々と説明不足のまま終わってしまうのがもったいない
・ソロプレイだとアクション面でシビアな謎解きが結構ある

備考
・インターネット通信対応(要:オンラインサービス加入)
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




炎の世界に住む少女と氷の世界に住む少年の物語


主人公は炎の世界出身のエンバー氷の世界出身のライム。2人は違う世界にいるため近づくことはできても触れることはできないという、近距離恋愛のように見えて実は遠距離恋愛なカップル。
ゲーム中で真っ先に目を引くのが赤と青の2つに区切られた画面。世界の境界が2人の位置関係に応じてリアルタイムでとても滑らかに移動するのが何気に凄い所です。
境界線は常に2人が対称になるように引かれています。なので同じ高さにいる時は縦に・2人の高さが違う程斜めになり・お互いに真上と真下にいる時は横に引かれる感じ。
2つの世界は気候も大きく違っていて、炎の世界では気温が高く・ガスが吹き出す所があったり・水が液体として存在するのに対して氷の世界では気温は低く・ガスが凍って吹き出さなくなり・水も凍ってしまいます。エンバーとライム自身の身体能力はほぼ変わりませんが、いる世界が違うことで役割分担ができるようになっています。
ゲームの内容は熱と冷気を用いたパズル要素強めの2Dアクションです。炎の世界の熱氷の世界の冷気を用いつつ・彼らも直接ロープを引っ張ったりして仕掛けを解いていきます。
2人がある程度近くにいる時はナチュラルにお互いの世界がくっついてますが、離れると今度は2つの世界線で個別にカメラがキャラを追いかけるようになる仕様です。ただし、2人が離れている状態だと画面が実質半分になるのに加えてカメラがキャラクターにやたら寄ってしまい周りが見えなくなってしまうのは難点。
1画面で複数人一緒遊べるゲームにありがちな1Pがカメラの主導権を握る仕様では無く、画面を分割することで2人とも制限なく操作できるようになっているのは良い所だとは思います…が、画面が二等分されて狭くなるのを考慮してカメラは離れて欲しかった所。
これには物理的に見えにくくすることで2人を遠く離させないようにする狙いがあるかもしれませんが、実際の所どうなんでしょう。

世界の移り替わり方も綺麗ですが、絵本みたいなグラフィックも素敵。炎の世界はオレンジをベースカラーにした暖かそうな色合いが綺麗だし、氷の世界は雪の白色と青い寒空のコントラストが綺麗だしで甲乙付け難い魅力があります。
お互いに対になるような世界であるものの特徴が極端すぎない所も好きです。炎の世界も暑そうというよりかは暖かそうという感じで、氷の世界の方も寒そうだけどまだ-10℃ぐらいで済んでいそうで住めと言われたらどちらも問題なく住めそうなのが良い感じ。
見た目だけでなく演出も童話的で、2人のセリフはゲーム中に一切無い代わりに字幕とナレーションが絵本を読むように彼らの心情を読み聞かせてくれます。お互いに恋焦がれているのに触れられない2人の苦悩が語られるラブロマンスも良き。
でも、言語による情報がナレーション頼りなのに「2人は触れ合えなくて辛い」「でも力を合わせたらどんな困難も乗り越えられるね!」「2人はこうやってスカーフを取ったよ!」という内容でほとんどが占められていて、現在の目的やステージ中に配置されている意味深なオブジェに関する解説が少なかったのは少し残念でした。
あえて多くを語らない世界観というよりかは、ナレーターが2人の心情を語るのに夢中で他の事は適当に済ませてしまっている感じ。世界観解説が挟まった所でナレーターの感情や考察が多分に含まれている状態で聞かされるせいでわかりにくい、というまた別の問題もありますが…。
パッと見で惹かれる綺麗な世界なのに最後までよくわからないまま終わってしまったのはもどかしポイント。途中で出てきたドラゴンと王様の話や魔法石についても詳しく知りたかった。

熱と冷気とステージ固有のギミックを用いて解くパズルが楽しい


2人プレイ時はエンバーとライムをそれぞれ1人ずつ操作、1人プレイ時はLで操作するキャラを切り替え・Rでもう片方を呼んだり待機させたり、他にできるのはジャンプぐらいで凄くシンプルな操作です。
ソロプレイ時に呼びかけた際はAIがもう片方を操作してくれます。AI操作だと平地はしっかり追いかけてくれるのですが、高低差を乗り越えるのが苦手みたいでつっかかることも多め。
操作性についてはヌルッとしていて少しばかりクセがあります。キャラの動作アニメーションに拘った代わりに操作レスポンスが犠牲になっている気も。
タイミングを計って動かないといけない場所やアクションスキルが要求される場所もあったので、もっとキビキビ動いて欲しいと少しだけ思いました。アドベンチャーゲームならそれでも悪くないとは思うのですが、本作はアクション要素強めなので…。
その分2人のアニメーションはよくできているので見応えアリ。マントのたなびき方からジャンプの踏み込みまでユルユル動きますし、同じ動作であっても2人それぞれ細かい動きは違っていて凝ってます。

ハブステージであるお城の扉を潜ることで別のステージに移動することが可能で、道中ではパズルを解いて白黒のスカーフを集めながら進めていきます。最後の1ステージ以外は道中の仕掛けを無視してひたすら進むこともできますが、スカーフを一定数集めることが次ステージを解放するための条件なのでスルーしてばかりではダメです。
とはいえ、スカーフは全部集めなくともエンディングには行けるようになっているので、解けなさすぎてもう無理…と思ったものはパスしてしまうのもアリ。その代わりかヒントと言えるものは全く用意されていません。
逆にスカーフを集め切った所で何も起こらなかったのはちょっとガッカリ。Steam版とかだと実績というご褒美が用意されていそうですが、私が遊んだSwitch版では本当に何もありませんでした。
記事前半で紹介した通りストーリーはあってないようなものだし、ゲーム性の方も淡々と先に進んでパズルを解いていくだけなので人は選びそうです。パズル好きにとっては解けば解くだけテンポよく問題が出てくるので助かりますが、ストーリーやアドベンチャー要素を求めると物足りなくて対消滅するかも?
基本である2つの世界の性質を使って解く謎解き以外に特定ステージ内専用ギミックも存在しています。世界の境界線を実体化させて足場にできるステージ、2人が近づきすぎると爆発して弾き飛ばされたりするステージなどが用意されていて、パズルの解き方も豊富になっていてマンネリ化しにくくなっている所がGood。
パズルの難易度は結構難しめ。ギミックの少し捻った使い方を思いつかないと解けなかったり・2人のどちらを先に進ませないといけないかを考える必要があったり・時にはタイミング的にシビアな操作を要求されたりすることも。
新しいギミックが出てきたと思ったらいきなり応用テクニックを求められたりもするのでヒラメキ力が試されます。中にはゴリ押しっぽい答えもあったりするので試行錯誤精神も重要。
スカーフはソロプレイでも全て集めることができましたが、一部のパズルは1人だとタイミングがシビアすぎて無理じゃね?と思えるものもありました。特に2人が同時に動く必要があるギミックが大変で、ライムが作った氷の上を溶ける前にエンバーが渡る場面と爆発で飛んでいかないといけない場面は答えに気づくまでも気づいてからも悪戦苦闘。
ただ、2人プレイ前提のゲームを1人でも完全クリアまで遊べるように調節してくれている時点でありがたいとは思います。多分2人で遊んでちょうどいいぐらいの難易度。

道中にはウェイポイントという移動を補助する設備もありますが、任意の場所に即座にワープするタイプではなく高速移動の各駅停車になっていて、離れた場所に移動したい時はそれなりに時間がかかってしまいます。高速移動もできてワープもできるという仕様だったらありがたかった所。
スカーフの回収度合もウェイポイントにて確認できますが、こちらのUIも使い勝手が良いとは言えないもので集めたスカーフは白の星/未回収のスカーフは黒の星で表示されるのみ。どれ位ぐらい集められていてどれぐらい残っているかがパッと見ではわかりにくく、しかも黒星が背景の黒色と完全に同化して見逃すことも。
実は星の表示箇所はスカーフの置かれている位置と同期されていて、マップをある程度把握している状態なら大体の場所を推測できなくもないです。でも後から回収しようとするとマップ構造の方を忘れてしまっていて結局探し回る羽目になるので、コンプリートする前提なら最初から全て取るようにしていった方が良さげ。



総評:2つに分たれた幻想的な世界観が素敵でパズルとしても難しめで楽しい作品

炎の世界と氷の世界で2つに区切られた画面と絵本のようなグラフィックが魅力的な作品。わかりにくいストーリーなど世界観の展開には難があるものの、雰囲気ゲーとしてはグラフィックだけでも十分楽しめます。
アクションパズルとしても一筋縄ではいかない難易度でしっかり悩めますし、温度差を用いた仕掛けの他にステージ固有のギミックで解く仕掛けも多数用意されていて最後まで楽しめました。ひたすらパズルを解いていくだけなので良くも悪くも単調ではありますが、1個解いたらはい次ねという感じでどんどん問題が出てくるのでパズル好きだと途中でのやめ時がわからなくなります。
クセのある操作性・ウェイポイントの使い勝手の悪さ・スカーフの位置や集めた数がもっとわかりやすければ…と気になるポイントは多めでも、パズル好きなら普通にオススメできます。Podeが好きな人は本作も刺さるかも。
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