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【マルチプラットフォーム】『ファルコニア ウォリアーエディション』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/12/11
ゲーム感想&レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム XboxX|Sソフト Switchソフト PS4ソフト PS5ソフト アクションRPG
『ファルコニア ウォリアーエディション』を購入しました。

広いマップをひたすら飛びつつミッションをこなしていくアクションRPGです。個人的にはゲーム性自体は微妙に思えてしまったものの世界観に魅力を感じる作品でした。
Switch版などのウォリアーエディションには無印版の内容に加えてDLCの「The Hunter」「Edge of the World」が含まれているとの事。それを考慮してもSteam版やXbox版と比べるとちょい割高な値段設定です。
e-shopにて11月中旬ぐらいに98%offの100円という破格でセールしていたので買いました。3gooさんはたまにぶっ壊れセールをやってくれてありがたいですが、配信終了してしまうソフトも割とあるのが玉にキズ(トライン4も面白かったのに配信終了していましたし…)。
エンディングまでにかかった時間は14時間程度。サブクエストや探索も割としっかりやってこれぐらい。

The Falconeerは、大騒ぎの空中大乱闘と謎のGreat Urseeのオープンワールドを探索することができる、オープンワールド空中戦闘ゲームです。
・タイトル:
ファルコニア ウォリアーエディション
・発売元:
-Steam/XboxOne/XboxX|S版:Wired Productions
-Switch/PS4/PS5版:3goo
・開発元:Tomas Sala
・対応ハード:
PC(Steam)/XboxOne/XboxX|S/Switch/PS4/PS5
・定価:
-Steam版:2050円(DLC2種+1025円)
-XboxOne/XboxX|S版:2350円(DLC2種+1160円)
-Switch/PS4/PS5版(DL):3850円
-Switch/PS4/PS5版(パケ):4950円
・発売日:
-Steam/XboxOne/XboxX|S版:2020年11月10日
-Switch/PS4/PS5版:2021年8月5日
・ジャンル:空中戦アクションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
The Falconeer © 2021 Tomas Sala. Published by Wired Productions Ltd and developed by Tomas Sala. The Falconeer and The Falconeer logo are trademarks of Tomas Sala. All rights reserved. Published and distributed by 3goo K.K. in Japan.
・公式サイト:
https://www.3goo.co.jp/product/falconeer-warrioredition/

どういう人にオススメ?
・広い空を飛び回りたい人!

良かった点
・操作には少し慣れが必要だが上手く飛び回れるようになると気持ちいい
・クエスト受注中は半自動的に目的地近くにワープできる機能アリで移動時間を短縮できる
・チャプター毎に所属する陣営が変わり、別の視点で同じ世界を見ることができる

賛否両論?点
・旋回とダッシュにはそれぞれ別のボタンを割り当てて欲しかった
・進めど進めど変わり映えしない景色とミッション
・チャプター選択の度に一部ステータスがリセットされるのが解せない

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)



ファルコン使いになって大空に飛び立とう


プレイヤーキャラはファルコン使いと呼ばれる、ウォーバードという大きな鳥に乗って大空を駆け巡る戦士。広い世界を探索したり・お偉いさんや一般市民からのミッションを達成していきます。
本作の世界は1つに繋がったオープンワールドとなっています。ただし地表のほとんどが海に沈んでいるせいで、プレイヤーキャラを初めとして全ての人物が鳥や飛行船で飛ぶか水上を船で移動しています。
フィールドにいる限りは常に飛びっぱなし&前に進みっぱなしで、その場でホバリングしたりは不可能で後ろに向き直すにもグルっと回らないといけないなど、小型の飛行機を動かすのに近い操作性になっています。そのせいで最初はムズい…と思いましたが、物理的に正しい挙動が再現されていると思えば慣れは必要ですが気持ちよく飛べます
スイーッと滑空しながらの飛行なので見栄えもよく、LでダッシュL+Lスティック←or→で急速旋回ZLで羽ばたいてブレーキ&上昇ZL+Lスティック↓でダイビングといった操作も用意されています。空中を移動するだけでもできることは割と多め。
戦闘で使う弾は雷雲に飛び込み雷のエネルギーを得ることで充填できたり、海にダイブすることで過充電で発生した熱を冷却できたり、ダイビングで魚を捕まえることができて食べると即座に体力回復できたりもします。ここら辺はゲームでよくやる動作を世界観に合わせたユニークな仕様に落とし込んでいてこだわりを感じるポイント。

探索中やミッション遂行中には海賊などの敵対陣営と出会うことも。相手に見つかると攻撃を仕掛けてくるので、こちらも激しく移動して弾を回避しつつ追いかけながらZRで撃てる弾丸Xで撃てる誘導ミサイルを駆使して撃墜していく必要アリ。
空中で照準を合わせて撃つのは難しそうに思えますが、Yでロックオンした敵をある程度自動で狙ってくれるのでそこまで難しくないです。武器は種類で連射速度や威力など性能に差があるので色々試してみるのも大事。
やられる原因は大体が被弾しすぎとHP回復が追いつかないことなので、蛇行飛行して相手の攻撃が当たらない確率を上げる・もし現段階では無理だと思ったらサブミッションをこなしてレベルを上げつつ稼いだお金で武器を買い換える・それでもダメならオプションをいじって難易度を下げてしまえばどうにかなります。
相手の弾は見てから避けるのが困難なので激しく動き回ることで当たる確率自体を減らしつつ、装備を新調して基礎ステータスを上げていくのが勝ちに繋がりやすいRPG成分強めなゲームバランス。詰まったらサブミッションでお金と経験値を稼ぐことに。
一番手っ取り早いのはアスレチックコースを制限時間内にクリアすると買えるようになる優秀なウォーバードに乗り換えること。特にレミット港で買える品種はつよつよで回復力(リジェネ)が半端ないので、ダメージを受けたら一旦逃げて回復待ちを繰り返すだけで難易度ノーマルまでならほぼやられなくなるのでオススメ。
総合的に見て難しくもなく気持ちいい操作性ではあるのですが、旋回とダッシュ/羽ばたきとダイブが同じボタンに割り当てられているせいで暴発することが多かったのが気になったポイント。Lスティックを決まった方向に傾けている状態でダッシュや羽ばたきをしようとすると旋回やダイブに化けてしまうので、特に繊細な操作が要求されるアスレチックコース中に暴発しまくりで辛かったです。
キーコンフィグ自体はあるのですが、ダッシュ&ロール/羽ばたき&ダイブはワンセットになっていて切り離せないんですよね…。別々のボタンに割り当てられるオプションも欲しかったです。
後は慣れに至るまでの壁が高めになっているのが残念に思えた所で、プロローグで行われるチュートリアルで説明がわかりにくいだけでなく失敗すると怒鳴られるコンボが仕込まれていたのは個人的マイナスポイント。厳しい演習を模したチュートリアルというのは雰囲気作りとしてはアリなのですが、初っ端からパワハラを食らって少しだけやめたい気持ちが湧いてしまったので、チュートリアル担当の上官にはもう少し優しい人を割り当てて欲しかったですね…。
後は注意点なのですが、戦闘時に自機や相手が縦横無尽に動き回るので酔う人は酔うかもしれません。体質的に合う合わないがありそうなので体験版があれば良かったのですが…。

開始時は拠点になっている島からスタートします。そこで物語を進めるためのメインクエストやお金と経験値稼ぎ用のサブクエストを受けることができる他、島から飛び立って自由に冒険する選択肢も用意されています。
本作のマップは前述した通り9割以上が海。『ゼルダの伝説 風のタクト』並かそれ以上に大海原が広がっています。
正直に言うと…本作のマップには探索する楽しさをあまり感じられませんでした。進めど進めど海ばかりでたまーに島があるぐらいで景色が変わり映えしないのが最大の難点です。
訪れたことがない島やクリアしていないアスレチックを偶然見かけた時なんかは行ってみようと思えたのですが、行ったことがない領域がマスキングされたりはなく地図を見れば街がありそうな大きい島の場所が予めわかってしまうのもあって自前の探索はもういいかな…と思えてしまいました。マップによるとまだ見つけられていないロケーションが5個ぐらい残っていましたが、降りれない砦なので探すメリットもほぼないし…。
しかも景色の方も霧や雲がかかっていて先がボンヤリとしか見えないので、ふと方向を変えると絶景が見える…なんてこともなく。PS2時代ぐらいのグラフィックかつ見える範囲が狭い代わりに、処理落ちとかはほぼなくて快適な空の旅はできますが物足りなさの方が強かったです。
また、物足りないのは探索だけでなくミッションの方もでした。どのミッションも敵を倒す・物を届ける・特定の場所に行くだけのお使いばかりで面白みは少なめ。
探索系クエストは特定のロケーションを見つけて帰ってくるだけで割高な報酬が貰えるのでやりがいが多少ありましたが…それ以外のサブミッションはやりたいわけではないけどお金のために仕方なくやる感じで作業でした。サブミッションを達成すると見れるストーリーがあって世界観が掘り下げられるとかなら良かったのにとは思います。

単調なのがサブミッションだけならいいのですが、メインミッションの方も中身は大概変わらなくてかかる時間が少し長い程度。特に味方船護衛クエストはひたすらにゆっくり移動する味方船を見守らないといけなくて時間がかかる上に終盤に敵が来て倒すだけのお決まりパターンばかりでやらされる回数はやたら多いしで「またこれか…」と思いつつ進めていました。
個人的にはメインミッション開始前のどうなっているからどういう理由でここを攻めるといった説明がされる作戦会議を見ている方が楽しかったです。護衛クエストの最後に戦闘があるというのも、負けてしまうとミッションを受ける直前からのやり直しなので当然船を見守り続ける所もやり直しというのがしんどかった…。
ただ、ミッション開始からしばらく経つとAボタン長押しで目的地近くまで一気にワープできる機能がある所は良かったです。移動に時間があまりかからないからこそ尚更に護衛クエストの虚無さが目立ちますが…。

チャプター毎に違う陣営に属して違う視点から世界を見る


ゲーム性はうーん…と感じる所も少なくなかった本作ですが、個人的に一番推したいのは世界観。帝国とマンサー教団という2つの勢力の対立がメインストーリーで語られるのですが、それらを取り巻く世界から既にかなり個性的で惹かれました。
大きな鳥に乗って飛び回るというファンタジー感強めな設定が最初に来たと思いきや、海鳥みたく空中からダイビングして捕った魚を食べて体力を回復したり用途が違う品種が複数いる所にウォーバード達が普通の生物であることを感じられたり・雷のエネルギーを利用した武器や遺伝子改造した生物で戦う勢力がいるなどSFを感じる設定もいくつか入り交じっています。このファンタジーともSFともハッキリ言い切れない独特な雰囲気がかなり好きです。
ストーリーもナレーションが英語のみで文字が小さい上に堅苦しい言い回しが多々含まれていて理解が大変だったことは否定できませんが…各陣営の思惑を一般兵士の視点から見られる所は素朴な戦記ものらしい面白みを感じられました。
本作ではチャプター毎にプレイヤーが属する陣営が変わり、第1章は中立な一般市民・第2~3章は帝国・第4章は教団に属することになります。最初は中立の立場からどういう世界なのかをなんとなく知った後に、本題である帝国vs教団の渦中に放り込まれるという展開の仕方はかなり良かったと思います。
チャプターは1から順番にクリアしていかないとダメなので進行自体はリニアではあるのですが、章それぞれがifになっていて単体でも1つの物語としてある程度成り立っています。プレイヤーが操作する人物についても各章で別人という扱い。
帝国ルートの後に教団ルートに挑むことになる都合上、仲間や上官だった人物が敵として出てくる事にも。予想はできてたものの昨日の友は明日の敵というのは少しくるものがあるし、逆に敵が味方になる事でこういう考え方で動いていたんだなーとわかるので興味深かったです。
ただし各章で操作するのが別人という設定に付随した難点もあって、章が変わる度にウォーバードの種類と付けた変異源がリセットされてしまうのが解せない所ではあります。レベルやお金や探索度が引き継げるならウォーバードのステータスも引き継げても良かったと思うの…結局強いのを買って乗り換えちゃうし。
陣営が違うと各島のNPCとの交流可否にも影響が出てくるという世界観的な作り込みを感じる仕様もあります。タツノオトシゴマークの中立の街は帝国陣営でも教団陣営でも訪れることができますが、帝国陣営の時は教団関係の島には降りられず・逆パターンももちろんダメだし、海賊やフリーブーターといった全てに対して敵対している陣営の拠点の島は見つけることはできても降りられません。
受けられるクエストの種類自体は各陣営ごとに違うNPCが補完してくれているので、〇〇陣営だと稼ぎにくい!ということはありません。なんなら稼ぐだけなら拠点から受けれるサブミッションだけでOKです。



総評:独特な世界観に良さを感じつつも、ゲームとしては薄味さの方が目立った作品

大きな鳥に乗って大空を飛び回れるというコンセプトやチャプター毎に違う陣営に属して繰り広げられる物語など、惹かれる所も確かにあった作品。
操作性については常に飛びながらの移動になるのでかなり不自由ではあるものの悪くないです。思い通りに飛ぶには慣れが必要ですが、戦闘中などギュンギュン動いている時は少し酔いそうになりながらも気持ちよさも感じられました。
一方で、何も無い海ばかりでロケーションと言える所もまばら過ぎて探索のやりがいをあまり感じられなかったのがOWマップを採用しているゲームとしては残念だったポイント。ミッションの方も動機はともかく内容が敵を倒す or 目的地に物や船を届けるというものばかりでストレートに言ってしまうと単調でした。
世界観70点・ゲーム性30点、総合50点の可もなく不可もなくな雰囲気ゲーというのが私が最終的に行き着いた感想です。定価だとボリュームの割に高めかつ割引率が大きいので、セールを待って買うのを勧めたい作品です。
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