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【Switch】ファイアーエムブレム風花雪月 レビュー

2021/04/12
レビュー 2
Switchソフト SRPG
今回は「ファイアーエムブレム 風花雪月」の感想です。
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2019年発売のゲームですがスマブラでベレトス先生を使っているうちに遊んでみたくなって購入。購入自体は去年の9月なのでレビューするのを長期放置してたゲームです。
分作でもないのに3ルートのストーリーとユニットグループが用意されているおかげで普通に遊ぶだけでもボリュームが大変なことになっています。早くても1ルート30時間、育成とか外伝とか支援会話集め寄り道もしていると60〜80時間ぐらいかかるので周回もなかなかに大変…。
今作はいつものFEとは違う点が多く、ユニットの育成が戦闘以外の要素で行えること・学園パートがゲームプレイの半分以上を占めるため、事実上学園生活シミュレーションと化しています


・タイトル:ファイアーエムブレム 風花雪月
・発売元:任天堂
・開発元:インテリジェントシステムズ
・対応ハード:Switch
・定価:7678円(税込)
・発売日:2019年7月26日
・ジャンル:シミュレーションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2019 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
Co-developed by KOEI TECMO GAMES CO., LTD.
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/anvya/index.html

どういう人にオススメ?
・ファイアーエムブレムシリーズが好きな人!
・傭兵学校の先生になりたい人!

良かった点
・先生として生徒の成長を見守れるRPG
・充実した学園生活とシビアなFEの世界を両方味わえる
・赤2つ、黄1つ、青1つの合計4つのルートが存在
・ユニット毎に得意分野はあれどクラスチェンジ先は決まっていないので職業の自由が増えた
・1ターンだけ巻き戻せる「天刻の拍動」のおかげでやり直す回数が減った

賛否両論?点
・散策でできることが多すぎてシミュレーションよりも学園生活が長くなりがち
・武器の三すくみがなくなったので戦略性が減った
・全ユニットが仲間になるルートはなく、ストーリー上で必ず誰か犠牲者が出てしまう

備考
・インターネット通信対応
・amiibo対応
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)

主人公は無口な傭兵学校の先生

まず、主人公のベレト(男)/ベレス(女)についてなのですが今までのFE主人公にはいなかった無口タイプな主人公。男女合わせてベレトスというネーミングをつけた人のセンス好き。
そんな先生ですがゲーム内で発する台詞の数は非常に少なく、生徒との会話時にも選択肢が出るプレイヤーの分身的存在になっています。
しかしながら、マイユニットという扱いではなく変更できるのは性別・名前・誕生日のみで、見た目やステータスの傾向を変えることはできません。
個人的意見なのですが、こういう無口でプレイヤーが投影しやすい主人公こそマイユニに向いていると思うのですが、何故か今作では廃止されている謎。明らかカムイやルフレよりもマイユニ向けの性格なのに。
職業はガルグ=マク大修道院の士官学校に勤める先生兼灰色の悪魔と呼ばれていた元傭兵。平日は授業や生徒の悩みを聞いてあげたりする先生としての仕事に務め、日曜日は自由行動する生活を送ります。

3つの学級で違うストーリーが展開

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今作では最序盤に3つの学級(黒鷲の学級・青獅子の学級金鹿の学級)から受け持つ学級を選ぶことになるのですが、選んだ学級によってストーリーや最初から仲間として登場するユニットが変わってきます。ifにおける白夜・暗夜の選択みたいな感じ。
全体のストーリーは大きく前半と後半に分けることができて、前半の第1章はほぼ共通のストーリー・後半の第2章(5年後)は学級毎に異なるストーリーが展開されます。さらに正確に言えば黒鷲の学級のみ第2章に2ルートあります。
第1章は少し不穏な空気が漂うものの平和な学園生活を送ることができるのですが、第2章に入ると別学級のユニットが敵として出てくる・場合によっては死亡するなど厳しい戦争物らしいストーリーが展開されます。
他学級からの引き抜きは第1章の間しか行えないのでユニット集めは早めに行いたい要素ですが、育成自体は第2章でも行えるので順次育てていく感じです。
1つのルートをクリアするまでの時間は30~40時間程。ストーリー全回収には最低4周かかるので120~160時間がやり込む時のプレイ時間目安かと。
個人的感想ですが、第1章はどの学級を選んでもストーリー展開がほぼ変わらないのが残念かも。とはいえ育成・スカウトパートとしての重要性が第1章にはあるので飛ばすわけにも行かず。
2周目以降は第1章で起こるイベントが多少ランダムもしくはルート毎に大きく変われば良かったのに、と思ったりもしなくもないです。

FEはキャラゲーでもあるのでルートが分岐するとなると気になるのが各ユニットの加入可否の違いですが、どのルートを選んでも仲間にできるユニットがほとんどを占めています。
仲間に出来るルートが限られるのは学級長(エーデルガルトディミトリクロード)とその側近であるヒューベルトドゥドゥー、黒鷲の学級を選んだ場合はさらに帝国関係もしくは教会関係のどちらかのユニットが仲間にできなくなります。
学級長+側近以外は基本的にはどの学級を選んでも仲間にできる仕様になっています。まあでも担当している学級の子を贔屓したくなってしまうのは先生の性かも。
プラス、DLC購入で遊ぶことができるサイドストーリー「煤闇の章」を進めることで灰狼の学級の生徒が4人新たにスカウトできるようになります。
今作で仲間になるユニットもそれぞれが得意なステータス・苦手なステータス・固有スキルを持ち、戦闘以外でも支援会話・好みのプレゼント・食事やお茶や話題の好みが決まっていたりと個性豊か。それ以外にも今作のユニットは身長出身国経歴フルネームに至る詳しいプロフィールを見ることができちゃいます。
先生と生徒という間柄であることに加えて細かい特徴付けも相まって、過去作以上に仲間ユニットに対して愛着を持ちやすいです。…というか、お茶会は相手が好みそうなお茶葉や選択肢を答えて支援を上げていくという物でもはや恋愛ゲームそのもの。
指導では得意なものをどんどん伸ばす教育が鉄板ではあるのですが、時たま別の素質が見つかってそっちの方を伸ばす選択を取る事もできたりもできて、先生として生徒の成長を見守るゲームとしてはなかなか面白いです。
どう教育すればいいか分からないという人にも、オートで育成方針を決めてくれる機能もあるのであまり悩む必要はないと思います。
今作ではユニットごとの使える武器やクラスチェンジ先の限定・クラスによる使用武器制限(魔法や一部武器種除く)は廃止された他、マスタープルフ使用ではなく試験を受けて合格することで晴れて上位職になることができるなど、育成面でも今までのFEとは違う仕様がかなり多いです。
試験には各種「パス」が必要となり、適正レベル以下の武器種があると合格率が下がってしまいます。試験結果は日毎に決まっているようでリセマラはできませんが結果だけ見てダメだったらリセットでも大丈夫です。
クラスチェンジによるレベルリセットも無くなったので早めに上位職にさせたいところですが 、キャラレベルと技能レベルが低いとなかなか合格できないので授業や出撃で鍛えてあげる必要があります。

担当学級以外の学級に所属しているユニットは散策中に話しかけることでスカウトができますが、ベレトスの持つ技能やステータスが一定以上でないと断られてしまいます。お茶会などで支援レベルを上げていると多少仲間にしやすくはなりますが、伸ばしづらい魔法系のステータスを要求されるユニットは辛い…。
全員をスカウトしきるのはかなり大変で、相当の稼ぎと支援上げ(もしくは周回プレイでの技能レベルや支援レベル引継)が必要。出撃回数制限のない稼ぎマップが用意されているノーマルならさておき、引き継ぎ無しでハード以上を選んだ場合は全員引き抜きはほぼ無理だと思います。
一切スカウトしなくとも出撃数が足りなくなることはなさそうなので、好きなキャラや有能キャラだけ引き抜いて後はスルーもアリ。逆に言えば大勢スカウトするとそれだけ枠の奪い合いが激しくなるので、活躍できないキャラが出てきたり・一人一人の見せ場が少なくなってしまうというデメリットも。
ただ、スカウトしたキャラは第2章で敵として出現しなくなる(代わりにモブ兵に置きかわる) or ベレトスで倒すことで説得できるようになるので、死んで欲しくないキャラこそ優先してスカウトすべきだと思います。
支援レベルを上げて結婚指輪をプレゼントすれば結婚することもできますが、ベレトス限定かつマリッジプルフや子世代はオミットされエンディング後の回想で語られるのみで完全にオマケ要素。
無理して子世代なんか出そうとするとifみたいに設定がガバガバになるので、恋愛要素に関してはこれぐらいで十分だと思います。素質などの戦闘面に関わる要素を気にしないで好きなユニットと結婚できるようになったのもgood。
ベレトス以外のユニット間も支援度を上げていると後日談で一緒になることもあるのでカップリング要素が全く無いわけではないのですが、こちらもユニットの強さには直接影響しないので気軽にくっつけることができるようになりました。

散策でできることが非常に多くて何をするか悩む

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今作ではゲーム内の時間の進み方も今までのFEとは変わっており、カレンダー上を一日一日過ごす形式となっています。
基本的なスケジュールは「月曜日に教育方針を決め、火~金に授業、土曜日はグループ課題の結果発表、日曜日はフリータイム」と妙にリアリティのあるものになっています。
授業は俗に言う育成パート。ユニット毎に強くするステータスを選び伸ばしていくと同時に、時たま生徒から投げかけられる質問に答えて先生としての義務を全うすることになります。
日曜日のフリータイムは「散策」と銘打たれておりFEでは珍しい3Dで主人公を動かせるパートで、作り込まれている学校マップを実際に走り回って探索できます。
最初は校内をグルグル走り回るだけでも楽しかったです。ただ目的地がわかりにくいしプレイ時間が長くなってくると単純に飽きてくるのがネック…。
散策中でやれることはとても多く、研修・釣り・お茶会・食事会・ユニットのスカウト・落し物探し・武術大会・マップ出撃・休暇…など色々。
特に先生の強化とスカウトは育成やユニットの新規獲得に必要な項目なため優先したいところ…ですが休暇を取らないブラックな働き方をすると今度はやる気と専用武器の耐久値が回復しないジレンマに陥ります…。週休二日制にできませんか…?
お茶会・食事会・落し物拾いでは支援レベル上げ、釣りや栽培では食材集め、武術大会では勝ち抜けば商品が貰えるなど、どれもやっておいて損がないものばかり。
逆に言えば、やることが多すぎてプレイ時間の3分の1は散策に費やすことになるので、周回時は少し面倒に感じなくもない所。スキップしてさっさと次の週に進むこと自体は可能ですが、それだと生徒のやる気が低いままになったり・支援値を上げるチャンスを逃してしまうので凄くもったいないです。
特に困ったのが落し物で、ヒントがかなり抽象的で他の組の生徒だと名簿を見て調べることもできないので手当り次第になってしまうのがちょっとめんどくさいかも。というか校内を走り回っている時間の大部分が持ち主探しな気もするけど、届けてあげないとという義務感が働いて無視もできなかった…。
それに加えて、休みの日以外にもユニットキャラの誕生日プレゼントをあげるイベントが起こったりと、忙しい学園生活を送ることになります。

SRPG要素も変更点多めでプレイヤーにより優しく

SRPGパートは月末にある必ず出撃しなければならない「課題出撃」・日曜日に出れる「フリーマップ」と「外伝クエスト」の3種類。
「課題出撃」はストーリー上必ず出撃する必要のあるマップで今までのFEでいう各章のマップに相当。クリアすることで晴れて次の月へ進めます。
「フリーマップ」は今までの遭遇戦にあたるもので経験値稼ぎや金策ができるもの。ノーマル限定ですが、行動力の要らない完全に稼ぎ用のものもあるので周回しておくといいかも。
「外伝マップ」は特定のユニットを仲間にしていることが条件で開放されるマップで、ユニットの過去をより掘り下げる内容になっています。期間限定でしか受けることができないクエストが多数でスカウトの大変さもあって全キャラ回収は厳しい。
外伝クエストでは英雄の遺産や神聖武器と呼ばれる強力な武器が手に入る他、ドゥドゥーの外伝クエスト(第1章9月に発生/第1章2月終了時まで限定)に関してはクリアしておかないと第2章でロストしてしまう罠も…私はやらかしました

SRPGとしての仕様も今までのFEから変更された点がとても多いです。
大きな変更点だけでも、剣・斧・槍の三すくみが廃止されていたり、1ターンだけ巻き戻せる天刻の拍動、武器の使用制限回数を多めに消費して出せる戦技、ユニットにつけられる騎士団、ユニットをサポート役に指定できて支援度も上げられる副官が追加され、魔獣と呼ばれる体力が非常に多い敵が現れるようになりました。
巻き戻しはエコーズからの機能らしいのですが個人的に凄くありがたいです。ユニットがやられたとかで今までならリセットせざるをえない場面でも、戻せるおかげでどうにかなったことが多数ありました。
三すくみはFEの特徴とも言える仕様だったので廃止されたのはちょっと残念ですが、各ユニットに好きな武器を使わせられることを考えると仕方ないのかな…とも思います。ただ戦略性は減って数値での殴り合いになってしまうことが多くなった印象です…。
一応「〇〇殺し」という習得スキルを覚えさせれば後天的に有利な武器種を決めることはできます。「剣殺し」を覚えるのに必要な技能は槍術だったりするので、三すくみという概念自体が完全に無くなった訳ではなさそうなのはよかった。
もう1つ残念な点を挙げると、魔獣の仕様がチュートリアルだけではわかりにくいという点。障壁とか潜在スキルとか混乱とか独自のシステムが魔獣は多いのですが、慣れるまでも慣れてからもめんどくさいです。
障壁は全部壊す・赤い四角の数+1回分HPを0にしないといけない・特攻が入る武器を使う辺りは大事。ストーリーが進むにつれて面倒な仕様の魔獣が増えるので、効率的な戦い方を知っておかないと苦労します。

難易度は今まで通りノーマル・ハード・ルナティックの3種類やられても復活ありのカジュアル・やられるとロストするクラシックから選べます。
全体的な難易度は今までのFEと比べると優しめ。前作の白夜ルートと比べても簡単かも。
戦闘時に出てくるガイドも優秀なので初心者にも遊びやすい作りですが、流石に最初からハードは厳しいので慣れないうちはノーマルカジュアルをオススメします。
ちなみにおまかせでユニットに命令してくれる機能もあり今回は作戦を選ぶこともできるのですが、案の定特攻をかましまくるポンコツなので重要な時には頼らない方が無難(FEあるある)。そして勝手に動いて勝手に突っ込む友軍もポンコツ(FEあるある)。
ただ、AIも今までの作品に比べたら明らかに高性能になっていて、フリーマップでレベル上げする時はとても便利です。ノーマルカジュアルならおまかせの出番も多いかも。

総評:学園生活+戦争シミュレーションという形式の新しいFE

今までのFEとは一転してSRPG以外の要素も強めな作品ですが、ストーリーやキャラクターはちゃんとFEらしい戦記物となっています。
仕様の面では三すくみの廃止やクラスチェンジなどに思いきった変更がなされているので、FEを初めて触った人よりも過去作プレイ済みの人の方が困惑するかも。
全体的な難易度は低めですがハードとルナティックはちゃんと難しいので、熟練者はルナティックで手強いシミュレーション・初心者にはシミュレーションRPG入門作としてノーマルを選ぶといいかもしれません。
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Comments 2

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純白のマルス

純白のマルス

☆コメント返信★

コメント返信です。

>名無しさん
コメントありがとうございます。
風花雪月はFEの中でも遊びやすい作品で私も好きです。ゲームとしてのクオリティもさながらですが、ルート分岐やユニットの数の多さも相まって長時間遊べるタイトルだと思います。

2022/03/26 (Sat) 02:09

名無し

いい記事でした!
今、風花雪月3周目楽しんでおり、
switchで最も遊んだソフトとなっています

2022/03/25 (Fri) 23:19

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