3秒でげーむおーばー。

【3DS】ファイアーエムブレムif 白夜編+透魔編 レビュー

2015/07/11
レビュー 0
FEif 3DSソフト SRPG
『ファイアーエムブレムif 白夜王国』を購入しました。
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今回のFEは2バージョン発売。白夜は和風・暗夜は洋風の世界観となっていて、+2000円払うことでもう片方のバージョンもDLCとして遊ぶことができます。

・タイトル:ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国
・発売元:任天堂
・開発元:インテリジェントシステムズ
・対応ハード:3DS
・定価:5170円(税込)
・発売日:2015年6月25日
・ジャンル:ロールプレイングシミュレーション
・CERO:C(15歳以上の対象)
・プレイ人数:1人(通信時:1〜2人)
・権利表記:
©2015 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/3ds/bfwj/sp/index.html

どういう人にオススメ?
・ファイアーエムブレムシリーズ(特に覚醒)が好きな人!
・シミュレーションRPGが遊びたい人!

良かった点
・白夜王国は初心者向け・暗夜王国は上級者向けの難易度でターゲット層が明確に違う
・ストーリーも仲間になるユニットもマップもバージョンで全く異なる
・拠点要素やユニットとのコミュニケーション要素が覚醒から強化されている
・擬似的な対人戦がマイキャッスルで遊べる

賛否両論?点
・主人公がマイユニットである必要性を感じない
・キャラ設定に都合が良すぎる点が多く、子どもユニットも取ってつけた感がある
・同性婚は主人公と特定ユニット間のみに限られている上にデメリットの方が大きい

備考
・ローカル通信、インターネット通信対応
・amiibo対応
・Miiverseにスクリーンショット投稿可能
(当ブログの画像はMiiverse投稿より引用)

白夜・暗夜・透魔でストーリーもターゲット層も違う作り

今回のFEは白夜王国編暗夜王国編透魔編(DLC限定)の3つのルートに分岐します。
遊べるシナリオはソフトのバージョンで決まりますが、有料DLCとして販売されているもう片方のバージョンや透魔編を購入することで序盤の選択肢が増えて別ルートも遊べるようになります。
白夜暗夜の発売1ヶ月足らずで透魔編を出したのは完全版商法な気もしなくもないです...。3ヶ月〜半年ぐらい寝かして発売日購入勢のほとんどが白夜と暗夜を遊び終わったのを見計らって出して欲しかったかも。
とはいえ、シナリオやマップは3ルートとも全く違うので、単品だけ遊んでも周回プレイしても楽しめるようになっています。ゲームからは白夜と暗夜の両方を遊んだ後に透魔編に行くのをオススメされます。

白夜編は遭遇戦があるので、レベル上げやスキル集めなどの育成をしっかりやりたい人にオススメです。
白夜王国編の難易度はFEシリーズ通してもかなり優しめかもしれないです。強いていえばジェイガン枠?のギュンターがあまり強くないので序盤はキツめかも。
とはいえリョウマやヒノカが参戦しだすとかなり楽になります。ギミックもそこまでエグいものはない印象。
キャラや景色が和風なのも白夜王国編の特徴で、中世ヨーロッパ風の世界観が主になってきたFEシリーズの中では珍しい雰囲気を味わえます。クラス名も「剣聖」とか「天馬騎士」(天馬とペガサスは別種なのか男でもクラスチェンジ可)とか「婆娑羅」とか漢字になっている所も印象的。
カムイの母であるミコトが統べている国という事で、カムイにとっては「血縁的な祖国」という扱い。

高難易度のFEが遊びたい方には暗夜王国編がオススメ。暗夜では遭遇戦などの稼ぎマップが存在しないため育てるキャラを厳選する必要もあり、マップ内ギミックも難しめ
こちらはキャラの育成よりも限られたリソースで進めていく緊張感を楽しむ感じ。有料DLCマップを使わない限りは経験値だけでなく武器やお金も有限になっているので中級者〜上級者向けです。
こちらの舞台である暗夜王国は中世ヨーロッパにありそうな世界観でになっていて、今までのFEとほぼ変わらない雰囲気。白夜と暗夜がお互いに対照的な要素を盛り込んでいる所にライバル関係を感じられて好き。
カムイにとってこちら側は「育った祖国」という扱い。拉致られて連れてこられたらしいとはいえ愛されてたみたいだし、生みの親より育ての親という言葉もあるぐらいなので、カムイの立場で考えたらこっちに付くのが王道ルートなのかな…と思ったりも。

第3のルート「インビジブル・キングダム(通称:透魔編)」はDLCを購入することで追加されます。
透魔では白夜・暗夜両方のキャラが仲間になり、白夜と同じく遭遇戦があるためガッツリ育成することも可能暗夜キャラでスタメンに入れないような弱いユニットも透魔なら育てる余裕があります。
ただし透魔編も全員が揃うという訳ではなく一部のキャラクターが仲間にならず(イザナユキムラ)、支援会話が無かったり(ギュンター)、一時仲間になっても途中で離脱(クリムゾン)してしまいます。一方で透魔ルート限定で仲間になるユニットも1人だけいます。
仲間になるキャラ数は圧倒的に透魔編が多いのでキャラクターを育てたいという方は透魔を購入してそちらをメインにするのがいいと思います。白夜編の強みが早速取られている気が…。

SRPGとしては、王家ユニットのみが使える龍脈などを初めマップ毎に異なるギミックが用意されているのはGood。特に龍脈によるマップの変化は大規模で、地形を変えたり・ダメージ床を無くしたり・敵増援の出現を止めたりなど攻略の鍵を握っています。
龍脈を操作できる王家ユニットの重要度が高すぎる以外は、各章毎に特徴を感じるマップ構造やユニットの多さなど含めてSRPGとして文句なしの出来と言ってもいいです。
攻略の難しさについても、易しい白夜・平均的な透魔・難しい暗夜で棲み分けもできるようになっています。難易度設定は3ルートともノーマル・ハード・ルナティックから選べますし、プレイスタイルもカジュアル(ロスト無)とクラシック(ロスト有)で選べるので、暗夜のストーリーも見たいけどSRPGが苦手…と言う人はノーマルカジュアルでやればOK(ただし詰まないとは言っていない)。
ノーマルカジュアルでも厳しい人用のための最終手段として、味方ユニットがやられても次ターンで復活するフェニックスモードなる公式チートが用意されているのでストーリーを読みたいだけならこれで進めてもいいかも。当たり前ですがクラシックや難易度ハード以上を選んだ時はフェニックスモードが封印されます。
暗夜ハードや暗夜ルナで詰んだ…と思ったらDLCの経験値稼ぎマップを買うという手も無くはないです。この仕様は救済措置とも言えるし集金装置とも言えなくもない…。

覚醒からの変更点と新要素「マイキャッスル」

今作ではそれぞれのユニットの得意分野が最初からある程度決まっている感じで、覚醒のように色んな職業を体験してステータスを漏れなく強化というのはできなくなっています。
各キャラクターは初期職とチェンジプルフを使うことでなれる素質となるクラスを持っており、レベルが一定数以上の時にマスタープルフを使用することで上位職になることができます。
それ以外のクラスになるには、結婚した後にマリッジプルフを使って結婚相手が持つクラスになることができるぐらいで覚醒と比べると職業選択の自由はやや少なめ。まあ覚醒が1人あたり3つも基本職を持っていたのが多かっただけというのもありますが…。
また、今作では各ユニットが持つ固有スキルが設定されていて、特定条件下では自身や周囲を強化する効果があるのでそれを視野に入れた戦術を立てるのも面白いです。
固有スキルの例として、主人公が持つ固有スキル「不思議な魅力」は「後衛時、前衛と支援C以上なら前衛が命中+10・与えるダメージ+2・受けるダメージ-2」という効果を持っています。全員とも性格のクセも固有スキルのクセも強くてキャラが立ちすぎな程に立っています。

その他に新要素としてマイキャッスルと言う名の拠点も追加されました。
特産品(食材)や鉱石(武器錬成素材)を拾ったり・仲間の様子をチェックできたり(覚醒の「みんなの部屋」と同じ要素)・お風呂に入ったり・武器の購入などができたりと色んなことができます。
今作は覚醒以上にキャラゲー要素にも力を入れていて、温泉でコミュニケーション(意味深)を取ったりもできるし・食堂ではユニットに料理を振舞ってもらったりもできます。料理についてはユニット毎に得意不得意や好み苦手があるようで、食べた感想を他のユニットから聞けるのも面白いです。
さらにWi-Fiに繋ぐ事で、他人のマイキャッスルに行って鉱石や特産品をもらったり・相手が設定したチームとの対戦も可能です。
マイキャッスルでの戦闘は防衛戦形式で、ハンデ無しで勝った場合かつ自分の軍に同じキャラがいる場合は相手のユニットが持つスキルを1つ買うことができます。
クラスチェンジや育成の手間を省けて楽にスキルを入手できる他マリッジプルフやバディプルフでしかなれないクラスのスキルも入手できるので、対戦を楽しめるだけでなく強いユニットを育てたいならほぼ必須な機能。
一応こちらのキャッスルアドレスを晒しておきます。03307-15936-04479-69429です。特産品は葉野菜と桃・鉱石はルビーと翡翠。

マイユニ・結婚・子世代も投続されているが…

覚醒から引き続き、マイユニット・結婚・子世代システムが存在します…が個人的には上に挙げた要素は今作では蛇足だったかなと思います。特に子世代の設定はとってつけた感がかなり強いです
エリーゼやサクラが実際に結婚するまではまだいい(よくはない)として、リアルタイムで子どもまで産んでいる設定なのはいかんでしょ。しかもその子どもを危ないからと言って親元から離して時間の進みが早い異次元に預けているという設定も都合が良すぎると思いました。
覚醒や聖戦みたいにストーリーの構成上子世代が参戦する必要があるとかでもないので、子世代キャラが子世代である必要性も無くかなり不自然に感じます。結婚を含め単にカップリング勢を喜ばせたかっただけのシステムなのでは?と思えてしまいます。
なんなら結婚要素のせいでカムイと白夜王族兄弟との関係性にも違和感を感じる設定になってしまっています。ちょっとネタバレになってしまうのですが、カムイとリョウマ以下白夜王族兄弟との血の繋がりはないので結婚も可能という仕様はさすがにうーん…と思いました。
もっと詳しく説明すると、現白夜女王のミコトとカムイの血は繋がっていますが・白夜兄弟4人とミコトおよびカムイとの間に血の繋がりはありません。リョウマ達は前白夜国王であったスメラギ(ゲーム開始時には既に鬼籍)と前妻との子どもで、ミコトはカムイを産んだ後に後妻としてスメラギの元へ嫁いできています。
白夜がカムイにとっての祖国である理由と兄弟と結婚できる理由両方の落とし所としては納得できなくもないけどかなり無理している感じ。結婚や子世代システムが無ければこんな複雑な設定にならずミコトとカムイと白夜兄弟との血も普通に繋がっていたんだろうな…と考えてしまいますし、育ちの暗夜兄弟と血縁の白夜兄弟という対比も崩れずに済んだと思うと残念です。
個人的には血の繋がりは無くて遺伝子的にセーフだとしても、兄弟姉妹として認識している相手と結婚するのはナシと思わなくもないです(もし現実に兄弟姉妹間で恋愛している方がいたらゴメンナサイ)。これは暗夜王族にも言えることですが…。
設定に粗があるならストーリーの本筋にも粗が出てきてしまっているのも当然で、カムイが実は血縁じゃない問題をリョウマが弟妹達に隠していたのはどうなの…と思いました。家族全員の身を案じているなら事実を打ち明けた上で奪還作戦へ参加するかどうかを判断させるのが筋では?と考えてしまいます。
オマケに白夜編では真の黒幕とは戦うことができず、透魔編だけが黒幕と戦えるという、言ってしまえばDLCありきのストーリーになってしまっている所も残念でした。白夜と暗夜の時点で真の黒幕とケリを付ける所までやっては欲しかったです。

さらにツッコミたいのは中途半端な同性愛要素について。別にLGBT要素がダメとかそういうのではなくシステム的な理由での批判です。
本作の同性婚はゼロ(暗夜)と男カムイorシャラ(白夜子世代)と女カムイのカップルでしかできないのに加えて、同性婚してしまうと子世代ユニットのカンナやエポニーヌが産まれなくなるという大きなデメリットを抱えています。
選択肢が非常に限られている上に、一部の子世代も仲間にならなくなるしで微妙すぎます。同性婚したらしたらで子どもが生まれないというデメリットを突きつけるのはリアリティはあるものの逆に酷くない?とまで思ってしまいます。
そもそもこの点は子世代が子世代として登場しなければ起こらなかった問題だと思います。それか養子として登場させるとかでも良かったかと(ただしカンナがカムイと血が繋がっていないことになるので竜化できなくなるという問題点が発生しますが…)。

個人的にはマイユニットも要らないです。この点は覚醒の時から思っていたのですが、ルフレもカムイもプレイヤー側の介在が必要ないほど独自のキャラクターとして成立しているからです。
私もキャラクリができるゲームは大好きなのですが、ルフレカムイに関してはマイユニットとしてでは無く決まった姿のキャラクターとして出して欲しかったです。プレイヤーが感情移入しやすい無口系でもないし・ボイスや性格を選べるとかでもない、自我がはっきりしているキャラの見た目だけ好みにしてもな〜という感想です。
カムイとしてのキャラクターは個人的には好きですが、別に自身やオリキャラをカムイに仕立て上げたい訳じゃないし。性別の選択ぐらいはあってもいいですが、それ以上のカスタマイズ性はオリキャラ可愛い勢しか喜ばない要素です。
カムイは兄弟たちから可愛がられるような描写が多いので、オリキャラ厨には「うちの子が可愛がられてる!」と錯覚できる良ゲーかもしれないです。でも実際に可愛がられてるのは名前や姿が違うだけのカムイやで。

総評:設定に粗はあるものの、SRPGとしてはかなりの良作

子世代システムに振り回されてしまっている感じでキャラの関係性や設定に違和感が生じてしまっている所が目立ちますが、単にシミュレーションRPGとして見ればマップやギミックは面白いものが多くいい感じ。
スキル集めがマイキャッスルのおかげでしやすくなっていて育成の楽しさは覚醒以上だと思います。擬似的ではありますが他のプレイヤーが育てたチームとの対戦もできますし。
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