【Switch】『グリードロイド』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『グリードロイド』を購入しました。

これもe-shopでセールしていた作品で、主人公のロボ子が可愛い!と思っての衝動買い。
ジャンルはローグライクとなっていてシステムも不思議のダンジョン風ではありますが、実際にはレベルリセットされず強くなっていく一方なので普通のRPGです。
完全クリアにかかった時間は4時間程。セール時のお値段は600円ぐらいだったのですが、そっちが適正価格で定価だと薄すぎるかなー…と思わざるを得ない内容でした。

本作のシステムは「不思議のダンジョン」シリーズをリスペクトしたものになっていますが、思いっきり簡略化されている感じで入る度に構造が変わるダンジョン・主人公にレベルが存在する・移動と攻撃がターン制・ドア(階段)を調べると次のフロアに行けるという要素のみが残っています。
お金やステータスを永続的に強化するアイテムはあれど使用するタイプのアイテムはなく・満腹度という概念もありません。トラップ床はありますが、最初から見えている状態なので避けるのが簡単です。
主人公のアイビィはAボタンで正面1マスを攻撃(障害物は破壊)する通常攻撃・Yボタンでエナジーを消費する代わりに周囲8方向1マスにダメージ+痺れ効果を与える特殊攻撃が使えます。敵はボスクラスを除くと近接攻撃しかしてきません。
Rボタンを押しながらLスティックを動かすことで立ち止まったまま方向転換ができます。敵に殴られても自動的にはそっちを向いてくれないので反撃する際はご注意。
そんなシンプルな本作ですが、特徴が無いわけではなくてダンジョン内に配置されているモノをBボタンで持ち上げて投げつけることができます。単なる障害物はもちろん、トラップ床や鍵や宝箱やドアも投げつけることができます。
投げるものによって多少の効果の違いがあって、トラップ床は普通の障害物よりもダメージが大きめ・爆弾はダメージが大きい上に着弾地点の周囲にも爆風が飛ぶ・回復ブロックはぶつけた敵が一時的に仲間になり周囲を攻撃してくれる・鍵は敵に投げても効果はなく宝箱に投げることでアイテムが出現します。ただ単にダメージを与えるだけでなく特殊効果が出るモノが用意されている所は好き。
ちなみに鍵やドアなどを明後日の方向に投げてしまっても同じフロアに再出現します。ドアに入ろうとしてうっかり持ち上げて詰む…なんてことはないように配慮されています。
投げたモノは何かにぶつかるまで真っ直ぐ飛んでいく上に、投げる度にスタミナなどを消費する訳では無いのでモノが存在する限りは投げたい放題。敵側が投げてくるというのは無いので主人公だけの特権です。
地形を投げられるローグライクというと何だか面白そうにも思えるのですが…残念ながら本作は色々と練り込み不足な面が目立ってしまってます。コンセプトは悪くないと思うものの、あらゆる面で改善の余地が多いゲームです。
まず、ダンジョンの構造があまりにも単純すぎて探索の楽しみがないです。1フロアにつき1つの大きな部屋がどーんと配置されているだけなのでドアもすぐ見つかってしまいます。
ローグライクならあるのが普通のマップが画面上に表示されてませんが、そもそもの構造がマップなんぞ要らないぐらい単純なので、むしろ無い方がスッキリしていて良かったです(良くはない)。
一応同じフロア内での高低差の概念がありますが…ストレートに言うと無い方が良かったかなと思います。視認性も悪くなっているし、位置関係で有利不利が生まれるわけでもなかったですし、ボーナスフロアで回復NPCと崖に挟まれて身動きが取れなくなったことまであったので正直邪魔なだけでした。
Xボタン+Lスティックでカメラの向きを変えられる3D仕様でもあるのですが、真横からだけでなく斜め視点にもできたらありがたかったです。真横だと段差が見づらいねん…。
2つ目は遠くからモノをぶつけていれば安定してクリアできてしまうゲーム性が問題だと思いました。主人公だけが遠距離攻撃できるということは、相手を近寄らせなければ一方的に攻撃できてしまうということでもあります。
だからと言って近寄らせすぎた時点で詰みが確定する敵がいるとかでもないので、殺らないと殺られる!といった緊張感も何もあったもんじゃないです。囲まれると通常攻撃だけでは対処が困難で普通にやられることもありましたが、エナジーさえ切れていなければ特殊攻撃で一掃すれば済んでしまうことに気づいてからは死ななくなりました。
ボスクラスの相手こそ遠距離攻撃を持っていますが、ザコ敵は近づいてきて殴ってくる事しかしないので楽勝です。まあボスも予告から実際に攻撃するまでに1ターンほど猶予があるので回避してモノをぶつけるだけですし、体力が極端に多いわけでもないのでこっちも苦戦とは程遠いレベルで楽に勝ててしまいます。
なお、ゲーム後半になるとレベル上げを意図的に挟まなくとも主人公のステータスが敵に対して高くなりすぎて、モノすら投げずにゴリ押し脳筋プレイでどうにかなってしまうまでにバランスが崩壊します。最終的には敵を通常攻撃と特殊攻撃で蹴散らすだけの無双ゲームと化してしまいました。
ローグライクなのにステータスが上がりすぎるってどういうこと?と思う方もいると思うのですが、本作はレベルが1に戻されたり・アイテムによるドーピングがリセットされることも一切なくて延々と強くなっていく仕様になっています。積み重ねができて優しいけれども、これって普通のRPGなのでは…。
デスペナルティも一切存在せず、途中でやられた場合は家に戻されるだけだし・同じダンジョンに再挑戦する際は前回やられた階層からの再スタートになるので、難易度は本当に低くてやる気さえあれば誰でもクリアできてしまいます。
お金を払う事でダンジョンのレベルを上げられるというシステムもあるものの、これもただ単に攻略を簡単にするための機能です。自分で難易度を調節しろということかなと思って試しに60ぐらいまで上げてみたのですが…敵のレベルが上がるのではなく宝箱の出現数が上がっただけっぽくヌルゲーを加速させてしまいました。
オプションには難易度設定がありましたが、最高難易度のGREEDにしてもやられることがまずないぐらいに激ヌルなのであってないような設定です。簡単なのはいい事だとは思いますが、簡単すぎるのも…悩み物ですね…。
最後に、どのダンジョンも同じような構造だし・階層が進むと敵が変化したりもしないのが致命的に残念な仕様だと思いました。
一応後から出てくるダンジョンほど階数が増えていき、エンディング後に出てくるダンジョンに至っては999階まであります。でも、どのダンジョンも階層が増えたのとトラップ床の見た目が変わったぐらいの違いしかありません。
敵の種類も少なくて、ザコ敵は見た目のバリエーションはあれど普通に攻撃してくるヤツ・普通に攻撃してくる上に体力も多いヤツ・攻撃力が高い代わりに2ターンに1回しか動かないヤツの3種類しかいないし、中ボスも電撃を放って痺れ状態にしてくるヤツと1000円払うか払わないかの選択肢を出してくるヤツの2種類しか出てきません。ボスだけはダンジョン毎に違いがありますが…。
エンディング後のダンジョンも延々と同じようなフロアの繰り返しで延々と同じ敵が998Fまで出てくるので、ただただ敵を蹴散らしてただただドアを探して入るだけの虚無と化してました。途中からは宝箱を開けるのすら面倒になってボーナスフロア以外全スルー…。
ちなみに、やり込み要素と言えるものは999階ダンジョンしかありません。コレに関してはとりあえず階層の大きいダンジョンを置いていたら満足するでしょみたいな感じで用意されているだけですし、追加ストーリーも達成感もない無の境地に至るための修行なので…やらなくてもいいと思います。

主人公のアイビィ含めて出てくるキャラクターは全員がアンドロイド。みんなシンプルめなデザインながらも可愛い見た目なのは評価できる点だと思います。
個人的にアイビィの青と白というスタイリッシュかつ清楚な色合いが大好きです。もし続編や改良版が出るとしてそれもアイビィを主人公にしていたら買ってしまうと思うぐらい。
ダンジョンの最奥にいるボスも可愛い見た目になっていて好き。寸劇の内容もガチの壊し合いというよりかは力試し的な感じで割とほんわかしています。
本作の目的は願いが叶うと言われている「グリードギア」を見つけ出すこと。噂が広まっていることもあって色んなアンドロイドがそのグリードギアを探し・時にはアイビィとぶつかり合います。
ただ、ストーリーの内容はすごく淡白ですし、個人的には最後の展開もあんまり好きじゃないという感想です。あんだけ苦労した(?)のにグリードギアの存自体在が嘘だったとかどういうことやねん!(ネタバレ)。
ボスキャラも可愛いのにほんのちょっとしか出番が無いので印象には残りにくかったです。一番記憶に残っているのは出会う度に1000円をせびってくる中ボスでした。
デスペナルティもない・スキルやアイテムによる駆け引きもない・レベルリセットもない・探索できるほどのダンジョンもないしで、見た目以外はローグライクの特徴を満たしていません。不思議のダンジョンっぽいだけの激ヌルRPGです。
簡単なのは決して悪いことではないと思うんですけど、あまりにも主人公側有利すぎだしストーリーもアッサリしすぎてて、普通のRPGとしての面白さも不足している感じ。でもターン制になった無双ゲーとして見れば及第点…かも?
ローグライクとしての深みを追加するなら、ダンジョンの複雑さや敵の種類を増やすことと戦力バランスの調整は前提として、モノを投げるのにスタミナを消費しないといけないとかの縛りの他、爆弾や回復ブロック以外に投げることで特殊な効果が出るタイプのアイテムがたくさんあると良かったかもしれません。
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これもe-shopでセールしていた作品で、主人公のロボ子が可愛い!と思っての衝動買い。
ジャンルはローグライクとなっていてシステムも不思議のダンジョン風ではありますが、実際にはレベルリセットされず強くなっていく一方なので普通のRPGです。
完全クリアにかかった時間は4時間程。セール時のお値段は600円ぐらいだったのですが、そっちが適正価格で定価だと薄すぎるかなー…と思わざるを得ない内容でした。
任天堂の公式オンラインストア。「グリードロイド ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:グリードロイド
・発売元:PLiCy
・開発元:青山有人
・対応ハード:Switch
・定価:1320円(税込)
・発売日:2020年5月14日
・ジャンル:ローグライク
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©青山有人 ©PLiCy
どういう人にオススメ?
・気楽に遊べる不思議のダンジョンっぽいゲームを探している人!
良かった点
・トラップ床だろうが壁だろうが持ち上げて投げることができるのは独創的
・やられても主人公のレベルがリセットされたりもせず、ダンジョンも途中からやり直せて難易度が低い
・主人公のアイビィを始めキャラクターが可愛い
賛否両論?点
・ダンジョンの構造はどのフロアも1部屋しかなく単純で探索の楽しみはない
・強い相手もモノを投げつけるだけで済んでしまうためゲームとしての底が浅い
・どのダンジョンも同じようなフロアばかりが続く上に、ザコ敵の行動パターンも全体通して3種類しかない
・ストーリーは非常にあっさりしている
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:PLiCy
・開発元:青山有人
・対応ハード:Switch
・定価:1320円(税込)
・発売日:2020年5月14日
・ジャンル:ローグライク
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©青山有人 ©PLiCy
どういう人にオススメ?
・気楽に遊べる不思議のダンジョンっぽいゲームを探している人!
良かった点
・トラップ床だろうが壁だろうが持ち上げて投げることができるのは独創的
・やられても主人公のレベルがリセットされたりもせず、ダンジョンも途中からやり直せて難易度が低い
・主人公のアイビィを始めキャラクターが可愛い
賛否両論?点
・ダンジョンの構造はどのフロアも1部屋しかなく単純で探索の楽しみはない
・強い相手もモノを投げつけるだけで済んでしまうためゲームとしての底が浅い
・どのダンジョンも同じようなフロアばかりが続く上に、ザコ敵の行動パターンも全体通して3種類しかない
・ストーリーは非常にあっさりしている
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
モノをぶつけていればクリアできるダンジョンRPG

本作のシステムは「不思議のダンジョン」シリーズをリスペクトしたものになっていますが、思いっきり簡略化されている感じで入る度に構造が変わるダンジョン・主人公にレベルが存在する・移動と攻撃がターン制・ドア(階段)を調べると次のフロアに行けるという要素のみが残っています。
お金やステータスを永続的に強化するアイテムはあれど使用するタイプのアイテムはなく・満腹度という概念もありません。トラップ床はありますが、最初から見えている状態なので避けるのが簡単です。
主人公のアイビィはAボタンで正面1マスを攻撃(障害物は破壊)する通常攻撃・Yボタンでエナジーを消費する代わりに周囲8方向1マスにダメージ+痺れ効果を与える特殊攻撃が使えます。敵はボスクラスを除くと近接攻撃しかしてきません。
Rボタンを押しながらLスティックを動かすことで立ち止まったまま方向転換ができます。敵に殴られても自動的にはそっちを向いてくれないので反撃する際はご注意。
そんなシンプルな本作ですが、特徴が無いわけではなくてダンジョン内に配置されているモノをBボタンで持ち上げて投げつけることができます。単なる障害物はもちろん、トラップ床や鍵や宝箱やドアも投げつけることができます。
投げるものによって多少の効果の違いがあって、トラップ床は普通の障害物よりもダメージが大きめ・爆弾はダメージが大きい上に着弾地点の周囲にも爆風が飛ぶ・回復ブロックはぶつけた敵が一時的に仲間になり周囲を攻撃してくれる・鍵は敵に投げても効果はなく宝箱に投げることでアイテムが出現します。ただ単にダメージを与えるだけでなく特殊効果が出るモノが用意されている所は好き。
ちなみに鍵やドアなどを明後日の方向に投げてしまっても同じフロアに再出現します。ドアに入ろうとしてうっかり持ち上げて詰む…なんてことはないように配慮されています。
投げたモノは何かにぶつかるまで真っ直ぐ飛んでいく上に、投げる度にスタミナなどを消費する訳では無いのでモノが存在する限りは投げたい放題。敵側が投げてくるというのは無いので主人公だけの特権です。
地形を投げられるローグライクというと何だか面白そうにも思えるのですが…残念ながら本作は色々と練り込み不足な面が目立ってしまってます。コンセプトは悪くないと思うものの、あらゆる面で改善の余地が多いゲームです。
まず、ダンジョンの構造があまりにも単純すぎて探索の楽しみがないです。1フロアにつき1つの大きな部屋がどーんと配置されているだけなのでドアもすぐ見つかってしまいます。
ローグライクならあるのが普通のマップが画面上に表示されてませんが、そもそもの構造がマップなんぞ要らないぐらい単純なので、むしろ無い方がスッキリしていて良かったです(良くはない)。
一応同じフロア内での高低差の概念がありますが…ストレートに言うと無い方が良かったかなと思います。視認性も悪くなっているし、位置関係で有利不利が生まれるわけでもなかったですし、ボーナスフロアで回復NPCと崖に挟まれて身動きが取れなくなったことまであったので正直邪魔なだけでした。
Xボタン+Lスティックでカメラの向きを変えられる3D仕様でもあるのですが、真横からだけでなく斜め視点にもできたらありがたかったです。真横だと段差が見づらいねん…。
2つ目は遠くからモノをぶつけていれば安定してクリアできてしまうゲーム性が問題だと思いました。主人公だけが遠距離攻撃できるということは、相手を近寄らせなければ一方的に攻撃できてしまうということでもあります。
だからと言って近寄らせすぎた時点で詰みが確定する敵がいるとかでもないので、殺らないと殺られる!といった緊張感も何もあったもんじゃないです。囲まれると通常攻撃だけでは対処が困難で普通にやられることもありましたが、エナジーさえ切れていなければ特殊攻撃で一掃すれば済んでしまうことに気づいてからは死ななくなりました。
ボスクラスの相手こそ遠距離攻撃を持っていますが、ザコ敵は近づいてきて殴ってくる事しかしないので楽勝です。まあボスも予告から実際に攻撃するまでに1ターンほど猶予があるので回避してモノをぶつけるだけですし、体力が極端に多いわけでもないのでこっちも苦戦とは程遠いレベルで楽に勝ててしまいます。
なお、ゲーム後半になるとレベル上げを意図的に挟まなくとも主人公のステータスが敵に対して高くなりすぎて、モノすら投げずにゴリ押し脳筋プレイでどうにかなってしまうまでにバランスが崩壊します。最終的には敵を通常攻撃と特殊攻撃で蹴散らすだけの無双ゲームと化してしまいました。
ローグライクなのにステータスが上がりすぎるってどういうこと?と思う方もいると思うのですが、本作はレベルが1に戻されたり・アイテムによるドーピングがリセットされることも一切なくて延々と強くなっていく仕様になっています。積み重ねができて優しいけれども、これって普通のRPGなのでは…。
デスペナルティも一切存在せず、途中でやられた場合は家に戻されるだけだし・同じダンジョンに再挑戦する際は前回やられた階層からの再スタートになるので、難易度は本当に低くてやる気さえあれば誰でもクリアできてしまいます。
お金を払う事でダンジョンのレベルを上げられるというシステムもあるものの、これもただ単に攻略を簡単にするための機能です。自分で難易度を調節しろということかなと思って試しに60ぐらいまで上げてみたのですが…敵のレベルが上がるのではなく宝箱の出現数が上がっただけっぽくヌルゲーを加速させてしまいました。
オプションには難易度設定がありましたが、最高難易度のGREEDにしてもやられることがまずないぐらいに激ヌルなのであってないような設定です。簡単なのはいい事だとは思いますが、簡単すぎるのも…悩み物ですね…。
最後に、どのダンジョンも同じような構造だし・階層が進むと敵が変化したりもしないのが致命的に残念な仕様だと思いました。
一応後から出てくるダンジョンほど階数が増えていき、エンディング後に出てくるダンジョンに至っては999階まであります。でも、どのダンジョンも階層が増えたのとトラップ床の見た目が変わったぐらいの違いしかありません。
敵の種類も少なくて、ザコ敵は見た目のバリエーションはあれど普通に攻撃してくるヤツ・普通に攻撃してくる上に体力も多いヤツ・攻撃力が高い代わりに2ターンに1回しか動かないヤツの3種類しかいないし、中ボスも電撃を放って痺れ状態にしてくるヤツと1000円払うか払わないかの選択肢を出してくるヤツの2種類しか出てきません。ボスだけはダンジョン毎に違いがありますが…。
エンディング後のダンジョンも延々と同じようなフロアの繰り返しで延々と同じ敵が998Fまで出てくるので、ただただ敵を蹴散らしてただただドアを探して入るだけの虚無と化してました。途中からは宝箱を開けるのすら面倒になってボーナスフロア以外全スルー…。
ちなみに、やり込み要素と言えるものは999階ダンジョンしかありません。コレに関してはとりあえず階層の大きいダンジョンを置いていたら満足するでしょみたいな感じで用意されているだけですし、追加ストーリーも達成感もない無の境地に至るための修行なので…やらなくてもいいと思います。
キャラクターが可愛いのは評価点

主人公のアイビィ含めて出てくるキャラクターは全員がアンドロイド。みんなシンプルめなデザインながらも可愛い見た目なのは評価できる点だと思います。
個人的にアイビィの青と白というスタイリッシュかつ清楚な色合いが大好きです。もし続編や改良版が出るとしてそれもアイビィを主人公にしていたら買ってしまうと思うぐらい。
ダンジョンの最奥にいるボスも可愛い見た目になっていて好き。寸劇の内容もガチの壊し合いというよりかは力試し的な感じで割とほんわかしています。
本作の目的は願いが叶うと言われている「グリードギア」を見つけ出すこと。噂が広まっていることもあって色んなアンドロイドがそのグリードギアを探し・時にはアイビィとぶつかり合います。
ただ、ストーリーの内容はすごく淡白ですし、個人的には最後の展開もあんまり好きじゃないという感想です。あんだけ苦労した(?)のにグリードギアの存自体在が嘘だったとかどういうことやねん!(ネタバレ)。
ボスキャラも可愛いのにほんのちょっとしか出番が無いので印象には残りにくかったです。一番記憶に残っているのは出会う度に1000円をせびってくる中ボスでした。
総評:可愛くて簡単、でもとにかく浅い不思議のダンジョン風RPG
キャラクターの見た目は可愛く、クリアするのも超簡単、地形を投げられるアイデアは面白い、けど実際に遊んでみると凄く単調で面白かったかと言われると…微妙な作品。デスペナルティもない・スキルやアイテムによる駆け引きもない・レベルリセットもない・探索できるほどのダンジョンもないしで、見た目以外はローグライクの特徴を満たしていません。不思議のダンジョンっぽいだけの激ヌルRPGです。
簡単なのは決して悪いことではないと思うんですけど、あまりにも主人公側有利すぎだしストーリーもアッサリしすぎてて、普通のRPGとしての面白さも不足している感じ。でもターン制になった無双ゲーとして見れば及第点…かも?
ローグライクとしての深みを追加するなら、ダンジョンの複雑さや敵の種類を増やすことと戦力バランスの調整は前提として、モノを投げるのにスタミナを消費しないといけないとかの縛りの他、爆弾や回復ブロック以外に投げることで特殊な効果が出るタイプのアイテムがたくさんあると良かったかもしれません。
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