3秒でげーむおーばー。

【Switch】『ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/06/20
ゲーム感想&レビュー 0
Switchソフト シミュレーション
『ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん』を購入しました。

群馬県になって日本を全部群馬県にする謎ゲーム。オリジナルの「ぐんまのやぼう」はスマホアプリとして配信されており、パズドラともコラボしたこともある知る人ぞ知る有名作でそれのスピンオフが本作。
このゲームを遊ぶ前の個人的(千葉県民)な群馬県に対する印象は「遠くもないけど近くもない、関東の仲間ではあるものの詳しくは知らない」という感じでしたが、遊んだ後は少しだけ群馬県のことを身近に感じられた…かも。
全部群馬県にするまでにかかった時間は1時間半程。内容含めて超がつくほどカジュアルに遊べる作品です。

任天堂の公式オンラインストア。「ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:
ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん
・発売元:ジー・モード
・開発元:RucKyGAMES
・対応ハード:Switch
・定価:980円(税込)
・発売日:2019年12月23日
・ジャンル:群馬シミュレーションゲーム
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:
©RucKyGAMES/published by G-MODE Corporation

どういう人にオススメ?
・全てを群馬県にしたい人!

良かった点
・遊びながら群馬県の特産品を知ることができる
・図鑑で都道府県や群馬県内にある市町村の情報を見れる
・ゆるーい世界観と手書き風のフォントが可愛い

賛否両論?点
・クリッカーゲームに近いゲーム性なので作業感は強め
・図鑑の文章はひらがなだらけの上にフォントのせいもあって読みづらい
・ボリュームは非常にコンパクト

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




日本をすべて群馬県にしよう


起動早々に「あなたは ぐんまけんです」と衝撃の事実を伝えられる所からこのゲームはスタート。早速メインであるぐんまのやぼうモードで他の都道府県を群馬県に統一していきます。
画面の左側で跳ねている青い鶴舞う形の群馬県はLスティック←→で操作ができて、上から落ちてくるキャベツやらネギやらを取る(収穫する)ことでポイントが手に入ります。
落ちてくるアイテムは下仁田ネギ・嬬恋高原キャベツ・コンニャクなど群馬県の特産品になっていてさり気なくもちゃんと群馬の魅力を伝えています。少し進めると制圧済みの都道府県の特産品も出てくるようになりますが、あくまでもメインは群馬県ということで最後まで群馬県アイテムが多め。
特産品を取り損ねても少しだけポイントが貰えるので、起動だけして放置してても問題なくゆるーく遊べます。×1の所に落ちた時は10分の1ぐらいのポイントをゲット、×3〜の所に落ちた時は×1で貰える量にその数字をかけたポイントをゲットできます。
ポイントは特産品一つ毎のポイント獲得量アップなどの自己強化の他、だるま型ガチャポンを回して出たカードに描かれている市町村の人口分だけ他県民を群馬県民にできます(このゲームで使われている人口は2015年時点のもの)。
ガチャはボックス形式で入っているカードを全て引く or Xボタンでリセットできます。制圧する順番は自由ですが、ガチャるたびに必要なポイント数が増えていく仕様なので最初から東京都に挑むような無謀なことをすると制圧県数は増えていないのにガチャの値段だけが上がっていって辛いです…。
制圧県数が増えるほど強化上限も上がってポイントを稼ぎやすくなる仕様になっているので、まずは鳥取県や島根県といった人口少なめの県から取っていくのが効率的には良さそう。ちなみに人口が少ない都道府県ランキングは1位鳥取・2位島根・3位高知。
市町村カードに代わってごく稀に県そのもののカードが出てくることもあって、運良く出たら一気に群馬県民に引き入れられるラッキーカード。群馬県の総人口は全国19位で上半分に入っているので、過半数の県は群馬県カードを引けた時点で一撃KOできちゃいます。
県カードはぶっ壊れですがその分中々出ないようにはなっています。ただし群馬県カードとは別に制圧済みの県がレアカードとして出現するようにもなるので、制圧県が増えるほど県カードの出現確率も上がり人口密集地域にも太刀打ちしやすくるバランス。
私は最初に沖縄県から取りに行きましたが、これは一番南にあったからという理由で選んだだけで特に何も考えてませんでした。沖縄の人口は全国25位で群馬県カードの一撃KOラインを下回っているとはいえ、まあまあ多いので最初に選ぶのは結構な悪手…。
人口過密地域に挑む際は市町村カードでは少ししか削れないのもあって県カードが出るのを待つだけのゲームになってしまいます。高速クリアを狙う時なんかも県カードを早く引けるかどうかの運ゲーになります。
ストレートに言うと、ひたすらポイントを稼いでひたすら強化してひたすらガチャるだけのクリッカーゲームに近い作業ゲーですが、県カードを引けて一気にゲージが増えた時のカタルシスは凄いし、目標が全てを群馬県にする事とキッチリ決まっているのでカジュアルに遊べるのはGood。
全てを群馬県にし終えるとクリアタイムが記録されます。その後はパワーアップを引き継いだまま延々と制圧し続けるモード&最初からやり直すモードが追加。
ちなみにオリジナルである「ぐんまのやぼう」のシステムは、時間経過で生えてくる特産品を拾って集めたポイントで指定した県をダイレクトに群馬県にするという放置ゲーだったのでだいぶ変わっています。

オマケでネットワークに繋ぐとランキング形式で他のプレイヤーとクリアタイムを競える機能もあります。
試しにトップランカーの記録を見てみた所、1位は2分台と明らかにおかしい記録でこのゲームにもチーターがいるんやな…と思わざるを得ませんでしたが、2位は29分台、3位以降はずっと50分台になっていて50分を切ること自体がほぼ無理そうな感じでした。
また、本作には最大4人まで一緒に遊べる「みんなdeぐんま」というローカルマルチモードも搭載しているので、みんなでゆるーく遊ぶこともできます。
みんなdeぐんまには1人プレイモードを簡略化した「ぐんましんだん」、練馬と群馬の文字列の中から群馬だけを選ぶ「群馬と練馬」、シルエットの県を選ぶ「都道府県えらび」、制限時間内に特産品をたくさん拾う「群馬じゃんぷ」の4種目のミニゲームが搭載されています。
どれもサクッと遊べますが、特に都道府県えらびは地理の知識がつくのでオススメ。少しだけやってみたらわからない都道府県が意外と多くてショック。

図鑑やオプションもゆるーい雰囲気


入手した特産品や出てくる都道府県の情報を見ることができる図鑑モードも搭載しています。地味ながらも読んでいて面白かったので紹介。
見ることができるのは群馬県内の市町村と都道府県と特産品の3カテゴリー。市町村&都道府県はガチャからカードを引くと登録され、特産品は収穫することで登録されます。
市町村と都道府県のページには人口と場所以外に、県の花や県の木や県の鳥まで記されていて意外と情報量が多いです。県の花と県の木があるのは知っていたけど県の鳥というのも決められているのは初めて知りました。
特産品の方はゲーム内で収穫した数とちょっとした説明が載っています。この説明もなかなかにゆるくて好き。
個人的に一番面白いと思ったのが、さつまいも(鹿児島県の特産品)の「しゃっくりがとまらず しゅーてぃんぐがはじまる」という初代星のカービィのやきいもシューティングを意識した説明文。
他にも、もも(岡山の特産品)は「さつたばではなくでんしゃにのりたい しゃちょうのみなさんなんがつですか」というこれまた他ゲーム(これは桃太郎電鉄シリーズ)が元ネタだと推測できるものや、ひもかわうどん(群馬の特産品の1つ)は「これぞごとうちりょうり みためがつよいしあじもうまいさいこう」というただの感想になっていたりと、面白い文章が多くて読むのが楽しかったです。
図鑑からは少し離れますが、オプションにも「ぐんま」とだけ書かれたボタンがあるのもシュールで笑ってしまいました。押しても意味があるわけではなさそうだけどなんか面白い。
気が抜けるイラストや文章に手書き風フォントも合わさったゆるい世界観が可愛いと思いました。ゆるキャラならぬゆるゲームという感じでこの雰囲気好き。
でも図鑑の文章はひらがなだらけな上にフォントのせいもあってちょっと読みづらいのが難点。可愛いんだけれども可読性はあまり良くないです。



総評:群馬県のことがわかるようでわからなくなるゆるゲー

一発ネタのようなゲームではあるのですが、シュールでゆるい雰囲気が可愛いし・タイトル通り群馬県がアピールされていて制作陣の群馬愛がダイレクトに伝わってくる作品。
でも遊んでいるうちに群馬県のことがゲシュタルト崩壊してきます。あなたもわたしもぐんまけん。
群馬県の特産品や市町村のことだけでなく他の都道府県のことも少しだけ知ることができるので、地理のお勉強がてら遊ぶのもいいかもしれません。東京都だけでも日本人口の10%ぐらい居たのには一極集中を感じざるを得ない。
ボリューム自体はかなり控えめ+内容もクリッカーや放置ゲーに近いので1000円近くするゲームとしては物足りなさも感じます。でもシュールな世界観とゆるさを味わえただけでも十分楽しかったです。
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