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【Switch】『Happy Birthdays』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/04/24
ゲーム感想&レビュー 0
Switchソフト シミュレーション
『Happy Birthdays(ハッピーバースデーズ)』を購入しました。

定価は5000円程度ですが、e-shopで70%と結構強めのセール中だったので購入しました。
ハコニワ内で生物が繁栄する様を観察しつつ・気候を変えて進化を手伝う感じのゲームです。他のゲームだとシムアースとかに似ているかも。
エンディングまでは5時間・生物図鑑コンプリートまで12時間ほど。サンドボックスっぽい要素も多少ありますが、自分の世界を作るというよりかは図鑑を埋めるのがメインな感じです。

・タイトル:Happy Birthdays
・発売元:アークシステムワークス
・開発元:TOYBOX
・対応ハード:Switch
・定価:
パケ版:5907円(税込) / DL版:5490円(税込)
・発売日:2018年3月29日
・ジャンル:
ハコニワ育成シミュレーション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX lnc.
・公式サイト:
https://www.arcsystemworks.jp/hakoniwa-happy/

どういう人にオススメ?
・動物(特に恐竜)が好きな人!
・生き物を観察するゲームが好きな人!

良かった点
・295種類の生物が登場し既に絶滅した恐竜なども出てくる
・気温を上げ下げすることで任意の生物を発生させたり進化させたりできる
・進化させるための条件が複雑な種類もいて試行錯誤が楽しい

賛否両論?点
・同時押しする操作をよく使うため慣れるまで誤爆多数
・キャプチャーが必要な種類といらない種類の区別が謎
・「知恵の実」というスキルは1種類にしか使用できず文明を作れるのもヒトのみ

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)

ハコニワ内を生物でいっぱいにしよう


左にいる赤い宇宙人みたいなのが主人公。ハコニワ内の気温を上下させることで生命を発生&進化させ、ヒトを誕生させるのが第一の目標となります。
まずはスタート画面のNewGameからストーリーモードを始めるのがオススメ。段階的にどんな生物を誕生させていけばいいかを硫酸銅の結晶みたいなヤツが教えてくれるので、チュートリアルとして役立ちます。
NewGame選択時に世界の初期状態を選択できて、スタンダートな緑の大地・砂漠の灼熱の大地・岩盤しかない石の平原・極寒の氷結大地から選べます。
難易度的には緑の大地が最も簡単で灼熱の大地>石の平野>氷結大地と続く感じ。バランスのいい緑の大地はともかく残りは初手から環境を整える必要があって少し大変。
主人公は陸地を凸凹させる能力を持っているので、海と陸の比率・平均標高の高低をいじる感じで気温を調節して生物を進化させていきます。平均標高が上がると気温は下がり平均標高が下がると気温は上がります
方向ボタンで範囲を拡張して一気に掘ったり隆起させたりも可能ですが凸凹させるにはスタミナが必要で、切れてしまった時はマクロモードに切り替えてRボタンで時間を進めると回復可能。
ハコニワ内の時間はマクロモードでRボタン or ZRボタンを押している間のみ流れる仕様で、時間を流している間は自動的に生物が誕生したり絶滅したりします。右側にあるログでどんな生物がいるか・どれだけいるかを確認しつつ 、目的の生物を作れるまで色々地形を変えてみる感じで進めていきます。
それとは別にYボタンで開くスキル一覧から、川を作ったり・周りの高さを今いる位置と同じに整地したり・気温を上下させたりするスキルも使用可能です。ただし最初のうちはスキルポイントに余裕がないので手作業に頼らざるを得ません。
スキルポイントは100万年経過ごとに貰える「星誕祭ボーナス」で手に入れるか・ミクロモードで地上に湧いている星を回収するか・新生物をキャプチャするかが基本的な入手法。ある程度進めてレア度の高い生物がポンポン出てくるようになると余裕ができてきます。
よく使う操作に同時押しを要求される(例:スキル選択はY+方向ボタンとか)ので慣れるまではやや大変な印象でした。最初の内はYだけ押してしまって貴重なスキルポイントを無駄に使ってしまったりもよくありました…。

土地の気温は高さ0を基準に標高が高くなったり水深が深くなったりするほど下がるというのも現実に忠実。気温や保水率などで発生する生物も違い、出てくる生物は全295種類とかなり豊富です
最初のうちはプランクトンとかクラゲとかの単純な生き物ばかりですが、気温を調節しつつ年代を進めていくと魚や昆虫が現れ、後に恐竜が、さらに哺乳類や鳥類…と続いていきます。
中でも恐竜に関してはかなり気合が入ってて種類も豊富、さらに特定の種類を制限時間内に発生させるチャレンジモードまで搭載しています。ティラノサウルスとかプテラノドンとかモササウルスとかもいて陸海空揃ってます。
子どももターゲットにしてそうなゲームなので、人気のある恐竜をフィーチャーするのは間違ってはいないかと。もちろん恐竜以外もそれなりに多くアノマロカリスなどの古代生物から現代のイヌなどまで登場するので、動物そのものが好きだったり・生物史に興味があるなら楽しめると思います。
個人的には恐竜よりもカンブリア紀のよくわからない生き物や哺乳類の方が好きなので、恐竜以外の生き物も有名なものが取り揃えられていたのは良いポイントだと思いました。
ほとんどの生物は現実にも実在しているorしたとされる種類ですが、中にはドラゴンやネプチューンシャークといったトンデモ生物も出現します。あとイエティとかのUMAも。
一通りストーリーモードの緑の大地を遊んでみてコツを掴んだら、他の地形やフリーモードやチャレンジモードに移行するのがオススメ。進化の流れにはある程度決まった順番があるのでそれを知るためにもストーリーモードは遊んでおくべきです。
効率的な手順としてはリアルの地球を再現するのが良さそうで、最初は50℃以上→少しづつ下げて40℃ぐらいで恐竜を発生→もっと気温を下げて5℃程度の氷河期→20℃ぐらいにして間氷期にするとヒト発生にちょうどいい感じでした。

管理は楽な代わりにサンドボックスゲームとしては微妙な点も

始めたばかりで右も左も分からない時でも、時間を進めればとりあえず何かしらの生物は発生するのでお手軽にシミュレーションできるのは良点。
一度絶滅してしまった生き物も条件さえ合えばまた発生するので取り返しも付きやすく、実際の地球の歴史を再現するのもいいし・わざと気候を変えてみて試行錯誤をするのも楽しいです。
一方でハコニワゲームとしての自由度は高いとはいえず、高さ-1で強制的に海面になってしまったり・削った斜面を滑らかにするのが大変だったり・洞窟も作れないので凝った世界は作れません。
そういうことからサンドボックスではなく生物発生シミュレーターとして遊ぶのがいいと思います。オブジェを置く機能もありますが進化に関係しないので使いませんでしたね…。

でもスナップショットモードは実際に生物の近くで撮れるので結構いい感じ。こうして見るとモデリングも使い回しは多いものの頑張っています。

これはジュラ紀とか白亜紀を再現した時の写真です。平均気温は40℃程度と高温で恐竜やワニなどの爬虫類が闊歩しています。
気温が下がると雪が積もったり・保水率が低い場所は砂漠になったりと環境が変わると景色も変わるので、ベストショットを狙うという遊び方もできるかも。
他モードについても少し紹介。フリーモードではハコニワの広さを3段階で選べて自由に遊べるので図鑑埋めに最適・チャレンジモードは制限時間内に特定種の恐竜を発生させるのが目標となっています。

発生させるのが難しい生き物も存在


出てくる生物にはレアリティが設定されていて、レア度の高い生物が誕生しそうな時はアラートでお知らせしてくれます。
アラート後は高レア生物の出てくるところに光の柱が立ちます。そのまま放置すると発生しなくて残念ということもありますが、柱を調べに行くと確実に誕生させることもできるのでアラートが出た時点で実質勝ち確のようなもの。
一部の生物は発生の条件がとても複雑で、その場所の気温や標高や保水率だけでなく・特定の生き物が一定数発生しているか否か・特定の生き物が絶滅しているか否かも条件に含まれていたりもします。
ライブラリで見れる系統樹(進化の道筋)の先っぽにいる生物ほど前提動物が多いという意味でも大変です。ヒトデとかは高レアでもないし系統樹の途中にいても難しかったけど。
そういう種類は当てずっぽうでやっていてもまず発生しないので、-ボタンで開くライブラリを確認する前提になっています。ゲーム内に条件が書かれているのは親切。
場合によってはスキルで生物に直接介入していくのもアリ。特定の1種を絶滅させる「滅びの水」や逆に増やす「繁栄の水」、高低差を作らなくても気温を変動させられるスキルは便利でした。
少しづつ図鑑を埋めていくフェーズは個人的には楽しかった部分ですが、作業的でもあるので好みは別れそうです。
また、特定の生物にはピンクのマーカーが付いていて、近くでAボタンを押すとキャプチャすることができてレア度に応じた量のスキルポイントを貰えます。
キャプチャできる生物は実際にキャプチャするまで図鑑に載らないのですが、どの種類がキャプチャできるかわかりにくいせいで新種が出る度にミクロモードに移行して確認する必要があるのは厄介ポイント。
キャプチャ可能な種類はマップ上でピンク色の◆で表示はされるものの、空中や海面にいる鳥や小さい生き物を見逃しやすいのも難点。主人公は勝手に地面スレスレに移動するようになっているので空中の生き物のキャプチャしにくさといったら…。
アラートが発生するような高レアは自分で発生させた時に自動でキャプチャしてくれる分楽ですが、アラートが出ない中途半端にレアな奴もキャプチャ必要になっている傾向が強い気がします。ただし☆2とか☆3でもキャプチャできるのもいて基準が謎。

ヒトに関しては「知恵の実」というスキルをドリオピテクスという猿の1種に使うことでのみ発生します。自然発生はしません。
この仕様は人間が特別な存在みたいな扱いに思えて個人的にはちょいと不満でした。なんか急に宗教的というか陰謀論的というか…普通の生き物同様に進化して欲しかった。
類人猿以降は環境をしっかり調整しないとヒトまで進化できないぐらいの難易度で良かった気はします。ヒトの発展が一応のエンディング条件ですしね。
ちなみに、知恵の実はドリオピテクスにしか使用できません。この仕様のせいでこのゲームで文明を持てるのはヒトだけなのも残念でした。
シムアースとかは食虫植物とか他の生き物が進化して文明を持ったりもできたので、本作も恐竜や植物などに知恵の実を使って文明を持たせるようにできる仕様があったらもっと楽しかったかも?と思いました。

総評:生物の進化をシミュレーションできて割と楽しかった

生物の誕生から進化までをシミュレーションできる、前例が無いわけでは無いものの面白い題材の作品。生物畑の人間からすると結構楽しめました。
発生条件が複雑な種類が結構な数いたり、本作オリジナルの生き物も少ないながらいるので試行錯誤できたのも良かった点。出てくる生き物の種類を増やすだけでも拡張できそうなゲーム性です。
ただし定価はボリュームや内容を考えるとちょっと高いかなという感想。セール時の割引率も大きめなのでセール中に買うのがオススメのゲームです。
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