【Switch】『ディズニー イリュージョンアイランド』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『ディズニー イリュージョンアイランド ~ミッキー&フレンズの不思議な冒険~』を購入しました。

ミッキーやミニーを動かして不思議な島の謎を明かしていく2Dアクションゲーム。ミッキーが主人公のゲームというと『エピックミッキー2:二つの力』(2013年発売)以来で結構久しぶりだったりします。
最大4人まで一緒に遊べるのも特徴ではあるのですが、私は1人で遊んだのでマルチプレイ限定要素にはほとんど触れられておりません。1人でも十分楽しめる作品ではあったものの複数人でワイワイ遊んだ方が楽しめることは間違いないです。
エンディング到達+探索度100%までやってプレイ時間は約9時間。アイアンマウス・モードには手を付けていませんが一区切りついたということで。

本作ではモノス島という不思議な島を舞台にミッキー・ミニー・ドナルド・グーフィーの4人組が冒険します。実はミッキー達はピクニックのお誘いの手紙を受け取ってやって来ただけなのですが、その手紙がウサギみたいなネズミみたいな見た目をしたホーカン族のカクと名乗る人物がヘルプのために出したもので「泥棒に盗まれた知識の書を取り返してほしい」と頼まれる…というストーリー。
3冊ある知識の書はそれぞれモノス島で発展した工学・植物学・天文学について記されている他、本棚型の装置に入れることで大掛かりな機械を動かしたり植物を急成長させたりもできるマジックアイテムという側面も持っています。島中央にある本棚に入れないでバラバラにしたままだと悪魔が出現して皆が不幸になる…とも説明されますが、そういうカクもやたら演技的で少しだけ怪しさを感じる人物。
操作キャラはゲーム開始時にミッキー&フレンズの4人から選択できます。複数人で遊ぶ際はキャラを被らせることができないので、ケンカにならないためにも事前に割り当てを決めておくこと推奨。
キャラと一緒に体力の量もプレイヤー毎に設定できるので、レベルが違う人同士の集まりでも仲良く遊ぶことができそうです。腕に自信がある人はセルフハンデで体力少なめに、自信がない人は無敵にすればOK。
体力はイージー(無敵)・ノーマル(♡♡♡)・ハード(♡♡)・エキスパート(♡)の4段階で調節可。回復できる機会が少なく♡1個の差でも体感難易度が結構変わってくるので、悩んだらとりあえずノーマルをオススメします。
体力の量はゲーム途中でもメニュー画面の設定から変更できます。一方で操作キャラクターは一度タイトルに戻らないと変更できないので、ローテーションで使うキャラを替えたいと考えているとちょっと面倒です。
公式サイトではマルチプレイもウリとして紹介されていますが、私は個人的な都合で1人でしか遊べていないのでマルチプレイについては詳しくお伝えすることができません…。ハグしあうことで追加のハートを獲得できたり・ロープで引き上げたり・馬跳びで長距離ジャンプできたりするので、1人で遊ぶよりかは難易度が下がりそうです。
操作キャラがミッキー達なら、グラフィックも全てアニメ調で描かれていて1つのアニメーション作品としても楽しめます。ミッキー&フレンズを動かし回せるだけでもディズニー好きからするとそれだけで高得点ですが、ゲーム中で縦横無尽に動き回るキャラを2Dアニメで表現しきらないといけなかった開発側の技術的な苦労も伺えるポイントです。
キャラクターデザインは「ミッキーマウス!」や「ミッキーマウスのワンダフルワールド」よりも少し崩れた(?)感じで本作独自のものです。コミカル&可愛いタッチで個人的には結構好き。
ミッキー達の動きが細かい所まで描き込まれているのもgoodポイント。歩きやジャンプといった基本的な動きの他に、操作していない時の待機モーションや崖っぷちに立った時のよろけるモーションも用意されていますし、アクション用に渡される道具がキャラ毎に違っていてユーモラスで、一挙一挙を見ているだけでも楽しいゲームです。
アクション習得のために貰うアイテムについてもトゥーンでユニーク。二段ジャンプ用のアイテムで例を挙げると、ミッキーならマントとゴーグル、ミニーは紙飛行機、ドナルドは花火、グーフィーはトウガラシを貰います。
見た目とアニメーションに違いはあるものの、パワーアップの内容やジャンプ力や移動速度などのキャラ間の性能差というのは一切ありません。なので好きなキャラをずっと使い続けるのも・気が向いたタイミングで交代するのも、ご自由で大丈夫です。
背景の方は「ミッキーマウス・ワークス」っぽいデザインですが、モノス島はイリュージョンアイランドと題されているだけあって中々に奇妙な島です。敵性生物も友好的な人物もなんとも言えない姿をしているし、農場エリアに至っては誰のか分からない巨大な目玉が動いていたりとちょっと不気味でワンダーランド味もあります。
ムービーも数こそ少ないものの高クオリティ&フルボイスで見応えアリ。個人的にはグラフィックやムービーだけでも5000円の価値を感じられる作品でした。
ちなみに日本語ボイスもちゃんと用意されています。ムービー中のドナルドのセリフが聞き取れない…と困っていていたのですが、設定から字幕を付けられるおかげで助かりました。
ゲームとしてはメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルに当てはまります。複雑な構造のマップの中で新しいアクションを覚えて行ける場所を増やしていって、時折カギを集めて偶にボスと戦う、そんなゲームシステムです。
複数人同時プレイ可能のメトヴァは結構レア…かも?ちなみに1Pがカメラの主導権を握るタイプで、他プレイヤーは離れすぎると手紙になって強制的に集合させられる仕様なため、それなりにゲーム慣れしている人が1Pを担当するのをオススメします。
マップは広い上に複雑な繋がり方をしていますが、+ボタンを押せばいつでもどこでもマップを開けて、しかも行くべき場所には自動で旗を立ててくれるので迷う事がまずありません。迷うのは苦手…という人も安全安心。

行ったことのある場所が勝手に追記される他、各エリアにいるジドーというロボットみたいなキャラに話しかけると行ったことがない場所含めてマップの輪郭を書き込んでくれます。アクション未習得で進めなかった道・拾えていないカガヤキ・トークン・収集品も自動で追記してくれるので、後からの探索もしやすくなっています。
マジーと名乗るピンクのワニみたいな見た目のキャラからパワーアップ用アイテムを貰うことができるので、まだ行けないと言われた場所があったらまずはマジーを探すことに。使えるようになるアクションは二段ジャンプ・壁キック・ワイヤーフック・遊泳といったスタンダードと言えるものが一通り揃っています。
パワーアップとは別に本棚に本を置かないと進めない場所というのもあります。ここではボスを倒すと取り返せる例の本が必要なので基本的に後回し。
移動手段が増えていく一方で、攻撃手段は最後まで手に入れることがないのでそこらかしこにいる敵性生物は避けていくしかありません。なお相手の方は近づくだけで突進してきたり・弾を飛ばしてきたりと敵意むき出しな奴が少なくないです…。
ストーリーが進むのに合わせて敵性生物の数も凶暴さもドン上がりするので、最初はやられる方が難しいと思っていても終わりの方は結構やられがち。体力が無くなると直前のポストまで戻されてしまうものの、それ以外のペナルティが無いのと入手したアイテムや押したスイッチが巻き戻らないのが有情。
本を持っているボス達が唯一攻撃できる相手です。まあ攻撃するといっても直接叩いたりするわけではなくて、相手の攻撃を避けながら装置を動かして相手の頭に何かを落とすという戦い方をします。
個人的に難点だと思ったのは、特定のキャラと会話するためだけに同じ場所を行ったり来たりする場面があったり、会話でも「○○に行け」「○○をしろ」と誘導が強過ぎてお使いしている感の方を強く感じる場面が結構あること。ナビが多くて迷わず進めていけるという長所でもある一方で、自分で探索しているという感覚を得にくくなっている部分でもあるためメトヴァ慣れしている人ほど物足りなく感じてしまう可能性が高い作品ではあるかも。
ただ、このゲームがターゲットにしている層は子どもやディズニー好き(今までアクションゲームを遊んだことない人含む)であってゴリゴリのメトロイドヴァニアンではないはずです。そう考えるとゲーム側がプレイヤーを引っ張ってくれるぐらいでちょうどいいかもとも思えます。
ファストトラベル機能はストーリー最終盤になってからの解禁です。復活ポイント兼セーブポイントのポストがトラベルポイントとしての役割を果たすようにもなって細かくワープできるようになるので、収集要素回収のための本格的な探索はファストトラベル解禁後に行うのがオススメ。
まずは隠れミッキーの存在です。モノス島の中には窪み・穴・蔓の先など、色んな場所に色んな物でミッキーマークが隠されています。

隠れミッキーを収集要素として登録できるようにするには、ストーリーを中盤まで進めて新聞を読んでいるイルカからカメラを貰う必要があります。それまでは見つける事はできても登録はできません。
既にカメラを持っていれば、マークに操作キャラの体を合わせてAボタンを押すことで撮影できます。写真に4人が記念写真の如く写っているのも可愛くて好き。
サイズが小さかったり単純に分かりにくかったりで見逃しやすいのもあるため、本作の収集要素の中でもコンプリートが難しめ。近くに隠れミッキーがあるとキャラの頭の上にミッキーマークが表示されるので、それをヒントに地道に探していくしかないです。
後はマップ中に落ちているカガヤキ・トークン・ミッキー記念アイテムもコレクションアイテムに当てはまります。この3つは見逃している物があっても地図に表示してくれるので比較的集めやすめ。
カガヤキは青い火の玉のような見た目をしていてかなりの数が置かれています。集めることで「カガヤキの報酬」という項目を解禁できて、タイトル画面のギャラリーから制作スケッチなどの資料を閲覧できるようになります。
カガヤキの報酬のイラストを1枚完成させる度に♡が1個増えるボーナスも。高難易度モードであるアイアンマウス・モードを解禁するにはカガヤキのコンプリートが必須なので、ゲーム内実績を埋めるには通常モードでの探索率100%到達&アイアンマウス・モードでのエンディング到達の最低2周はプレイしないといけません。
ちなみに、アイアンマウス・モードは体力が無くなるとその時点でセーブデータにロックがかかり続行不可能になる所謂ハードコアモード。後半の殺意の高さから普通に難しそうなのとデスペナルティがキツすぎるのが個人的に苦手なので私はスルーすることにしましたが、腕に自信がある方は是非挑戦してみてください。
トークンはカード型のアイテム。拾うことでモノス島の住民や動植物についての情報を見ることができるようになります。

ストーリーに直接的に関わってくる人物は少ないのですが、本を本棚に置いた時に流れるムービーや背景にちょこっと出てくるだけのキャラや敵性生物のカードもあるので意外と枚数があります。誰おまなヤツも多くて反応に困る…というのが正直な感想。
ミッキー記念アイテムは布の袋みたいな見た目をしたアイテム。こちらは拾うことでミッキー&フレンズ出演のアニメーション作品ゆかりのグッズを見られるようになります。

1928年の「蒸気船ウィリー」から2020年の「伝説のカウボーイ」「ビッグ・グッド・ウルフ」まで、一部作品のみの収録ではありますが一口紹介もしてくれます。ちょっとした資料にもなっているコレクションアイテムでした。
後はカガヤキの説明で少しだけ触れたゲーム内実績も収集要素と言えるかも。セーブデータ毎にではなくアカウント毎で共有される仕様ですが、やはりアイアンマウス・モードでエンディングまで到達するものが一番の難関。
ゲームとしては復活ポイントの多さや誘導の手厚さもあって全体的な難易度は易しめに感じましたが、後半の敵の数や攻撃は結構苛烈でやられた回数は意外と多かったです。ナビゲーションが親切すぎて探索している感よりお使いしている感の方が強かったのが少し微妙と思った部分ですが、ターゲット層のことを考えるとそれぐらい丁寧な方が遊びやすいと思える部分でもあります。
ディズニーのアニメーション作品が好きな方、メトロイドヴァニアを今まで遊んだことがなくて挑戦してみたい方にオススメ。後は2~4人で集まって遊びたい方にも。
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ミッキーやミニーを動かして不思議な島の謎を明かしていく2Dアクションゲーム。ミッキーが主人公のゲームというと『エピックミッキー2:二つの力』(2013年発売)以来で結構久しぶりだったりします。
最大4人まで一緒に遊べるのも特徴ではあるのですが、私は1人で遊んだのでマルチプレイ限定要素にはほとんど触れられておりません。1人でも十分楽しめる作品ではあったものの複数人でワイワイ遊んだ方が楽しめることは間違いないです。
エンディング到達+探索度100%までやってプレイ時間は約9時間。アイアンマウス・モードには手を付けていませんが一区切りついたということで。
任天堂の公式オンラインストア。「ディズニー イリュージョンアイランド ~ミッキー&フレンズの不思議な冒険~ ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:
ディズニー イリュージョンアイランド ~ミッキー&フレンズの不思議な冒険~
・発売元:
Disney Electronic Content
・開発元:
Disney Games / Dlala Stadios
・対応ハード:Switch
・定価:
パケ版:4980円+税 / DL版:4909円+税
・発売日:2023年7月28日
・ジャンル:アクションアドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:© 2023 Disney
・公式サイト:
https://www.disney.co.jp/games/dii
どういう人にオススメ?
・ミッキー&フレンズが好きな人!
・メトロイドヴァニアに挑戦してみたい人!
良かった点
・ミッキー/ミニー/ドナルド/グーフィーを選んで操作できる
・グラフィックとムービーが流石のディズニークオリティで見ているだけでも楽しい
・複雑なマップやパワーアップで進めるようになる場所などメトロイドヴァニア要素が揃っている
・どこに行けばいいかを分かりやすく教えてくれるので迷うことがない
賛否両論?点
・案内が丁寧すぎるが故にお使い感を感じてしまいがち
・実績をコンプリートするには最底2周はプレイ必須
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
ディズニー イリュージョンアイランド ~ミッキー&フレンズの不思議な冒険~
・発売元:
Disney Electronic Content
・開発元:
Disney Games / Dlala Stadios
・対応ハード:Switch
・定価:
パケ版:4980円+税 / DL版:4909円+税
・発売日:2023年7月28日
・ジャンル:アクションアドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:© 2023 Disney
・公式サイト:
https://www.disney.co.jp/games/dii
どういう人にオススメ?
・ミッキー&フレンズが好きな人!
・メトロイドヴァニアに挑戦してみたい人!
良かった点
・ミッキー/ミニー/ドナルド/グーフィーを選んで操作できる
・グラフィックとムービーが流石のディズニークオリティで見ているだけでも楽しい
・複雑なマップやパワーアップで進めるようになる場所などメトロイドヴァニア要素が揃っている
・どこに行けばいいかを分かりやすく教えてくれるので迷うことがない
賛否両論?点
・案内が丁寧すぎるが故にお使い感を感じてしまいがち
・実績をコンプリートするには最底2周はプレイ必須
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
不思議な島でミッキー達が大冒険

本作ではモノス島という不思議な島を舞台にミッキー・ミニー・ドナルド・グーフィーの4人組が冒険します。実はミッキー達はピクニックのお誘いの手紙を受け取ってやって来ただけなのですが、その手紙がウサギみたいなネズミみたいな見た目をしたホーカン族のカクと名乗る人物がヘルプのために出したもので「泥棒に盗まれた知識の書を取り返してほしい」と頼まれる…というストーリー。
3冊ある知識の書はそれぞれモノス島で発展した工学・植物学・天文学について記されている他、本棚型の装置に入れることで大掛かりな機械を動かしたり植物を急成長させたりもできるマジックアイテムという側面も持っています。島中央にある本棚に入れないでバラバラにしたままだと悪魔が出現して皆が不幸になる…とも説明されますが、そういうカクもやたら演技的で少しだけ怪しさを感じる人物。
操作キャラはゲーム開始時にミッキー&フレンズの4人から選択できます。複数人で遊ぶ際はキャラを被らせることができないので、ケンカにならないためにも事前に割り当てを決めておくこと推奨。
キャラと一緒に体力の量もプレイヤー毎に設定できるので、レベルが違う人同士の集まりでも仲良く遊ぶことができそうです。腕に自信がある人はセルフハンデで体力少なめに、自信がない人は無敵にすればOK。
体力はイージー(無敵)・ノーマル(♡♡♡)・ハード(♡♡)・エキスパート(♡)の4段階で調節可。回復できる機会が少なく♡1個の差でも体感難易度が結構変わってくるので、悩んだらとりあえずノーマルをオススメします。
体力の量はゲーム途中でもメニュー画面の設定から変更できます。一方で操作キャラクターは一度タイトルに戻らないと変更できないので、ローテーションで使うキャラを替えたいと考えているとちょっと面倒です。
公式サイトではマルチプレイもウリとして紹介されていますが、私は個人的な都合で1人でしか遊べていないのでマルチプレイについては詳しくお伝えすることができません…。ハグしあうことで追加のハートを獲得できたり・ロープで引き上げたり・馬跳びで長距離ジャンプできたりするので、1人で遊ぶよりかは難易度が下がりそうです。
操作キャラがミッキー達なら、グラフィックも全てアニメ調で描かれていて1つのアニメーション作品としても楽しめます。ミッキー&フレンズを動かし回せるだけでもディズニー好きからするとそれだけで高得点ですが、ゲーム中で縦横無尽に動き回るキャラを2Dアニメで表現しきらないといけなかった開発側の技術的な苦労も伺えるポイントです。
キャラクターデザインは「ミッキーマウス!」や「ミッキーマウスのワンダフルワールド」よりも少し崩れた(?)感じで本作独自のものです。コミカル&可愛いタッチで個人的には結構好き。
ミッキー達の動きが細かい所まで描き込まれているのもgoodポイント。歩きやジャンプといった基本的な動きの他に、操作していない時の待機モーションや崖っぷちに立った時のよろけるモーションも用意されていますし、アクション用に渡される道具がキャラ毎に違っていてユーモラスで、一挙一挙を見ているだけでも楽しいゲームです。
アクション習得のために貰うアイテムについてもトゥーンでユニーク。二段ジャンプ用のアイテムで例を挙げると、ミッキーならマントとゴーグル、ミニーは紙飛行機、ドナルドは花火、グーフィーはトウガラシを貰います。
見た目とアニメーションに違いはあるものの、パワーアップの内容やジャンプ力や移動速度などのキャラ間の性能差というのは一切ありません。なので好きなキャラをずっと使い続けるのも・気が向いたタイミングで交代するのも、ご自由で大丈夫です。
背景の方は「ミッキーマウス・ワークス」っぽいデザインですが、モノス島はイリュージョンアイランドと題されているだけあって中々に奇妙な島です。敵性生物も友好的な人物もなんとも言えない姿をしているし、農場エリアに至っては誰のか分からない巨大な目玉が動いていたりとちょっと不気味でワンダーランド味もあります。
ムービーも数こそ少ないものの高クオリティ&フルボイスで見応えアリ。個人的にはグラフィックやムービーだけでも5000円の価値を感じられる作品でした。
ちなみに日本語ボイスもちゃんと用意されています。ムービー中のドナルドのセリフが聞き取れない…と困っていていたのですが、設定から字幕を付けられるおかげで助かりました。
ゲームとしてはメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルに当てはまります。複雑な構造のマップの中で新しいアクションを覚えて行ける場所を増やしていって、時折カギを集めて偶にボスと戦う、そんなゲームシステムです。
複数人同時プレイ可能のメトヴァは結構レア…かも?ちなみに1Pがカメラの主導権を握るタイプで、他プレイヤーは離れすぎると手紙になって強制的に集合させられる仕様なため、それなりにゲーム慣れしている人が1Pを担当するのをオススメします。
マップは広い上に複雑な繋がり方をしていますが、+ボタンを押せばいつでもどこでもマップを開けて、しかも行くべき場所には自動で旗を立ててくれるので迷う事がまずありません。迷うのは苦手…という人も安全安心。

行ったことのある場所が勝手に追記される他、各エリアにいるジドーというロボットみたいなキャラに話しかけると行ったことがない場所含めてマップの輪郭を書き込んでくれます。アクション未習得で進めなかった道・拾えていないカガヤキ・トークン・収集品も自動で追記してくれるので、後からの探索もしやすくなっています。
マジーと名乗るピンクのワニみたいな見た目のキャラからパワーアップ用アイテムを貰うことができるので、まだ行けないと言われた場所があったらまずはマジーを探すことに。使えるようになるアクションは二段ジャンプ・壁キック・ワイヤーフック・遊泳といったスタンダードと言えるものが一通り揃っています。
パワーアップとは別に本棚に本を置かないと進めない場所というのもあります。ここではボスを倒すと取り返せる例の本が必要なので基本的に後回し。
移動手段が増えていく一方で、攻撃手段は最後まで手に入れることがないのでそこらかしこにいる敵性生物は避けていくしかありません。なお相手の方は近づくだけで突進してきたり・弾を飛ばしてきたりと敵意むき出しな奴が少なくないです…。
ストーリーが進むのに合わせて敵性生物の数も凶暴さもドン上がりするので、最初はやられる方が難しいと思っていても終わりの方は結構やられがち。体力が無くなると直前のポストまで戻されてしまうものの、それ以外のペナルティが無いのと入手したアイテムや押したスイッチが巻き戻らないのが有情。
本を持っているボス達が唯一攻撃できる相手です。まあ攻撃するといっても直接叩いたりするわけではなくて、相手の攻撃を避けながら装置を動かして相手の頭に何かを落とすという戦い方をします。
個人的に難点だと思ったのは、特定のキャラと会話するためだけに同じ場所を行ったり来たりする場面があったり、会話でも「○○に行け」「○○をしろ」と誘導が強過ぎてお使いしている感の方を強く感じる場面が結構あること。ナビが多くて迷わず進めていけるという長所でもある一方で、自分で探索しているという感覚を得にくくなっている部分でもあるためメトヴァ慣れしている人ほど物足りなく感じてしまう可能性が高い作品ではあるかも。
ただ、このゲームがターゲットにしている層は子どもやディズニー好き(今までアクションゲームを遊んだことない人含む)であってゴリゴリのメトロイドヴァニアンではないはずです。そう考えるとゲーム側がプレイヤーを引っ張ってくれるぐらいでちょうどいいかもとも思えます。
ファストトラベル機能はストーリー最終盤になってからの解禁です。復活ポイント兼セーブポイントのポストがトラベルポイントとしての役割を果たすようにもなって細かくワープできるようになるので、収集要素回収のための本格的な探索はファストトラベル解禁後に行うのがオススメ。
隠れミッキーや収集品など小ネタも豊富
ストーリーを進めていく以外の遊び方にコレクション要素も数種類用意されています。こちらの小ネタが中々に豊富なのも本作のチャームポイント。まずは隠れミッキーの存在です。モノス島の中には窪み・穴・蔓の先など、色んな場所に色んな物でミッキーマークが隠されています。

隠れミッキーを収集要素として登録できるようにするには、ストーリーを中盤まで進めて新聞を読んでいるイルカからカメラを貰う必要があります。それまでは見つける事はできても登録はできません。
既にカメラを持っていれば、マークに操作キャラの体を合わせてAボタンを押すことで撮影できます。写真に4人が記念写真の如く写っているのも可愛くて好き。
サイズが小さかったり単純に分かりにくかったりで見逃しやすいのもあるため、本作の収集要素の中でもコンプリートが難しめ。近くに隠れミッキーがあるとキャラの頭の上にミッキーマークが表示されるので、それをヒントに地道に探していくしかないです。
後はマップ中に落ちているカガヤキ・トークン・ミッキー記念アイテムもコレクションアイテムに当てはまります。この3つは見逃している物があっても地図に表示してくれるので比較的集めやすめ。
カガヤキは青い火の玉のような見た目をしていてかなりの数が置かれています。集めることで「カガヤキの報酬」という項目を解禁できて、タイトル画面のギャラリーから制作スケッチなどの資料を閲覧できるようになります。
カガヤキの報酬のイラストを1枚完成させる度に♡が1個増えるボーナスも。高難易度モードであるアイアンマウス・モードを解禁するにはカガヤキのコンプリートが必須なので、ゲーム内実績を埋めるには通常モードでの探索率100%到達&アイアンマウス・モードでのエンディング到達の最低2周はプレイしないといけません。
ちなみに、アイアンマウス・モードは体力が無くなるとその時点でセーブデータにロックがかかり続行不可能になる所謂ハードコアモード。後半の殺意の高さから普通に難しそうなのとデスペナルティがキツすぎるのが個人的に苦手なので私はスルーすることにしましたが、腕に自信がある方は是非挑戦してみてください。
トークンはカード型のアイテム。拾うことでモノス島の住民や動植物についての情報を見ることができるようになります。

ストーリーに直接的に関わってくる人物は少ないのですが、本を本棚に置いた時に流れるムービーや背景にちょこっと出てくるだけのキャラや敵性生物のカードもあるので意外と枚数があります。誰おまなヤツも多くて反応に困る…というのが正直な感想。
ミッキー記念アイテムは布の袋みたいな見た目をしたアイテム。こちらは拾うことでミッキー&フレンズ出演のアニメーション作品ゆかりのグッズを見られるようになります。

1928年の「蒸気船ウィリー」から2020年の「伝説のカウボーイ」「ビッグ・グッド・ウルフ」まで、一部作品のみの収録ではありますが一口紹介もしてくれます。ちょっとした資料にもなっているコレクションアイテムでした。
後はカガヤキの説明で少しだけ触れたゲーム内実績も収集要素と言えるかも。セーブデータ毎にではなくアカウント毎で共有される仕様ですが、やはりアイアンマウス・モードでエンディングまで到達するものが一番の難関。
総評:トゥーンなメトロイドヴァニア!子どもから大人までミッキー&フレンズ好きなら是非
アニメーションがアンビリバボーでライトなメトロイドヴァニア。ミッキー達のモーションもストーリーもムービーも完全にアニメーション作品のノリで見ていて楽しかったです。ゲームとしては復活ポイントの多さや誘導の手厚さもあって全体的な難易度は易しめに感じましたが、後半の敵の数や攻撃は結構苛烈でやられた回数は意外と多かったです。ナビゲーションが親切すぎて探索している感よりお使いしている感の方が強かったのが少し微妙と思った部分ですが、ターゲット層のことを考えるとそれぐらい丁寧な方が遊びやすいと思える部分でもあります。
ディズニーのアニメーション作品が好きな方、メトロイドヴァニアを今まで遊んだことがなくて挑戦してみたい方にオススメ。後は2~4人で集まって遊びたい方にも。
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