【Steam/Switch】『さかだちの街』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『さかだちの街』を購入しました。

結構前にIndieWorldかどこかで情報を見てからSwitch版の発売日を待っていた作品。逆立ちと逆立ちによって逆転した視点をテーマにしたパズルゲームです。
私がパズル好きなのもありますが、PVでも見ることができるレポーターとナレーターの掛け合いが一番の購入動機となりました。一目見た時から直感で面白そうだと思いましたが、実際に面白かった上に遊びやすさも抜群でした。
プレイ時間はエンディングまでは3時間程・全ステージ完全クリアまで遊んで14時間程。パズルはストーリーモードを進めると出てくる裏ステージからが本番といった感じ。
ただしこのゲームの世界においては、逆立ちすると世界が逆さまに見えるから逆立ち中に見た物は下にある空に向かって落ちていくという現象、通称「サカダチ落下現象」が発生しています。文章で説明しようとすると中々に奇妙な現象ですが、理屈に関してはふんわりした理解でも支障はないです。
主人公のウララは逆立ちが大好きなリポーター。サカダチ落下現象が報告されている地域にもされていない地域にも出向いて取材していきます。

本作はニュース番組をプレイヤーが見ているという体で進んでいくので、スタジオではナレーターのマイクが待機しています。この2人の掛け合いが緩くて面白いのも本作の魅力です。
ウララちゃんはかなりのマイペースでマイクが説明している途中に居眠りしちゃったりしますが、レポーターとしてのお仕事は割としっかり頑張っています。マイクの方も遊び心満載かつお茶目な性格をしていて、こんな雰囲気のニュース番組があったら是非とも視聴したいと思えるぐらい賑やか。
街以外に物流センターやリゾート地にも取材しに行きます。工場ではロボットの工場長・リゾートでは人魚のオーナーが案内&掛け合いに参加してくれて、元々賑やかだった番組がさらに賑やかになって視聴率もうなぎ登り…かも?
ウララちゃんががいる現場のドット絵・マイクがいるスタジオのアニメ調グラフィックが両方とも可愛らしいのも注目点。キャラクターの表情や動きから背景に至るまで、細部まで描き込まれている所には拘りを感じます。
本作はステージ選択制で1ステージにつき2~5個のパズルが配置されています。最右にあるベルを鳴らしてタクシーに乗ればステージクリア。
ブロックを押したり・Aボタンでジャンプしたり・ウララちゃんお得意の「さかだち」でサカダチ落下現象を活用しながらどんどん移動していきます。例えば↓のようにコの形をしたブロックに乗ってからBボタンを押して逆立ちすると…。

ウララちゃんが見ている世界が逆さまになったので、サカダチ落下現象によってブロックが上に向かって落下します。ブロックがエレベーター代わりになって上の階へ移動できました。

このサカダチ落下現象ですが、生物(AI搭載のロボット含む)には働かないらしくウララちゃん自身や街の人達が空に落ちてって大惨事…なんてことにはなりません。
おかげで町の人々も予想より困っていませんでした。悩んでいる人も「自販機で買った物が落ちてこない」など、確かに困るは困るけど平和な悩みです。
逆に言えば、ウララちゃん自身が高台に登りたい時はひとっ飛びとは行かず、普通に段差を上るかブロックの上に乗ってから逆立ちして落下する必要があります。ウララちゃんのジャンプ力は1ブロック分の高さしかないので、それよりも高い場所に登りたいならブロックを足場にする必要が出てきます。
ブロックがガンガン落ちてくるけどケガとかしない?と思わなくもないのですが、ウララちゃんがウルトラスーパー頑丈なのか大きなブロックが頭の上に落ちてきてもピンピンしてます。それ以外にも逆立ちしたまま徒歩と同じスピードで進んだり・何段も重なっているブロックを押し込めたりとフィジカル面が色々と凄いのですが、泳げないという弱点もあって水に落ちると即死します。
場面によってはウララちゃんの逆立ちだけでなくて、マイクが画面をひっくり返して全体を逆さまにする「はんてん」を用いることもあります。こちらはいつでも使えるわけではなくてステージ中の赤いスイッチを押すことでのみ使用可能です。

マイクが言うには画面を逆さまに移して放送しているだけとの事…ですが、現場ではどういう原理かウララちゃんにかかる重力の方向も逆になっているので、サカダチ落下現象以上に凄いことが起こっている気がします。
赤いスイッチを逆立ちしたまま押すことで、反転後に天井になる部分にぶら下がる事もできちゃいます。雲梯の要領でぶら下がったまま先に進むテクニックを使う場面も結構多いです。
他のギミックもいくつか出てきますが、「さかだち」と「はんてん」は最初から最後まで使う上にユニークなシステムである分とても悩まされます。重力の方向を変えるのと天地逆転のどちらかがギミックとして用意されているゲームは割とあるのですが、本作ではその両方を同時に用いるのが珍しい点です。
現実における重力の挙動とは違う動きを用いる前提なので、ここで逆立ちor反転したらどうなる?というのがすぐには想像しずらいのも難しく感じるポイント。物は地球の中心に向かって落ちるという一般常識のせいで逆に混乱させられる不思議な作品です。
特に反転を活用して解く場面は何度も逆さまにしている内によくわからなくなってきて左右盲ならぬ上下盲と言うべきか奇妙な感覚に陥いることもしばしば。気がつけばどっちが天井でどっちが床だったかすらわからなくなっています。
一方で、解き方さえ思い付ければ1つのパズル辺り2~5分程度で解くことができるので、悩まされるとはいえ気の重さをそこまで感じない作りになっています。まあ…その解き方を思いつくまでが大変だったりはしますがね…。
試行錯誤しているうちにブロックを押しすぎたりして詰むことも割とよくありますが、Rボタンを押せば即リトライできます。どうしても解けない時には次のパズルまでスキップできる機能もあるし、遊びやすさという面での配慮がとても多いのもGoodポイント。
パズルを超えて先に進むとその度に花火で祝福してくれるのも嬉しいです。チェックポイントの場所もわかりやすくなっているし可愛いしで良い演出だと思います。

表ステージは基本的にはサクサクっと進められる程度の難易度です。キャラクター達の掛け合いもたくさん挟まるので、パズルは程々に可愛い世界観と演出を楽しむことができます。
そのエリアの表ステージを全てクリアすると、今度は裏ステージが挑戦可能になります。こちらは裏番組という扱いで簡単には解くことはできないガチ難易度のパズルが用意されています。
パズルゲームとしては裏ステージが本番という扱いで、表よりも裏の方がステージ数も多いです。パッと見では解法を思いつくのが困難な作り込まれたパズルが楽しめます。
使われているギミックには元となった表ステージの面影が多少残っているのですが複雑さは段違いで、一番最初の1-Aから大きさが異なる3つのブロックを入れ替えながら階段を作らないといけなくて初っ端から難易度アクセル全開です。私はここで15分は悩みました。
裏ステージにのみ収集アイテムのリモコンが置かれていて、これを取ろうとするとひと手間加える必要も出てきてさらに悩まされます。マイクには「集めてもメリットは特にない」と言われてしまいますし・実際コンプリートしても何もありませんでしたが、そのステージでリモコンを取ったかどうかはバッチリ記録されます(Steam版は実績解除にも影響します)。
正直に言っても難点らしい難点は見当たらず、全体的にクオリティ高く仕上がっている作品だと思います。強いて気になった点を挙げるならアクションの腕が多少必要になるステージが少し出てくることと裏ステージではキャラ同士の掛け合いがほとんどなくなってしまうのがどうかと思う人もいるかなぐらい。
アクションの腕が要求されるステージというのは極小数ですがないこともなくて、4-Hは1マスしかない足場の上をジャンプで渡る構造のステージとなっていて集中を切らすと割と落下死するので、パズルとは別の方向で緊張したステージでした。ウララちゃんの身体能力をしっかり把握していないと進めない場所というのは他にもありましたが、決して難しいわけではなかったので紹介は割愛。
パズルアクションというジャンルはパズルもアクションもどっちの要素も強力だと面倒臭さが生まれてしまう傾向があるのですが、本作の場合はパズル偏重の作りでアクション面は操作キャラを不自由なく動かせられれば大丈夫というバランス。なので難点という程でもないしそこまで気にする必要もないかなと思います。
裏ステージで会話がほぼなくなってしまった点についても、ちょっと寂しくは感じましたがパズルに集中させてくれているんだと考えると悪くはない仕様。会話中はスタジオ視点になるのもあって表ステージでも確かにミスしやすくはなっていましたし。
後は落ちてきたブロックが落下し続けている判定になって押せなくなったり・気球にブロックがのめり込むバグっぽい挙動も見かけましたが、そんなに頻繁に起こるバグでもなく方向を変えて再度落下させたりリトライしたら治るので困ることはありませんでした。落下する物体の挙動をプログラムで制御するのは大変だと聞いたことがあるので、些細なバグは看過できると個人的には思えてしまいます。
ストーリーで挑戦する表ステージはキャラクター達の掛け合いを楽しみながらトントン拍子で進みます。一方で裏ステージはかなり難しく忍耐力と想像力の両方が求められてやりごたえバツグン。
プラットフォームパズルアクションが好きな人や試行錯誤が好きなら間違いなくオススメできる作品ですので是非。
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結構前にIndieWorldかどこかで情報を見てからSwitch版の発売日を待っていた作品。逆立ちと逆立ちによって逆転した視点をテーマにしたパズルゲームです。
私がパズル好きなのもありますが、PVでも見ることができるレポーターとナレーターの掛け合いが一番の購入動機となりました。一目見た時から直感で面白そうだと思いましたが、実際に面白かった上に遊びやすさも抜群でした。
プレイ時間はエンディングまでは3時間程・全ステージ完全クリアまで遊んで14時間程。パズルはストーリーモードを進めると出てくる裏ステージからが本番といった感じ。
任天堂の公式オンラインストア。「さかだちの街 ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:さかだちの街
・発売元:フライハイワークス
・開発元:Marudice
・対応ハード:PC(Steam)/Switch
・定価:1480円(税込)
・発売日:
-Steam版:2022年11月10日
-Switch版:2023年4月27日
・ジャンル:
重力反転パズルアクションゲーム
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©Marudice
・公式サイト:
https://marudice.com/invercity/en/
どういう人にオススメ?
・試行錯誤できるパズルゲームが好きな人!
・可愛いキャラクター達の掛け合いを見たい人!
良かった点
・レポーターのウララやナレーターのマイクなどキャラが可愛くて掛け合いも面白い
・「さかだち」や「はんてん」を用いたパズルがユニーク
・ボタン1つで即リトライやパズルスキップなど遊びやすい機能が揃っている
・裏ステージは難しく作り込まれていてやりがいも大きい
賛否両論?点
・操作の精密性を要求される場面もほんの少しだけある
・裏ステージではキャラ同士の掛け合いがほぼないのが少し寂しい
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:フライハイワークス
・開発元:Marudice
・対応ハード:PC(Steam)/Switch
・定価:1480円(税込)
・発売日:
-Steam版:2022年11月10日
-Switch版:2023年4月27日
・ジャンル:
重力反転パズルアクションゲーム
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©Marudice
・公式サイト:
https://marudice.com/invercity/en/
どういう人にオススメ?
・試行錯誤できるパズルゲームが好きな人!
・可愛いキャラクター達の掛け合いを見たい人!
良かった点
・レポーターのウララやナレーターのマイクなどキャラが可愛くて掛け合いも面白い
・「さかだち」や「はんてん」を用いたパズルがユニーク
・ボタン1つで即リトライやパズルスキップなど遊びやすい機能が揃っている
・裏ステージは難しく作り込まれていてやりがいも大きい
賛否両論?点
・操作の精密性を要求される場面もほんの少しだけある
・裏ステージではキャラ同士の掛け合いがほぼないのが少し寂しい
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
サカダチ落下現象を使ったちょっと不思議なパズル
逆立ちすると世界が逆さまに見えるというのも、物が下に向かって落ちていくというのも、(※地球の上では)当然の理です。でも現実では自分が逆立ちした所で重力の方向が変わって物が空に落ちていったりはしません。ただしこのゲームの世界においては、逆立ちすると世界が逆さまに見えるから逆立ち中に見た物は下にある空に向かって落ちていくという現象、通称「サカダチ落下現象」が発生しています。文章で説明しようとすると中々に奇妙な現象ですが、理屈に関してはふんわりした理解でも支障はないです。
主人公のウララは逆立ちが大好きなリポーター。サカダチ落下現象が報告されている地域にもされていない地域にも出向いて取材していきます。

本作はニュース番組をプレイヤーが見ているという体で進んでいくので、スタジオではナレーターのマイクが待機しています。この2人の掛け合いが緩くて面白いのも本作の魅力です。
ウララちゃんはかなりのマイペースでマイクが説明している途中に居眠りしちゃったりしますが、レポーターとしてのお仕事は割としっかり頑張っています。マイクの方も遊び心満載かつお茶目な性格をしていて、こんな雰囲気のニュース番組があったら是非とも視聴したいと思えるぐらい賑やか。
街以外に物流センターやリゾート地にも取材しに行きます。工場ではロボットの工場長・リゾートでは人魚のオーナーが案内&掛け合いに参加してくれて、元々賑やかだった番組がさらに賑やかになって視聴率もうなぎ登り…かも?
ウララちゃんががいる現場のドット絵・マイクがいるスタジオのアニメ調グラフィックが両方とも可愛らしいのも注目点。キャラクターの表情や動きから背景に至るまで、細部まで描き込まれている所には拘りを感じます。
本作はステージ選択制で1ステージにつき2~5個のパズルが配置されています。最右にあるベルを鳴らしてタクシーに乗ればステージクリア。
ブロックを押したり・Aボタンでジャンプしたり・ウララちゃんお得意の「さかだち」でサカダチ落下現象を活用しながらどんどん移動していきます。例えば↓のようにコの形をしたブロックに乗ってからBボタンを押して逆立ちすると…。

ウララちゃんが見ている世界が逆さまになったので、サカダチ落下現象によってブロックが上に向かって落下します。ブロックがエレベーター代わりになって上の階へ移動できました。

このサカダチ落下現象ですが、生物(AI搭載のロボット含む)には働かないらしくウララちゃん自身や街の人達が空に落ちてって大惨事…なんてことにはなりません。
おかげで町の人々も予想より困っていませんでした。悩んでいる人も「自販機で買った物が落ちてこない」など、確かに困るは困るけど平和な悩みです。
逆に言えば、ウララちゃん自身が高台に登りたい時はひとっ飛びとは行かず、普通に段差を上るかブロックの上に乗ってから逆立ちして落下する必要があります。ウララちゃんのジャンプ力は1ブロック分の高さしかないので、それよりも高い場所に登りたいならブロックを足場にする必要が出てきます。
ブロックがガンガン落ちてくるけどケガとかしない?と思わなくもないのですが、ウララちゃんがウルトラスーパー頑丈なのか大きなブロックが頭の上に落ちてきてもピンピンしてます。それ以外にも逆立ちしたまま徒歩と同じスピードで進んだり・何段も重なっているブロックを押し込めたりとフィジカル面が色々と凄いのですが、泳げないという弱点もあって水に落ちると即死します。
場面によってはウララちゃんの逆立ちだけでなくて、マイクが画面をひっくり返して全体を逆さまにする「はんてん」を用いることもあります。こちらはいつでも使えるわけではなくてステージ中の赤いスイッチを押すことでのみ使用可能です。

マイクが言うには画面を逆さまに移して放送しているだけとの事…ですが、現場ではどういう原理かウララちゃんにかかる重力の方向も逆になっているので、サカダチ落下現象以上に凄いことが起こっている気がします。
赤いスイッチを逆立ちしたまま押すことで、反転後に天井になる部分にぶら下がる事もできちゃいます。雲梯の要領でぶら下がったまま先に進むテクニックを使う場面も結構多いです。
他のギミックもいくつか出てきますが、「さかだち」と「はんてん」は最初から最後まで使う上にユニークなシステムである分とても悩まされます。重力の方向を変えるのと天地逆転のどちらかがギミックとして用意されているゲームは割とあるのですが、本作ではその両方を同時に用いるのが珍しい点です。
現実における重力の挙動とは違う動きを用いる前提なので、ここで逆立ちor反転したらどうなる?というのがすぐには想像しずらいのも難しく感じるポイント。物は地球の中心に向かって落ちるという一般常識のせいで逆に混乱させられる不思議な作品です。
特に反転を活用して解く場面は何度も逆さまにしている内によくわからなくなってきて左右盲ならぬ上下盲と言うべきか奇妙な感覚に陥いることもしばしば。気がつけばどっちが天井でどっちが床だったかすらわからなくなっています。
一方で、解き方さえ思い付ければ1つのパズル辺り2~5分程度で解くことができるので、悩まされるとはいえ気の重さをそこまで感じない作りになっています。まあ…その解き方を思いつくまでが大変だったりはしますがね…。
試行錯誤しているうちにブロックを押しすぎたりして詰むことも割とよくありますが、Rボタンを押せば即リトライできます。どうしても解けない時には次のパズルまでスキップできる機能もあるし、遊びやすさという面での配慮がとても多いのもGoodポイント。
パズルを超えて先に進むとその度に花火で祝福してくれるのも嬉しいです。チェックポイントの場所もわかりやすくなっているし可愛いしで良い演出だと思います。
表ステージはサクサク・裏ステージはじっくり

表ステージは基本的にはサクサクっと進められる程度の難易度です。キャラクター達の掛け合いもたくさん挟まるので、パズルは程々に可愛い世界観と演出を楽しむことができます。
そのエリアの表ステージを全てクリアすると、今度は裏ステージが挑戦可能になります。こちらは裏番組という扱いで簡単には解くことはできないガチ難易度のパズルが用意されています。
パズルゲームとしては裏ステージが本番という扱いで、表よりも裏の方がステージ数も多いです。パッと見では解法を思いつくのが困難な作り込まれたパズルが楽しめます。
使われているギミックには元となった表ステージの面影が多少残っているのですが複雑さは段違いで、一番最初の1-Aから大きさが異なる3つのブロックを入れ替えながら階段を作らないといけなくて初っ端から難易度アクセル全開です。私はここで15分は悩みました。
裏ステージにのみ収集アイテムのリモコンが置かれていて、これを取ろうとするとひと手間加える必要も出てきてさらに悩まされます。マイクには「集めてもメリットは特にない」と言われてしまいますし・実際コンプリートしても何もありませんでしたが、そのステージでリモコンを取ったかどうかはバッチリ記録されます(Steam版は実績解除にも影響します)。
正直に言っても難点らしい難点は見当たらず、全体的にクオリティ高く仕上がっている作品だと思います。強いて気になった点を挙げるならアクションの腕が多少必要になるステージが少し出てくることと裏ステージではキャラ同士の掛け合いがほとんどなくなってしまうのがどうかと思う人もいるかなぐらい。
アクションの腕が要求されるステージというのは極小数ですがないこともなくて、4-Hは1マスしかない足場の上をジャンプで渡る構造のステージとなっていて集中を切らすと割と落下死するので、パズルとは別の方向で緊張したステージでした。ウララちゃんの身体能力をしっかり把握していないと進めない場所というのは他にもありましたが、決して難しいわけではなかったので紹介は割愛。
パズルアクションというジャンルはパズルもアクションもどっちの要素も強力だと面倒臭さが生まれてしまう傾向があるのですが、本作の場合はパズル偏重の作りでアクション面は操作キャラを不自由なく動かせられれば大丈夫というバランス。なので難点という程でもないしそこまで気にする必要もないかなと思います。
裏ステージで会話がほぼなくなってしまった点についても、ちょっと寂しくは感じましたがパズルに集中させてくれているんだと考えると悪くはない仕様。会話中はスタジオ視点になるのもあって表ステージでも確かにミスしやすくはなっていましたし。
後は落ちてきたブロックが落下し続けている判定になって押せなくなったり・気球にブロックがのめり込むバグっぽい挙動も見かけましたが、そんなに頻繁に起こるバグでもなく方向を変えて再度落下させたりリトライしたら治るので困ることはありませんでした。落下する物体の挙動をプログラムで制御するのは大変だと聞いたことがあるので、些細なバグは看過できると個人的には思えてしまいます。
総評:逆立ちでパズルを解くのは難しいけど楽しい!良作パズルゲーム
可愛らしいキャラクターや演出、さかだちを活用して解いていくユニークなパズル、遊びやすさが揃っているシステムなど、楽しいと思える要素が隙間なく詰め込まれている良作。私が神ゲーだと感じたのでこのゲームは神ゲーです。ストーリーで挑戦する表ステージはキャラクター達の掛け合いを楽しみながらトントン拍子で進みます。一方で裏ステージはかなり難しく忍耐力と想像力の両方が求められてやりごたえバツグン。
プラットフォームパズルアクションが好きな人や試行錯誤が好きなら間違いなくオススメできる作品ですので是非。
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