3秒でげーむおーばー。

【Switch】『星のカービィ ディスカバリー』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/03/26
ゲーム感想&レビュー 0
Switchソフト アクション 星のカービィディスカバリー
『星のカービィ ディスカバリー』を購入しました。

カービィシリーズ本編初の3Dアクションということで前々から楽しみにしていた作品です。
3Dカービィの構想自体はゲームキューブの時からあったようですが、かなり難航して開発中止になったり色々しているので本作の発売は開発にとってもファンにとっても悲願と言えるかも。
エンディングまでにかかった時間は8時間ほどでしたが、裏ステージやワドルディ集めも含めるとまだまだ遊べそうです。

・タイトル:星のカービィ ディスカバリー
・発売元:任天堂
・開発元:ハル研究所
・対応ハード:Switch
・定価:
パケ版:6578円(税込)/DL版:6500円(税込)
・発売日:2022年3月25日
・ジャンル:アクション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~2人
・権利表記:
© HAL Laboratory, Inc./ Nintendo
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/arzga/index.html

どういう人にオススメ?
・星のカービィシリーズが好きな人!
・3Dアクションゲームに挑戦してみたい人!

良かった点
・3Dアクション初心者でも遊びやすい工夫が多数なされている
・収集要素のワドルディはしっかり探索しないと全員見つけられないようになっている
・時間制限があるエリアのやり直しがしやすくなっている
・新コピー能力やコピー能力の進化やほおばりヘンケイなど初めて見るパワーアップも多数

賛否両論?点
・コピー能力は種類も使える技も少なめ
・ポーズ画面でコマンド表を見ることができない

備考
・amiibo対応
・インターネット通信対応(要:SwitchOnline加入)
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)

カービィ本編初の全編3Dアクション!


舞台はポップスターとは別の世界。現代風の建物に緑が侵食している様はまるで文明崩壊後みたいで不穏さを感じさせると共に、カービィならではの色鮮やかな世界となっていて不思議な雰囲気です。
スターアライズまでのカービィ本編作品はいずれも横から見た視点の2Dアクションでしたが、今作に関しては本編では初の3Dアクションとなっています(外伝作品含むなら「カービィのすいこみ大作戦」なども3Dですが)。
カービィが縦横無尽に走り回る様子は可愛いの一言。横から見ても前から見ても丸くて可愛い。
操作はAでジャンプ~ホバリングBですいこみor攻撃Y長押しでコピー能力を捨てるLかRでしゃがみガードガードしながらスティック操作で回避となっています。しばらくの間回避の存在に気づかなくてとあるボスに苦戦してました…。
ホバリングは過去作と比べると飛べる高さも低く・ずっとは浮き続けられないなど制限が多めです。まあ3Dでずっと飛べる仕様にすると、飛んで回り込むだけでギミック全無視できてしまうので妥当な変更だとは思います。
ロックオンなどの複雑な要素はない代わりにカービィの攻撃は「ゲームの判定としては当たっていなかったとしてもプレイヤーが当たっているように見えたら当たっていることにする」仕様が搭載されているらしく、エイムがちょっと雑でもヒットするので快適ですし遊びやすいです。みなし当たり判定は他のゲームでも採用して欲しい…。

オープンワールドではなく今まで通りのコースセレクト制ですが、残機やゲームオーバーの概念はなくなり落ちたり潰されたりしても体力が減るだけ・体力が0になっても所持コインが100枚減るだけでそのエリアから復活できるので今まで以上に優しくなったかも。
それ以外にも「2Dアクションしか触ったことがない」という人向けに3Dアクション初心者でも遊びやすい工夫が多数施されています。前述した通り攻撃が相手に当てやすくなっていたり・回避時の無敵時間が長く避けやすかったり・カメラ操作自体が無い代わりに予め見やすいように視点が調節されていたり…など様々。
3Dアクションが苦手な人が挙げる要素として「走り回りながらカメラの調節をするのが難しい」「攻撃を当てられないし避けれない」「ロックオン攻撃するのが苦手」というのを結構見るのですが、本作に関してはこれらの意見にしっかり配慮している感じでかなり遊びやすいです。
難易度設定もノーマル相当のはるかぜモードとハード相当のワイルドモードをポーズの設定から任意に切り替え可能。はるかぜモードでは体力が多くなりミスしにくくなるワイルドモードでは体力が少なくなる代わりにコースクリア時に追加でコインが貰えるといった調節がされています。
またカービィシリーズ全体で見た時の改善点として、カーレースやグライダー飛行で進む所などの一方通行エリアの終点には青いワープスターが配置されていてリトライできたり・時間制限ギミックのある隠しエリアもトビラに入り直すことでやり直すことができるようにもなっています。
今までのカービィならこういう一発勝負のエリアで失敗した場合はコースの最初からやり直さないといけないことが多かったのですが、本作では再チャレンジしやすくて気力が削がれにくいのもGood。
コピー能力を使って進む場所の近くには必ずコピーできる敵が配置されているのも嬉しいポイント。他のコースからコピー能力を持ってこないと解けない謎解きがあるということも無くてストレスフリー。
ただし、「落ちずにクリアする」などのミッションに失敗するとコースを最初からやり直さないとダメなのでここも青星が欲しかったかも。1コース自体は短く最終エリアでミスってやり直しても5分以内には戻ってこれるのでそこまで面倒ではありませんが。
後はボスが出るコースは戦闘準備のためのエリアがかなり長いので、ノーダメージ突破に失敗した時なんかはメニューからボス戦だけ即座にやり直せたらな~と思わなくもないです。でもここまで言うのは贅沢かも?

本作の収集要素はオリに閉じ込められたワドルディですが、ディスカバリー(発見)というタイトル通りしっかり探索しないと見つけられない所に配置されている子が多い印象です。
コースの中に配置されているワドルディ以外に決められたミッションをこなすことで開放されるワドルディもいるのですが、初見時はその条件がマスキングされている上に内容もコース毎に全く異なるので何回か周回しないとコンプリートは至難。
ミッション内容は「コース内に置いてあるドーナツを食べる」「ウミドリに挨拶する」「ボスを特定のコピー能力で倒す」「隠しエリアに行く」などバリエーション豊富。ステージをクリアする度に隠れているミッションが1つずつ見れる仕様にもなっているので、試行錯誤もしつつわからない時はとりあえずクリアを目指す感じで進めてました。
全員集め切るのはかなり大変…ですが捕まっているワドルディが可哀想なので早く助けてあげたくなります。捕まっているワドルディに近づくとわにゃわにゃ喋るのも可愛い。
助けたワドルディ達は拠点となる「ワドルディの町」に施設を作ってサポートしてくれる他、ボスに挑むには同じワールドのワドルディをある程度助けていないと挑戦できない仕様となっていて、しっかりと冒険の助けにもなってくれているのも可愛いポイント。
ワドルディの町は過去作におけるメニュー画面に相当する場所となっていて、今まで見たムービーが見れる映画館・コピー能力を進化させることができる武器屋・持ち込みアイテムを購入したりミニゲームで遊べるカフェ・格闘王(ボスラッシュ)で遊べるコロシアムなどの施設が建設されます。
衣食住差し置いて真っ先に映画館ができる理由が「娯楽は大事だから」という理由なのがワドルディらしいというか平和なプププランドの住民らしくて可愛いポイント。
前作のピースの代わりになる収集要素にフィギュアもあります。こちらはコース内でカプセルを拾うか・ワドルディの町でガチャガチャを引くか・ミニゲームの報酬などで入手可。
フィギュアはダブりまくるのでこちらもコンプリートは大変そう…でも手に入れたフィギュアは一部とはいえ説明文を読めるのはスマブラのフィギュア名鑑みたいでいい要素だと思ったので集めたい…。
ただしマルチプレイ要素に関しては弱体化。2人までなら協力プレイにも対応していますが、2Pは操作キャラがバンダナワドルディ固定でスタアラやWiiほど多人数でワイワイ遊べる感じではないです。

ほおばりヘンケイはヘンテコながらも面白いギミック


本作初登場のギミックとしてほおばりヘンケイが登場。コースに置かれている大型のオブジェクトを吸い込むことで使えます。
カービィの体の伸縮性に驚愕すると同時に苦しくないのかな…と思いましたが、本人は割と平気そうなので安心しました。
これも結構なバリエーションがあって面白いです。ならレースゲームのごとく走り回ったり、自販機なら出てくる缶で攻撃+ジュースで回復、階段を吸い込んで移動&再配置して上に上がったり、をたくさん頬張ってから吐いて溶岩などを冷やしたり、など色々。
個人的に好きなヘンケイは水風船です。めっちゃぷよぷよしていてジャンプした時のモチモチ感とか触ったら気持ちよさそう。
コピー能力を持ったままほおばりヘンケイするとちょこんとコピーの帽子が被るのも可愛い。どんな形になっても可愛いからカービィはずるい。
ホバリングやコピー能力による攻撃ができなくなる一時的なパワーアップで他コースには持ち込めませんが、ほおばりヘンケイが必要な所には必ずそのオブジェクトを置いてくれているので悩むことも少ないです。
コピー能力を持っている場合でもほおばりヘンケイのための吸い込みは可能なのも親切。発売前はヘンケイを使う度に強制的にコピーを剥がされるかもと勝手に心配していましたが、別にそんなことはなく杞憂に終わりました。

コピー能力は進化できるようになった代わりか数も操作もシンプルに


コピー能力はおなじみのファイアアイスソードカッターニードルトルネイドボムハンマースリープクラッシュの他に、新コピー能力のレンジャードリル計12種類が登場します。
レンジャーは銃を撃つ遠距離攻撃型ドリルは穴を掘って突撃したり地盤沈下を起こす能力となっています。使い方としてはレンジャーはレーザーに・ドリルはアニマルに似ているかも?
本作ではコース内に落ちている設計図を見つけることでコピー能力の進化も可能となっていて、ほとんどのコピー能力が3段階目まで進化できます(ハンマーやソードは第4段階目が存在・クラッシュとスリープは第2段階目まで)。
例としてファイアの場合だとファイア→ボルケーノファイア→ドラゴニックファイアと進化し、威力が上がるだけではなくドラゴニックまで行くと炎上の効果まで付与できるようになります。
進化は一方通行。敵を吸い込んだ時のコピー能力も進化したバージョンに置き換わるのでできればどんどん進化させていきたい所。
コピー能力を進化させるには、寄り道コースの「トレジャーロード」をクリアするなどで手に入るレアストーンが2~5個+コインが必要になります。
レアストーンに関してはエンディング後になるとコピー能力の攻撃力アップにも使えたりするので結構カツカツ。トレジャーロード以外で集めたいならコロシアムのメタナイトカップを周回するのが一番早いかも?

本作ではコピー能力毎に用意されている技は少なめになっていて、空中にいる時限定で発動する技や複雑なコマンド入力で出せる技などのほとんどがオミットされてしまっています。
コピー能力自体の種類についても進化先を同一の能力として考えた場合だと少なめです。前作は24個のコピー能力+固有の能力を持つヘルパーフレンズ多数だったのでそれと比較すると…ね。
ただし、コマンドやコピー能力の数に関しては3Dにするにあたって操作性を大きく変えないといけなかった代償として減ってしまったのではないかとも思います。あと操作をシンプルにして初心者がとっつきやすくする目的もありそう。
個人的にそれ以上に気になったのは、コマンド表をポーズ画面で見ることができないこと。武器屋のワドルディに話しかけるとコマンドを教えてくれるし・トレジャーロードでも何となく使い方を教えてくれるとはいえ、アップデートか何かで見れるようになるとありがたいです。
恒例のおもしろ能力紹介文はフィギュアの解説として続投されており完全に消えたわけではなかったのは良かったけど、やっぱりこちらもポーズ画面で見たかったな…というのは少し思いました。

総評:3Dという新境地でもカービィらしさを押しだせている良作

カービィならではの可愛い世界観や遊びやすさはしっかりと前作から継承しつつ、3Dというフロンティアに踏み出した作品です。
もし今まで3Dアクションゲームを触ってこなかったという人がいれば、カービィシリーズを今まで遊んだことが無い人でも本作からチャレンジしてみるのがオススメ。それぐらい遊びやすく仕上がっています。
探索要素やほおばりヘンケイといったギミックも楽しい一方で、カービィならではのギミックであるコピー能力のバリエーションが若干減っているのが少し気になった所ではあります。まあでもスタアラと比べて少ないと言うだけなので…。
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