【マルチプラットフォーム】『Lemon Cake』を遊んだ感想&レビュー
『Lemon Cake』を購入しました。

端的に説明すると、可愛い菓子屋さんを経営する作品です。所謂マルチタスク経営ゲームの一種でほのぼのした見た目とは裏腹にかなり忙殺されます。
前々から気になっていた作品ではあったものの、Switch版はPC版の定価と比較して大幅に値上がりしていたのでセール待ちすることに。発売当時は気づいていなかったのですが、つい最近になって『Bunny Park』と開発元も発売元も同じなのに気づいて察してしまいました。
スキルツリーを全て解放するまで遊んで15時間程プレイ。こまめに区切りやすいゲームシステムを活かして他のゲームと併走してました。
お店は廃墟と化してから時間が経っているようでかなりボロボロ。床にはホコリが積もり、お菓子を焼くための窯は1つを除き壊れていて、材料を収穫する農場には何も生えていないなど、散々たる状況から始まります。
こんな状況でお店を開けてもしばらくはお客さん来ないっしょ…と思いましたが、最初の方から来てくれる人は割と多いです。ボンボンさんが魔力かおまじないの力で呼び寄せてくれているのかも?と思ったりも。
一日は開店前の商品づくりからスタートします。本作の1日は8時~16時の8時間サイクルで、お店を開けてからリアルタイムで時間が経過していく仕組み。
お店を開けない限りは時間の進みが始まらないので、開店前の準備に関してはゆっくり落ち着いてできます。とりあえず店内に並べられるだけのお菓子を作るのと、使う材料の収穫・作物への水やり・動物のお世話・キッチンの掃除などを一通りやっておきたい所。
まずはキッチンでできることから紹介。ここでお菓子をこねたり焼いたり冷やしたりといった製造作業を行います。

お菓子を作るにはまずは作りたいものをY/X/B/◁/△/▷から選んで(メニューの数が増えていくのに併せてレシピを割り当てられるボタンも増えていきます)、その後はAで材料を掴んでボウルに投入、こねて生地を作ったら窯に入れたりフリーザーで冷やしたりして完成です。
窯で焼く際には少し時間がかかるのでその間は別の作業に勤しむことになりますが、窯の中で放置しすぎると焦げてしまうので他作業に集中しすぎないように注意が必要です。取り出したものはディスプレイに飾るか・お客様に出すか・捨てるかしないといけなくなるので作り置き作戦は対策済。
キッチンでは調理の他にもう1つやることがあって、床掃除も適度に行わないといけません。ホコリが溜まっている所に乗ってしまうと移動速度が下がってしまって地味な時間ロスに繋がります。
2つ目の部屋はキッチンの右側に併設されている農場。ここでフルーツや野菜といった材料を収穫したり、動物たちのお世話をする事でミルクや卵を補充できるようにします。

最初は何もありませんが、スキルツリーで各作物や動物を解禁していくと収穫できるものが増えていく仕様。最初は使いたいものを1個ずつ取りに行かないといけないせいで凄く手間がかかりますが、作物を乗せると自動的にキッチンに運んでくれて4つまでストックできるようにもなるトロッコも追加されます。
最初の頃はすぐ枯れる作物とすぐ汚れる動物達のお世話に時間を取られて大変ですが、ゲームを進めると長時間お世話が必要無くなったり・果てには自動的に水やりを行ってくれるスプリンクラーが追加されて楽に。プレイ時間が長くなるほど材料は増えていきますが、スキルツリーを解放していけばやらないといけない作業の種類と頻度は減って収穫と調理に時間を割けるようになるので、結果的には一日で作れる商品の数も増えていきます。
3つめの部屋がキッチンの左側に併設されているカフェスペース。お客様の対応はここで行います。

最初は椅子が2個とテーブル1台のみしかありませんが、進めるとディスプレイの数を5個まで・椅子とテーブルをもう1セット増やせます。
お客様を行動パターンで分けると2種類いて、ディスプレイから勝手に購入してくれる人とテーブルに座って注文してくる人がいます。注文してくる人はオーダーを受け取ってから提供するまでに時間がかかりすぎると怒って帰ってしまうため待たせすぎ厳禁。
ガッツリ進めるとボンボンさんが品出しとお皿の片付けを手伝ってくれるようにもなりますが、それまではディスプレイへの展示・食事の提供・お皿の片付けを全てプレイヤーがやることに。それにプラスして調理・収穫・水やり・掃除といった他の部屋での作業があるので、特に最初の内はすごく忙しいです。
お客様が集中して来る時間帯というのもあって、11時台までは余裕綽々でも12時を超えると一気に店内人口が増えて本気で急いでいてもディスプレイが空っぽになりがち。アップグレードの繰り返しで自動化できる仕事というのはありますが、一番大変な調理と収穫と提供は自動化できず作り置きもできないのもあって、作りながら焼きながらの別作業を求められてマルチタスク能力が試されます。
とても忙しいゲーム性ですが、1日は10分程度しかないのと日付変更の度に自動セーブが挟まるので区切りを付けやすく細かい時間に遊ぶというのもしやすいです。ずっと遊んでいると忙しさで疲れてきますが、一方でやめやすくもあって適度に遊べるのがウリ。
たまに一日が終わる際にヒゲの生えたオバケがやってきてボーナスミニゲームが始まるのですが、その内容がお店に湧いた虫を捕獲するというものでちょっと…と思ってしまいました。直接的に名前は出てきませんし虫の見た目もカラフルで可愛らしくはなっていますが、多分というかほぼ確定でGの事なのでビジュアルがどうであれ連想されるものがキツイ問題。
食べ物を扱うお店あるあるなのかもしれませんが、正直見ていて気分が良いものではないので…うぐぐ。捕まえた数だけお金が貰えるのでシステム的には確かにボーナスなんですけど、内容が内容なだけに嬉しく感じないのが難点です。
後はやはりゲーム本体の値段設定がうーん…と感じます。PC版の1500円なら妥当とも思えるのですが、コンソール版の値段がオリジナルのPC版から2000円近くも高くなっているのはどうしても納得できないです。
個人的に、ベストプライス版など後から別機種で安いバージョンが出るというケースであれば高い方を買っていたとしても全然許せるのですが、追加要素などもないのに後から出たやつの方が倍以上高くなるパターンは不満を感じてしまいます…(パッケージ版でデータ以外のものが手元に残るとか・DL版でも+1000円ぐらいの値上げであれば移植や翻訳の手数料として許容範囲ですが)。なんなら元から値段不相応にお高く設定してあるパターンよりも許し難いと思っています。
操作性についてはダッシュの使い方がよくわからない事が不満な程度。Rでダッシュとは教えてくれるのですが押しても走ってくれないことが多い上にクールタイムやスタミナがあるのだとしても確認する術がないので使いづらいです。
それ以外に間違えて持った材料を戻しにくいというのもありますが、これは手癖での操作や慌ててしまったことに対する微小なペナルティとも考えられるのとそこまで不便に感じることはなかったのでマイナスには見ていません。箒とジョウロも最初は戻しに行くのめんどくさい…と思っていましたが、部屋の切り替えでも手放せるのに気づいてからは楽になりました。

スキルツリーで解放できる物は店内のディスプレイやテーブルの追加・野菜や果物や動物の追加・農場からキッチンへ素材を輸送できるトロッコの追加・窯の追加・お世話の効果がより長持ちする水やブラシといった作業を減らすアップグレード・スプリンクラーや魔法のほうきといった特定の作業を自動化する設備など実用的なものがほとんど。右端の「ベッドルーム」のツリーのみ見た目のみの要素です。
あると作業が変わるようなものも少なくないので、お金がある分はしっかり強化しておくことをオススメします。スキルツリー以外でお金を使う要素はないので。
スキルツリーとは別に主人公のレベルもあります。作業すると経験値が溜まっていって、満タンになると新しいレシピを1つ選んで解放できます。
新しく覚えたレシピは次の日からメニューに追加できるように。スキルツリーの方でまだ解放していない材料を使うレシピもポンポン出てくるので、材料の解放も並行して行いたい所です。

閉店後に次の日のメニューを選べるようになっていて、商品にはパン・クッキー・ドーナツ・ケーキ・その他焼き菓子・キャンディ・アイスキャンディの7カテゴリーがあり、バランス良く入れると経験値が増えるボーナスが適応されます。ただしカテゴリーの被りが多かったり何日もメニューに入り続けているお菓子があると逆にボーナスを減らされてしまうので、ひたすら作りやすいものだけを出し続けると逆に進めづらくなるという仕様になっています。
ボーナスの減少を避けるには2日に1回メニューを一斉に変える必要アリ。半ば強制的ではありますが、作るお菓子が変わると使う素材も変わって動き方も変わるのでマンネリ化しやすいゲーム性に変化をもたらしてくれていると考えると悪くはないシステムです。
素材が多い料理ほど焼くのに時間がかかる代わりに1つ辺りの値段が高かったりはしますが、作るのが大変な料理ばかりだと12時以降のラッシュで供給が間に合わなくなって機会損失を増やしてしまうことにも繋がります。1~2つはすぐ作れるものを入れておいて供給を途切らせないのも効率良く稼ぐためのコツ。
後は農作物を使う商品は同じ材料を使うものでメニューを固めておくのも作業効率化のポイント。3種類を超えると収穫の手間であっぷあっぷになってしまうので、私はカカオを使う日・イチゴを使う日…と決めて使う作物が2種類よりも多くならないようにしています。
同じ商品を売りまくるとそのお菓子のランクが上がって少しだけ高く売れるようになるシステムもあって、繰り返し作っている内に主人公の技術が上がっている感じがするのもgood。繰り返し作業にレベルや熟練度のシステムが入っているのはいいぞ。
作りやすいフレンチパンやマシュマロツイストは最初から最後までスタメンレベルで役に立ちます。ある程度メニューを入れ替えつつ、商品のランクも上げていきたいというジレンマが悩みどころ。
作れるお菓子も可愛らしく種類も豊富。お菓子の種類が増えていくのに合わせて施設の方も充実していって、少しずつ稼ぎも多くなっていくのもお店が発展している感があって良かったです。
でも発売元のSoedescoさんには値上げを抑えてほしいのと翻訳をもっと頑張ってほしいとは思います。本作の場合はSwitch版でも操作性が悪くはないのでセールでPC版定価とほぼ同じ値段で買った身からするとそこまでは辛くは感じませんでしたが、もう少し買い手に優しいパブリッシングをしてくれーぃ…。
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端的に説明すると、可愛い菓子屋さんを経営する作品です。所謂マルチタスク経営ゲームの一種でほのぼのした見た目とは裏腹にかなり忙殺されます。
前々から気になっていた作品ではあったものの、Switch版はPC版の定価と比較して大幅に値上がりしていたのでセール待ちすることに。発売当時は気づいていなかったのですが、つい最近になって『Bunny Park』と開発元も発売元も同じなのに気づいて察してしまいました。
スキルツリーを全て解放するまで遊んで15時間程プレイ。こまめに区切りやすいゲームシステムを活かして他のゲームと併走してました。
任天堂の公式オンラインストア。「Lemon Cake ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
最初のお菓子屋はボロボロでおいしげってて、おばけが出る所かもしれないけど、しんぱいしないで!お菓子屋の全ての部屋をしゅうりし、家具をおき、かざりつけることができるから。ハチの巣からハチミツを取ったり、自分でそだてるウシからミルクを取ったり、ニワトリの卵までレシピにつかったりすることだってできる。木やうえきをそだつことで、あらゆるフルーツが手に入る。 食材をまぜて、やき菓子やキャンディ、アイスなど、いろいろなレシピが作れる!ご注文を1つものがさないよう、注文をのがさないよう、すばやくお客さまにサービスをていきょうし、窓の展示を十分なお菓子でいっぱいにしましょう!お菓子屋さんで待つお客さんにコーヒーを出してあげたり、かわいいネコカフェを作って、みんなの日常を明るくしてあげよう! フィーチャー やさしいおばけの力を借りて、ボロボロのお菓子屋をしゅうりし、温室で食材や動物をそだてる。 新しいレシピを学び、キッチンでお菓子を作る。 毎日のメニューを選び、お客さまにコーヒーやお菓子を出す。 お昼のラッシュにそなえよう!
はいきょうとなったお菓子屋をしゅうふくして、1からお菓子を作ろう! 温室でしんせんな食材をそだて、キッチンでお菓子を作り、自分のお店で腹ペコペコの客さまにお菓子をていきょうしよう!
・タイトル:Lemon Cake
・発売元:
Cozy Bee Games(Steam版) / Soedesco(EGS&コンソール版)
・開発元:Cozy Bee Games
・対応ハード:
PC(Steam/EGS)※日本語未対応/Switch/PS5/XboxX|S
・定価:
-Steam版:1520円(税込)
-EGS版:1580円(税込)
-Switch版:3500円(税込)
-PS5版:4290円(税込)
-XboxX|S版:3500円(税込)
・発売日:
-Steam版:2021年2月18日
-EGS/コンソール版:2022年9月30日
・ジャンル:経営シミュレーション
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
ALL RIGHTS RESERVED. SOEDESCO® AND THE SOEDESCO® LOGO ARE REGISTERED TRADEMARKS OF SOEDESCO.
・公式サイト:
https://www.soedesco.com/games/lemon-cake
どういう人にオススメ?
・サクッと遊べて適度に忙しいゲームを探している人!
・可愛いお菓子屋さんを経営したい人!
良かった点
・忙しいことには忙しいが、開店前の準備や閉店前の片付けなどゆっくりできる時間もある
・スキルツリー形式のアップグレードができて少しずつ設備が揃っていく
・同じお菓子を売り続けると品質と売値が微妙に高くなっていく
・レベルアップすると作れるお菓子が増えていって最終的には40種類ほど作れるようになる
賛否両論?点
・ボーナスミニゲームが店に湧いた虫を捕獲するという内容なのは如何なものなのか
・明らかに高すぎるコンソール版の値段設定
・ダッシュの使い方がよく分からない
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:
Cozy Bee Games(Steam版) / Soedesco(EGS&コンソール版)
・開発元:Cozy Bee Games
・対応ハード:
PC(Steam/EGS)※日本語未対応/Switch/PS5/XboxX|S
・定価:
-Steam版:1520円(税込)
-EGS版:1580円(税込)
-Switch版:3500円(税込)
-PS5版:4290円(税込)
-XboxX|S版:3500円(税込)
・発売日:
-Steam版:2021年2月18日
-EGS/コンソール版:2022年9月30日
・ジャンル:経営シミュレーション
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
ALL RIGHTS RESERVED. SOEDESCO® AND THE SOEDESCO® LOGO ARE REGISTERED TRADEMARKS OF SOEDESCO.
・公式サイト:
https://www.soedesco.com/games/lemon-cake
どういう人にオススメ?
・サクッと遊べて適度に忙しいゲームを探している人!
・可愛いお菓子屋さんを経営したい人!
良かった点
・忙しいことには忙しいが、開店前の準備や閉店前の片付けなどゆっくりできる時間もある
・スキルツリー形式のアップグレードができて少しずつ設備が揃っていく
・同じお菓子を売り続けると品質と売値が微妙に高くなっていく
・レベルアップすると作れるお菓子が増えていって最終的には40種類ほど作れるようになる
賛否両論?点
・ボーナスミニゲームが店に湧いた虫を捕獲するという内容なのは如何なものなのか
・明らかに高すぎるコンソール版の値段設定
・ダッシュの使い方がよく分からない
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
かつて人気だったお菓子屋を立て直していく
廃墟と化したお菓子屋に入り込んだ主人公(キャラメイク・名前変更可能)が、元店主だったらしいオバケのボンボンさんにご教授されてお店を立て直していくことになりました。日本語では口調がコロコロ変わるせいでボンボンさんが男か女かわからなかったのですが、英語版の名前がMiss.bonbonなので女性のようです。お店は廃墟と化してから時間が経っているようでかなりボロボロ。床にはホコリが積もり、お菓子を焼くための窯は1つを除き壊れていて、材料を収穫する農場には何も生えていないなど、散々たる状況から始まります。
こんな状況でお店を開けてもしばらくはお客さん来ないっしょ…と思いましたが、最初の方から来てくれる人は割と多いです。ボンボンさんが魔力かおまじないの力で呼び寄せてくれているのかも?と思ったりも。
一日は開店前の商品づくりからスタートします。本作の1日は8時~16時の8時間サイクルで、お店を開けてからリアルタイムで時間が経過していく仕組み。
お店を開けない限りは時間の進みが始まらないので、開店前の準備に関してはゆっくり落ち着いてできます。とりあえず店内に並べられるだけのお菓子を作るのと、使う材料の収穫・作物への水やり・動物のお世話・キッチンの掃除などを一通りやっておきたい所。
まずはキッチンでできることから紹介。ここでお菓子をこねたり焼いたり冷やしたりといった製造作業を行います。

お菓子を作るにはまずは作りたいものをY/X/B/◁/△/▷から選んで(メニューの数が増えていくのに併せてレシピを割り当てられるボタンも増えていきます)、その後はAで材料を掴んでボウルに投入、こねて生地を作ったら窯に入れたりフリーザーで冷やしたりして完成です。
窯で焼く際には少し時間がかかるのでその間は別の作業に勤しむことになりますが、窯の中で放置しすぎると焦げてしまうので他作業に集中しすぎないように注意が必要です。取り出したものはディスプレイに飾るか・お客様に出すか・捨てるかしないといけなくなるので作り置き作戦は対策済。
キッチンでは調理の他にもう1つやることがあって、床掃除も適度に行わないといけません。ホコリが溜まっている所に乗ってしまうと移動速度が下がってしまって地味な時間ロスに繋がります。
2つ目の部屋はキッチンの右側に併設されている農場。ここでフルーツや野菜といった材料を収穫したり、動物たちのお世話をする事でミルクや卵を補充できるようにします。

最初は何もありませんが、スキルツリーで各作物や動物を解禁していくと収穫できるものが増えていく仕様。最初は使いたいものを1個ずつ取りに行かないといけないせいで凄く手間がかかりますが、作物を乗せると自動的にキッチンに運んでくれて4つまでストックできるようにもなるトロッコも追加されます。
最初の頃はすぐ枯れる作物とすぐ汚れる動物達のお世話に時間を取られて大変ですが、ゲームを進めると長時間お世話が必要無くなったり・果てには自動的に水やりを行ってくれるスプリンクラーが追加されて楽に。プレイ時間が長くなるほど材料は増えていきますが、スキルツリーを解放していけばやらないといけない作業の種類と頻度は減って収穫と調理に時間を割けるようになるので、結果的には一日で作れる商品の数も増えていきます。
3つめの部屋がキッチンの左側に併設されているカフェスペース。お客様の対応はここで行います。

最初は椅子が2個とテーブル1台のみしかありませんが、進めるとディスプレイの数を5個まで・椅子とテーブルをもう1セット増やせます。
お客様を行動パターンで分けると2種類いて、ディスプレイから勝手に購入してくれる人とテーブルに座って注文してくる人がいます。注文してくる人はオーダーを受け取ってから提供するまでに時間がかかりすぎると怒って帰ってしまうため待たせすぎ厳禁。
ガッツリ進めるとボンボンさんが品出しとお皿の片付けを手伝ってくれるようにもなりますが、それまではディスプレイへの展示・食事の提供・お皿の片付けを全てプレイヤーがやることに。それにプラスして調理・収穫・水やり・掃除といった他の部屋での作業があるので、特に最初の内はすごく忙しいです。
お客様が集中して来る時間帯というのもあって、11時台までは余裕綽々でも12時を超えると一気に店内人口が増えて本気で急いでいてもディスプレイが空っぽになりがち。アップグレードの繰り返しで自動化できる仕事というのはありますが、一番大変な調理と収穫と提供は自動化できず作り置きもできないのもあって、作りながら焼きながらの別作業を求められてマルチタスク能力が試されます。
とても忙しいゲーム性ですが、1日は10分程度しかないのと日付変更の度に自動セーブが挟まるので区切りを付けやすく細かい時間に遊ぶというのもしやすいです。ずっと遊んでいると忙しさで疲れてきますが、一方でやめやすくもあって適度に遊べるのがウリ。
たまに一日が終わる際にヒゲの生えたオバケがやってきてボーナスミニゲームが始まるのですが、その内容がお店に湧いた虫を捕獲するというものでちょっと…と思ってしまいました。直接的に名前は出てきませんし虫の見た目もカラフルで可愛らしくはなっていますが、多分というかほぼ確定でGの事なのでビジュアルがどうであれ連想されるものがキツイ問題。
食べ物を扱うお店あるあるなのかもしれませんが、正直見ていて気分が良いものではないので…うぐぐ。捕まえた数だけお金が貰えるのでシステム的には確かにボーナスなんですけど、内容が内容なだけに嬉しく感じないのが難点です。
後はやはりゲーム本体の値段設定がうーん…と感じます。PC版の1500円なら妥当とも思えるのですが、コンソール版の値段がオリジナルのPC版から2000円近くも高くなっているのはどうしても納得できないです。
個人的に、ベストプライス版など後から別機種で安いバージョンが出るというケースであれば高い方を買っていたとしても全然許せるのですが、追加要素などもないのに後から出たやつの方が倍以上高くなるパターンは不満を感じてしまいます…(パッケージ版でデータ以外のものが手元に残るとか・DL版でも+1000円ぐらいの値上げであれば移植や翻訳の手数料として許容範囲ですが)。なんなら元から値段不相応にお高く設定してあるパターンよりも許し難いと思っています。
操作性についてはダッシュの使い方がよくわからない事が不満な程度。Rでダッシュとは教えてくれるのですが押しても走ってくれないことが多い上にクールタイムやスタミナがあるのだとしても確認する術がないので使いづらいです。
それ以外に間違えて持った材料を戻しにくいというのもありますが、これは手癖での操作や慌ててしまったことに対する微小なペナルティとも考えられるのとそこまで不便に感じることはなかったのでマイナスには見ていません。箒とジョウロも最初は戻しに行くのめんどくさい…と思っていましたが、部屋の切り替えでも手放せるのに気づいてからは楽になりました。
スキルツリーとレベルアップで新要素解禁
一日が終わるとその日に稼いだお金が収入として手に入ります。このお金でスキルツリーの解放ができて、お店の設備をパワーアップ可能です。
スキルツリーで解放できる物は店内のディスプレイやテーブルの追加・野菜や果物や動物の追加・農場からキッチンへ素材を輸送できるトロッコの追加・窯の追加・お世話の効果がより長持ちする水やブラシといった作業を減らすアップグレード・スプリンクラーや魔法のほうきといった特定の作業を自動化する設備など実用的なものがほとんど。右端の「ベッドルーム」のツリーのみ見た目のみの要素です。
あると作業が変わるようなものも少なくないので、お金がある分はしっかり強化しておくことをオススメします。スキルツリー以外でお金を使う要素はないので。
スキルツリーとは別に主人公のレベルもあります。作業すると経験値が溜まっていって、満タンになると新しいレシピを1つ選んで解放できます。
新しく覚えたレシピは次の日からメニューに追加できるように。スキルツリーの方でまだ解放していない材料を使うレシピもポンポン出てくるので、材料の解放も並行して行いたい所です。

閉店後に次の日のメニューを選べるようになっていて、商品にはパン・クッキー・ドーナツ・ケーキ・その他焼き菓子・キャンディ・アイスキャンディの7カテゴリーがあり、バランス良く入れると経験値が増えるボーナスが適応されます。ただしカテゴリーの被りが多かったり何日もメニューに入り続けているお菓子があると逆にボーナスを減らされてしまうので、ひたすら作りやすいものだけを出し続けると逆に進めづらくなるという仕様になっています。
ボーナスの減少を避けるには2日に1回メニューを一斉に変える必要アリ。半ば強制的ではありますが、作るお菓子が変わると使う素材も変わって動き方も変わるのでマンネリ化しやすいゲーム性に変化をもたらしてくれていると考えると悪くはないシステムです。
素材が多い料理ほど焼くのに時間がかかる代わりに1つ辺りの値段が高かったりはしますが、作るのが大変な料理ばかりだと12時以降のラッシュで供給が間に合わなくなって機会損失を増やしてしまうことにも繋がります。1~2つはすぐ作れるものを入れておいて供給を途切らせないのも効率良く稼ぐためのコツ。
後は農作物を使う商品は同じ材料を使うものでメニューを固めておくのも作業効率化のポイント。3種類を超えると収穫の手間であっぷあっぷになってしまうので、私はカカオを使う日・イチゴを使う日…と決めて使う作物が2種類よりも多くならないようにしています。
同じ商品を売りまくるとそのお菓子のランクが上がって少しだけ高く売れるようになるシステムもあって、繰り返し作っている内に主人公の技術が上がっている感じがするのもgood。繰り返し作業にレベルや熟練度のシステムが入っているのはいいぞ。
作りやすいフレンチパンやマシュマロツイストは最初から最後までスタメンレベルで役に立ちます。ある程度メニューを入れ替えつつ、商品のランクも上げていきたいというジレンマが悩みどころ。
総評:ほんわかに見えて意外と忙しいマルチタスクなお菓子屋さん営ゲーム
お菓子を作りつつ・掃除したり・注文を取ったり・材料を収穫したりと中々に忙しいお菓子屋経営ゲーム。でも忙しさの中にどこか楽しさを見いだせました。作れるお菓子も可愛らしく種類も豊富。お菓子の種類が増えていくのに合わせて施設の方も充実していって、少しずつ稼ぎも多くなっていくのもお店が発展している感があって良かったです。
でも発売元のSoedescoさんには値上げを抑えてほしいのと翻訳をもっと頑張ってほしいとは思います。本作の場合はSwitch版でも操作性が悪くはないのでセールでPC版定価とほぼ同じ値段で買った身からするとそこまでは辛くは感じませんでしたが、もう少し買い手に優しいパブリッシングをしてくれーぃ…。
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