おやすみなさい、リヴリー
現在はリヴリーのURLに行くと↓の画像が表示されます。

心にぽっかりと穴が開いた気分です…ペットロスという言葉がありますが、おそらく今の私と同じ状態なんじゃないかと思います。
たかがゲームと思う人がいるかもしれませんが、画面越しではあったけれどリヴリーは確かに生きていました。
現実のペットと同じように、ご飯をあげなかったりひどい怪我をすれば死んでしまうし、ストレスが溜まれば勝手に家出してしまう生き物。
一方で、トイレの世話=お金の入手だったり、自由に色や大きさを変えられたり、種類を後から変えられたり、寿命がなかったりで現実ではありえない特徴も組み込まれており、その独特な生態も魅力的でした。
姿かたちも独特な種類が多く、可愛いのもいればカッコイイのもいるし、ヘンテコなのもいれば不気味なのもいて、パークで他の飼い主のリヴリーを見るのも楽しかったです。
リヴリーをオシャレする帽子やアクセサリー、リヴリーの住む島をレイアウトするためのアイランドやアイテムも非常に多くの種類があり、そのデザインも凝っていたと思います。
世界観もしっかりと練られており、錬金術という今では非現実的な要素が根本にありながら現実味のある設定が違和感なくリンクしており、とても惹き込まれました。
公共スペースであり他の飼い主とも交流できるパーク、ゴージャスなG.L.L会員限定パーク 、怪しさいっぱいのヤミーSHOP、それらを管理する管理リヴリーと飼い主にもしっかり設定があり、知るだけでも面白かったです。
ここからは私の思い出話を少し。私がリヴリーを始めたのは2009年の夏頃で、CORにリニューアルされる少し前でした。
当時はリヴリーブックという別のウインドウを立ち上げて放浪したり技を出したりしなければいけなかった他、飼えるリヴリーも1人1匹だったこともあって複数のアカウントで飼っている人も多かった時代。もちろんパークも賑わっていました。
その後3ヶ月ぐらいでCORに移行して直近のPC版の仕様に近いものになっています。なでる/つつくの操作や性格などはこの時辺りから導入。
当時は中学2年生だったのでG.L.Lに課金するためのお金もなく、ポイントサイトで必死にポイントを貯めてWebMoneyに交換してG.L.Lに入っていました

それまでPCのゲームといえばWWAやYahooキッズなどフリーゲームばかりやっていたので課金へのハードルがめちゃくちゃ高く感じていました。ヤミーアイテムなんて夢のまた夢という感覚でした。
リヴリーがサービス終了に至ってしまったのはやはりアクティブユーザーが減ってしまったことが原因であると思います。
とは言っても、大きな原因はPCブラウザゲーム業界自体の衰退にあると思うので、リヴリーアイランドのサービスがどうこう以前に継続は厳しい状態だったのではないかと思います。
実際、2010年代にかけてPCを使う人が減りスマホで済ます人が増えていますし、2000年代にサービスを開始したPCブラウザゲームの多くがサービス終了するか、スマホアプリに移動するか、細々と続いてはいるもののアクティブユーザーは少ない状態にあります。
リヴリーも2019年4月にスマホ対応はしたものの遅すぎたのかもしれません。もし、もっと早くスマホに対応していれば違う未来があったのかもと思うと残念です。
専用アプリではなくブラウザ上での対応だったのも悪手だったと思います。ただ、これはPC版含めてFlashプレイヤーからHTML5に移行するための布石だったのかもしれませんが。
また、2015年あたりからVIP会員(月/G.L.L会員費+2000円)じゃないと手に入らないアイテムが登場したり、G.L.L会員限定で入手できるアイテムの質が下がっていたり、スマホ版のヤミガチャがPC版のヤミ箱の劣化だしでここ5年近くは集金モードになっていたのが目に付いていたので、それが嫌でやめた人もいそうです。
運営も非営利でリヴリーのサービスを提供していた訳では無いので仕方がないとは思います。むしろ儲からなければ直ぐサービス終了する運営も多い中頑張ってくれていた方だと思います。
久しぶりにPC版にログインしてパークに行くと、平日であるにも関わらず最盛期と同じぐらいの数のリヴリーで溢れていました。
ちらほらチャットをしているリヴリー達もいて、2010年ぐらいのリヴリーを思い出してしまいました。あの頃はビギナーズパークで初心者にアドバイスしていたりして楽しかった…

最後の最後にグリンの丘で行われたトークショーにも参加できました。長いこと遊んできたのに管理リヴリーが喋っている姿を見るのは初めてでした。

最後のトークショーに登場した管理リヴリーはダークヤグラ、ボンド、レビル、ルビーローズの4匹。
喋っているのは基本的にボンドとレビルとダークヤグラだけで、ルビーローズは終了までのカウントダウン役。
レビルの飼い主であるエドワード博士はミュラー博士の弟ですが兄弟仲はあまり良くなくモンスターの生みの親でもあります。最後の最後でレビルくんはエディ博士に頼まれてごめんなさいを言いに来てくれたみたいです。
…そして12時を迎え強制的にサーバーから切断されてしまいました。

この画面から移動しない限り画面上ではリヴリー達は動き続けていましたが技を出したりチャットをすることはできなくなりました…。
最後の別れを惜しみつつ、そっとブラウザを閉じることでリヴリーに「おやすみなさい」を告げました。
最後に私の飼っていたリヴリーの記録です。
まずは2009年に飼い始めた長女のオレアナ@ライランド島。

やっぱり長女が一番長く一緒に過ごして来たこともあり思い入れが強い子です。今年の8月で10歳を迎えています。
パキケ⇒ユンク⇒ユキトトリ⇒ピキ⇒クロメと変身。クロメになったのが2010年4月なので9年以上クロメのままでした。
名前の由来はメテオスというゲームに出てくる惑星オレアナから。それに合わせてこの子のイメージカラーは水色でした。
実は一代目ではありません。彼女の前にピカ☆ピカという名のピグミーを飼っていましたが、長期間PCが使えないことにより引き渡してしまっています…。
次に長男のファイアム@グラディウスアイランド。

長男は次男と双子で同じ日に飼い始めています。2010年12月14日生まれです。
ムシチョウ⇒ラヴォクス⇒ユキムグリ⇒ディノトプスの順に変身。ディノトプスがカッコよくて2011年6月からずっとディノトプスでした。
名前の由来はオレアナ同様メテオスの惑星ファイアムから。イメージカラーは赤でした。
最後に次男のフォルシオ@リュウラセンの塔。

長男と同じ2010年12月14日生まれ。
この子は色んな種類のリヴリーに変身しており、ウルパコ⇒ラヴォクス⇒ピキ⇒Pケマリ⇒リオン⇒フィンク⇒フォスク⇒Pオオツノワタケ⇒レヴナント⇒ヴォルフという経歴です…ながい。
名前の由来は私がポケモンでレシラムにつけていた名前から。アイランド名もポケモンBWに出てくる地名からとっています。イメージカラーは最初白でレヴナント辺りから緑になりました。
サービス終了後のリヴリーはフラスコの中で眠りにつくそうです。その中で飼い主との思い出の夢を見るとか何とか…

いつかまたリヴリーが再開することを祈って、「さようなら」では無く、「おやすみなさい」で一旦の別れを告げました。
我が子達にも、リヴリーのサービスを支えてくれたスタッフ達にも感謝しています。また逢う日が訪れますように。
2010年にニンテンドーDS向けソフトとして「Livly Garden」というゲームが出ているので寂しい方はぜひ。ただし古いゲームなので中古を探さないといけませんが…。