【スマホアプリ/Steam/Switch】『リン、パズルに描かれた少女の物語』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『リン、パズルに描かれた少女の物語』を購入しました。

水墨画のようなグラフィックが素敵なパズルゲームです。主人公のリンちゃんが可愛い。
私が購入したのはSwitch版。Steam版の他にスマホアプリ版もあるので割と手を出しやすい作品ですが、スマホ版は「アプリ内課金あり」となっているのでステージかアイテムが追加購入形式っぽい。
全ステージクリアまでにかかった時間は8時間ほど。ステージの数も難しさもそれなりにあってゲームとしての満足度も高めでした。



弟の天然痘を治すために強力な力を持った九尾狐が持つ狐玉を探しに来たリンは、偶然見つけた山小屋に落ちていた書物の世界に吸い込まれてしまいます。
しかもその書物は九尾狐本人が書いた日記だったということで、外に出る手段を探しつつ九尾狐を探す羽目に。プレイヤーはパズルを解いてリンの脱出の手助けをしてあげます。
グラフィックは水墨画のような見た目で、世界観も古代の中国や朝鮮辺りのオリエンタルな物。一方でキャラクターは墨画の質感を残しつつもアニメ絵っぽい感じで、リンちゃんもですがモンスターや九尾狐も可愛いデザイン。
BGMも落ち着いたアジアンテイストで世界観に合わせつつパズルの邪魔にならないようになっている他、ストーリー中のナレーションも読み聞かせるような柔らかい韓国語となっています。雰囲気がとことん東洋なのもGood。
紙芝居のようにセリフに合わせて紐(棒?)に吊るされたキャラが動くのも可愛いポイント。怖い目にあっても弟のことを思って諦めないリンの健気さもキュート。
九尾狐の絵日記がテーマということでもちろん九尾狐の掘り下げもされるわけですが、その物語は打って変わって綺麗な1枚絵で語られるシリアスなもの。

こちらも墨で描いた感じは残しつつ、とても繊細で美しい絵に仕上がっています。淡い色合いも儚さを感じて好き。
内容も人間の男と九尾狐が化けた美女の切ない恋物語となっていてしんどみ。ありがちな話と言われれば否定できませんが、異種恋愛譚に弱いのもあって尊さを感じずにはいられませんでした。
元々人畜無害の神獣だった上に恋する乙女の九尾狐が愛らしい反面、真の姿を見た途端に容赦なく攻撃しだす相手の男性は中々にクズだと思ってしまいました…悪い噂があったとはいえ割と長い期間一緒に過ごしてきた相手に対してその仕打ちはないでしょ…(ネタバレ)。九尾狐さんが日記に引きこもるのもわかるわ…。

ゲームとしてはスライドパズルに近いルールになってます。部屋を動かしてリンちゃんを太極図まで導いてあげるとクリアです。
リンちゃんや緑の怪物(トッケビ)は繋がった部屋へ勝手に移動します。お察しの通り、リンとトッケビが出会ってしまうと失敗となりやり直しです。
アドバイスをするなら、ゴールに入るための部屋の形(ゴール部屋がコの形なら直前に入るべき部屋は匚の形など)を常に頭に入れておくと解きやすいかも?手数がかかるステージは50回以上動かさないといけないのでわかっていても中々上手いこと持って来れませんが…。
ギミックも結構豊富で、竹でできた動かせない部屋・決まった方向にしか動かせない部屋・形を変えられる部屋・2部屋くっついた部屋・札を取らないと開かないゴール・狐火と狐火を食べるトッケビの亜種・ワープゲート・リンがいる部屋と同じように動き出会うと札になるまねしんぼさんも出てきます。
難易度はヒントを見ないとかなり難しいステージもいっぱい出てきますが、Yボタン(鍵マーク)から開けるヒントで途中の正解配置を見てちょうどいいぐらいになっています。ヒントを見るのにデメリットはなく、1ステージにつき2~3個用意されているので結構役立ちます。
部屋を動かせる回数自体に制限はありませんが、あまり動かし過ぎると右上の狐玉が減っていきクリア時の評価も下がってしまいます。狐玉300個入手が最後のステージの解禁条件?なので、できる限り高評価で進めていきたい所。
狐玉に関しては、一目見て簡単そうなステージだと最善手で動かしたとしても〇3が取れる回数制限ギリギリで無駄なく動かす必要があるのに対し、複雑なステージは無駄がかなりあっても手数を10以上残して〇3が取れるようになっていて、ここでも難易度バランスが軽く調整されている感じです。
狐玉狙いとなると即座に一手前に戻せる機能があるとありがたい所…ですが、一手戻す機能はあるとはいえ1回の挑戦で3回までしか使用できないのはかなり厳しめ。使い切ってしまったらリスタートし直すまで補充されません。
リスタートは+ボタンのメニューから可能で、大多数のステージではちょっと読み込みが入る程度でスムーズにやり直せます。ただしイベントシーン直後に始まるステージに関してはリスタートの度にイベントを飛ばさないといけないのがちょっと面倒です。
一度見たイベントシーンは「絵本」からいつでも見れるようになるので、パズル中は1回見たら流れないようにしてくれた方がありがたかったかも…。何回もリスタートして何回もイベントを飛ばしていると、読み込みが重いのもあって少しばかり煩わしく感じてしまいました。
先のステージに進むには前のステージのクリアが必須。途中で難しいステージが出てきても気合いで解き切る必要がある点は厳しめと言えるかも。
ステージの数については、メインモードである「リンの話」に82ステージ・それとは別の「おまけ」に27ステージ・「別の話」に36ステージ用意されているので、ゲーム全体で見ると計145ステージと結構な数が用意されています。
「おまけ」はネタに走ったストーリーで本編と独立しているとはいえルール自体は同じですが、「別の話」ではダラムという名前のリスが主人公でルールも多少違います。

別の話のステージでは絵が描かれたブロックを邪魔にならない位置に動かして、ダラムのいる部屋を直接ゴールまで持っていく感じの構成。
本編に出てきたギミックもほとんど出てこないし・クリア時の評価制度もないのでとても単純なルールですが、ヒント機能も取り上げられているので難易度的には本編とそこまで差がありません。こちらもやりごたえは十分。
ストーリーも別の物が用意されていますが、本編とリンクしているっぽい?本編の途中で出てきたドングリってまさか…ダラムが頬張ってたドングリをリンちゃんが食べてたことになるけど、齧歯類が触った物を食べたりしたら病気になりそうで心配かも…(ネタバレ)。
パズル部分もスライドパズルにキャラクターを誘導する要素が追加された個性的なもので、難易度もそこそこでヒントもそれなりにあって楽しかったです。
もう少し一部ステージのリトライがしやすければ…とは思いましたが、ボリュームも値段を考えると決して少なくはなく概ね満足です。
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水墨画のようなグラフィックが素敵なパズルゲームです。主人公のリンちゃんが可愛い。
私が購入したのはSwitch版。Steam版の他にスマホアプリ版もあるので割と手を出しやすい作品ですが、スマホ版は「アプリ内課金あり」となっているのでステージかアイテムが追加購入形式っぽい。
全ステージクリアまでにかかった時間は8時間ほど。ステージの数も難しさもそれなりにあってゲームとしての満足度も高めでした。
任天堂の公式オンラインストア。「リン、パズルに描かれた少女の物語 ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。


・タイトル:
リン、パズルに描かれた少女の物語
・発売元:
-Android/Steam版:DOTORIS
-iOS版:SungJin Ko
-Switch版:シーエフケー
・開発元:DOTORIS
・対応ハード:
PC(Steam)/スマホ(Android/iOS)/Switch
・定価:
-Android版:440円(税込)
-iOS版:490円(税込)
-Steam版:820円(税込)
-Switch版:880円(税込)
・発売日:
-スマホ版:2020年9月2日
-Steam版:2020年12月1日
-Switch版:2021年12月23日
・ジャンル:パズル
・IARC:7+(7歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2021 DOTORIS All rights reserved. Published by CFK.
どういう人にオススメ?
・スライドパズルが好きな人!
・オリエンタルな雰囲気に惹かれた人!
良かった点
・墨で描かれたような世界とキャラクターが可愛い
・イベントで挟まる1枚絵も墨画っぽくなっていて綺麗
・スライドパズルにキャラを誘導する要素が追加されたルールでそこそこ難しい
・おまけモードも用意されていて総ステージ数も145と豊富
賛否両論?点
・リドゥ機能は1チャレンジにつき3回しか使えず結構シビア
・イベント直後のステージはリトライの度にイベントシーンを飛ばさないといけない
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
リン、パズルに描かれた少女の物語
・発売元:
-Android/Steam版:DOTORIS
-iOS版:SungJin Ko
-Switch版:シーエフケー
・開発元:DOTORIS
・対応ハード:
PC(Steam)/スマホ(Android/iOS)/Switch
・定価:
-Android版:440円(税込)
-iOS版:490円(税込)
-Steam版:820円(税込)
-Switch版:880円(税込)
・発売日:
-スマホ版:2020年9月2日
-Steam版:2020年12月1日
-Switch版:2021年12月23日
・ジャンル:パズル
・IARC:7+(7歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2021 DOTORIS All rights reserved. Published by CFK.
どういう人にオススメ?
・スライドパズルが好きな人!
・オリエンタルな雰囲気に惹かれた人!
良かった点
・墨で描かれたような世界とキャラクターが可愛い
・イベントで挟まる1枚絵も墨画っぽくなっていて綺麗
・スライドパズルにキャラを誘導する要素が追加されたルールでそこそこ難しい
・おまけモードも用意されていて総ステージ数も145と豊富
賛否両論?点
・リドゥ機能は1チャレンジにつき3回しか使えず結構シビア
・イベント直後のステージはリトライの度にイベントシーンを飛ばさないといけない
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
九尾狐の絵日記の中に吸い込まれちゃった少女、リン

弟の天然痘を治すために強力な力を持った九尾狐が持つ狐玉を探しに来たリンは、偶然見つけた山小屋に落ちていた書物の世界に吸い込まれてしまいます。
しかもその書物は九尾狐本人が書いた日記だったということで、外に出る手段を探しつつ九尾狐を探す羽目に。プレイヤーはパズルを解いてリンの脱出の手助けをしてあげます。
グラフィックは水墨画のような見た目で、世界観も古代の中国や朝鮮辺りのオリエンタルな物。一方でキャラクターは墨画の質感を残しつつもアニメ絵っぽい感じで、リンちゃんもですがモンスターや九尾狐も可愛いデザイン。
BGMも落ち着いたアジアンテイストで世界観に合わせつつパズルの邪魔にならないようになっている他、ストーリー中のナレーションも読み聞かせるような柔らかい韓国語となっています。雰囲気がとことん東洋なのもGood。
紙芝居のようにセリフに合わせて紐(棒?)に吊るされたキャラが動くのも可愛いポイント。怖い目にあっても弟のことを思って諦めないリンの健気さもキュート。
九尾狐の絵日記がテーマということでもちろん九尾狐の掘り下げもされるわけですが、その物語は打って変わって綺麗な1枚絵で語られるシリアスなもの。

こちらも墨で描いた感じは残しつつ、とても繊細で美しい絵に仕上がっています。淡い色合いも儚さを感じて好き。
内容も人間の男と九尾狐が化けた美女の切ない恋物語となっていてしんどみ。ありがちな話と言われれば否定できませんが、異種恋愛譚に弱いのもあって尊さを感じずにはいられませんでした。
元々人畜無害の神獣だった上に恋する乙女の九尾狐が愛らしい反面、真の姿を見た途端に容赦なく攻撃しだす相手の男性は中々にクズだと思ってしまいました…悪い噂があったとはいえ割と長い期間一緒に過ごしてきた相手に対してその仕打ちはないでしょ…(ネタバレ)。九尾狐さんが日記に引きこもるのもわかるわ…。
スライドパズルでリンちゃんを導いてあげよう

ゲームとしてはスライドパズルに近いルールになってます。部屋を動かしてリンちゃんを太極図まで導いてあげるとクリアです。
リンちゃんや緑の怪物(トッケビ)は繋がった部屋へ勝手に移動します。お察しの通り、リンとトッケビが出会ってしまうと失敗となりやり直しです。
アドバイスをするなら、ゴールに入るための部屋の形(ゴール部屋がコの形なら直前に入るべき部屋は匚の形など)を常に頭に入れておくと解きやすいかも?手数がかかるステージは50回以上動かさないといけないのでわかっていても中々上手いこと持って来れませんが…。
ギミックも結構豊富で、竹でできた動かせない部屋・決まった方向にしか動かせない部屋・形を変えられる部屋・2部屋くっついた部屋・札を取らないと開かないゴール・狐火と狐火を食べるトッケビの亜種・ワープゲート・リンがいる部屋と同じように動き出会うと札になるまねしんぼさんも出てきます。
難易度はヒントを見ないとかなり難しいステージもいっぱい出てきますが、Yボタン(鍵マーク)から開けるヒントで途中の正解配置を見てちょうどいいぐらいになっています。ヒントを見るのにデメリットはなく、1ステージにつき2~3個用意されているので結構役立ちます。
部屋を動かせる回数自体に制限はありませんが、あまり動かし過ぎると右上の狐玉が減っていきクリア時の評価も下がってしまいます。狐玉300個入手が最後のステージの解禁条件?なので、できる限り高評価で進めていきたい所。
狐玉に関しては、一目見て簡単そうなステージだと最善手で動かしたとしても〇3が取れる回数制限ギリギリで無駄なく動かす必要があるのに対し、複雑なステージは無駄がかなりあっても手数を10以上残して〇3が取れるようになっていて、ここでも難易度バランスが軽く調整されている感じです。
狐玉狙いとなると即座に一手前に戻せる機能があるとありがたい所…ですが、一手戻す機能はあるとはいえ1回の挑戦で3回までしか使用できないのはかなり厳しめ。使い切ってしまったらリスタートし直すまで補充されません。
リスタートは+ボタンのメニューから可能で、大多数のステージではちょっと読み込みが入る程度でスムーズにやり直せます。ただしイベントシーン直後に始まるステージに関してはリスタートの度にイベントを飛ばさないといけないのがちょっと面倒です。
一度見たイベントシーンは「絵本」からいつでも見れるようになるので、パズル中は1回見たら流れないようにしてくれた方がありがたかったかも…。何回もリスタートして何回もイベントを飛ばしていると、読み込みが重いのもあって少しばかり煩わしく感じてしまいました。
先のステージに進むには前のステージのクリアが必須。途中で難しいステージが出てきても気合いで解き切る必要がある点は厳しめと言えるかも。
ステージの数については、メインモードである「リンの話」に82ステージ・それとは別の「おまけ」に27ステージ・「別の話」に36ステージ用意されているので、ゲーム全体で見ると計145ステージと結構な数が用意されています。
「おまけ」はネタに走ったストーリーで本編と独立しているとはいえルール自体は同じですが、「別の話」ではダラムという名前のリスが主人公でルールも多少違います。

別の話のステージでは絵が描かれたブロックを邪魔にならない位置に動かして、ダラムのいる部屋を直接ゴールまで持っていく感じの構成。
本編に出てきたギミックもほとんど出てこないし・クリア時の評価制度もないのでとても単純なルールですが、ヒント機能も取り上げられているので難易度的には本編とそこまで差がありません。こちらもやりごたえは十分。
ストーリーも別の物が用意されていますが、本編とリンクしているっぽい?本編の途中で出てきたドングリってまさか…ダラムが頬張ってたドングリをリンちゃんが食べてたことになるけど、齧歯類が触った物を食べたりしたら病気になりそうで心配かも…(ネタバレ)。
総評:オリエンタルな雰囲気が魅力の可愛いスライドパズル
墨画のようなグラフィックと可愛いキャラクターが素敵な、東洋ならではの雰囲気に魅せられる作品。パズル部分もスライドパズルにキャラクターを誘導する要素が追加された個性的なもので、難易度もそこそこでヒントもそれなりにあって楽しかったです。
もう少し一部ステージのリトライがしやすければ…とは思いましたが、ボリュームも値段を考えると決して少なくはなく概ね満足です。
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