【Switch/PS4】『MAGLAMLORD』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『MAGLAM LORD(マグラムロード)』を購入しました。

キャラデザが好きでマークしていた作品です。スイッチ版とPS4版がありますが、私はスイッチ版をプレイ。
ジャンルは公式曰く「絶滅危惧種魔王×コンカツ=魔剣創造アクションRPG」です。字面だけ見たらパワーワード。
ミッションをこなしながらストーリーを進めていく形式で、クリアまでは8~10時間ほどが目安。
CEROはB指定で「コンカツ」と題された恋愛要素もありますが、恋愛というより友情を深める感じでセクシー要素はほぼありませんので、そういうのが苦手な人でも問題なく楽しめます。
設定やキャラクターに惹かれた人は買って損はないと思いますが、ゲームとしてみるとちょっと荒削りな仕上がり。
そんな性格なので神陣営からも魔陣営からも敵とみなされ深手を負わされてしまうのですが、何とか忠臣の鎧の魔王バルガッキーンとその孫サディウスのおかげで一命をとりとめます。ここまでがプロローグで語られる過去です。
復活した先の世界は平和な国で魔王も残っているのはキルリザーク一味のみ、そのせいで「政府」から絶滅危惧種として認定され保護される時点からスタート。主人公が魔王という点も何故か保護されている立場という点も珍しい設定だと思います。
市民からの依頼を受けながら魔獣(敵)を倒すことで完全復活を果たそうと試みる主人公たちですが、著しく弱体化しており本人らだけでは魔獣を倒すのも一苦労。なので同じく絶滅危惧種認定された勇者の姉弟、シャルム(姉)とダリス(弟)に武器と化したキルリザークくんを振り回してもらう形でミッションに行きます。
そのため、フィールドでは基本的には持ち手であるシャルムたちを操作します。3Dグラフィックはかわいらしい3頭身。

操作はYで攻撃&採取、Aでアイテム使用・A長押しで使用するアイテム変更、Xで魔法使用・X長押しで使う魔法を変更、Bでジャンプ、◁▷で武器の種類変更。
マップはエリアごとに区切られているタイプでだいたい1マップ10エリアぐらいに分かれています。
-ボタンで全体マップを出せるのでそこまで迷いません。ただし指定された敵の居場所やアイテムがどこのエリアにあるとかの情報はないので、結局自力で探さないといけないのが大変ですが…。
また、各マップには絶滅危惧種の種族がいることもあり、怪しい場所でYボタンを押すと見つけることができます。3Dグラフィックはなく赤い光が光るだけな上にカメラの死角にいることが多く見つけづらいので、もうちょっとヒントが欲しかったという感想。
個人的に気になったのは機械的なステージで種やキノコが採れたりと明らかマップに合わない素材が採れてしまう点。モンハンみたいにマップ固有の素材が取れたほうが世界観的にはよかったと思いましたし、素材の種類というかカテゴリが少ないのでそこも多くしてほしかったかも。
ミッションの種類はザコ敵の討伐・ボス敵の討伐・アイテム採取の3種類と少なめ。敵の種類も色違い・属性違いが多くモデル別で分ければ両手で数えられる程度で決して多くはないです。
敵にぶつかるとその場で2Dのバトル用フィールドに移行、敵を全滅させると勝利です。

多くの操作はマップ上と共通ですが、Y長押しで溜め攻撃・ドライブゲージを貯めてRスティック押し込みでキルリザークを召喚・ZL+ZRでキャラ固有の大技を放つなどバトルフィールド限定の仕様もあります。
敵にぶつかる度に別フィールドに移行するとはいえ、1回の戦闘はザコ戦なら1分もかからないことがほとんどで経験値獲得画面もパッと出てパッと消せるのでテンポは悪くないです。
敵を倒すと経験値や素材アイテムの他、レアドロップとしてデコレーションや装備を落とすこともあります。収集要素回収のためにも敵はガンガン狩っていった方が良さげ。
敵の種類ごとに効きやすい武器種(剣・槍・斧)が違うのですが、実際弱点武器を使った時とそうでないときは入るダメージ量が段違いです。特にストーリーが進んでレベルが上がってくると顕著に。
戦闘面はかなり大味な調整。溜め攻撃がめちゃくちゃ強力で怯ませる効果まであるのでザコ敵なら溜め攻撃だけで完封できたり、キルリザーク君が強すぎるのでボスに行く前にドライブゲージを貯めてボス戦でぶっ放すという戦法が常態化しがち。逆にスタート即ボス戦のミッションはそれなりに難しくて好き。
敵の背後から攻撃してエンカウントすると「バックアタック」となり敵が気づいていない状態で戦闘が始まるため溜め技を使う猶予が生まれるのですが、特定のデコをつけた武器を使うと簡単にバックアタックできてしまうのが溜め技ゲーを加速させています…まあザコ戦が難しすぎても困りますがちょっと物足りない。
ダメージ後の無敵時間が短いので囲まれるとボコボコにされることもありますが、やられた時もアイテムなどの消費含め即座に戦闘ちょい前まで巻き戻してくれるので全体的な難易度は優しめ。
各ミッションの推奨レベル-3ぐらいならアクションゲームに慣れている人ならまず苦戦しません。逆にアクションゲーム苦手な人でもレベル上げすれば簡単にクリアできちゃいます。
レベル上げもプレイヤーとして操作していないキャラクターにも経験値が入る「がくしゅうそうち」機能搭載でキャラ間のレベル格差も生まれにくく、全体的に優しさが溢れている仕様になっています。

剣・槍・斧の3カテゴリーがあり、総数51種類のそれぞれに属性や特殊効果が決められています。
実際にフィールドで使えるのは同時に3つまでなので、大体各武器種1種類ずつ選ぶことになります。
高いレア度の武器ほど強いだけでなく多くデコレーションできますが、デコった武器は実際にフィールドで持たせても再現される手の込みよう。
飾りの種類も豊富で、刀身に模様をつけたり・柄や額に飾りをつけたり・そもそも見た目を武器じゃないものにできます。
見た目だけでなく戦闘面でも有利になれる効果がついており、特定の種族に対して攻撃力アップ・状態異常攻撃の強化・前述したバックアタックが簡単に取れるようになるものもあり多彩。
個人的にはこの武器強化要素は好きです。強いて残念な点を挙げるなら、好きな見た目で好きな効果を発現させたりはできない点と模様系は自分で色を選びたかったという点。

このゲーム、キルリザークくんと持ち手のキャラクター+政府審査官のマミィ間に親密度が設定されており、親密度が高いとデートイベントが発生します。
持ち手たちはパートナーとして設定している期間が長いほど、マミィはアイテム欄の「しあわせ納税」を収めるほど親密度が上昇。その他、ストーリー中で表示される選択肢によっても親密度が上がっているようです。
デートでは各キャラクターのイラストを見ることができる他、自分で選んだスポットに誘うことも可能です。水族館や遊園地などデートには最適のスポットから幼稚園など珍妙な行先も。
親密度は全キャラクターを平均的に底上げしていくことも可能なので、頑張れば1周目でイベント全回収も可能。基本的には各キャラクターの親密度が上がるまでミッション周回とデートイベント回収を繰り返せばいいだけで、EDギリギリに上げだしても間に合います。
ただしマミィだけは早めに動いていないとデートイベントを回収できなくなるので、1周目で全部集め切りたい方は注意。
親密度は基本的にストーリーには関わってきませんが、最終決戦前に1人だけ選んで告白できるイベントが発生しますので、最終決戦前にセーブデータを分けておくことをオススメします。
このゲーム、一番の長所は魅力的なキャラクターが多いことです。持ち手はストーリーが進むと5人まで増えるのですが、全パート・全キャラ通してフルボイスかつみんな終盤まで出番があり、デートイベントでも掘り下げがあるので、どいつもこいつも親密度を上げたくなるような仕様になっています。
暴虐無尽で自由なキルリザーク、主人公に忠実に尽くすバルガッキーン、未熟ながら主人公を支えるサディウス、生意気だけど頑張り屋の勇者弟ダリス、優しいけれどちょっと過保護な勇者姉シャルム、とことん献身的なロボットのモーヴ、アイドルながらちょっとスレているジュレット、掴みどころがなく飄々とした指輪の精アクラオ、それぞれの生い立ちや性格がブレない一貫性もありつつ、ストーリーを通して成長していく様も見られるので成長譚としては◎。
ゲーム内の性能は操作やモーションはどのキャラクターもほとんど同じなのですが、覚える魔法・身につけられる装備・好きな食べ物(回復アイテム)で差別化されている感じ。
どのキャラクターも魅力的なのですが、個人的には特にキルリザークとモーヴが好きです。
キルリザークは男性verを選んだのですが、純粋に見た目と性格ががカッコよくて好きです。特に過激な事を言う時に見れる目を紅くした立ち絵と本気を出した時の立ち絵が好き。
モーヴはロボットなのですが、人外要素強めな見た目に加え、献身的なロボキャラという個人的ドストライクなキャラクターでした。

賢者の石という永久機関で動くロボットなので食事などは必要ないはずですが、デートイベントではキルリザーク用のブレンドコーヒーを作ってくれたり、ストーリーを進めると嫉妬や愛などの感情を意識できるようになったりで可愛いかったです。
最終決戦前の告白イベントもモーヴを選択。クリア後にキルリザーク達と共に付いて行っているイベントも見れて満足
ストーリーや世界観も個人的には面白かったです。
まず魔王が絶滅危惧種指定される時点でシュールなのですが、勇者も絶滅危惧種扱なのでお互い手が出せずバチりながら勇者と魔王が手を組むという、始まりからカオスな展開が好き。
コンカツだの武器デコだの変わった要素が押されているのでパッと見ネタ要素強めなゲームに見えますが、ストーリーは思っていたよりもシリアスでした。
最序盤の魔王一行の人間をエサとしか思っていない思考が垣間見える部分や「幸福」を求める政府の意向でちょっぴり片鱗は感じていたのですが、アクラオ登場あたりから目に見えて不穏な雰囲気になりましたね…。そこら辺から早く真相を知りたいがために集中的にストーリーを進めていました。
ここから先はストーリーの核心ネタバレなので折りたたみ隠し。
一度クリアした後は強くてニューゲームができますが周回プレイするメリットはあまりない感じ。収集要素はほとんどが1周目で回収できちゃいます。
告白イベント回収前にセーブデータを別けていなかった人やマミィのデート回収を忘れた人用?かな。
良くも悪くもゲーム的にも魔王様が強すぎるのとデコレーションの色替えができないのがちょっとマイナスかな…と思いました。難易度も控えめだしバックアタックを確定で取れる武器はさすがに強すぎない…?
アクションRPGを求めて買うのはちょっと微妙かも?とは思いましたが、魔王様と勇者達が親睦を深めるのを眺める恋愛ゲームとしては凄く好きです。ロボロボしくて献身的なロボキャラがいる時点で神。
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キャラデザが好きでマークしていた作品です。スイッチ版とPS4版がありますが、私はスイッチ版をプレイ。
ジャンルは公式曰く「絶滅危惧種魔王×コンカツ=魔剣創造アクションRPG」です。字面だけ見たらパワーワード。
ミッションをこなしながらストーリーを進めていく形式で、クリアまでは8~10時間ほどが目安。
CEROはB指定で「コンカツ」と題された恋愛要素もありますが、恋愛というより友情を深める感じでセクシー要素はほぼありませんので、そういうのが苦手な人でも問題なく楽しめます。
設定やキャラクターに惹かれた人は買って損はないと思いますが、ゲームとしてみるとちょっと荒削りな仕上がり。
・タイトル:MAGLAM LORD/マグラムロード
・発売元:D3パブリッシャー
・開発元:FELISTELLA株式会社
・対応ハード:Switch/PS4
・定価:
パケ版:7040円(税込)/DL版:6400円(税込)
・発売日:2021年3月18日
・ジャンル:魔剣創造アクションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2021 FELISTELLA ©2021 D3PUBLISHER
・公式サイト:
https://www.d3p.co.jp/maglamlord/
どういう人にオススメ?
・キャラのデザインが好きな人!
・魔王になって色んなキャラと仲良くしたい人!
良かった点
・主人公は魔王で絶滅危惧種で保護されているという謎の世界観がシュール
・武器をデコレーションして強化したり3Dモデルに反映できる
・色んな種族の色んなキャラとデートできる
・キャラクターの成長譚として見れば良ストーリー
賛否両論?点
・イラストはカッコいいが3Dグラフィックの方はあまり洗練されていない
・戦闘は溜め技が極端に強い大味な調整
・良くも悪くも人間を軽視しているキャラが多く殺伐とした世界観は人を選びそう
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:D3パブリッシャー
・開発元:FELISTELLA株式会社
・対応ハード:Switch/PS4
・定価:
パケ版:7040円(税込)/DL版:6400円(税込)
・発売日:2021年3月18日
・ジャンル:魔剣創造アクションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2021 FELISTELLA ©2021 D3PUBLISHER
・公式サイト:
https://www.d3p.co.jp/maglamlord/
どういう人にオススメ?
・キャラのデザインが好きな人!
・魔王になって色んなキャラと仲良くしたい人!
良かった点
・主人公は魔王で絶滅危惧種で保護されているという謎の世界観がシュール
・武器をデコレーションして強化したり3Dモデルに反映できる
・色んな種族の色んなキャラとデートできる
・キャラクターの成長譚として見れば良ストーリー
賛否両論?点
・イラストはカッコいいが3Dグラフィックの方はあまり洗練されていない
・戦闘は溜め技が極端に強い大味な調整
・良くも悪くも人間を軽視しているキャラが多く殺伐とした世界観は人を選びそう
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
独特な世界観と基本システム
世界観はRPGによくある剣と魔法の世界。主人公は「刃の魔王」という肩書を持つキルリザーク(性別変更可能)、実力もさることながらどんな相手も邪魔だと思えば切り捨ててしまうほどの自由人かつ危険人物。そんな性格なので神陣営からも魔陣営からも敵とみなされ深手を負わされてしまうのですが、何とか忠臣の鎧の魔王バルガッキーンとその孫サディウスのおかげで一命をとりとめます。ここまでがプロローグで語られる過去です。
復活した先の世界は平和な国で魔王も残っているのはキルリザーク一味のみ、そのせいで「政府」から絶滅危惧種として認定され保護される時点からスタート。主人公が魔王という点も何故か保護されている立場という点も珍しい設定だと思います。
市民からの依頼を受けながら魔獣(敵)を倒すことで完全復活を果たそうと試みる主人公たちですが、著しく弱体化しており本人らだけでは魔獣を倒すのも一苦労。なので同じく絶滅危惧種認定された勇者の姉弟、シャルム(姉)とダリス(弟)に武器と化したキルリザークくんを振り回してもらう形でミッションに行きます。
そのため、フィールドでは基本的には持ち手であるシャルムたちを操作します。3Dグラフィックはかわいらしい3頭身。

操作はYで攻撃&採取、Aでアイテム使用・A長押しで使用するアイテム変更、Xで魔法使用・X長押しで使う魔法を変更、Bでジャンプ、◁▷で武器の種類変更。
マップはエリアごとに区切られているタイプでだいたい1マップ10エリアぐらいに分かれています。
-ボタンで全体マップを出せるのでそこまで迷いません。ただし指定された敵の居場所やアイテムがどこのエリアにあるとかの情報はないので、結局自力で探さないといけないのが大変ですが…。
また、各マップには絶滅危惧種の種族がいることもあり、怪しい場所でYボタンを押すと見つけることができます。3Dグラフィックはなく赤い光が光るだけな上にカメラの死角にいることが多く見つけづらいので、もうちょっとヒントが欲しかったという感想。
個人的に気になったのは機械的なステージで種やキノコが採れたりと明らかマップに合わない素材が採れてしまう点。モンハンみたいにマップ固有の素材が取れたほうが世界観的にはよかったと思いましたし、素材の種類というかカテゴリが少ないのでそこも多くしてほしかったかも。
ミッションの種類はザコ敵の討伐・ボス敵の討伐・アイテム採取の3種類と少なめ。敵の種類も色違い・属性違いが多くモデル別で分ければ両手で数えられる程度で決して多くはないです。
敵にぶつかるとその場で2Dのバトル用フィールドに移行、敵を全滅させると勝利です。

多くの操作はマップ上と共通ですが、Y長押しで溜め攻撃・ドライブゲージを貯めてRスティック押し込みでキルリザークを召喚・ZL+ZRでキャラ固有の大技を放つなどバトルフィールド限定の仕様もあります。
敵にぶつかる度に別フィールドに移行するとはいえ、1回の戦闘はザコ戦なら1分もかからないことがほとんどで経験値獲得画面もパッと出てパッと消せるのでテンポは悪くないです。
敵を倒すと経験値や素材アイテムの他、レアドロップとしてデコレーションや装備を落とすこともあります。収集要素回収のためにも敵はガンガン狩っていった方が良さげ。
敵の種類ごとに効きやすい武器種(剣・槍・斧)が違うのですが、実際弱点武器を使った時とそうでないときは入るダメージ量が段違いです。特にストーリーが進んでレベルが上がってくると顕著に。
戦闘面はかなり大味な調整。溜め攻撃がめちゃくちゃ強力で怯ませる効果まであるのでザコ敵なら溜め攻撃だけで完封できたり、キルリザーク君が強すぎるのでボスに行く前にドライブゲージを貯めてボス戦でぶっ放すという戦法が常態化しがち。逆にスタート即ボス戦のミッションはそれなりに難しくて好き。
敵の背後から攻撃してエンカウントすると「バックアタック」となり敵が気づいていない状態で戦闘が始まるため溜め技を使う猶予が生まれるのですが、特定のデコをつけた武器を使うと簡単にバックアタックできてしまうのが溜め技ゲーを加速させています…まあザコ戦が難しすぎても困りますがちょっと物足りない。
ダメージ後の無敵時間が短いので囲まれるとボコボコにされることもありますが、やられた時もアイテムなどの消費含め即座に戦闘ちょい前まで巻き戻してくれるので全体的な難易度は優しめ。
各ミッションの推奨レベル-3ぐらいならアクションゲームに慣れている人ならまず苦戦しません。逆にアクションゲーム苦手な人でもレベル上げすれば簡単にクリアできちゃいます。
レベル上げもプレイヤーとして操作していないキャラクターにも経験値が入る「がくしゅうそうち」機能搭載でキャラ間のレベル格差も生まれにくく、全体的に優しさが溢れている仕様になっています。
武器をデコレーションして強化できる
集めた素材は武器の錬成に使用可能なのですが、武器それぞれに異なる3Dグラフィックがありデコレーションまでできる仕様になっています。
剣・槍・斧の3カテゴリーがあり、総数51種類のそれぞれに属性や特殊効果が決められています。
実際にフィールドで使えるのは同時に3つまでなので、大体各武器種1種類ずつ選ぶことになります。
高いレア度の武器ほど強いだけでなく多くデコレーションできますが、デコった武器は実際にフィールドで持たせても再現される手の込みよう。
飾りの種類も豊富で、刀身に模様をつけたり・柄や額に飾りをつけたり・そもそも見た目を武器じゃないものにできます。
見た目だけでなく戦闘面でも有利になれる効果がついており、特定の種族に対して攻撃力アップ・状態異常攻撃の強化・前述したバックアタックが簡単に取れるようになるものもあり多彩。
個人的にはこの武器強化要素は好きです。強いて残念な点を挙げるなら、好きな見た目で好きな効果を発現させたりはできない点と模様系は自分で色を選びたかったという点。
「コンカツ」によるデート要素も存在
もう一つのメインコンテンツ?ともいえる「コンカツ」ですが、どうもキルリザークくんが意味を取り違えているおかげで性別種族関係なくデートできるトンデモ仕様になっています。
このゲーム、キルリザークくんと持ち手のキャラクター+政府審査官のマミィ間に親密度が設定されており、親密度が高いとデートイベントが発生します。
持ち手たちはパートナーとして設定している期間が長いほど、マミィはアイテム欄の「しあわせ納税」を収めるほど親密度が上昇。その他、ストーリー中で表示される選択肢によっても親密度が上がっているようです。
デートでは各キャラクターのイラストを見ることができる他、自分で選んだスポットに誘うことも可能です。水族館や遊園地などデートには最適のスポットから幼稚園など珍妙な行先も。
親密度は全キャラクターを平均的に底上げしていくことも可能なので、頑張れば1周目でイベント全回収も可能。基本的には各キャラクターの親密度が上がるまでミッション周回とデートイベント回収を繰り返せばいいだけで、EDギリギリに上げだしても間に合います。
ただしマミィだけは早めに動いていないとデートイベントを回収できなくなるので、1周目で全部集め切りたい方は注意。
親密度は基本的にストーリーには関わってきませんが、最終決戦前に1人だけ選んで告白できるイベントが発生しますので、最終決戦前にセーブデータを分けておくことをオススメします。
【ネタバレ注意】ストーリーの感想
ここから先はネタバレありでストーリーやキャラクターの感想をば。このゲーム、一番の長所は魅力的なキャラクターが多いことです。持ち手はストーリーが進むと5人まで増えるのですが、全パート・全キャラ通してフルボイスかつみんな終盤まで出番があり、デートイベントでも掘り下げがあるので、どいつもこいつも親密度を上げたくなるような仕様になっています。
暴虐無尽で自由なキルリザーク、主人公に忠実に尽くすバルガッキーン、未熟ながら主人公を支えるサディウス、生意気だけど頑張り屋の勇者弟ダリス、優しいけれどちょっと過保護な勇者姉シャルム、とことん献身的なロボットのモーヴ、アイドルながらちょっとスレているジュレット、掴みどころがなく飄々とした指輪の精アクラオ、それぞれの生い立ちや性格がブレない一貫性もありつつ、ストーリーを通して成長していく様も見られるので成長譚としては◎。
ゲーム内の性能は操作やモーションはどのキャラクターもほとんど同じなのですが、覚える魔法・身につけられる装備・好きな食べ物(回復アイテム)で差別化されている感じ。
どのキャラクターも魅力的なのですが、個人的には特にキルリザークとモーヴが好きです。
キルリザークは男性verを選んだのですが、純粋に見た目と性格ががカッコよくて好きです。特に過激な事を言う時に見れる目を紅くした立ち絵と本気を出した時の立ち絵が好き。
モーヴはロボットなのですが、人外要素強めな見た目に加え、献身的なロボキャラという個人的ドストライクなキャラクターでした。

賢者の石という永久機関で動くロボットなので食事などは必要ないはずですが、デートイベントではキルリザーク用のブレンドコーヒーを作ってくれたり、ストーリーを進めると嫉妬や愛などの感情を意識できるようになったりで可愛いかったです。
最終決戦前の告白イベントもモーヴを選択。クリア後にキルリザーク達と共に付いて行っているイベントも見れて満足

ストーリーや世界観も個人的には面白かったです。
まず魔王が絶滅危惧種指定される時点でシュールなのですが、勇者も絶滅危惧種扱なのでお互い手が出せずバチりながら勇者と魔王が手を組むという、始まりからカオスな展開が好き。
コンカツだの武器デコだの変わった要素が押されているのでパッと見ネタ要素強めなゲームに見えますが、ストーリーは思っていたよりもシリアスでした。
最序盤の魔王一行の人間をエサとしか思っていない思考が垣間見える部分や「幸福」を求める政府の意向でちょっぴり片鱗は感じていたのですが、アクラオ登場あたりから目に見えて不穏な雰囲気になりましたね…。そこら辺から早く真相を知りたいがために集中的にストーリーを進めていました。
ここから先はストーリーの核心ネタバレなので折りたたみ隠し。
一度クリアした後は強くてニューゲームができますが周回プレイするメリットはあまりない感じ。収集要素はほとんどが1周目で回収できちゃいます。
告白イベント回収前にセーブデータを別けていなかった人やマミィのデート回収を忘れた人用?かな。
総評:世界観キャラは魅力的!だけどアクションゲームとしては大味な作品
絶滅危惧種の魔王や勇者が保護されているという世界観はキャッチーで惹かれる一方で、アクションゲームとしては少なからず物足りなさを感じる作品。良くも悪くもゲーム的にも魔王様が強すぎるのとデコレーションの色替えができないのがちょっとマイナスかな…と思いました。難易度も控えめだしバックアタックを確定で取れる武器はさすがに強すぎない…?
アクションRPGを求めて買うのはちょっと微妙かも?とは思いましたが、魔王様と勇者達が親睦を深めるのを眺める恋愛ゲームとしては凄く好きです。ロボロボしくて献身的なロボキャラがいる時点で神。
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