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【Steam/Switch/PS4】メルヘンフォーレスト レビュー

2023/01/19
レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム Switchソフト PS4ソフト RPG
「メルヘンフォーレスト」を購入しました。

去年の年末にe-shopセールで買って積んでいたのを崩しました。可愛いけれど可愛いだけでは終わらない見た目と中身のギャップが大きい作品です。
第1章・第2章・第3章でそれぞれムシステムも雰囲気も大きく違うのが本作の特徴。第1章の森でのスローライフはすぐ終わってしまい、第2章以降のダークファンタジーRPGが本当の顔かつ長丁場。
エンディングに到達するまでにかかった時間は20時間程。定価だと値段相応か少し物足りないぐらいかもですが、セール価格の765円では十分すぎる程度に楽しめた作品でした。

・タイトル:メルヘンフォーレスト
・発売元:Clouded Leopard Entertainment
・開発元:PrimaryOrbit
・対応ハード:PC(Steam)/Switch/PS4
・定価:
-パケ版:3980円(税別)
-パケ限定版:9980円(税別)
-DL版:3480円(税別)
・発売日:2021年1月28日
・ジャンル:ダンジョン探索RPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©PrimaryOrbit
Licensed to and published by Clouded Leopard Entertainment Inc.
・公式サイト:
https://www.cloudedleopardent.com/game/marchen-forest/jp/

どういう人にオススメ?
・メルンちゃんが可愛いと思った人!
・探索重視のRPGが好きな人!

良かった点
・メルンちゃんとロゼッタちゃんが可愛い
・第2章以降は本格的なダンジョンRPGになってやりごたえがある
・相手の行動を見てリアルタイムで対処していくバトルは手に汗握る

賛否両論?点
・第1章は普通のお使いゲー
・第2~3章はマップが見れないし奥義の効果も使うまでわからない
・第3章のデスペナルティが無駄に厳しく感じる

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)



第1章は森の中でお使いする平和なゲーム


本作の主人公は最初から最後までメルンという女の子が担います。ケモみみ緑髪ボクっ娘という属性のカタマリな超絶可愛い存在です。
第1章は平和&平和な森の中で錬金術師のおじいちゃんから薬の作り方を教えてもらうパートです。メルンちゃんがやる事は住民に話しかけたり色んな所を調べたりして薬の材料を集める事。
森にはおやつをねだる子ども・女の子に告白したいのに自信が無いペンギン・キノコ大好きなキノコの妖精・情報通な吟遊詩人・故郷に帰りたがっているウサギ…など、可愛らしくも少しヘンテコなキャラクターが沢山います。錬金術師としてのランクが上がっていくにつれて、出会うキャラクターも増えていきます。
このパートはお使いゲーなので面白いかと聞かれると正直微妙…というのが私の感想です。個性的な住民たちとの会話やメルンちゃんのひとりごとは可愛くて癒されますが、雰囲気を楽しめるぐらいでゲームとしては退屈にも思えるぐらいのんびりしています。
でも可愛さとほんわか度は間違いなく随一なパートなので、このキュートな世界が好きならさっさと進めずに森での生活を満喫しておくことをオススメします。第2章からは森を離れてしまいますしね…。
住民たちのお願い事を叶えてあげる他に、キノコの妖精のやたらマニアックなキノコクイズに挑戦したり・ペンギンさんのトレーナーになってあげたり・釣りもできます。手に入る全てのアイテムを集める必要はないのですが、色々集めておくと後々使えるかも(特に魚拓を売ると貰えるどんぐり)。

第2章からはダンジョンに潜って戦うダンジョンRPGに


第2章ではメルンちゃん家の後ろにあった洞窟へと潜っていくダンジョンRPGへと変わります。メルンちゃんの生い立ちについてわかるだけでなく、第二のヒロインであるロゼッタがここで登場します。
体力や食料の概念が出てきたり、敵対的なオバケやガイコツが現れたりするようになって、急にサツバツしてきたな…と思いました。フォレスト要素もメルヘン要素もこの時点でほとんど無くなってしまいましたが、敵の見た目は可愛いらしさがギリギリ残っています。
ここからは拠点である入口とダンジョン内部を行き来する本格的な探索RPGに転換して面白くなってきます。これ以降は森に帰る必要が無くなってしまう所に名残惜しさはありますが…。
第2章以降のシステムは第1章とは全くの別ゲーで、食料のパラメータが0になってしまうと何か食べるまで継続ダメージを受けたり・落とし穴などの罠が仕掛けられていたりなど『不思議のダンジョン』っぽい要素がしばしば見受けられます。
ただ、ダンジョンの形は完全固定・レベルや経験値はやられたり帰ったりしても引き継ぎ・アイテムも未鑑定の物以外はロストすることが無いなど、色々と易しい仕様になっています。ザコ敵も各階層で2種類しか出てこないのでパターンが覚えやすいです。
ただし、落とし穴は落ちてしまうとほぼアウト(落とされた先でめっちゃ強い敵が出てくる)だったり・ボス敵の中には避けないと強制的にHPが1になる凶悪技を使ってくるのもいるので油断すると普通に死ねます。罠についてはダウジングマシンというアイテムを使えば対策可能ですし、ボスもパターンを覚えればどうにかなるので理不尽という程ではありませんが。
ダンジョン内部はボタンで開くドアやらハシゴやらで結構複雑な構造をしているのですが、ゲーム内でマップを一切見ることができないのは難点です。ダンジョンRPGを名乗るのなら地図は搭載していて欲しかったです…。
ダンジョン内ではたまに未鑑定のアイテムを手に入れることが可能で、これを持ち帰ってロゼッタに鑑定してもらうことで図鑑に登録したり売却や装備ができるようになります。未鑑定のままHPが0になってしまうとロストしてしまうので、入口に戻ってきたらその都度鑑定してもらうのがベスト。
途中でダンジョンから抜け出すには焚き火がある場所まで頑張って行くか・エレベーターに乗るか・脱出用ロープを使う必要アリ。脱出薬なるものをダンジョンに挑む前に渡されますが使ってしまうとHPが無くなったのと同じ扱いになるだけの毒薬なので使わないように(1敗)、もしもの時のためにロープは必ず1~2本常備しておくことをオススメします。
鑑定でも出ることがあるアクセサリーはお店で買ったり・ダンジョンで拾ったりで手に入る種類もあります。装備するとステータスなどにボーナスが付くだけでなく、頭に付けるタイプは3Dモデルの方のメルンちゃんも身につけてくれるのが可愛いです。

ダンジョン内ではランダムエンカウントで敵との戦闘が発生します。戦闘はリアルタイムコマンドバトル形式
こちらから攻撃をガンガンと仕掛けたい所ですが、敵が動く前にはActionと表示されるので見逃さないように注意。回避に成功すればダメージを受けずに済みますし、ガードに成功すればダメージを軽減、敵の攻撃に合わせてタイミングよくガードできればパリィが発生してノーダメージ+相手がスタンして奥義やアイテムを選んで使用することができるチャンスタイムになります。
ただし技名が表示される攻撃の中には色付きの文字で表示される物もあって、それらはパリィできないツン行動です。赤色はガード不可緑色は回避不可青色はガードも回避も不可(ただしそこまで痛くない)なので、回避とガードは相手の行動に合わせて使い分ける必要があります。
ダメージを防ぐどころか攻撃チャンスにもなるパリィのメリットが巨大というか、パリィなしでは戦闘中にアイテムも使えないし奥義も使えないしでやっていけないレベルなのでぶっちゃけパリィゲーではあります。敵の動きを見れば一方的にダメージを与えられる、RPGには珍しく爽快感が強い仕様で中々に楽しいです
今まで戦いとは無縁の生活だっただろうメルンちゃんが一方的に敵をボコボコにできてしまうのを見ると天賦の才を感じます。可愛い顔して侮れない…。
奥義は同時に2個まで装備できるのですが、私は序盤から入手可能なのに加えて相手にダメージ+与えたダメージの数十パーセントを回復できる「ソウルスティール」(クジンシー?)を愛用していました。ボスには長期戦に加えてスリップダメージを与えてくるやつもいるのでソウルスティール無しでやろうとすると結構大変そうです。
奥義はダンジョン内で拾ったりもできて入口の本棚を調べると付け替えができますが、効果の説明がなく実際に使ってみないとどんな技かがわかりません。ソウルスティールみたいに特殊効果があるタイプならまだいいのですが、純粋な攻撃技はどれがどれぐらい威力のある技なのかが一目でわからないのは困った所…。
他に攻撃を強化する方法としては、敵を倒すと時折ドロップするお寿司を入口の焚き火から飛べる道場にいる侍雀に渡せば通常攻撃を強化できるので、こちらも気が向いたら強化しておくことをオススメします。ダブルアタックぐらいは覚えておくと楽になります。
ちなみに、一度第3章に踏み込んでしまうと第2章のダンジョンに戻れないので注意。未鑑定品集めの他にもボスのレアドロップを狙う要素もあるのですが時期を逃すと第2章のボスとの再戦もできなくなるので、宝箱やらボスドロップやら含めてアイテムコンプリートを目指すのなら第2章のラスボス前にしっかり探しておかないといけません。

第3章はさらにシビアでダークなダンジョンRPGに変化


第2章でメルンちゃん関係のしがらみは解決しますが、第3章ではロゼッタの過去を知る冒険へと突入します。ここからのお話はメルンちゃんはほぼ関係なくて、完全にロゼッタちゃんのお話になります。
ダンジョン内はさらに暗く陰鬱な空気が漂うようになり、敵もグロテスクな見た目で可愛さの欠けらも無いですし、もはやメルヘン要素もフォーレスト要素も完全に無くなってしまいました。これまで通貨だったどんぐりもほぼ使用不可になってしまって新通貨の銀貨が出てくるので、全く別の世界と言ってもいいレベルの違いです。
基礎的なシステムは第2章と大体同じなのですが難易度は一気に爆上がり。食料の減少速度はずっと早くなり、ザコ敵の攻撃もガードや回避に失敗すると2/3~半分以上ものHPを持っていかれるようになり、相手の動き自体も素早くなっていたりパリィできるタイミングがわかりにくくなっていたり…単純にやられるリスクも高くなっています。
それだけでなく、エントランスに戻るにもダンジョン内のワープゲートを見つけた上で「望郷の呼び水」という高額なアイテムを使用しないといけなくなるので気軽に帰ることができなくなり、各地に設置されているテントや「携帯テント」を用いて野宿したりセーブしたりが必須となります。減り続ける食料とワンミスで死が近づく戦闘と長く複雑なダンジョンの中を進めていくことになるため緊張します。
デスペナルティも厳しくなっていて、HPが無くなってしまうとエントランスに戻されるだけでなく銀貨の9割程度をロストする上に、一時的に全ステータスが弱化する衰弱状態にもなってしまいます。衰弱状態は時間経過・テント内で食料を食べる・クキビタンDという薬を消費することで治りますが、HPの最大量が半減してしまったりと影響が大きいので放置したままの探索は自殺しに行くようなものです。
銀貨ロストまではやられた私が悪いから仕方ないよねと思えたのですが、衰弱状態まで付与されてしまうのは正直な所「ボコボコにされて落ち込んでいる所にシステム側が追い打ちしてくるの?」と思ってしまいました。アイテムさえ使えば即治せる点も含めて面倒なだけで不必要な厳しさに感じました。
とはいえ、お金以外のアイテムや経験値は一切ロストしないので、アイテムどころかキャラそのものをロストしたり他キャラで救助に行かないと戻ってこない作品に比べたら全然余裕ではあるので気持ちの持ちようかも。これでもライトゲーマーにとっては十分に重すぎるペナルティではあると思いますが…。

変わった所を列挙していくとシビアになった点ばかりが目立ちますが、ダンジョン内の植物を調べれば途中で食料を補給したりもできるようになったので数値の減りが早くなったとはいえ実際には余裕がありますし、セーブも携帯テントさえあれば実質どこでもできるので実はそんなにハードではないです。
ただしボス直前にワープゲートが置かれてないことが多く、やられてしまうと結構な階数を潜り直しになるのでリセットからの即再戦できるようにするという意味でも携帯テントは超重要アイテム。ただの中断セーブじゃなくて永続セーブなのでリセットによるペナルティがないのは有情。
相手の動きが早すぎてパリィできないし難しすぎる!と思う人も、オプションからイージーモードにするという手もあります。難易度はいつでも変更可能なので特定のボスだけ弱くするというのも可。
それ以外にメルンちゃん側にも強化が入っているので、確かに難しくはなったものの意外とどうにかなるバランスに落ち着いています。第2章同様に気と手を抜かずに慎重に行けば理不尽にぶち当たることはありません。

メルンちゃん側は戦技という武器に付属したスキルを使うことができるようになった他、探索を便利にしたり戦闘で有利になるアビリティを覚えられるようになっています。ミッションをクリアしてアイテムを手に入れたりもできるようになりますし、鍛冶屋の解禁後は武器の後天的な強化もできるようになりますし、ロゼッタも戦闘をサポートしてくれるようにもなるので心強いです。
戦技は色々ありますが使い勝手の差はかなりあって、「草伏せ」という技が相手の攻撃を待たずとも確率でスタンできるという強力な効果なのでオススメ。第3章はパリィ&草伏せゲーと言っても過言では無いです。
アビリティの習得には「書物の断片」というアイテムをバァスという人物に渡すと貰えるAPを消費することで覚えられて、宝箱を開けていくならほぼ必須の「鍵開け」「罠の知識」「占い」、食料を減らして即座に回復する「応急措置」や攻撃力を爆上げする「ウォークライ」など、便利なものが目白押しです。APは一度使ってしまうと振り直し不可能なのでその点は注意が必要です
第3章の宝箱には罠が仕掛けられていたりするだけじゃなく、超強いミミックが擬態したものもあるので占いと罠の知識は超必須です。ミミックは強すぎて出会ったら実質死が確定する存在なのですが、あるアクセサリーを付けたらどうにかなるとかならないとか…上級ミッションにもミミックを倒せというのもあるし。
第3章は今まで以上に苦戦しますが、ここまで来たらロゼッタのしがらみも精算してスッキリしたくなったので頑張りました。第1章のほんわか生活が恋しくなるぐらいには苦難の連続でしたが…。



総評:タイトルと見た目に騙された、けれど探索RPGとして楽しめた作品

私はダンジョンと森を行き来しながら生活するゲームをイメージして本作を買ったので、第2章以降の不可逆的な変化には面食らいました。タイトルにもあるメルヘン要素もフォレスト要素も第1章の短い間しか出てこなかったのはちょっと残念なポイント。
でもゲームとしてはダンジョンRPGになる第2章以降の方が圧倒的に面白かったです。雰囲気は第1章が好きですが、ゲーム性は第2章が難易度面とシステム面の両方で一番好き。
第3章に関しては敗北ペナルティが変にキツいのがマイナスに思えましたが、それ以外の食料や体力をやりくりしながらの探索やバトルは緊張感があって面白かったです。ロゼッタちゃんも可愛かったし。
でも第3章のストーリーはメルンちゃんが完全に蚊帳の外だったので、第2章までとは切り離して別の作品として出しても良かったのでは?とも思いました。実は本作にはリメイク元となる作品があったのですが、第3章は元はDLCとして配信されていた部分らしいですし実質の番外編と思った方が良さげ。
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