【いっせいトライアル】『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
2022年9月のいっせいトライアルで『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』を遊んだ感想です。

SwitchONLINE加入者限定で9月16日~9月23日の間なら無料で遊ぶことができます。製品版は9月30日まで4604円(30%off)でセール中。
任天堂のマリオ×UBIソフトのラビッツの異色のコラボ作品です。日本でのパブリッシャーこそ任天堂が担当(当然カタチケにも対応)していますが、開発&日本国外パブはUBIソフトが担当しているとの事。
今年12月に発売が決まった「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」の販促で来たようです。気になっていたけどラビッツの見た目が苦手で避けていた作品だったのでトライアルに来てくれたのは凄くありがたい…。
とりあえずストーリーモードは20時間程でクリアして、クリア後の要素についても半分ほど触りました。2人用モードについては全く触れていないので当記事ではスルーさせていただきます。

本作の舞台は謎の渦の影響でおかしくなったキノコ王国。マリオ達の元にラビッツ達が大量に飛ばされてきて大騒ぎする感じのストーリーです。
騒ぐだけならまだ良かったものの、一部のラビッツ達はスーパーマージという装置の効果で何かと融合し暴走していたり、マリオグッズと融合した協力的なラビッツがいたりでカオス。さらにスポーニーと名付けられた個体に至ってはスーパーマージと融合してしまっていて、その能力に目をつけたクッパjr.に利用されてしまいます。
ここまでのあらすじでマリオは知っているけどラビッツって何?と思う人が日本人の9割を占めていると思います。私も本作を遊ぶ前はその9割の1人でした。
ラビッツとはUBIソフトが出しているレイマンシリーズもといそのスピンオフ作品であるラビッツシリーズのキャラクターであり、ウサギのようでウサギではない地球征服を目論む謎生物。海外では結構な人気があるようでゲーム作品の他にアニメなどの他メディアにも侵略しているとの事。
海外人気に対して日本での知名度が高くない理由は単純で、日本人好みの可愛らしいキャラクターデザインではないからです。ギョロっと飛び出た目・大きな口に2本だけ生えた前歯・絶妙に人間めいた骨格とお世辞にもkawaiiとは言えない見た目をしています。
ラビッツと並べられると、マリオって人間のおっさんお兄さんという世間一般的には可愛くはならなそうなモチーフなのにしっかり万人受けするデザインになっていることを実感します。ここは海外と日本の感性の違いが如実に現れているポイントかも。
ただ、ゲーム内で走り回っているラビッツ達を見ているうちに愛嬌あるかもと感じるようにはなってくるので、結局は慣れの影響が大きいとは思います。マップの至る所でラビッツ達が遊んでいたりもするしアピールはバッチリ?
他にも文章やら演出に海外ならではのセンスを感じる部分も多いです。ここは言葉で説明するのが難しい部分なんですけど、新しい敵キャラが現れた時のカットインと肩書きとかはそれっぽいと思いました。
本作はターン制シミュレーションバトルパートとアドベンチャーパートから成り立っていて、探索→バトル→探索→バトル…と繰り返しながら進んでいきます。4つあるワールドは各8個程のチャプターから構成。
アドベンチャーパートではナビロボットのビーボを操作してマリオ達を案内しながら移動します。ちょっとした段差も飛び越えたりできない所はマリオがいるのにジャンプできないんかーい!とツッコミたくなりますが我慢。
カラフルなブロックがたくさん置かれていたりW1は草原でW2は砂漠な所は確かにマリオワールドですが、トイレっぽいオブジェクトが建っていたりデカいパンツやらが干されていたりと明らかにいつもと違う部分もたくさん。オマケで通り道の一部を世紀末な格好の暴走ラビッツ達に占領されてしまっています。
ワールドの中にはバトルだけでなく、謎解きギミックやコレクションアイテムの入った宝箱も存在します。

道中の謎解きはスイッチをポチポチ押して地形を入れ替えるギミックが多め。スイッチにも手で押すタイプと箱を乗せるタイプと石像を乗せるタイプがあります。
個人的にはパズルが大好物なので楽しめていますが、この謎解きも複雑な上に解かないと先に進めないものもあるので、シミュレーションパート目当ての人にとっては邪魔に感じる可能性はありそう…というか他の人のレビューを見ると否定的な意見が多いように思いました。やりたくない人や苦手な人向けにパス機能もあると良かったかも。
謎解きとは別に8枚の赤コインが出てくるリングや青コインを集めるミニゲーム部屋に行く大砲などが置かれていることも。ここはマリオっぽい要素となっていて、赤コインも青コインも時間内に全て集めることで金色の宝箱が出現します。
宝箱からは新武器やパワーオーブといった攻略に役立つものの他、イラスト・フィギュア・レコード・タロットカードといったギャラリーで眺められるコレクションアイテムが手に入ります。宝箱はちょっと寄り道が必要な所に置かれていたりもするので探すのが楽しい。
ちなみにエリアボスを倒した後に同じワールドに戻ってくると、チャレンジバトルに挑めたり・隠しエピソードに挑戦することができたり・新しく覚えたアクションで今まで取れなかった宝箱を開けれるようになっているのでお忘れなく。

ようやくシミュレーションバトル部分の紹介に移ります。自陣のユニットを全員動かした後に相手のターンに交代するタイプで、目的のエリアまで移動するか or 敵を全滅 or 敵を指定数倒せば勝利となります。
敵側は何十匹と湧く事もありますが、こちらの出撃メンバーはいつでもどこでも3人だけ。マリオは主人公枠扱いでパーティから外せない他、1枠はラビッツキャラを入れないといけないなど枠の少なさに対して縛りは多め。
1ユニットは1ターン中に移動+攻撃+スキル使用をこなせて、しかも移動中にもスライディングで攻撃したり・味方と連携してジャンプして高台に飛び乗ったり・ジャンプしてストンプ攻撃したりできます。移動するだけでも相手HPを削っていけるのは爽快、だけど敵側もスライディングやストンプを狙ってくる点には注意。
メインウェポンは銃なのもあってこちらのユニットは全員が遠距離攻撃可能ですが、相手側も遠距離攻撃を持っていることがほとんどなのでお互い様。かと言って近距離攻撃しか持たない大柄な敵は攻撃すると近づいてきて反撃もしてくるので別の意味で厄介です。
攻撃時には確率でエフェクトという追加効果が発動するようにもなっていて、ハチミツで相手を移動不可にするハニー・付与した後に攻撃すると体力を吸い取れるようになるバンパイア・相手を吹き飛ばして位置を変えたり場外に飛ばして追加ダメージを与えられるバウンスなど多種多様。
エフェクト付与は確率発動なので失敗することもありますが、近づいて反撃するタイプの敵をハニーで足止めして封じたり、マリオの「ヒーローサイト」などの範囲内で動いた敵を自動的に攻撃するスキル+バウンスを組み合わせて大ダメージを与えたり等の合わせ技も使えます。
攻撃はフィールド上に置かれているブロックで遮蔽することが可能で、ブロックは正面からの攻撃を100%・ハーフブロックは50%の確率で攻撃を回避します。逆に遮蔽物が無ければ確実にヒットするというのもわかりやすいルールでGoodです。
ブロックも種類によって耐久値が決められていて、青いブロックは攻撃を一度防ぐと壊れてしまうのに対し、レンガは3回ほど耐久可・鉄は基本的に破壊不可となっています。相手が多い時はできるだけ壊されにくいブロックの後ろに隠れたい所。
1回の戦闘にかかるターン数は1~10TとSRPGというジャンルの中ではとても短い部類。気楽に挑戦できるしミスっても気楽にやり直せるしでカジュアルな作りになっています。
その分難易度は見た目に反してそこそこ高め。ストーリーが進むにつれて凶悪な特性を持つ敵や場所的不利な状態から始まったりするようになり、1つのミスが命取りとなる場面が増えてきて戦略の練り直しを何回もすることも増えてきます。
1チャプターにつき1~4回のバトルがあり、HP回復はチャプター内の全ての戦闘を終えたタイミングもしくは道中でスーパーキノコを拾った時のみ行われます。なので体力管理という面でもシビアめなバランス。
そういう理由からHP回復技を持ったユニットやバンパイアエフェクトを付与できるユニットは超がつくほど重宝します。初期メンであるラビッツピーチはヒーリングを使えて・ラビッツルイージはスライディングでバンパイアエフェクト付与ができるので、他のキャラが加入しても入れ替えずに育ててました。
体力が減っているのにまだバトルしないといけなくてムリ…と思った時用に、バトル開始時にYボタンを押す事でイージーモード(HP全回復+HP最大量1.5倍)にできるという救済処置が用意されています。イージーモードでクリアしてもデメリットはないようで普通のクリアと同じ扱いになります。
また、チャプター内の戦闘を終えたタイミングでターン数とやられていない味方の数で評価してくれる機能もあります。ターン数評価は結構キツキツなので最高評価を目指すなら芋ってはいられません。
既にクリアしてしまったチャプターで最高評価を取り直したいと思ったら、ピーチ城の周囲にあるタイムセンタクキから挑戦し直せます。より強い武器がストーリーの進行に合わせて解放されていく形式なので、初めて挑戦した時よりも再挑戦時の方が簡単にはなっているはず。
ここまではSRPGとして遊びやすさとやりごたえをひたすら挙げてきましたが、遊びやすさの面では気になった難点も1つだけありまして、それが移動時のUIが不親切な事。ここに関しては最近のファイアーエムブレムなどと比べると不便に感じてしまいました。
ユニットを移動させると直後であってもキャンセルができない上に、場所を指定→実際に移動するまでの間に確認メッセージがないのも相まって誤爆が凄く多かったです。試しのつもりが癖でAボタンを押してしまい移動してしまうことが多々ありました…。
ただ、キャンセルよりも移動前の確認メッセージ・他の味方が移動できる範囲やそこに移動したと仮定した際に攻撃可能になる範囲を一緒に表示してくれる機能の方が欲しかったかも。ついでに危険範囲(敵の攻撃が届く限界)の表示機能もあると超ありがたかったです。
移動した後に攻撃がギリギリ届かないとか仲間が追いついて来れないことに気づいてもどうしようもないし、こちらの人数が少ないのもあって1マスズレただけでも袋叩きされて命取りになる場面も割と多いので…。FE並に情報を表示できても遊びやすくはなれど難易度は下がらないはずなので、次回作での改善を期待したいポイントです。
レベルという概念はありませんが、コインで新しい武器を買ったり・バトル終了後や各地の宝箱から入手できるパワーオーブで開けられるスキルツリーで強化が可能です。
コインは共有財産扱いでスタメンの武器だけ購入していってもカツカツになりがちですが、パワーオーブの方はそれぞれ個別に所持する形式になっているのでスタメン組もベンチ組も平等に育てることができます。

キャラクター毎にできることがハッキリ決められていて、使える武器やスキルツリーの内容が少しずつ違っています。マリオは攻撃担当で覚えるスキルも攻撃力を上げたりするものばかり・ピーチはサポートも攻撃もOKなど…色々。
マリオファミリーはジャンプによって発動するスキルを覚えやすい傾向にあり、ラビッツ組はスライディングに関連するスキルを覚えやすいといった種族(?)による傾向の違いもあります。
スキルツリーの振り直しはいつでもどこでもノーコストで可能なので、気になるスキルがあればとりあえず取ってみてお試しするのもアリ。面倒くさがりな人用におまかせで振り分けてくれる機能も用意されています。
でも中身はSRPGとして遊びやすくもありながら戦略を考える難しさもしっかり感じられる良作です。ジャンルは違えど間口は広く奥は深くでマリオらしさを感じられるようになっています。
ラビッツ側の日本人ウケしにくい見た目とノリでクセのある味付けにはなっていますが、ゲームとしての面白さのお陰かそれも気にならなくなります。ラビッツも第一印象こそアレですけど動いている様子は割と愛嬌がありますし。
本作はだいぶ進めちゃったので、次回作の「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」を買うか悩み中。個人的に思い入れの強いギャラクシーがベースということもあって結構気になる…。
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SwitchONLINE加入者限定で9月16日~9月23日の間なら無料で遊ぶことができます。製品版は9月30日まで4604円(30%off)でセール中。
任天堂のマリオ×UBIソフトのラビッツの異色のコラボ作品です。日本でのパブリッシャーこそ任天堂が担当(当然カタチケにも対応)していますが、開発&日本国外パブはUBIソフトが担当しているとの事。
今年12月に発売が決まった「マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル」の販促で来たようです。気になっていたけどラビッツの見た目が苦手で避けていた作品だったのでトライアルに来てくれたのは凄くありがたい…。
とりあえずストーリーモードは20時間程でクリアして、クリア後の要素についても半分ほど触りました。2人用モードについては全く触れていないので当記事ではスルーさせていただきます。
・タイトル:
マリオ+ラビッツ キングダムバトル
・発売元:任天堂
・開発元:Ubisoft
・対応ハード:Switch
・定価:6578円(税込)
・発売日:2018年1月18日
・ジャンル:
シミュレーションアドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~2人
・権利表記:
MARIO + RABBIDS KINGDOM BATTLE © 2017-2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved.
Rabbids, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
Nintendo properties are licensed to Ubisoft Entertainment by Nintendo. SUPER MARIO characters © Nintendo.
Trademarks are property of their respective owners.
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/ac2ga/index.html
どういう人にオススメ?
・マリオとラビッツという異色の組み合わせに惹かれた人!
・シミュレーションRPGが好きな人!
良かった点
・探索パートのちょっとした謎解きが楽しい
・バトルパートは1回が短めで手軽に遊べる
・移動しながら攻撃できるスライディングやストンプが爽快
・意外とシビアな難易度バランスに仕上がっていて悩まされる
賛否両論?点
・ラビッツの見た目やノリが日本人向けではない
・移動する場所を選ぶ時に確認がなくキャンセルもできない
備考
・amiibo対応 (一覧)
・ニンテンドーカタログチケット対象
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
マリオ+ラビッツ キングダムバトル
・発売元:任天堂
・開発元:Ubisoft
・対応ハード:Switch
・定価:6578円(税込)
・発売日:2018年1月18日
・ジャンル:
シミュレーションアドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~2人
・権利表記:
MARIO + RABBIDS KINGDOM BATTLE © 2017-2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved.
Rabbids, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
Nintendo properties are licensed to Ubisoft Entertainment by Nintendo. SUPER MARIO characters © Nintendo.
Trademarks are property of their respective owners.
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/ac2ga/index.html
どういう人にオススメ?
・マリオとラビッツという異色の組み合わせに惹かれた人!
・シミュレーションRPGが好きな人!
良かった点
・探索パートのちょっとした謎解きが楽しい
・バトルパートは1回が短めで手軽に遊べる
・移動しながら攻撃できるスライディングやストンプが爽快
・意外とシビアな難易度バランスに仕上がっていて悩まされる
賛否両論?点
・ラビッツの見た目やノリが日本人向けではない
・移動する場所を選ぶ時に確認がなくキャンセルもできない
備考
・amiibo対応 (一覧)
・ニンテンドーカタログチケット対象
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
マリオ×ラビッツという不思議な組み合わせ

本作の舞台は謎の渦の影響でおかしくなったキノコ王国。マリオ達の元にラビッツ達が大量に飛ばされてきて大騒ぎする感じのストーリーです。
騒ぐだけならまだ良かったものの、一部のラビッツ達はスーパーマージという装置の効果で何かと融合し暴走していたり、マリオグッズと融合した協力的なラビッツがいたりでカオス。さらにスポーニーと名付けられた個体に至ってはスーパーマージと融合してしまっていて、その能力に目をつけたクッパjr.に利用されてしまいます。
ここまでのあらすじでマリオは知っているけどラビッツって何?と思う人が日本人の9割を占めていると思います。私も本作を遊ぶ前はその9割の1人でした。
ラビッツとはUBIソフトが出しているレイマンシリーズもといそのスピンオフ作品であるラビッツシリーズのキャラクターであり、ウサギのようでウサギではない地球征服を目論む謎生物。海外では結構な人気があるようでゲーム作品の他にアニメなどの他メディアにも侵略しているとの事。
海外人気に対して日本での知名度が高くない理由は単純で、日本人好みの可愛らしいキャラクターデザインではないからです。ギョロっと飛び出た目・大きな口に2本だけ生えた前歯・絶妙に人間めいた骨格とお世辞にもkawaiiとは言えない見た目をしています。
ラビッツと並べられると、マリオって人間の
ただ、ゲーム内で走り回っているラビッツ達を見ているうちに愛嬌あるかもと感じるようにはなってくるので、結局は慣れの影響が大きいとは思います。マップの至る所でラビッツ達が遊んでいたりもするしアピールはバッチリ?
他にも文章やら演出に海外ならではのセンスを感じる部分も多いです。ここは言葉で説明するのが難しい部分なんですけど、新しい敵キャラが現れた時のカットインと肩書きとかはそれっぽいと思いました。
本作はターン制シミュレーションバトルパートとアドベンチャーパートから成り立っていて、探索→バトル→探索→バトル…と繰り返しながら進んでいきます。4つあるワールドは各8個程のチャプターから構成。
アドベンチャーパートではナビロボットのビーボを操作してマリオ達を案内しながら移動します。ちょっとした段差も飛び越えたりできない所はマリオがいるのにジャンプできないんかーい!とツッコミたくなりますが我慢。
カラフルなブロックがたくさん置かれていたりW1は草原でW2は砂漠な所は確かにマリオワールドですが、トイレっぽいオブジェクトが建っていたりデカいパンツやらが干されていたりと明らかにいつもと違う部分もたくさん。オマケで通り道の一部を世紀末な格好の暴走ラビッツ達に占領されてしまっています。
ワールドの中にはバトルだけでなく、謎解きギミックやコレクションアイテムの入った宝箱も存在します。

道中の謎解きはスイッチをポチポチ押して地形を入れ替えるギミックが多め。スイッチにも手で押すタイプと箱を乗せるタイプと石像を乗せるタイプがあります。
個人的にはパズルが大好物なので楽しめていますが、この謎解きも複雑な上に解かないと先に進めないものもあるので、シミュレーションパート目当ての人にとっては邪魔に感じる可能性はありそう…というか他の人のレビューを見ると否定的な意見が多いように思いました。やりたくない人や苦手な人向けにパス機能もあると良かったかも。
謎解きとは別に8枚の赤コインが出てくるリングや青コインを集めるミニゲーム部屋に行く大砲などが置かれていることも。ここはマリオっぽい要素となっていて、赤コインも青コインも時間内に全て集めることで金色の宝箱が出現します。
宝箱からは新武器やパワーオーブといった攻略に役立つものの他、イラスト・フィギュア・レコード・タロットカードといったギャラリーで眺められるコレクションアイテムが手に入ります。宝箱はちょっと寄り道が必要な所に置かれていたりもするので探すのが楽しい。
ちなみにエリアボスを倒した後に同じワールドに戻ってくると、チャレンジバトルに挑めたり・隠しエピソードに挑戦することができたり・新しく覚えたアクションで今まで取れなかった宝箱を開けれるようになっているのでお忘れなく。
意外と手強いシミュレーションバトル

ようやくシミュレーションバトル部分の紹介に移ります。自陣のユニットを全員動かした後に相手のターンに交代するタイプで、目的のエリアまで移動するか or 敵を全滅 or 敵を指定数倒せば勝利となります。
敵側は何十匹と湧く事もありますが、こちらの出撃メンバーはいつでもどこでも3人だけ。マリオは主人公枠扱いでパーティから外せない他、1枠はラビッツキャラを入れないといけないなど枠の少なさに対して縛りは多め。
1ユニットは1ターン中に移動+攻撃+スキル使用をこなせて、しかも移動中にもスライディングで攻撃したり・味方と連携してジャンプして高台に飛び乗ったり・ジャンプしてストンプ攻撃したりできます。移動するだけでも相手HPを削っていけるのは爽快、だけど敵側もスライディングやストンプを狙ってくる点には注意。
メインウェポンは銃なのもあってこちらのユニットは全員が遠距離攻撃可能ですが、相手側も遠距離攻撃を持っていることがほとんどなのでお互い様。かと言って近距離攻撃しか持たない大柄な敵は攻撃すると近づいてきて反撃もしてくるので別の意味で厄介です。
攻撃時には確率でエフェクトという追加効果が発動するようにもなっていて、ハチミツで相手を移動不可にするハニー・付与した後に攻撃すると体力を吸い取れるようになるバンパイア・相手を吹き飛ばして位置を変えたり場外に飛ばして追加ダメージを与えられるバウンスなど多種多様。
エフェクト付与は確率発動なので失敗することもありますが、近づいて反撃するタイプの敵をハニーで足止めして封じたり、マリオの「ヒーローサイト」などの範囲内で動いた敵を自動的に攻撃するスキル+バウンスを組み合わせて大ダメージを与えたり等の合わせ技も使えます。
攻撃はフィールド上に置かれているブロックで遮蔽することが可能で、ブロックは正面からの攻撃を100%・ハーフブロックは50%の確率で攻撃を回避します。逆に遮蔽物が無ければ確実にヒットするというのもわかりやすいルールでGoodです。
ブロックも種類によって耐久値が決められていて、青いブロックは攻撃を一度防ぐと壊れてしまうのに対し、レンガは3回ほど耐久可・鉄は基本的に破壊不可となっています。相手が多い時はできるだけ壊されにくいブロックの後ろに隠れたい所。
1回の戦闘にかかるターン数は1~10TとSRPGというジャンルの中ではとても短い部類。気楽に挑戦できるしミスっても気楽にやり直せるしでカジュアルな作りになっています。
その分難易度は見た目に反してそこそこ高め。ストーリーが進むにつれて凶悪な特性を持つ敵や場所的不利な状態から始まったりするようになり、1つのミスが命取りとなる場面が増えてきて戦略の練り直しを何回もすることも増えてきます。
1チャプターにつき1~4回のバトルがあり、HP回復はチャプター内の全ての戦闘を終えたタイミングもしくは道中でスーパーキノコを拾った時のみ行われます。なので体力管理という面でもシビアめなバランス。
そういう理由からHP回復技を持ったユニットやバンパイアエフェクトを付与できるユニットは超がつくほど重宝します。初期メンであるラビッツピーチはヒーリングを使えて・ラビッツルイージはスライディングでバンパイアエフェクト付与ができるので、他のキャラが加入しても入れ替えずに育ててました。
体力が減っているのにまだバトルしないといけなくてムリ…と思った時用に、バトル開始時にYボタンを押す事でイージーモード(HP全回復+HP最大量1.5倍)にできるという救済処置が用意されています。イージーモードでクリアしてもデメリットはないようで普通のクリアと同じ扱いになります。
また、チャプター内の戦闘を終えたタイミングでターン数とやられていない味方の数で評価してくれる機能もあります。ターン数評価は結構キツキツなので最高評価を目指すなら芋ってはいられません。
既にクリアしてしまったチャプターで最高評価を取り直したいと思ったら、ピーチ城の周囲にあるタイムセンタクキから挑戦し直せます。より強い武器がストーリーの進行に合わせて解放されていく形式なので、初めて挑戦した時よりも再挑戦時の方が簡単にはなっているはず。
ここまではSRPGとして遊びやすさとやりごたえをひたすら挙げてきましたが、遊びやすさの面では気になった難点も1つだけありまして、それが移動時のUIが不親切な事。ここに関しては最近のファイアーエムブレムなどと比べると不便に感じてしまいました。
ユニットを移動させると直後であってもキャンセルができない上に、場所を指定→実際に移動するまでの間に確認メッセージがないのも相まって誤爆が凄く多かったです。試しのつもりが癖でAボタンを押してしまい移動してしまうことが多々ありました…。
ただ、キャンセルよりも移動前の確認メッセージ・他の味方が移動できる範囲やそこに移動したと仮定した際に攻撃可能になる範囲を一緒に表示してくれる機能の方が欲しかったかも。ついでに危険範囲(敵の攻撃が届く限界)の表示機能もあると超ありがたかったです。
移動した後に攻撃がギリギリ届かないとか仲間が追いついて来れないことに気づいてもどうしようもないし、こちらの人数が少ないのもあって1マスズレただけでも袋叩きされて命取りになる場面も割と多いので…。FE並に情報を表示できても遊びやすくはなれど難易度は下がらないはずなので、次回作での改善を期待したいポイントです。
レベルという概念はありませんが、コインで新しい武器を買ったり・バトル終了後や各地の宝箱から入手できるパワーオーブで開けられるスキルツリーで強化が可能です。
コインは共有財産扱いでスタメンの武器だけ購入していってもカツカツになりがちですが、パワーオーブの方はそれぞれ個別に所持する形式になっているのでスタメン組もベンチ組も平等に育てることができます。

キャラクター毎にできることがハッキリ決められていて、使える武器やスキルツリーの内容が少しずつ違っています。マリオは攻撃担当で覚えるスキルも攻撃力を上げたりするものばかり・ピーチはサポートも攻撃もOKなど…色々。
マリオファミリーはジャンプによって発動するスキルを覚えやすい傾向にあり、ラビッツ組はスライディングに関連するスキルを覚えやすいといった種族(?)による傾向の違いもあります。
スキルツリーの振り直しはいつでもどこでもノーコストで可能なので、気になるスキルがあればとりあえず取ってみてお試しするのもアリ。面倒くさがりな人用におまかせで振り分けてくれる機能も用意されています。
総評:見た目こそカジュアルだけどやりごたえ抜群な「マリオらしい」良作SRPG
なんでマリオとラビッツがコラボ?どっちもアクションゲーム出身なのになんでコラボするとSRPGに?と第一印象では疑問点ばかりが出てくる異色作。でも中身はSRPGとして遊びやすくもありながら戦略を考える難しさもしっかり感じられる良作です。ジャンルは違えど間口は広く奥は深くでマリオらしさを感じられるようになっています。
ラビッツ側の日本人ウケしにくい見た目とノリでクセのある味付けにはなっていますが、ゲームとしての面白さのお陰かそれも気にならなくなります。ラビッツも第一印象こそアレですけど動いている様子は割と愛嬌がありますし。
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