【Switch】『スーパーマリオ3Dコレクション』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『スーパーマリオ3Dコレクション』を購入しました。

35周年記念に発売されたソフトで「スーパーマリオ64」「スーパーマリオサンシャイン「スーパーマリオギャラクシー」の3作品が1つのソフトで遊べるという大判振る舞いなソフトです。
既に生産終了済のソフトですが、Amazonで3700円程度で新品が出ていたので今更ながら購入。妹がマリオ64をやってみたいと言っていたこと(64本体を押し入れから引っ張り出すのがめんどかった)、私がサンシャインだけ遊んだことがなかったことから購入しました。
収録作品はいずれも名作なので、遊んだことがないソフトが1つでもあるなら今からでも買って損は無いと思います。オマケでサウンドトラックも内蔵されています。
もしギャラクシー2が収録されていたら箱庭マリオ全作がSwitchで遊べてパーフェクトでしたが、そこまで要求するのは贅沢すぎかも

ニンテンドー64で発売された3Dマリオの原点とも言える作品。3Dアクションというゲームジャンル全体に多大な影響を与えた作品でもあり、全ゲームの中でも知名度はダントツ。
DSではリメイク版の「スーパーマリオ64DS」が発売されていたり、「スーパーマリオオデッセイ」ではクリア後に行けるキノコ王国が64のピーチ城を元にしていたり、RTAが未だに白熱しているなど、プレイしたことがなくても作品そのものは知っている人が非常に多い作品だと思います。
コレクション版とオリジナル版の違いは文字などのUIが綺麗になったこと・ボタン配置がSwitch専用に調節されたことぐらいです。
操作はAかBでジャンプ・XかYで攻撃・Lスティックで移動・Rスティックでカメラ操作・ZLかZRでしゃがみ。後の作品にもある壁キック、幅跳び、ヒップドロップ、側転ジャンプなどのテクニック技も既に実装されています。
パワーアップである滑空して空を飛べるはねマリオ・落下以外無敵のメタルマリオ・一部の壁を通り抜けられるとうめいマリオは城内やステージ中に隠されているひみつコースを見つけてスイッチを押せば、対応した色の!ブロックが実体化して各コースで使えるようになります。パワーアップが無いと取れないスターが結構な数あるので解禁優先度は高め。
発売は1996年とかなり古いゲームですが、操作性も当時発売の他ゲームと比べるとかなり良く、アクション好きなら今遊んでも楽しめると思います。
グラフィックこそ64ならではのカクカクポリゴンですが、ステージの構成・マップの広さや難易度などがちょうどいい塩梅になっていて、3Dマリオの一番最初の作品ながらほぼ完成形とも言える作品です。
とはいえ操作面で難点が無いわけではなく、カメラは自由に動かせないので見たい方向に合わせるのが難しい・マリオが妙に滑りやすく落下死が多発する・スター入手までのヒントが少ないなど、レトロらしいというか発展途上らしいというかな難点がいくつか見受けられます。
特にカメラワークはマリオの背中・マリオの右側・マリオの左側・半一人称視点しか設定できないので、コレクションに収録されている他の2作品と比べてもいいものとは言えません。
後は難点というかぶっ壊れ仕様というか、泳げる水があるコースでは水に浮かぶだけで体力が回復する仕様になっているので、水があるコースは体力がなくなって死ぬことは稀です。
水中にいると体力が減る方式で水中移動の制限を設けた結果、水面に顔を出すと体力が回復してしまう仕様になったみたいです。サンシャインからは体力とは別に酸素ゲージが用意されたので64限定の仕様。
ちなみに、今作に収録されているのは「修正版」(後期版)なので、RTAでよく見るケツワープといった有名バグ技は使えないようです。ちょっと残念?
本作の目的はスターを集めてクッパを倒すこと。ピーチ城から行けるコースや城内に隠されたスターを集めることで新しいコースに行けるようになります。
スターの数は全部で120枚ですが、エンディングだけ目指すならその内の70枚取ればクリアできます。コース突入時にはシナリオを選ばされますが、シナリオ関係なく取れるスターも多数あるので苦手なものがあっても無視して次のスターを探す手もアリ。
クリアだけなら難易度は高くないと思います。ただし120枚コンプリートを目指すとなると「チクタクロック」や「レインボークルーズ」などの高難易度コース・「かいぞくのいりえ」の100枚コインスターなどの鬼畜シナリオが壁。
昔のゲームらしくヒントが少ないので攻略本や検索無しで120枚集めきるのは至難。スターの場所についてもシナリオの名前ぐらいしかヒントがなく、はねマリオなどのパワーアップを解禁できる場所もノーヒントなので、私も当時は自力で集めきれず攻略本を買いました…。
100枚コインを集めるとスターが手に入るとか、バッタンキングのとりでの「たいほうで ぶっこわせ!」とか、チクタクロックで長い針が0の近くに来た時に入るとギミックが動かなくなるとかもヒントは無く中々わかりませんでした。後はメタルマリオ解禁用の緑スイッチが他のスイッチとは違って城内では無くあるコースの内にあるとかで見つけられなかった思い出もあります。
はねマリオのコースはピーチ城入口の太陽の絵が床に書かれているコースで半一人称視点にして天井を見上げる、とうめいマリオのコースは城の地下でお堀の水を抜いて入口手前の橋の下にある穴に入る、メタルマリオのコースは「やみにとけるどうくつ」の中といった感じで見つけにくいです。結構な数のスターに必要だからこそもう少しヒントが欲しかったとは思います。
64版は攻略本を見つつ120枚まで集めることができたのもいい思い出。試行錯誤するのも結構楽しかったので記憶を消してやりたいゲームの1つかも。

ゲームキューブで発売された3Dマリオ2作目。64と比べるとグラフィックが大幅に向上しており特に水の表現はピカイチ。
今まで移植されていなかった作品でしたが、3Dコレクション発売により初めてGC(とWii)以外で遊ぶことができるようになりました。私も今作が初サンシャイン。
操作はAかBでジャンプ・XかYで物を掴むか飛びつき・Lスティックで移動・Rスティックでカメラ操作・ZRで歩きながら水発射・Rで止まって水発射+Lスティックで水の方向を調整。
本作ではしゃがみ・バック宙・幅跳び・攻撃などの64であった操作の一部がオミットされています。その代わりにポンプを使って水を発射するアクションが増えました。
水でラクガキやインクを消したり、ホバーノズルを使って浮いたり、ロケットノズルを使って高くまで飛んだり、ターボノズルを使って素早く移動したり。ヨッシーも少し面倒な手順を踏めば乗ることができます。
ポンプを使ったアクションは少しクセが強く慣れないうちは壁のラクガキを消すだけでも一苦労しますが、慣れてくるとホバーでジャンプの距離を稼げたり便利になってきます。
カメラワークも64と比べるとなめらかに移動できるようになっていて改善。建物があると隠れて見えなくなることも結構な頻度でありますが、隠れていてもシルエットで表示してくれるので迷子になる事はないです。
ポンプアクションとの兼ね合いで水があるコースがとても多いのですが、酸素ゲージが体力ゲージとは別に出てくるようになったので水面での無限回復はできなくなりました。まあそうなるよね。
サンシャインではスターではなくシャインを集めます。舞台もドルピックタウンとその周辺のリゾート地。
エンディングまで行く条件は最後のステージを除く7コースで7個目のシナリオシャインをゲットするというものになっています。シナリオは順番にクリアする必要があるので苦手なものがあっても飛ばせないなど、エンディングまで行くのもかなりシビア。
そのコースの内容も純粋に他の2作と比べて難易度が高いです。最初のコースである「ビアンコヒルズ」の時点でポンプを取り上げられて機動力の低い状態でアスレを進めさせられるひみつコースが登場したりとかなり過激な歓迎を喰らいます。
ひみつコースは全体的に高難易度で下手すると何十回も死ぬ羽目に…。「リコハーバー」(2コース目)4枚目のシャインで行くことになるひみつコースがギャラクシー2のクリア後のコースとして出てくるといえば如何にサンシャインが難しいか伝わると思います。
一応、ひみつコースは入ってしまえば死んでもコースの外には追い出されずやり直せること・内部には1UPキノコがいくつか置かれているのでゲームオーバーになりにくいことを考えると実はまだマシな方という…。
ひみつコースが関わらないシャインも難しいものが多々あり、「リコハーバー」の赤コインはイカに乗った状態で障害物にぶつかると即死でシャインが出ても乗ったまま取らないといけなかったり、「マンマビーチ」のおおすなどりの赤コインとか、パチンコの赤コインとか、急流下りの赤コインとか、「コロナマウンテン」の泥舟マグマ渡しとか、トラウマコースがめちゃくちゃ豊富。クリアまでも大変ですが120枚コンプリートまでの道のりは非常〜に険しい。
それ以外にも、高いところに行くといつも発生する竜巻くんとか、フルーツを持ってこないと乗れないくせに水に少しでも触れると消えてしまうヨッシーとか、見つからない青コインとか、地味なストレス要素も多めなので全体的に玄人向け。
シャインの場所自体はコース突入時のムービーがヒントになったのでわかりやすいのですが、実際に行って取れるかどうかは別という…。
64がスーパーマリオブラザーズならサンシャインはスーパーマリオブラザーズ2、と言っても過言じゃないぐらい死にまくります。難易度的にも3作品の中で一番最後か二番目に遊ぶのがオススメ。

Wiiで発売された3Dマリオ3作目で宇宙が舞台となりスケールがインフレーション。グラフィックも光沢がツヤツヤで綺麗。
Wiiのゲームなので元々はリモコン操作による独特な操作性でした。リモコンを振ってスピン・ポインターでスターピース発射・タマコロなどを操作するステージでは傾けて移動など。
操作はAかBでジャンプ・XかYでスピン・Lスティックで移動・ZLでしゃがみ・画面タッチでポインター操作+ZRでスターピース発射、TVモードの時はテレビ画面に向けてジョイコンを向けることでもポインター操作ができます。
サンシャインで一時的に消えたバック宙や幅跳びも復活。スピンもパンチが変化したものと思えば64寄りに原点復帰した作品と言えるかも?
携帯モードの時は結構な頻度でタッチ操作を要求されたり、本体の傾きで操作しないと行けない場面があるのはオリジナルに無かった難点。一旦ボタンから手を離して操作しないといけないので少し煩わしく思います。
タマコロやエイ乗りなどリモコンの傾きで操作したタイプのミニゲームはジャイロセンサーでの操作になっているのですが、これも画面が移動するので見づらくなるという意味で操作性は良くありません。体感性を無視してでもLスティックで移動させて欲しかった…。
TVモードだとオリジナルに近い操作になっているので、ギャラクシーに限って言えばTVモードで遊んだ方が楽しめると思います。
アクション自体はスピンとポインター(タッチ)操作がメインですが、ホバリングみたいな飛行ができるハチマリオ・ギャラクシー限定の氷像みたいなアイスマリオ・箱庭マリオではお初のファイアマリオ・テレサになるオバケマリオ、バネの力で高く飛べるバネマリオ・自由に空を飛べるフライングマリオとパワーアップの数は他の2作と比べても豊富です。
また、ギャラクシーでは球体や浮かんでいる物体の上を縦横無尽に移動するようなアクションゲーム全体で見ても珍しい形状のマップがあるのも特徴。
球体上をグルグル移動するのが難しいという人がいたり・酔ってしまう人までいるらしいですが、俯瞰視点になるのも併せて個人的には好きです。マップ構造がプログラム的にはどうなっているのか気になるところ。
全てのコースがそういう形状という訳ではなく、中にはサンシャインまでの箱庭らしいコースも多くあります。
ギャラクシーでも集めるのはスター。64のと比べると金色にピカピカしていて綺麗になりました。
拠点はほうき星の天文台。今では顔なじみキャラになったロゼッタの初登場作品もギャラクシー。
全スター数は120+1枚(最後の1枚はルイージで2周目コンプリートが必須)。エンディングまでに必要なスターの数は60枚ですが、120枚集めてクッパを倒すと演出が変わります。
シナリオはサンシャイン同様順番にクリアしていかないといけませんが、そもそものコース数が多いこと・各コース(ギャラクシー)に用意されているシナリオの数は3個(隠し除く)と少ないことからも苦手なものを無視して他のコースに行けば割と簡単に集まります。
難易度は今作に収録されている3作品の中でも最も簡単です。マップは1本道なので迷いませんし、要求されるアクションも全体的に優しめ、やられても道中からのリスタートで戻し作業も少なめ。
強いて難しいと言えるのは「いたずらコメット」という彗星が来た時限定のシナリオ。時間制限があったり・影と競争させられたり・サドンデスを強いられたり・ギミックの動作が早くなったりと、一種の縛りプレイをさせられます。
エンディング後限定のパープルコインという特殊なコインを集めさせられるシナリオは難しめ。時間制限のあるシナリオも少なくなく、トイボックスの「パープルコイン・オン・ルイージ」とかは足場も不安定で特に難しい印象。
コンプリートのしやすさやグラフィックなどを考慮しても一番遊びやすい作品です。個人的には3Dマリオの中でも一番好きな作品でオデッセイよりも好き。
BGMもオーケストラの演奏を収録しているだけあり高品質。本作にはサントラ機能があるのでギャラクシーの曲が聴けるだけでもお釣りが来るレベル。

遊ぶ順番はハードの進化を体感できる時系列順の64→サンシャイン→ギャラクシー、もしくは難易度が低い順にギャラクシー→64→サンシャインがオススメ。
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35周年記念に発売されたソフトで「スーパーマリオ64」「スーパーマリオサンシャイン「スーパーマリオギャラクシー」の3作品が1つのソフトで遊べるという大判振る舞いなソフトです。
既に生産終了済のソフトですが、Amazonで3700円程度で新品が出ていたので今更ながら購入。妹がマリオ64をやってみたいと言っていたこと(64本体を押し入れから引っ張り出すのがめんどかった)、私がサンシャインだけ遊んだことがなかったことから購入しました。
収録作品はいずれも名作なので、遊んだことがないソフトが1つでもあるなら今からでも買って損は無いと思います。オマケでサウンドトラックも内蔵されています。
もしギャラクシー2が収録されていたら箱庭マリオ全作がSwitchで遊べてパーフェクトでしたが、そこまで要求するのは贅沢すぎかも

・タイトル:スーパーマリオ 3Dコレクション
・発売元:任天堂
・開発元:任天堂
・対応ハード:Switch
・定価:7128円(税込)
・発売日:2020年9月18日
・ジャンル:アクション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~2人
・権利表記:
©1996-2020 Nintendo
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/avp3a/index.html
どういう人にオススメ?
・3Dマリオが好きな人!
・収録されている作品のうち1つでも遊んだことがない作品がある人!
良かった点
・3つの3Dマリオが1つのソフトで遊べる
・面白さはオリジナルそのまんまでUIなどはSwitch用に最適化
・サウンドトラックが内蔵されており、サンシャインに至っては初の音源化
賛否両論?点
・オリジナルの問題点もほぼそのまま
・ギャラクシーは携帯機モードでは画面タッチを要求される場面が多い
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:任天堂
・開発元:任天堂
・対応ハード:Switch
・定価:7128円(税込)
・発売日:2020年9月18日
・ジャンル:アクション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~2人
・権利表記:
©1996-2020 Nintendo
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/avp3a/index.html
どういう人にオススメ?
・3Dマリオが好きな人!
・収録されている作品のうち1つでも遊んだことがない作品がある人!
良かった点
・3つの3Dマリオが1つのソフトで遊べる
・面白さはオリジナルそのまんまでUIなどはSwitch用に最適化
・サウンドトラックが内蔵されており、サンシャインに至っては初の音源化
賛否両論?点
・オリジナルの問題点もほぼそのまま
・ギャラクシーは携帯機モードでは画面タッチを要求される場面が多い
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
収録作品その1:スーパーマリオ64

ニンテンドー64で発売された3Dマリオの原点とも言える作品。3Dアクションというゲームジャンル全体に多大な影響を与えた作品でもあり、全ゲームの中でも知名度はダントツ。
DSではリメイク版の「スーパーマリオ64DS」が発売されていたり、「スーパーマリオオデッセイ」ではクリア後に行けるキノコ王国が64のピーチ城を元にしていたり、RTAが未だに白熱しているなど、プレイしたことがなくても作品そのものは知っている人が非常に多い作品だと思います。
コレクション版とオリジナル版の違いは文字などのUIが綺麗になったこと・ボタン配置がSwitch専用に調節されたことぐらいです。
操作はAかBでジャンプ・XかYで攻撃・Lスティックで移動・Rスティックでカメラ操作・ZLかZRでしゃがみ。後の作品にもある壁キック、幅跳び、ヒップドロップ、側転ジャンプなどのテクニック技も既に実装されています。
パワーアップである滑空して空を飛べるはねマリオ・落下以外無敵のメタルマリオ・一部の壁を通り抜けられるとうめいマリオは城内やステージ中に隠されているひみつコースを見つけてスイッチを押せば、対応した色の!ブロックが実体化して各コースで使えるようになります。パワーアップが無いと取れないスターが結構な数あるので解禁優先度は高め。
発売は1996年とかなり古いゲームですが、操作性も当時発売の他ゲームと比べるとかなり良く、アクション好きなら今遊んでも楽しめると思います。
グラフィックこそ64ならではのカクカクポリゴンですが、ステージの構成・マップの広さや難易度などがちょうどいい塩梅になっていて、3Dマリオの一番最初の作品ながらほぼ完成形とも言える作品です。
とはいえ操作面で難点が無いわけではなく、カメラは自由に動かせないので見たい方向に合わせるのが難しい・マリオが妙に滑りやすく落下死が多発する・スター入手までのヒントが少ないなど、レトロらしいというか発展途上らしいというかな難点がいくつか見受けられます。
特にカメラワークはマリオの背中・マリオの右側・マリオの左側・半一人称視点しか設定できないので、コレクションに収録されている他の2作品と比べてもいいものとは言えません。
後は難点というかぶっ壊れ仕様というか、泳げる水があるコースでは水に浮かぶだけで体力が回復する仕様になっているので、水があるコースは体力がなくなって死ぬことは稀です。
水中にいると体力が減る方式で水中移動の制限を設けた結果、水面に顔を出すと体力が回復してしまう仕様になったみたいです。サンシャインからは体力とは別に酸素ゲージが用意されたので64限定の仕様。
ちなみに、今作に収録されているのは「修正版」(後期版)なので、RTAでよく見るケツワープといった有名バグ技は使えないようです。ちょっと残念?
本作の目的はスターを集めてクッパを倒すこと。ピーチ城から行けるコースや城内に隠されたスターを集めることで新しいコースに行けるようになります。
スターの数は全部で120枚ですが、エンディングだけ目指すならその内の70枚取ればクリアできます。コース突入時にはシナリオを選ばされますが、シナリオ関係なく取れるスターも多数あるので苦手なものがあっても無視して次のスターを探す手もアリ。
クリアだけなら難易度は高くないと思います。ただし120枚コンプリートを目指すとなると「チクタクロック」や「レインボークルーズ」などの高難易度コース・「かいぞくのいりえ」の100枚コインスターなどの鬼畜シナリオが壁。
昔のゲームらしくヒントが少ないので攻略本や検索無しで120枚集めきるのは至難。スターの場所についてもシナリオの名前ぐらいしかヒントがなく、はねマリオなどのパワーアップを解禁できる場所もノーヒントなので、私も当時は自力で集めきれず攻略本を買いました…。
100枚コインを集めるとスターが手に入るとか、バッタンキングのとりでの「たいほうで ぶっこわせ!」とか、チクタクロックで長い針が0の近くに来た時に入るとギミックが動かなくなるとかもヒントは無く中々わかりませんでした。後はメタルマリオ解禁用の緑スイッチが他のスイッチとは違って城内では無くあるコースの内にあるとかで見つけられなかった思い出もあります。
はねマリオのコースはピーチ城入口の太陽の絵が床に書かれているコースで半一人称視点にして天井を見上げる、とうめいマリオのコースは城の地下でお堀の水を抜いて入口手前の橋の下にある穴に入る、メタルマリオのコースは「やみにとけるどうくつ」の中といった感じで見つけにくいです。結構な数のスターに必要だからこそもう少しヒントが欲しかったとは思います。
64版は攻略本を見つつ120枚まで集めることができたのもいい思い出。試行錯誤するのも結構楽しかったので記憶を消してやりたいゲームの1つかも。
収録作品その2:スーパーマリオサンシャイン

ゲームキューブで発売された3Dマリオ2作目。64と比べるとグラフィックが大幅に向上しており特に水の表現はピカイチ。
今まで移植されていなかった作品でしたが、3Dコレクション発売により初めてGC(とWii)以外で遊ぶことができるようになりました。私も今作が初サンシャイン。
操作はAかBでジャンプ・XかYで物を掴むか飛びつき・Lスティックで移動・Rスティックでカメラ操作・ZRで歩きながら水発射・Rで止まって水発射+Lスティックで水の方向を調整。
本作ではしゃがみ・バック宙・幅跳び・攻撃などの64であった操作の一部がオミットされています。その代わりにポンプを使って水を発射するアクションが増えました。
水でラクガキやインクを消したり、ホバーノズルを使って浮いたり、ロケットノズルを使って高くまで飛んだり、ターボノズルを使って素早く移動したり。ヨッシーも少し面倒な手順を踏めば乗ることができます。
ポンプを使ったアクションは少しクセが強く慣れないうちは壁のラクガキを消すだけでも一苦労しますが、慣れてくるとホバーでジャンプの距離を稼げたり便利になってきます。
カメラワークも64と比べるとなめらかに移動できるようになっていて改善。建物があると隠れて見えなくなることも結構な頻度でありますが、隠れていてもシルエットで表示してくれるので迷子になる事はないです。
ポンプアクションとの兼ね合いで水があるコースがとても多いのですが、酸素ゲージが体力ゲージとは別に出てくるようになったので水面での無限回復はできなくなりました。まあそうなるよね。
サンシャインではスターではなくシャインを集めます。舞台もドルピックタウンとその周辺のリゾート地。
エンディングまで行く条件は最後のステージを除く7コースで7個目のシナリオシャインをゲットするというものになっています。シナリオは順番にクリアする必要があるので苦手なものがあっても飛ばせないなど、エンディングまで行くのもかなりシビア。
そのコースの内容も純粋に他の2作と比べて難易度が高いです。最初のコースである「ビアンコヒルズ」の時点でポンプを取り上げられて機動力の低い状態でアスレを進めさせられるひみつコースが登場したりとかなり過激な歓迎を喰らいます。
ひみつコースは全体的に高難易度で下手すると何十回も死ぬ羽目に…。「リコハーバー」(2コース目)4枚目のシャインで行くことになるひみつコースがギャラクシー2のクリア後のコースとして出てくるといえば如何にサンシャインが難しいか伝わると思います。
一応、ひみつコースは入ってしまえば死んでもコースの外には追い出されずやり直せること・内部には1UPキノコがいくつか置かれているのでゲームオーバーになりにくいことを考えると実はまだマシな方という…。
ひみつコースが関わらないシャインも難しいものが多々あり、「リコハーバー」の赤コインはイカに乗った状態で障害物にぶつかると即死でシャインが出ても乗ったまま取らないといけなかったり、「マンマビーチ」のおおすなどりの赤コインとか、パチンコの赤コインとか、急流下りの赤コインとか、「コロナマウンテン」の泥舟マグマ渡しとか、トラウマコースがめちゃくちゃ豊富。クリアまでも大変ですが120枚コンプリートまでの道のりは非常〜に険しい。
それ以外にも、高いところに行くといつも発生する竜巻くんとか、フルーツを持ってこないと乗れないくせに水に少しでも触れると消えてしまうヨッシーとか、見つからない青コインとか、地味なストレス要素も多めなので全体的に玄人向け。
シャインの場所自体はコース突入時のムービーがヒントになったのでわかりやすいのですが、実際に行って取れるかどうかは別という…。
64がスーパーマリオブラザーズならサンシャインはスーパーマリオブラザーズ2、と言っても過言じゃないぐらい死にまくります。難易度的にも3作品の中で一番最後か二番目に遊ぶのがオススメ。
収録作品その3:スーパーマリオギャラクシー

Wiiで発売された3Dマリオ3作目で宇宙が舞台となりスケールがインフレーション。グラフィックも光沢がツヤツヤで綺麗。
Wiiのゲームなので元々はリモコン操作による独特な操作性でした。リモコンを振ってスピン・ポインターでスターピース発射・タマコロなどを操作するステージでは傾けて移動など。
操作はAかBでジャンプ・XかYでスピン・Lスティックで移動・ZLでしゃがみ・画面タッチでポインター操作+ZRでスターピース発射、TVモードの時はテレビ画面に向けてジョイコンを向けることでもポインター操作ができます。
サンシャインで一時的に消えたバック宙や幅跳びも復活。スピンもパンチが変化したものと思えば64寄りに原点復帰した作品と言えるかも?
携帯モードの時は結構な頻度でタッチ操作を要求されたり、本体の傾きで操作しないと行けない場面があるのはオリジナルに無かった難点。一旦ボタンから手を離して操作しないといけないので少し煩わしく思います。
タマコロやエイ乗りなどリモコンの傾きで操作したタイプのミニゲームはジャイロセンサーでの操作になっているのですが、これも画面が移動するので見づらくなるという意味で操作性は良くありません。体感性を無視してでもLスティックで移動させて欲しかった…。
TVモードだとオリジナルに近い操作になっているので、ギャラクシーに限って言えばTVモードで遊んだ方が楽しめると思います。
アクション自体はスピンとポインター(タッチ)操作がメインですが、ホバリングみたいな飛行ができるハチマリオ・ギャラクシー限定の氷像みたいなアイスマリオ・箱庭マリオではお初のファイアマリオ・テレサになるオバケマリオ、バネの力で高く飛べるバネマリオ・自由に空を飛べるフライングマリオとパワーアップの数は他の2作と比べても豊富です。
また、ギャラクシーでは球体や浮かんでいる物体の上を縦横無尽に移動するようなアクションゲーム全体で見ても珍しい形状のマップがあるのも特徴。
球体上をグルグル移動するのが難しいという人がいたり・酔ってしまう人までいるらしいですが、俯瞰視点になるのも併せて個人的には好きです。マップ構造がプログラム的にはどうなっているのか気になるところ。
全てのコースがそういう形状という訳ではなく、中にはサンシャインまでの箱庭らしいコースも多くあります。
ギャラクシーでも集めるのはスター。64のと比べると金色にピカピカしていて綺麗になりました。
拠点はほうき星の天文台。今では顔なじみキャラになったロゼッタの初登場作品もギャラクシー。
全スター数は120+1枚(最後の1枚はルイージで2周目コンプリートが必須)。エンディングまでに必要なスターの数は60枚ですが、120枚集めてクッパを倒すと演出が変わります。
シナリオはサンシャイン同様順番にクリアしていかないといけませんが、そもそものコース数が多いこと・各コース(ギャラクシー)に用意されているシナリオの数は3個(隠し除く)と少ないことからも苦手なものを無視して他のコースに行けば割と簡単に集まります。
難易度は今作に収録されている3作品の中でも最も簡単です。マップは1本道なので迷いませんし、要求されるアクションも全体的に優しめ、やられても道中からのリスタートで戻し作業も少なめ。
強いて難しいと言えるのは「いたずらコメット」という彗星が来た時限定のシナリオ。時間制限があったり・影と競争させられたり・サドンデスを強いられたり・ギミックの動作が早くなったりと、一種の縛りプレイをさせられます。
エンディング後限定のパープルコインという特殊なコインを集めさせられるシナリオは難しめ。時間制限のあるシナリオも少なくなく、トイボックスの「パープルコイン・オン・ルイージ」とかは足場も不安定で特に難しい印象。
コンプリートのしやすさやグラフィックなどを考慮しても一番遊びやすい作品です。個人的には3Dマリオの中でも一番好きな作品でオデッセイよりも好き。
BGMもオーケストラの演奏を収録しているだけあり高品質。本作にはサントラ機能があるのでギャラクシーの曲が聴けるだけでもお釣りが来るレベル。

総評:コレクション的にも内容的にも見つけたら買う価値アリ
移植作品とはいえ3in1でどのゲームも面白い作品なので、アクションゲームが好きな人なら売っているお店を見つけ次第買っていいと思います。サントラ機能も付いているし。遊ぶ順番はハードの進化を体感できる時系列順の64→サンシャイン→ギャラクシー、もしくは難易度が低い順にギャラクシー→64→サンシャインがオススメ。
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