【Switch/Steam】『モンスターハンターストーリーズ2』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『モンスターハンターストーリーズ2 破滅の翼』を購入しました。

本編では敵としてしか出てこないモンスターを仲間にして連れ歩けるので、モンハンシリーズのモンスターや世界観が好きな方にオススメのシリーズです。
前作は3DSでの発売でCEROもAで低年齢層を意識していた作品でしたが、今作はCEROがBになり少し大人びた雰囲気に。
基本的なシステムは前作とほぼ同じですが、部位破壊ができるようになったり、仲間のライダー&オトモンを1組連れ歩けるようになったりと正当にパワーアップ。
クリアまでは下位モンスターのみの出現なのであくまでもチュートリアルとも言えて、本格的な育成は上位解禁後となるクリア後に行うことになります。
クリアまでにかかる時間は寄り道なしなら20〜30時間程でRPGとしては平均的な時間。

オトモンは最大5匹(ストーリー後半からは6匹)までパーティとして連れていけますが、今作の戦闘は主人公&オトモン1匹+共闘ライダーとして連れているライダー&オトモンもう1組もしくはハンター1人での戦闘になっています。
共闘ライダー達は完全自動で動きますが、主人公達とは別に3乙まで乙ることができて回復や攻撃などもかなり的確に行ってくれるため、純粋に主人公側の戦力が2倍になります。
その分、終盤あたりになると自分はやられていないのに共闘ライダーが3乙して負ける…ということも稀にあるので、全体回復ができる生命の粉塵の重要度が非常に高いです。
戦闘時は通常攻撃かスキルからパワー攻撃・スピード攻撃・テクニック攻撃を選んで攻撃しますが、攻撃がぶつかり合ったときは3すくみになり有利な方がダメージを多く与える(赤>緑>青>赤…)いわゆるジャンケンシステム。
一応、実際に戦う前でも火力強そうな奴はパワー型、スピードが早そうな奴はスピード型、状態異常などギミック重視の奴はテクニック型など、モンハンの知識があれば予想できなくもないです。
今作では前作以上に相手モンスターやオトモンの出す攻撃属性が一辺倒化、怒りなどで相手の行動パターンが変わる形式になったので戦いやすくなっています。
前作ではモンスター別に傾向は決まっているものの普通に別属性の攻撃をしてくることがあったので、傾向以外の属性を相手が連続で出してきて運負けする…ということもあって特にラスボスや終盤のモンスターなんかはそれが顕著だったのですが、今作ではランダム要素での負けが減ってストレスフリーになったと感じます。
オトモン側も傾向に設定された技を出してくれやすくなったので、ライダー側とオトモン側の属性を合わせた時に発動するダブルアクションも狙いやすくなりました。
ダブルアクションは決まれば一方的に大ダメージを与えられるので、下手にライドオンするよりもダブルアクションを狙ってオトモンを入れ替えた方がダメージを与えられます。ライドオンはどっちかと言うと防御用やオトモンの行動を制御したい時に使っています。
運要素が著しく減ったため大型のモンスターでも一度パターンを掴んでしまえば安定して勝ててしまいますが、その分三竦みでの相打ちや負けた時のダメージが痛くなったように感じるので、より相手の傾向を見ることが重要なゲーム性となっています。
特にストーリー終盤やクリア後に戦えるようになる古龍種や2つ名モンスターは行動パターンが複雑で攻撃力もバカ高い強敵。可能な限りダブルアクションで一方的に殴りつつ、特殊攻撃が来るタイミングで防御アップや絶対回避などバフをかけて準備する前提になっていてしっかり強いです。
相手モンスターの行動が変化する際には視覚的にもわかりやすい演出があるのですが、怒り状態時のモンスターの顔が赤くなる所はボスクラスでたまにいる凶暴化したモンスターがデフォルトで赤みががっているので怒りが解除されたかがわかりにくいのが難点です…。でもバトル面での難点は強いてそれぐらい。
フィールドにいる大型モンスターはどれもボスと言える程の体力と攻撃力を持っているので1匹狩るだけでも結構な時間と乙るリスクを抱えますが、コレもある意味本編の再現というか世界観の保持というか自然の厳しさを体現している要素だと思います。
ライドオンやキズナ技など前作にあった要素はほぼ全て引き継いでおり、新しく部位破壊や肉質といった要素も実装。
今作の主人公が持てる武器は斬撃武器(大剣、片手剣)・打撃武器(ハンマー、狩猟笛)・突き武器(ガンランス、弓)の大きく3種類に分類できますが、相手のモンスターの種類や部位によってどれが通りやすいかが決まっています。
部位破壊できれば、相手がダウンしたり・特定の攻撃を封じられたり・特定部位の素材を落としたりとメリット多数なので積極的に狙いたい。
主人公が同時に持ち歩ける武器は3つ。任意のタイミングで持ち変えることができるので、本編以上に肉質を意識した戦い方がしやすくなっています。
さらに、なんと戦闘スキップ機能も搭載。主人公パーティと相手モンスターのレベルの差が大きく開いている時限定ですがZR+ZLで戦闘をスキップできて素材や経験値も普通に戦った時と同じように手に入る大盤振る舞い。
経験値稼ぎはギリギリ一掃できるレベルの大型モンスター相手に狩りまくるのが効率いい感じ。素材を売ってお金も稼げるし凄く便利。
全体的にプレイヤー側が有利になる仕様が多数増えていて、運要素がかなり強かった前作に比べると安定して勝てる場面が増えて取っ付きやすい内容になっていました。
難易度についても多少のレベリングは必要ですが、基本的にはちゃんと相手モンスターの行動パターンや肉質を見て、オトモン・武器・防具を整えて状態異常対策をするというRPGのキホンを抑えていればやって行ける程度です。
覚えることが多いので、モンスターの行動パターンや肉質についてはメモを取っておくといいかもしれません。

前作同様、オトモンはフィールドにあるモンスターの巣からタマゴをかっぱらって孵化させることで入手できます。
特にレアな巣から持ってきたものの方が強いオトモンが生まれやすい傾向。レアな巣が出るかどうかはマップに入った時に決まり、巣の見た目もあからさまに目立つ金色をしているので一目瞭然、タマゴを漁った時に虹色に光ったら特に強いオトモンの誕生が期待できます。
巣では大型モンスターがいる時があり、起きている時は基本的にシバくことになりますが、寝ている時や不在の時はタマゴを漁るチャンス。
オトモン毎に攻撃の傾向やフィールドでできる事(ジャンプしたり、泳いだり…etc)も違うので、探索のためにも・図鑑を埋めるためにも最初は巣を見つけ次第潜るプレイングがオススメ。
モンスターの種類は前作からかなり増えており、クロスやワールドで追加されたモンスターが多数登場。
調べた限りだと、クルルヤック、プケプケ、パオウルムー、トビカガチ、アンジャナフ、バゼルギウス、レイギエナ、テツカブラ、ドボルベルク、ガノトトス、ネルスキュラ、アルセルタス、ゲネル・セルタス、ガムート、タマミツネ、ライゼクス、イヴェルカーナ、ネルギガンテがストーリーズにおける新モンスター。前作に出てきたモンスターでリストラされた種類というのもリオレイア希少種とリオレウス希少種以外はいなさそう(この2種も後日アップデートで追加されるようです)。
ただし、一部のモンスターはオトモンにできない(テツカブラ・ドボルベルク・ガノトトス・セルタス夫妻や今後開催予定のイベントで登場するマム・タロトなど)ので、ゲーム中に出てくる全てのモンスターが必ずしも全員オトモンになるわけでは無いのは注意。
今作でもストーリー中にリオレウス(レウス)が仲間になり強制的にパーティインしますが、やはり看板モンスターであるだけあって強いので普通にスタメンを張れます。遺伝子が微妙なのがちょっと残念ですが…。
クリア後は上位モンスターが追加され、単純にレア度が高くステータス的にも強い古龍種や二つ名モンスターが数多く登場したり、より便利な継承遺伝子を持っているオトモンが手に入るようになったりするので、育成はクリア後になってからが本番。
対人要素やマルチプレイはストーリークリア前からでもできますが、対戦をガチりたい方もまずはエンディングを目指すのがオススメ。
今作にも継承による強化や技の付与などのカスタマイズ要素が存在しているので、自分好みの子も作れる楽しさも存在。基礎ステータス自体は下位の巣から拾ったオトモンも上位の巣から拾ったオトモンも差は出ず、単に初期状態の遺伝子が違うだけなのでストーリー中に手に入れた個体もちゃんと強くできます。
継承は仲間のオトモンを素材にする代わりにそのモンスターが持つスキルや技を別のオトモンに付与できるカスタマイズ要素。しかも、今作では継承先モンスターの空いているスロットから自由に選んで遺伝子を配置できるようになったので、より強くカスタマイズしやすくなりました。
一方で属性違いのオトモンは作りにくくなっています。しかも得意属性以外の属性に変更してもフィールド以外では色が変わらず(バグ?)、レベルが上がると元の属性の方が強くなってしまい色も元に戻ってしまいます。
強く育成したいなら無理に属性を変えず元々得意な属性を伸ばしていく形で遺伝子を追加していくのが良さげです。前作では水属性のリオレウスなど色んな属性のオトモンを実用レベルで作れたのでちょっと残念。
マップの広さも前作以上ですがいつでも呼べるネコタクのおかげで探索もしやすいです。レア巣の厳選も近くのネコタクスタンドにワープすればできるようになったので楽になりました。
キャラクターボイスも前作で用いられていたモンハン語と呼ばれる架空の言語ではなく日本語で話します。個人的には日本語ボイスの方が好き。
一方で少ないものの前作から改悪されてしまった要素もあって、特にメインオトモンの変更の面倒さと主人公の姿変更が有料になってしまった点が気になります。
メインオトモンの変更についてですが、前作はハードが3DSだったということもあり下画面操作で簡単にチェンジできたのが、今作ではXボタンからメニューを開いて変更しないといけなくなり手間が増えました。ZLやZRで簡単に変更できるようにして欲しかったかも。
Miitopiaとかポケモンとかでも思った事ですが、DSか3DSで出た作品のリマスターやら続編がSwitchに登場した時は操作のレスポンスが悪くなりがちで、DSシリーズの二画面は偉大だったんだな…と今になって思います。
キャラの見た目変更も前作は無制限だったのに対し、今作では髪型と顔のメイク以外を変えたい時は課金必須+1データ毎に6回までと回数制限が設けられています。
ライズの方でも主人公の見た目を変えたい時は有料のチケットが必要なのでそっちに合わせたのだと思いますが、装備や気まぐれで見た目を変えたい人にとってはかなり痛いマイナスポイントといえるかもしれません。
ナビルー・シュヴァル・アユリアなど前作に登場したキャラクターもかなりの数登場するので前作を遊んでいると少し懐かしい気持ちに浸れるのですが、逆に言えば前作を遊んでおらず各キャラの事情を知っていないとよく分からないまま終わってしまいます。発売前の開発者インタビューでは「前作を遊んでなくても大丈夫」と述べられていましたが、ストーリーだけで言うと個人的にはそうは思えませんでした…。
それとは別に、周りのキャラクターが主人公の祖父であるレドのことを頻繁に話すのもちょっとくどいかも。レドに関しては前作に出てくるキャラでもないので見ず知らずの偉人を持ち上げられても…という、なんかプレイヤーだけ話の蚊帳の外にいる疎外感を感じて少し残念でした。
ネタバレ防止用にあまり詳しいことは書きませんが、主人公のことは「レドの孫のくせに…」という感じで責める場面が多いので、主人公のキャラメイクを頑張っていて愛着があると見ていて辛いシーンも多いです…。
レドや前作主人公との思い出ばっかり見てないで、主人公とレウスの方をもっと見て欲しかったというのが個人的なストーリーの感想でした。
グラフィックも向上しており新しいモンスターも多数追加されているので、システム面は今作が初ストーリーズという方も前作を遊んでいるファンも楽しめる内容に仕上がっている感じ。
モンハンライズに飽きた方は試しにこっちを遊んでみてもいいかも?というか、ライズよりもこっちの方がコンテンツが充実している気が…。
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本編では敵としてしか出てこないモンスターを仲間にして連れ歩けるので、モンハンシリーズのモンスターや世界観が好きな方にオススメのシリーズです。
前作は3DSでの発売でCEROもAで低年齢層を意識していた作品でしたが、今作はCEROがBになり少し大人びた雰囲気に。
基本的なシステムは前作とほぼ同じですが、部位破壊ができるようになったり、仲間のライダー&オトモンを1組連れ歩けるようになったりと正当にパワーアップ。
クリアまでは下位モンスターのみの出現なのであくまでもチュートリアルとも言えて、本格的な育成は上位解禁後となるクリア後に行うことになります。
クリアまでにかかる時間は寄り道なしなら20〜30時間程でRPGとしては平均的な時間。
・タイトル:
モンスターハンターストーリーズ2 破滅の翼
・発売元:カプコン
・開発元:カプコン
・対応ハード:Switch/PC(Steam)
・定価:
-Switch版(パケ):7689円(税込)
-Switch版(DL):6990円(税込)
-Steam版:6990円(税込)
・発売日:2021年7月9日
・ジャンル:RPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人(通信時2〜4人)
・権利表記:
©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.
・公式サイト:
https://www.capcom.co.jp/monsterhunter/stories2/
どういう人にオススメ?
・モンスターハンターシリーズの世界観が好きな人!
・モンスターと一緒に冒険したい人!
良かった点
・前作の正統進化版と言える内容で楽しさはそのままにパワーアップ
・オトモンや相手モンスターが出してくる技の傾向が前作よりも偏っており、真っ向勝負で運負けすることが減った
・部位破壊システム、共闘パートナーの追加、戦力差のあるバトルはスキップ可能でサクサク進む
・前作に出てきたモンスターに加え、ダブルクロスやワールドで新登場のモンスターが登場
賛否両論?点
・ライズからの新モンスターは(現時点では)ガルク以外登場せず
・主人公の見た目のうち髪とメイク以外の変更をするには課金必須な上に回数制限(6回)アリ
・ストーリーは前作をやっている前提で話が展開する上、主人公に対してかなり厳しい
備考
・amiibo対応 (一覧)
・無料体験版あり
・ローカル通信、インターネット通信対応(要:SwitchOnline加入)
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
モンスターハンターストーリーズ2 破滅の翼
・発売元:カプコン
・開発元:カプコン
・対応ハード:Switch/PC(Steam)
・定価:
-Switch版(パケ):7689円(税込)
-Switch版(DL):6990円(税込)
-Steam版:6990円(税込)
・発売日:2021年7月9日
・ジャンル:RPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人(通信時2〜4人)
・権利表記:
©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED.
・公式サイト:
https://www.capcom.co.jp/monsterhunter/stories2/
どういう人にオススメ?
・モンスターハンターシリーズの世界観が好きな人!
・モンスターと一緒に冒険したい人!
良かった点
・前作の正統進化版と言える内容で楽しさはそのままにパワーアップ
・オトモンや相手モンスターが出してくる技の傾向が前作よりも偏っており、真っ向勝負で運負けすることが減った
・部位破壊システム、共闘パートナーの追加、戦力差のあるバトルはスキップ可能でサクサク進む
・前作に出てきたモンスターに加え、ダブルクロスやワールドで新登場のモンスターが登場
賛否両論?点
・ライズからの新モンスターは(現時点では)ガルク以外登場せず
・主人公の見た目のうち髪とメイク以外の変更をするには課金必須な上に回数制限(6回)アリ
・ストーリーは前作をやっている前提で話が展開する上、主人公に対してかなり厳しい
備考
・amiibo対応 (一覧)
・無料体験版あり
・ローカル通信、インターネット通信対応(要:SwitchOnline加入)
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
戦闘システムは前作よりもパワーアップ
根本的なシステムは前作と同じ。主人公はライダーという職業でモンスターをオトモンとして連れ回せる他、本編におけるハンターのように倒したモンスターの素材で装備を作ることもできます。
オトモンは最大5匹(ストーリー後半からは6匹)までパーティとして連れていけますが、今作の戦闘は主人公&オトモン1匹+共闘ライダーとして連れているライダー&オトモンもう1組もしくはハンター1人での戦闘になっています。
共闘ライダー達は完全自動で動きますが、主人公達とは別に3乙まで乙ることができて回復や攻撃などもかなり的確に行ってくれるため、純粋に主人公側の戦力が2倍になります。
その分、終盤あたりになると自分はやられていないのに共闘ライダーが3乙して負ける…ということも稀にあるので、全体回復ができる生命の粉塵の重要度が非常に高いです。
戦闘時は通常攻撃かスキルからパワー攻撃・スピード攻撃・テクニック攻撃を選んで攻撃しますが、攻撃がぶつかり合ったときは3すくみになり有利な方がダメージを多く与える(赤>緑>青>赤…)いわゆるジャンケンシステム。
一応、実際に戦う前でも火力強そうな奴はパワー型、スピードが早そうな奴はスピード型、状態異常などギミック重視の奴はテクニック型など、モンハンの知識があれば予想できなくもないです。
今作では前作以上に相手モンスターやオトモンの出す攻撃属性が一辺倒化、怒りなどで相手の行動パターンが変わる形式になったので戦いやすくなっています。
前作ではモンスター別に傾向は決まっているものの普通に別属性の攻撃をしてくることがあったので、傾向以外の属性を相手が連続で出してきて運負けする…ということもあって特にラスボスや終盤のモンスターなんかはそれが顕著だったのですが、今作ではランダム要素での負けが減ってストレスフリーになったと感じます。
オトモン側も傾向に設定された技を出してくれやすくなったので、ライダー側とオトモン側の属性を合わせた時に発動するダブルアクションも狙いやすくなりました。
ダブルアクションは決まれば一方的に大ダメージを与えられるので、下手にライドオンするよりもダブルアクションを狙ってオトモンを入れ替えた方がダメージを与えられます。ライドオンはどっちかと言うと防御用やオトモンの行動を制御したい時に使っています。
運要素が著しく減ったため大型のモンスターでも一度パターンを掴んでしまえば安定して勝ててしまいますが、その分三竦みでの相打ちや負けた時のダメージが痛くなったように感じるので、より相手の傾向を見ることが重要なゲーム性となっています。
特にストーリー終盤やクリア後に戦えるようになる古龍種や2つ名モンスターは行動パターンが複雑で攻撃力もバカ高い強敵。可能な限りダブルアクションで一方的に殴りつつ、特殊攻撃が来るタイミングで防御アップや絶対回避などバフをかけて準備する前提になっていてしっかり強いです。
相手モンスターの行動が変化する際には視覚的にもわかりやすい演出があるのですが、怒り状態時のモンスターの顔が赤くなる所はボスクラスでたまにいる凶暴化したモンスターがデフォルトで赤みががっているので怒りが解除されたかがわかりにくいのが難点です…。でもバトル面での難点は強いてそれぐらい。
フィールドにいる大型モンスターはどれもボスと言える程の体力と攻撃力を持っているので1匹狩るだけでも結構な時間と乙るリスクを抱えますが、コレもある意味本編の再現というか世界観の保持というか自然の厳しさを体現している要素だと思います。
ライドオンやキズナ技など前作にあった要素はほぼ全て引き継いでおり、新しく部位破壊や肉質といった要素も実装。
今作の主人公が持てる武器は斬撃武器(大剣、片手剣)・打撃武器(ハンマー、狩猟笛)・突き武器(ガンランス、弓)の大きく3種類に分類できますが、相手のモンスターの種類や部位によってどれが通りやすいかが決まっています。
部位破壊できれば、相手がダウンしたり・特定の攻撃を封じられたり・特定部位の素材を落としたりとメリット多数なので積極的に狙いたい。
主人公が同時に持ち歩ける武器は3つ。任意のタイミングで持ち変えることができるので、本編以上に肉質を意識した戦い方がしやすくなっています。
さらに、なんと戦闘スキップ機能も搭載。主人公パーティと相手モンスターのレベルの差が大きく開いている時限定ですがZR+ZLで戦闘をスキップできて素材や経験値も普通に戦った時と同じように手に入る大盤振る舞い。
経験値稼ぎはギリギリ一掃できるレベルの大型モンスター相手に狩りまくるのが効率いい感じ。素材を売ってお金も稼げるし凄く便利。
全体的にプレイヤー側が有利になる仕様が多数増えていて、運要素がかなり強かった前作に比べると安定して勝てる場面が増えて取っ付きやすい内容になっていました。
難易度についても多少のレベリングは必要ですが、基本的にはちゃんと相手モンスターの行動パターンや肉質を見て、オトモン・武器・防具を整えて状態異常対策をするというRPGのキホンを抑えていればやって行ける程度です。
覚えることが多いので、モンスターの行動パターンや肉質についてはメモを取っておくといいかもしれません。
登場するモンスターも多数追加

前作同様、オトモンはフィールドにあるモンスターの巣からタマゴをかっぱらって孵化させることで入手できます。
特にレアな巣から持ってきたものの方が強いオトモンが生まれやすい傾向。レアな巣が出るかどうかはマップに入った時に決まり、巣の見た目もあからさまに目立つ金色をしているので一目瞭然、タマゴを漁った時に虹色に光ったら特に強いオトモンの誕生が期待できます。
巣では大型モンスターがいる時があり、起きている時は基本的にシバくことになりますが、寝ている時や不在の時はタマゴを漁るチャンス。
オトモン毎に攻撃の傾向やフィールドでできる事(ジャンプしたり、泳いだり…etc)も違うので、探索のためにも・図鑑を埋めるためにも最初は巣を見つけ次第潜るプレイングがオススメ。
モンスターの種類は前作からかなり増えており、クロスやワールドで追加されたモンスターが多数登場。
調べた限りだと、クルルヤック、プケプケ、パオウルムー、トビカガチ、アンジャナフ、バゼルギウス、レイギエナ、テツカブラ、ドボルベルク、ガノトトス、ネルスキュラ、アルセルタス、ゲネル・セルタス、ガムート、タマミツネ、ライゼクス、イヴェルカーナ、ネルギガンテがストーリーズにおける新モンスター。前作に出てきたモンスターでリストラされた種類というのもリオレイア希少種とリオレウス希少種以外はいなさそう(この2種も後日アップデートで追加されるようです)。
ただし、一部のモンスターはオトモンにできない(テツカブラ・ドボルベルク・ガノトトス・セルタス夫妻や今後開催予定のイベントで登場するマム・タロトなど)ので、ゲーム中に出てくる全てのモンスターが必ずしも全員オトモンになるわけでは無いのは注意。
今作でもストーリー中にリオレウス(レウス)が仲間になり強制的にパーティインしますが、やはり看板モンスターであるだけあって強いので普通にスタメンを張れます。遺伝子が微妙なのがちょっと残念ですが…。
クリア後は上位モンスターが追加され、単純にレア度が高くステータス的にも強い古龍種や二つ名モンスターが数多く登場したり、より便利な継承遺伝子を持っているオトモンが手に入るようになったりするので、育成はクリア後になってからが本番。
対人要素やマルチプレイはストーリークリア前からでもできますが、対戦をガチりたい方もまずはエンディングを目指すのがオススメ。
今作にも継承による強化や技の付与などのカスタマイズ要素が存在しているので、自分好みの子も作れる楽しさも存在。基礎ステータス自体は下位の巣から拾ったオトモンも上位の巣から拾ったオトモンも差は出ず、単に初期状態の遺伝子が違うだけなのでストーリー中に手に入れた個体もちゃんと強くできます。
継承は仲間のオトモンを素材にする代わりにそのモンスターが持つスキルや技を別のオトモンに付与できるカスタマイズ要素。しかも、今作では継承先モンスターの空いているスロットから自由に選んで遺伝子を配置できるようになったので、より強くカスタマイズしやすくなりました。
一方で属性違いのオトモンは作りにくくなっています。しかも得意属性以外の属性に変更してもフィールド以外では色が変わらず(バグ?)、レベルが上がると元の属性の方が強くなってしまい色も元に戻ってしまいます。
強く育成したいなら無理に属性を変えず元々得意な属性を伸ばしていく形で遺伝子を追加していくのが良さげです。前作では水属性のリオレウスなど色んな属性のオトモンを実用レベルで作れたのでちょっと残念。
システム面は改善点も多いが改悪点も少しある
細かい点でも改善された所が多く、複数のタマゴを一気に孵化させられたり、産まれた時以外でも名前の変更が可能になっていたり、マップから行ったことのあるネコタクスタンドにワープできる仕様が追加されたのは小さく見えて大きな改善点。マップの広さも前作以上ですがいつでも呼べるネコタクのおかげで探索もしやすいです。レア巣の厳選も近くのネコタクスタンドにワープすればできるようになったので楽になりました。
キャラクターボイスも前作で用いられていたモンハン語と呼ばれる架空の言語ではなく日本語で話します。個人的には日本語ボイスの方が好き。
一方で少ないものの前作から改悪されてしまった要素もあって、特にメインオトモンの変更の面倒さと主人公の姿変更が有料になってしまった点が気になります。
メインオトモンの変更についてですが、前作はハードが3DSだったということもあり下画面操作で簡単にチェンジできたのが、今作ではXボタンからメニューを開いて変更しないといけなくなり手間が増えました。ZLやZRで簡単に変更できるようにして欲しかったかも。
Miitopiaとかポケモンとかでも思った事ですが、DSか3DSで出た作品のリマスターやら続編がSwitchに登場した時は操作のレスポンスが悪くなりがちで、DSシリーズの二画面は偉大だったんだな…と今になって思います。
キャラの見た目変更も前作は無制限だったのに対し、今作では髪型と顔のメイク以外を変えたい時は課金必須+1データ毎に6回までと回数制限が設けられています。
ライズの方でも主人公の見た目を変えたい時は有料のチケットが必要なのでそっちに合わせたのだと思いますが、装備や気まぐれで見た目を変えたい人にとってはかなり痛いマイナスポイントといえるかもしれません。
ストーリーはレドや前作主人公を持ち上げまくり
ストーリーは前作プレイ済み前提で話が展開するので本作が初ストーリーズという方には感情移入しにくいと思います。ナビルー・シュヴァル・アユリアなど前作に登場したキャラクターもかなりの数登場するので前作を遊んでいると少し懐かしい気持ちに浸れるのですが、逆に言えば前作を遊んでおらず各キャラの事情を知っていないとよく分からないまま終わってしまいます。発売前の開発者インタビューでは「前作を遊んでなくても大丈夫」と述べられていましたが、ストーリーだけで言うと個人的にはそうは思えませんでした…。
それとは別に、周りのキャラクターが主人公の祖父であるレドのことを頻繁に話すのもちょっとくどいかも。レドに関しては前作に出てくるキャラでもないので見ず知らずの偉人を持ち上げられても…という、なんかプレイヤーだけ話の蚊帳の外にいる疎外感を感じて少し残念でした。
ネタバレ防止用にあまり詳しいことは書きませんが、主人公のことは「レドの孫のくせに…」という感じで責める場面が多いので、主人公のキャラメイクを頑張っていて愛着があると見ていて辛いシーンも多いです…。
レドや前作主人公との思い出ばっかり見てないで、主人公とレウスの方をもっと見て欲しかったというのが個人的なストーリーの感想でした。
総評:前作よりも遊びやすくなった良作育成RPG
前作も育成面のやり込みが多く面白いと感じた作品でしたが、今作ではモンスターの攻撃傾向の偏りや戦闘をサポートする新システムのおかげで全体的に遊びやすくなっています。ストーリーは…うん。グラフィックも向上しており新しいモンスターも多数追加されているので、システム面は今作が初ストーリーズという方も前作を遊んでいるファンも楽しめる内容に仕上がっている感じ。
モンハンライズに飽きた方は試しにこっちを遊んでみてもいいかも?というか、ライズよりもこっちの方がコンテンツが充実している気が…。
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