【3DS】『Miitopia』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『Miitopia』を購入しました。
9/2のすれちがい広場ダイレクトでのタイトルのみの発表時から気になっていたソフトです
10月~11月辺りに無料体験版が配信されましたが、どうせ買うかなと思って体験版の方は遊んでいません
舞台はMii達が暮らすミートピアという世界。剣と魔法の王道ファンタジー世界…と見せかけて、職業に戦車(※乗り手ではなく戦車そのもの)や花(※妖精とかではなくガチの花)が存在していたりして、少しシュールな部分がある所にトモコレの遺伝子を継いでいるように思えます。
ストーリーは大魔王討伐を目指して主人公たち勇者パーティが冒険するという、王道というかもはや古典的とも言える物語。ですが大魔王の悪行が「顔を奪う」という変わったもので、顔が付いたモンスターを倒すと元の持ち主に戻っていく仕組みになっています。
登場人物は全てMii!ということで、主人公や仲間だけに留まらず、王様やお姫様や大魔王といった重要キャラから街にいる一般人に至るまで好きなMiiを配役できちゃいます。自分の推しキャラばかりの世界を構築したり、版権キャラを公式では有り得ない配役にしたりもできて結構自由なゲームです。
本作の冒険はコース選択式。行きたいコースを選んだら後はMii達が勝手に歩いていってくれるので、プレイヤーがやることは戦闘が始まるか分かれ道に差し掛かるまでMii達の様子を眺める、もしくはBボタンや下画面タッチで早送りするだけです。
コース内ではモンスターとエンカウントしたり・Mii達が会話したり・宝箱が置いてあったりと様々なイベントが発生。終点にある宿屋に辿り着ければクリアとなり、次のコースに繋がる道が現れます。
道中イベントでのMii達の掛け合いがカワイイのも本作のオススメポイント。イベント中に仲良くなることもあれば鬱憤を溜めることもあったり、冒険中のフィールドに関する会話や出会った人物について言及することもあれば・突然変な事を言い出したりダジャレを言うだけだったりのくだらない会話もあって、意味があるものないもの問わず可愛いのです。
道中イベントは結構なバリエーションがある一方で、宿屋で起こるイベントは見る頻度に対して種類が少なく、プレイ時間が長くなると同じイベントを繰り返し見ることになってしまいます。各地域ごとの限定イベントが宿屋にもあれば嬉しかったです。
宿屋で発生するイベント繋がりでついでに言うと、シナリオ後半から発生するようになるMiiが風邪をひくイベントが凄く厄介なのも気になりました。風邪をひいたMiiは治るまで冒険メンバーに入れられなくなってしまう上に、治るまでの期間もコースを3回クリアするぐらいまでと結構長く、運が悪い時は1人治ったら別のMiiが入れ違いで風邪をひいたり、治ったと思ったらすぐにまた風邪をひいたりして免疫力無さすぎと感じる事も…。
エースが倒れると攻略がツラいという事以外にも、せっかく好きなキャラを仲間にしているのに好きな時に出撃できないのというのがツラいです。頻繁に起こらないイベントなら面倒でもそういう事もあるよねで済む話なのですが、これがまた結構な頻度で発生するので「ハプニング!」という警告表示が出てくる度にゲンナリしてしまいます。
道中でのエンカウント、もしくはイベント中にモンスターが現れると戦闘パートに突入。戦闘時のシステムはコマンドRPGがベースになっているものの、主人公以外は手動での操作が一切できません(主人公のみ手動でコマンドを選ぶモードと自動行動モードを切り替えることができます)。
基本的には勝手に行動するMii達に任せて、ヤバいと思ったらHPやMPを回復するふりかけをかけたり・安全地帯に避難させたりしてサポートしてあげる感じで進めます。主人公を手動操作している場合は逃げるコマンドを選ぶことが可能ですが、逃げると全滅したのと同じ扱いで再度コースの最初から挑戦し直しになってしまうのでまず使いません。
Mii達はかなり頭が良く、敵のHPが少ない時は勝手にMP消費を抑えるように弱めの攻撃を出してくれたりします。回復職に関してもかなり的確なタイミングで回復してくれてストレスフリー。
これだけだと賢いAIが戦う様子をただ見るだけのゲームになってしまいますが、ランダムにMii達が変わった行動を起こしたり・多くの敵が厄介な状態異常を持っているのがポイント。ちゃんとサポートしないとピンチに陥ることもよくあるバランスになっています。
回復アイテム・装備の購入といった準備についてもMii達が欲しがっているものをお使い形式で買ってきてもらうというもので買い物にも見守り要素が存在。装備や防具を買いに行かせた時はたまに間違えて回復アイテムを買ってきてしまいますが、差額はキチンと返してくれるのでおっちょこちょいで済む範疇。
装備については道中にある宝箱からも入手できる他、中盤でカタログが解禁されると既に手に入れたことがある装備限定でプレゼントとして渡せるようになります。カタログ購入では間違えて別物が届くなんて事はないので、買い物が上手くできなくて永遠に装備を更新できない…という事にはならないハズ。
Mii達が思った通りに動いてくれないもどかしさもトモコレっぽくて好き。プレイヤーが介入しなくても進んてくれる場面も多く気軽に遊べるゲームです。
難易度もエンディングまでなら低いです。コース内の分かれ道を埋めるように進めていれば自然と適正までにはレベルや好きレベルが上がるので、経験値稼ぎを能動的にやらなくてもクリアできるほどの難易度。
敵からドロップしたり宝箱から入手できる料理でステータスの永続的な底上げも可能ですし、ふりかけや安全地帯の効果量も敵を倒した数に応じて上昇していくので詰むことはまず無いはず。
ストーリークリアまでにかかる時間はMiiを作る時間を除外しても15〜20時間程でボリュームは充分。クリア後にも新エリアや日替わりクエストが追加され、料理や敵などを載せる「ずかん」や実績にあたる「くんしょう」という要素もあり、やり込み要素が多め。
本作にもMii同士の仲良し度というのが存在していて、道中のイベントや宿屋で相部屋させることで好きレベルが上昇します。好きレベルが上がると攻撃時に手助けしたり・やられそうな時に庇ったりなどの戦闘中に有利になる効果が発動するようになります。
トモコレよりかは仲良くさせたいMiiの組み合わせを此方側が調節することができるようになっています…が、戦闘でのメリットを考えると基本的にはどの組み合わせでも好きレベルを上げておくのに越したことはないです。会話イベントの内容には好きレベルの影響は出てこないので、好きレベル上げの目的は好き行動の強化か自己満足になってきます。
一度上がった好きレベルは下がることがありませんが、一番仲良しの組み合わせが親友や恋人などの特殊なポジションになったりすることもありません。ただし他のMiiをイラつかせる行動(マイペースのMiiが他メンバーを盾にしたり・がんこなMiiが回復を拒否したり等)を繰り返すと、一時的に好きレベルが0相当になってムカムカ行動を代わりに行うようになるムカムカ状態になってしまうことがあります。
ムカムカ状態は割り込んで攻撃したりとメリットも無くもないのですが、手を抜いて攻撃力を下げたり・好き行動が発動しなくなったりとデメリットの方が目立つので基本的に治す一択。治したい時は好きレベルが上がる行動でムカムカが減っていく他に、アイドルがいるなら「ラブアンドピース」で即刻解除できます。
Miiのパーツ自体は3DS本体の似顔絵チャンネルなどから増えてはいないのですが、目の色・髪の色に本作で作ったMiiでのみ設定できる色があり、アニメやゲームのキャラクターの再現がしやすくなっています。
Miiを作るのがめんどくさい・自分で作りたくないという方でもいつのまにか通信の設定をすることで、ネット上に投稿されたMiiを勝手に割り振ってくれます。ただし最初の街の子供がガノンドロフになるなどカオスなことになる率も高いので注意。
「他人のMiiを割り当てたくないけど、住民まで作るのはめんどくさい」という方でも無難なMiiをデフォルトで設定できるので、その点も考慮されているようです。
Miitopia内で作る以外にも、Miiスタジオ・トモコレ新生活から連れてくる、Miiスタジオ・トモコレ・Miitopia・Miitomoで作成したQRコードを読み込むことでもMiiを連れてくることができます。
(ただし、目の色・髪の毛の色をMiitopiaでのみ設定できる色にしたい場合はMiitopia内で一から作り直す必要があります)
Miiの性格はやさしい・げんき・マイペース・てんねん・がんこ・クール・しんちょうの7種類から選ぶことができて、性格によってセリフが変わったり、戦闘中の行動が変わります。
性格行動はそれぞれの性格にメリットになるものやデメリットになるものがありますが、例を挙げると、クールは弱点をついてくれるので攻撃面が強いけれども庇えるタイミングで味方を庇わず見捨てる非道さがあったり、やさしいは味方に回復アイテムを配ってくれたりしますが敵にまで優しくて攻撃せずに見逃してしまうことがあるなど。
それぞれの性格をパーティに入れてみた感想はクールが頭一つ抜けて有能、次点で準備運動で攻撃を強化できてデメリットが少ないしんちょう・パーティメンバーのMP回復ができて運次第で根性耐えも可能なげんき・敵のスキを突いたり敵と遊んだりで不安定ながら事実上メリット行動しかないてんねんが便利な感じ、マイペースは本気を出すか手を抜くかが運次第でトリッキーですがまあ悪くはない、がんこは固いし追加攻撃できることもあるけど回復拒否だけはやめて、やさしいはメリット行動がほぼ全て好き行動で代用できてしまう上に敵を逃がすというデメリットが大きすぎるしでとにかく使いにくい、という感じ。やさしいは一番選びやすい所にある性格ですが完全に地雷としか思えない性能…。
ちなみに特定のMiiが気に入らなくなったりで修正したくなったらいつでも修正できます。私も最初はやさしい設定にしていたMiiをげんきなど他の性格に変更しています。
性格カテゴリーは7つあるので十分にキャラ付けはできるのですが、トモコレの4カテゴリー16タイプを見た後だとちょっと少なく感じてしまいます。それぞれの性格にセリフや会話イベントでのみ反映される小カテゴリー(例えばげんきの中に熱血とかはつらつ)があればいいなと思いました。
ボイスはトモコレと異なり読み上げてくれずポポポポポ…という感じです。性格によって声の高さが決まってしまうので、読み上げはともかく声の高低は性格とは別に設定したかったかも。
本作に登場する職業の例として、せんしは物理火力と防御力のバランスのとれた職業、まほうつかいは高火力な魔法アタッカー、そうりょは回復のスペシャリスト、りょうりにんはアタッカー兼回復役、とうぞくは高速物理アタッカー、アイドルはトリッキーなサポート役など。
使いやすい・使いにくいの差はあれど、どの職業も特徴的な性能になっています。そうりょとりょうりにんみたいに役割が近く感じる物も実際に使ってみると、そうりょは素早く動けてサポート特化なのに対してりょうりにんは蘇生ができず遅い代わりに攻撃力がまあまああったりで全然違う職業である事を自覚できます。
しかしMii達が勝手に動くことに付随した問題点もあって、一部の職業では特定の技を優先して出したがる傾向があるせいで職業ごとの使いやすさは仲間が使う分には差が大きめではあります。アイドルの「ラブコール」やはなの「だいちのいかり」など、あまり意味がなかったりむしろデメリットになりかねない状況でも優先的に出してしまう事も。
そういう職業は主人公で手動で使うのが吉だと思いますが、できればアップデートで改善してほしいかな…なんて。
ゲーム開始時に選べる職業はせんし、まほうつかい、とうぞく、そうりょ、りょうりにん、アイドルのみ。ダイレクトなどで登場していたネコなどはストーリーを進めることで使えるようになります。
1つの国をクリアする度に選べる職業が3つずつ増えていって、ED後のエリアやサブクエストで解禁される隠し職業まで含めると全14種類の職業が存在します。
転職もゲームの中盤に解禁されるので1回決めてしまっても取り返しが着きます。とりあえずそのキャラクターに向いている職業にしてみてダメそうなら中盤で変えればOK。

オリジナルキャラでニヤニヤするのも良し、版権キャラでニヤニヤするのも良し、自由にキャラクターを作れるゲームの楽しみだと思います。
お友達・好きな版権キャラ・オリキャラをゲーム内で活躍させたい人にはうってつけの作品です。RPGとしてもキャラが自動で動いてくれるとはいっても及第点の面白さがあります。
買おうか悩んでいる方はまずは無料で遊べる体験版を遊んでみることをオススメします。
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9/2のすれちがい広場ダイレクトでのタイトルのみの発表時から気になっていたソフトです

10月~11月辺りに無料体験版が配信されましたが、どうせ買うかなと思って体験版の方は遊んでいません

・タイトル:Miitopia
・発売元:任天堂
・開発元:任天堂
・対応ハード:3DS
・定価:5170円(税込)
・発売日:2016年12月8日
・ジャンル:みまもりシミュレーション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©2016 Nintendo
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/3ds/adqj/sp/index.html
どういう人にオススメ?
・『トモダチコレクション』やMiiが好きな人!
・キャラメイクができるRPGをやりたい人!
良かった点
・主人公だけでなく大魔王や村人に至るまでほぼ全員を自分の好きなMiiに設定できる
・戦闘は見守るのがメインでたまに助けてあげる感じなので手軽
・ストーリーの長さややり込み要素の量はRPGとして十分
・Miiの毛の色と瞳の色のバリエーションが増えていてアニメキャラの再現がしやすくなっている
・職業は隠し職業含めて14種類と豊富
賛否両論?点
・ストーリー中盤以降はMiiが風邪をひくことがあり、好きなメンバーを連れて行けないことが多々発生する
・Miiに設定できる性格の内やさしいはデメリットばかりが目立つ
・一部職業をAIに任せていると不必要な時に特定の技を連発することがある
備考
・amiibo対応 (一覧)
・インターネット通信対応
・QRコード書き出し/読み込みによるMiiデータの配布が可能
・Miiverseにスクリーンショット投稿可能
・ソフト内にスクリーンショット撮影機能搭載
(当ブログの画像はソフト内機能を用いて撮影)
・発売元:任天堂
・開発元:任天堂
・対応ハード:3DS
・定価:5170円(税込)
・発売日:2016年12月8日
・ジャンル:みまもりシミュレーション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©2016 Nintendo
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/3ds/adqj/sp/index.html
どういう人にオススメ?
・『トモダチコレクション』やMiiが好きな人!
・キャラメイクができるRPGをやりたい人!
良かった点
・主人公だけでなく大魔王や村人に至るまでほぼ全員を自分の好きなMiiに設定できる
・戦闘は見守るのがメインでたまに助けてあげる感じなので手軽
・ストーリーの長さややり込み要素の量はRPGとして十分
・Miiの毛の色と瞳の色のバリエーションが増えていてアニメキャラの再現がしやすくなっている
・職業は隠し職業含めて14種類と豊富
賛否両論?点
・ストーリー中盤以降はMiiが風邪をひくことがあり、好きなメンバーを連れて行けないことが多々発生する
・Miiに設定できる性格の内やさしいはデメリットばかりが目立つ
・一部職業をAIに任せていると不必要な時に特定の技を連発することがある
備考
・amiibo対応 (一覧)
・インターネット通信対応
・QRコード書き出し/読み込みによるMiiデータの配布が可能
・Miiverseにスクリーンショット投稿可能
・ソフト内にスクリーンショット撮影機能搭載
(当ブログの画像はソフト内機能を用いて撮影)
まさしく「みまもりシミュレーション」と言うべきゲーム
本作の内容を一言で表すならRPGになったトモコレ。「みまもりシミュレーション」というジャンルの通り、冒険するMii達を神様視点から手助けしていくシムゲーっぽいRPGです。舞台はMii達が暮らすミートピアという世界。剣と魔法の王道ファンタジー世界…と見せかけて、職業に戦車(※乗り手ではなく戦車そのもの)や花(※妖精とかではなくガチの花)が存在していたりして、少しシュールな部分がある所にトモコレの遺伝子を継いでいるように思えます。
ストーリーは大魔王討伐を目指して主人公たち勇者パーティが冒険するという、王道というかもはや古典的とも言える物語。ですが大魔王の悪行が「顔を奪う」という変わったもので、顔が付いたモンスターを倒すと元の持ち主に戻っていく仕組みになっています。
登場人物は全てMii!ということで、主人公や仲間だけに留まらず、王様やお姫様や大魔王といった重要キャラから街にいる一般人に至るまで好きなMiiを配役できちゃいます。自分の推しキャラばかりの世界を構築したり、版権キャラを公式では有り得ない配役にしたりもできて結構自由なゲームです。
本作の冒険はコース選択式。行きたいコースを選んだら後はMii達が勝手に歩いていってくれるので、プレイヤーがやることは戦闘が始まるか分かれ道に差し掛かるまでMii達の様子を眺める、もしくはBボタンや下画面タッチで早送りするだけです。
コース内ではモンスターとエンカウントしたり・Mii達が会話したり・宝箱が置いてあったりと様々なイベントが発生。終点にある宿屋に辿り着ければクリアとなり、次のコースに繋がる道が現れます。
道中イベントでのMii達の掛け合いがカワイイのも本作のオススメポイント。イベント中に仲良くなることもあれば鬱憤を溜めることもあったり、冒険中のフィールドに関する会話や出会った人物について言及することもあれば・突然変な事を言い出したりダジャレを言うだけだったりのくだらない会話もあって、意味があるものないもの問わず可愛いのです。
道中イベントは結構なバリエーションがある一方で、宿屋で起こるイベントは見る頻度に対して種類が少なく、プレイ時間が長くなると同じイベントを繰り返し見ることになってしまいます。各地域ごとの限定イベントが宿屋にもあれば嬉しかったです。
宿屋で発生するイベント繋がりでついでに言うと、シナリオ後半から発生するようになるMiiが風邪をひくイベントが凄く厄介なのも気になりました。風邪をひいたMiiは治るまで冒険メンバーに入れられなくなってしまう上に、治るまでの期間もコースを3回クリアするぐらいまでと結構長く、運が悪い時は1人治ったら別のMiiが入れ違いで風邪をひいたり、治ったと思ったらすぐにまた風邪をひいたりして免疫力無さすぎと感じる事も…。
エースが倒れると攻略がツラいという事以外にも、せっかく好きなキャラを仲間にしているのに好きな時に出撃できないのというのがツラいです。頻繁に起こらないイベントなら面倒でもそういう事もあるよねで済む話なのですが、これがまた結構な頻度で発生するので「ハプニング!」という警告表示が出てくる度にゲンナリしてしまいます。
道中でのエンカウント、もしくはイベント中にモンスターが現れると戦闘パートに突入。戦闘時のシステムはコマンドRPGがベースになっているものの、主人公以外は手動での操作が一切できません(主人公のみ手動でコマンドを選ぶモードと自動行動モードを切り替えることができます)。
基本的には勝手に行動するMii達に任せて、ヤバいと思ったらHPやMPを回復するふりかけをかけたり・安全地帯に避難させたりしてサポートしてあげる感じで進めます。主人公を手動操作している場合は逃げるコマンドを選ぶことが可能ですが、逃げると全滅したのと同じ扱いで再度コースの最初から挑戦し直しになってしまうのでまず使いません。
Mii達はかなり頭が良く、敵のHPが少ない時は勝手にMP消費を抑えるように弱めの攻撃を出してくれたりします。回復職に関してもかなり的確なタイミングで回復してくれてストレスフリー。
これだけだと賢いAIが戦う様子をただ見るだけのゲームになってしまいますが、ランダムにMii達が変わった行動を起こしたり・多くの敵が厄介な状態異常を持っているのがポイント。ちゃんとサポートしないとピンチに陥ることもよくあるバランスになっています。
回復アイテム・装備の購入といった準備についてもMii達が欲しがっているものをお使い形式で買ってきてもらうというもので買い物にも見守り要素が存在。装備や防具を買いに行かせた時はたまに間違えて回復アイテムを買ってきてしまいますが、差額はキチンと返してくれるのでおっちょこちょいで済む範疇。
装備については道中にある宝箱からも入手できる他、中盤でカタログが解禁されると既に手に入れたことがある装備限定でプレゼントとして渡せるようになります。カタログ購入では間違えて別物が届くなんて事はないので、買い物が上手くできなくて永遠に装備を更新できない…という事にはならないハズ。
Mii達が思った通りに動いてくれないもどかしさもトモコレっぽくて好き。プレイヤーが介入しなくても進んてくれる場面も多く気軽に遊べるゲームです。
難易度もエンディングまでなら低いです。コース内の分かれ道を埋めるように進めていれば自然と適正までにはレベルや好きレベルが上がるので、経験値稼ぎを能動的にやらなくてもクリアできるほどの難易度。
敵からドロップしたり宝箱から入手できる料理でステータスの永続的な底上げも可能ですし、ふりかけや安全地帯の効果量も敵を倒した数に応じて上昇していくので詰むことはまず無いはず。
ストーリークリアまでにかかる時間はMiiを作る時間を除外しても15〜20時間程でボリュームは充分。クリア後にも新エリアや日替わりクエストが追加され、料理や敵などを載せる「ずかん」や実績にあたる「くんしょう」という要素もあり、やり込み要素が多め。
トモコレよりも可愛くなったMii達
Mii達の動きもトモコレと比べて表情豊かになっていて、やり取りを見ているだけでも楽しいです。体の動き方とか表情の変化が凄くナチュラルになっていて可愛げがアップしています。本作にもMii同士の仲良し度というのが存在していて、道中のイベントや宿屋で相部屋させることで好きレベルが上昇します。好きレベルが上がると攻撃時に手助けしたり・やられそうな時に庇ったりなどの戦闘中に有利になる効果が発動するようになります。
トモコレよりかは仲良くさせたいMiiの組み合わせを此方側が調節することができるようになっています…が、戦闘でのメリットを考えると基本的にはどの組み合わせでも好きレベルを上げておくのに越したことはないです。会話イベントの内容には好きレベルの影響は出てこないので、好きレベル上げの目的は好き行動の強化か自己満足になってきます。
一度上がった好きレベルは下がることがありませんが、一番仲良しの組み合わせが親友や恋人などの特殊なポジションになったりすることもありません。ただし他のMiiをイラつかせる行動(マイペースのMiiが他メンバーを盾にしたり・がんこなMiiが回復を拒否したり等)を繰り返すと、一時的に好きレベルが0相当になってムカムカ行動を代わりに行うようになるムカムカ状態になってしまうことがあります。
ムカムカ状態は割り込んで攻撃したりとメリットも無くもないのですが、手を抜いて攻撃力を下げたり・好き行動が発動しなくなったりとデメリットの方が目立つので基本的に治す一択。治したい時は好きレベルが上がる行動でムカムカが減っていく他に、アイドルがいるなら「ラブアンドピース」で即刻解除できます。
Miiのパーツ自体は3DS本体の似顔絵チャンネルなどから増えてはいないのですが、目の色・髪の色に本作で作ったMiiでのみ設定できる色があり、アニメやゲームのキャラクターの再現がしやすくなっています。
Miiを作るのがめんどくさい・自分で作りたくないという方でもいつのまにか通信の設定をすることで、ネット上に投稿されたMiiを勝手に割り振ってくれます。ただし最初の街の子供がガノンドロフになるなどカオスなことになる率も高いので注意。
「他人のMiiを割り当てたくないけど、住民まで作るのはめんどくさい」という方でも無難なMiiをデフォルトで設定できるので、その点も考慮されているようです。
Miitopia内で作る以外にも、Miiスタジオ・トモコレ新生活から連れてくる、Miiスタジオ・トモコレ・Miitopia・Miitomoで作成したQRコードを読み込むことでもMiiを連れてくることができます。
(ただし、目の色・髪の毛の色をMiitopiaでのみ設定できる色にしたい場合はMiitopia内で一から作り直す必要があります)
Miiの性格はやさしい・げんき・マイペース・てんねん・がんこ・クール・しんちょうの7種類から選ぶことができて、性格によってセリフが変わったり、戦闘中の行動が変わります。
性格行動はそれぞれの性格にメリットになるものやデメリットになるものがありますが、例を挙げると、クールは弱点をついてくれるので攻撃面が強いけれども庇えるタイミングで味方を庇わず見捨てる非道さがあったり、やさしいは味方に回復アイテムを配ってくれたりしますが敵にまで優しくて攻撃せずに見逃してしまうことがあるなど。
それぞれの性格をパーティに入れてみた感想はクールが頭一つ抜けて有能、次点で準備運動で攻撃を強化できてデメリットが少ないしんちょう・パーティメンバーのMP回復ができて運次第で根性耐えも可能なげんき・敵のスキを突いたり敵と遊んだりで不安定ながら事実上メリット行動しかないてんねんが便利な感じ、マイペースは本気を出すか手を抜くかが運次第でトリッキーですがまあ悪くはない、がんこは固いし追加攻撃できることもあるけど回復拒否だけはやめて、やさしいはメリット行動がほぼ全て好き行動で代用できてしまう上に敵を逃がすというデメリットが大きすぎるしでとにかく使いにくい、という感じ。やさしいは一番選びやすい所にある性格ですが完全に地雷としか思えない性能…。
ちなみに特定のMiiが気に入らなくなったりで修正したくなったらいつでも修正できます。私も最初はやさしい設定にしていたMiiをげんきなど他の性格に変更しています。
性格カテゴリーは7つあるので十分にキャラ付けはできるのですが、トモコレの4カテゴリー16タイプを見た後だとちょっと少なく感じてしまいます。それぞれの性格にセリフや会話イベントでのみ反映される小カテゴリー(例えばげんきの中に熱血とかはつらつ)があればいいなと思いました。
ボイスはトモコレと異なり読み上げてくれずポポポポポ…という感じです。性格によって声の高さが決まってしまうので、読み上げはともかく声の高低は性格とは別に設定したかったかも。
職業は全14種類
RPGらしく職業も存在するのですが、こちらもまたMiiの加入時に自由に決めることができるので、バランスの良いパーティにすることも特定職業だけのパーティにすることもできます。本作に登場する職業の例として、せんしは物理火力と防御力のバランスのとれた職業、まほうつかいは高火力な魔法アタッカー、そうりょは回復のスペシャリスト、りょうりにんはアタッカー兼回復役、とうぞくは高速物理アタッカー、アイドルはトリッキーなサポート役など。
使いやすい・使いにくいの差はあれど、どの職業も特徴的な性能になっています。そうりょとりょうりにんみたいに役割が近く感じる物も実際に使ってみると、そうりょは素早く動けてサポート特化なのに対してりょうりにんは蘇生ができず遅い代わりに攻撃力がまあまああったりで全然違う職業である事を自覚できます。
しかしMii達が勝手に動くことに付随した問題点もあって、一部の職業では特定の技を優先して出したがる傾向があるせいで職業ごとの使いやすさは仲間が使う分には差が大きめではあります。アイドルの「ラブコール」やはなの「だいちのいかり」など、あまり意味がなかったりむしろデメリットになりかねない状況でも優先的に出してしまう事も。
そういう職業は主人公で手動で使うのが吉だと思いますが、できればアップデートで改善してほしいかな…なんて。
ゲーム開始時に選べる職業はせんし、まほうつかい、とうぞく、そうりょ、りょうりにん、アイドルのみ。ダイレクトなどで登場していたネコなどはストーリーを進めることで使えるようになります。
1つの国をクリアする度に選べる職業が3つずつ増えていって、ED後のエリアやサブクエストで解禁される隠し職業まで含めると全14種類の職業が存在します。
転職もゲームの中盤に解禁されるので1回決めてしまっても取り返しが着きます。とりあえずそのキャラクターに向いている職業にしてみてダメそうなら中盤で変えればOK。
総評:Miiやキャラメイクできるゲームが好きなら間違いなく買いのゲーム
私はオリジナルのキャラクターを使って遊んでいるのですが、結構楽しいです。
オリジナルキャラでニヤニヤするのも良し、版権キャラでニヤニヤするのも良し、自由にキャラクターを作れるゲームの楽しみだと思います。
お友達・好きな版権キャラ・オリキャラをゲーム内で活躍させたい人にはうってつけの作品です。RPGとしてもキャラが自動で動いてくれるとはいっても及第点の面白さがあります。
買おうか悩んでいる方はまずは無料で遊べる体験版を遊んでみることをオススメします。
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