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【Switch/PS4/EGS】『新すばらしきこのせかい』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2021/07/28
ゲーム感想&レビュー 0
新すばせか Switchソフト PS4ソフト PCゲーム アクションRPG
『新すばらしきこのせかい』を購入しました。
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DSソフト『すばらしきこのせかい』の14年振りの続編。ちょっと前に前作のアニメが放送されていたこともあり、気になっていたソフトです。購入したのはSwitch版。
本作のストーリーは前作の後日談で前作から引き続き登場している人物も少々いますが、主人公のリンドウを始め多くのキャラは本作初登場。シリーズディレクターの方曰く「前作を踏まえていなくても本作から問題なく遊べる」(ファミ通.com:『新すばらしきこのせかい』開発スタッフインタビューより引用)との事。
クリアにかかる時間は25時間ほど。グラフィカアート味を感じるグラフィックとボーカル付きのBGMも特徴的で、舞台である渋谷らしさが爆発している点も好き。
一応デスゲーム物に分類される本作ですが、他のデスゲ物にありがちなキャラが痛々しい目に合う描写が無いのも特徴で、そういうのが苦手な人でも遊びやすくなっています。

・タイトル:新すばらしきこのせかい
・発売元:スクウェア・エニックス
・開発元:スクウェア・エニックス
・対応ハード:Switch/PS4/PC(EGS)
・定価:
通常版:7480円(税込)/数量限定版:21000円(税込)
・発売日:2021年7月27日
・ジャンル:アクションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2021 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA & GEN KOBAYASHI & MIKI YAMASHITA
・公式サイト:
https://www.jp.square-enix.com/shinsubarashiki/

どういう人にオススメ?
・アクションRPGや推理ゲームが好きな人!
・リアルな渋谷の街を駆け回りたい人!

良かった点
・キャラやグラフィックやBGMは渋谷らしいもので世界観構築は完璧
・バッジシステムによる戦闘は使える攻撃も豊富でエフェクトも派手で爽快
・難易度を4段階+自身のレベルを下げることでかなり自由に設定できる
・渋谷の街並みは他のゲームと比べても歩ける場所が多く再現度高

賛否両論?点
・戦闘時のエフェクトが派手な分、視認性が悪く稀に処理落ちする
・戦闘開始時もしくは連戦時に毎回5~10秒程度のロードが挟まる
・渋谷の再現度が高すぎるせいでマップが複雑

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




味方メンバーと使用可能なサイキック能力について

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今作はチーム対抗デスゲームということで、味方も敵も複数人が固まって行動します。
主人公のリンドウは自分の意見をあまり主張しない草食系男子。そんなリンドウを引っ張くれる陽キャのフレット、謎の数学おにいさんのミナミモト、推しキャラのためなら何でもするオタク系女子のナギの4人がプレイヤーキャラです。
チーム戦である事もあり団体行動を取れるようにかリンドウは前作のネクほどスカしておらず親しみやすい性格。まさに渋谷にいそうな一般的男子高校生で死神ゲームや周りのメンツに振り回されていることが多いです。
一部メンバーはストーリー進行で入れ替わりがあったり最大6人まで増えたりするので最後まで同じメンツという訳ではありません。過去作キャラや意外なキャラも仲間になりますがネタバレになるでここでは秘密。
みんな何かしらの超能力(サイキック)を持っており、全員が「スキャン」「インプリント」を使える以外に、リンドウは時間を遡れる「リスタート」フレットは人の記憶を思い出させる「リマインド」ナギは人の心の中に入れる「ダイブ」を使用可能。
スキャンはフィールド中でRボタンを押すと使用できる人の心を読む能力。使用回数は自然と一番多くなるはず。
通行人のたわいの無い考えを覗いたりできる他、敵とエンカウントするために使用したり、リマインド・ダイブ・インプリントの取っ掛りにもなる能力です。
インプリントはスキャンや仲間間の会話で集めた言葉を2つ選択して他人にインスパイアを起こさせる能力。
迷っている人に「104前」+「占う」の組み合わせを使うなど意外な言葉の組み合わせが正解となることもありますが、ほとんどは予想可能な範囲内に収まっています。総当りしてもデメリットもありませんし。
リスタートは過去を変えて現在時点での「詰み」を無くすために使うという本作のメインとも言える能力ですが、リンドウがどの時点でどの問題を解決するかを考えてくれるのでその通りに動けばいいだけ。良くいえばヒントが多く迷いにくい悪くいえば自由度は少なく一本道
最初から寄り道することでリスタートなしでもストーリーを進行できる選択肢があったら良かったかも?途中で伏線というか気になる場面がチラホラあるのにリスタートしないと触れないのがもどかしく感じなくもなかったです。
とはいえ、主人公が持つサイキックであることに加え、能力自体がストーリーにおいて重要なポジションに置かれているのでリスタートをせざるを得ない状況が至る所にあるのは当然の事とも言えるかも。後半になる程ピンチに置かれる場面も増え、リスタートを使う頻度も増えていき、追いつめられている感もヒシヒシと感じられます。
リマインドはLスティックとRスティックをグリグリ動かして絵を完成させるというミニゲーム。
入力がちょっとシビアなので「もうちょっとで完成しそうなのに…」ということもしばしば。でも、完成した時の絵が妙に下手で味があるし嫌いじゃない要素。
ダイブは人の心の中に入り、取り憑いている敵を倒すとその人の悩みを解決できるというある意味武力解決とも言える能力。
ダイブで戦う相手は攻撃力が強化されていたり・サイズが大きかったり・倒さないとHPがどんどん減っていく上時間制限があるのでちょっと強敵。

ストーリー中には少しだけ暗号や推理要素もあって、インプリントする文字列を選択肢から推定したり・文字列や数列等の法則を見つけ出したり・クイズに答えたりする場面もあります。ただし謎解きの難易度自体は簡単なものかつ選択肢はそんなに多くなく、時間制限もないし間違った時のペナルティもないので総当りも可能で優しい仕様です。
ストーリー中の謎解きや目的地もキャラ達がどうすればいい・どこに行けばいいというのを教えてくれることが多いのでサクサク進んで行きます。逆にそういうのを自分で全部考えたい人には物足りないかも。
ストーリー中で出会うチームメイト以外のキャラも中々濃い性格で、常勝無敗の強チーム「ルインズ」のススキチツグミ、「ピュアハート」のリーダーながら優しげなモトイ、お洒落だけど競争心も強い「ヴァリー」リーダーのカノン、オタッキーなメンバー集まる「幽川舎」のリーダーであるフウヤたちライバルチーム、ゲームの進行役である死神達など結構な数のキャラが登場します。
死神達についても一枚岩ではなく、今回のゲームを仕切っている新宿死神と呼ばれるグループと前作のゲームマスターである渋谷死神と呼ばれるグループがいるようです。お互いに仲悪そう…というか実際悪い。
ストーリー終盤は成長した前作キャラが多数登場しますが、当然の如く前作ネタバレを含んでいる点は注意。出てくるキャラ数は多いもののストーリーは綺麗にまとめられている印象でした。



バトルとバッジについて

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本作で戦う相手は「ノイズ」と呼ばれる動物を模した敵対存在や他のチームのメンバー達。
X/Y/ZL/ZR/L/Rで攻撃・Bで回避・スティックで移動わかりやすい操作ながらエフェクトがド派手で爽快感のあるバトル。
相手を攻撃してCHANCE!と出ている間に他のキャラが追撃すると上にあるシンクロゲージが溜まっていって、100%になると強力な技+攻撃力4倍のマッシュアップが使用可能。
ストーリーが進むと最大300%までシンクロゲージを貯めることができるようになります。300%マッシュアップは全員の力を合わせて必殺技を撃てるだけでなく回復もできる超強力な技。
基本的にはコンボを重ねてマッシュアップどーん!という感じで戦います。ノーマルでの難易度はキングダムハーツとかと比べると低めですが、設定をいじれば難しくできるのでご安心を。
各キャラクターが身につけているバッジによって使える攻撃の種類を変えられるので、使いやすいバッジの組み合わせを探すのも一興。
バッジ1種類につき1種類の攻撃と発動するためのボタンが設定されており、フィールド上でXボタン押すと開けるメニューの「BADGE」からチームメイトにつけられます。
メンバーがそれぞれ別のバッジをつけることになるので戦闘中は1種類の攻撃を1人ずつ担当することに。初期状態ではボタンが同じバッジを同時につけることはできません(キャラクターボードの解禁で同じボタンのバッジが複数つけれるようになります)。
違うボタンでもZRとRとか近すぎるボタンのバッジを同時につけると押しにくいのでボタンの配置についても考える必要があります。スタンダードなのはL(ZL)/R(ZR)/X/Yのセット。
チームメイトだけでなくバッジにもレベルがあり、バトルで使用して育てると効果が強くなるだけでなく進化して別のバッジになる種類も存在しています。モーション・属性・リーチなどから使いやすいバッジを探すだけでなく、色んなバッジを育てるのも楽しいゲームです。

プラス、このゲームでは途中で難易度や自分たちのレベルを変えることができる上に複数のシンボルと同時にエンカウントすることで連戦が可能です。
難易度(EASY/NORMAL/HARD/ULTIMATEの4段階)によって敵が落とすバッジが変わり、自分のレベルを下げる・連戦する回数が多いほど敵が落とすバッジのドロップ率が上がります。フィールド上で+を押すことで難易度設定が開きいつでも変更可能。
連戦は最初の時点で最大5連戦(キャラクターボードの解禁で最大数が増加)できますが、途中での回復がバッジやレベルアップ頼りになるので難易度は高くなります。お金稼ぎもドロップするバッジ頼りなので、ギリギリ難しくない難易度で進めるのが効率的かも。
戦闘面での難点はエフェクトが派手な分、視認性が落ちやすいことと稀に処理落ちする点。
敵の中には一撃が痛いのもいますが、連打しまくっているとエフェクトで敵の動きが隠れて見えないなんてことも。処理落ちはそこまで深刻ではないので全然許せるレベルですが、PS4版だと処理落ちの報告が少ないのでSwitch版限定の難点?
加えて、連戦の途中で5秒程のロードが挟まるのが気になる点ではあります。1回の時間は短いとはいえ頻度が高いのでもう少し抑えてほしかったかも。



渋谷を歩き回れるゲームとしては最高峰の出来

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#FEやペルソナ5など渋谷を歩き回れるゲームは既にあるものの、駅前から109前やスクランブル交差点だけでなく道玄坂、スペイン坂、首都高下まで歩き回れるゲームは本作ぐらいだと思います。
細部の作り込みも素晴らしく、看板にはどこかで見たことある店の名前や絵が載っていたり、壁の落書きや謎のステッカーが至る所に貼られているのも再現されていたり、実際に入れるお店もゆうに20個は超えるなど、本当に渋谷を歩き回っている気分になれるゲームです。
お店の種類は服やバッジを売っているファッション店・恒久的にステータスを上げられる料理が食べられる店・本やCDが買える店など多数ありますが、同じジャンルのお店でも系列店によって品ぞろえが違うので色んなお店に寄りたくなる魅力がちゃんとあります。
個人的に料理を食べてステータスアップできるシステムや好き嫌いで反応が違うのが大好き。料理が食べれるシステムは食レポがないこと以外#FEの上位互換だと思います。
一応満腹度があって100%を超えると食事ができなくなるという制限はありますが、バトルしてたら結構なスピードで減るせいで一日に何食もできてしまうので食事のステータス効果もバカにできない量になります。
作り込みの代償か歩き回れるマップは渋谷のみ。ペルソナ5みたいに電車に乗って東京の他の場所に行くことはなどはできません。
再現度が高すぎて迷いやすさも現実の渋谷並になっているのは困ったところ。渋谷の地理に疎いと地名や店名が出てきても場所がわからなかったり、隣合っているエリアでも回り道しないと通れないケースも多く、目的地マーカーも出てなくて迷子になることが多発。
渋谷だけとはいえ、まあまあ広く入り組んだマップなのにファストトラベルシステムがないので行ける場所が多い日は探索が大変。特定のお店の前に飛ぶとかはしたかったです。
行ける場所やサブミッションは日によって変わり通行止めも多く自由に探索できるわけではありませんが、前のチャプターをやり直せるシステムが搭載されているので取り返しのつかなくなる要素がないのは助かります。
チャプター選択機能は1週目のday5とかなり早いタイミングで解禁されるので、取りこぼしが気になって仕方がない人にも親切。ただし謎解きやミッションの解放状態なども章の最初からやり直しなので、サブミッションを埋めたいとかで戻す場合はちょっとめんどい仕様。

総評:難易度を柔軟に設定できてバトルも爽快で、渋谷を歩けるゲームとしても良作

爽快な戦闘システム、柔軟性のある難易度設定、現代渋谷を舞台にデスゲームという世界観、ボーカル入りのBGMなどが個人的に好きな要素がてんこ盛り。なので良作認定させていただきます。
そもそも個人的に東京のどこかを歩けるだけで凄く楽しいので、渋谷が舞台のこのゲームも凄く楽しいゲーム。現実の渋谷はニンテンドーストアとポケモンセンターに行くぐらいなのですが、ゲームに舞台になると途端に私の中のパリピが騒ぎ立ててワクワクするのが不思議。
グラフィカアート風のイラストやディスコやライブハウスで流れてそうなBGMのお陰で心だけでもパリピになれる?ゲームかもしれません。ストーリー中のイラストの表現も漫画風でgood。
体験版も各オンラインショップで配信されているので、どんなゲームか気になる方はまずは体験版を遊んでみるのをオススメします。体験版のデータは製品版にも引き継げます。
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