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【Steam/Switch/スマホ】Nihilumbra レビュー

2022/06/14
レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム Switchソフト スマホアプリ アクション
「Nihilumbra」(ニヒラブラ)を購入しました。

色に付属した属性を駆使して進んで行くパズルアクションゲーム。色がテーマという所が気になって買いました。
地形に色を塗る動作がシステムに組み込まれており、PC版はマウスとキーボードで色塗りと主人公の操作を両立させているみたいですが、私が買ったSwitch版はタッチ操作で塗る方法を採用しているためかTVモードでは遊べません。
プレイ時間は表モードと裏モード両方の全ステージクリアまでで9時間ぐらい。表だけなら2時間程度で終わりますが、裏は難しすぎてステージ数は同じでも3倍以上の時間がかかりました…。

・タイトル:Nihilumbra
・発売元:BeautiFun Games / 賈船(Switch版のみ)
・開発元:BeautiFun Games
・対応ハード:
PC(Steam)/Switch/スマホ(Android/iOS)
・定価:
-Steam版:799円(税込)
-Switch版:1000円(税込)
-Android版:無料(ゲーム内課金有)
-iOS版:370円(税込)
・発売日:
-Steam版:2013年9月25日
-Switch版:2018年5月10日
-スマホ版:2021年7月18日
・ジャンル:パズルアクション
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© BEAUTIFUN GAMES S.L. Publish in Japan by COSEN

どういう人にオススメ?
・パズル要素の強いアクションが好きな人!

良かった点
・絵本のようなグラフィックと哲学的なストーリーが織り成す世界観が良い
・色を塗ることで効果のある地形を自ら配置できるシステムが面白い
・表モードはすんなり進むのでストーリーを見たいだけの人にも優しい
・裏モードであるVoidモードは難しくてやりごたえがある

賛否両論?点
・Voidモードに入った時点で急に難易度が爆上がりする
・ボタンに隠れるように配置されている棘など陰湿な初見殺しがたまにある

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




虚空から生まれた主人公が虚空から逃げる物語


主人公は虚空から産まれたスライムのような生き物。序盤でカカシを見つけてからはその姿を模倣しており、雪山では寒がったり・砂漠や火山では暑がったり・高い所から落ちてきた時はグチャッとなったりと地味に可愛い存在。
最初に「<生誕> それが君の名前だ」と語られるのですが、ここはちょっと翻訳が怪しいと感じる部分だったので個人的に名無しということにしています。本当に生誕という名前だったらごめんなさい。
逃げ出したはいいものの、虚無は常に1つになろうとする性質を持っているため主人公は延々と追いかけられ続ける羽目に。行く先々が虚無に飲み込まれていくのには少しの悲しさと背徳感を感じます。
出会うのは虚無からの刺客ばかりで主人公は孤独な立場ですが、語り手が文章と声で語りかけてくるのでプレイ中は意外と寂しくはないです。
声の主はとても博識。色や敵の特徴を助言してくれる教鞭担当でもありつつ、主人公が逃げるせいで世界が虚無に飲み込まれ続けていると責めたりすることもあれば皮肉混じりに仕方ないよねと慰めたり、姿こそ見えませんが存在感があります。
個人的には雰囲気も好きで、絵本のようなグラフィックと哲学的な語りが不思議な世界観を作り出しています。タイトルからしてニヒリズムもテーマの1つなのかも?
本編を進めていくとアートギャラリーでイラストを閲覧できるようになるオマケも。一枚絵以外に設定画やスケッチや没案まで見れてしまいます。
Steam版のレビューでは「翻訳が変」という意見が結構目立ちますが、Switch版は賈船がパブリッシャー兼翻訳をしてくれていれているおかげか最初以外は変な文章もなかったしボイスもちゃんと日本語でしかもイケボ。そのため少しお値段が高くてもSwitch版がオススメです。

本作の操作はLスティックで主人公を移動させたり・Bボタンでジャンプしたりするアクションゲームでは標準と言える部分画面タッチでフィールドに色を塗るという独自の部分から構成されています。
主人公くんの素の機動力は正直言って高くはないし、ジャンプ力もそこまでなく、攻撃手段も持っていません。ダメージを受けると一発アウトでチェックポイントの木からやり直し。
そんな主人公を助けるために色を塗るシステムが存在している感じです。フィールドにある地形に色を塗ることでその場所だけ属性効果が発動するようになります。
使える色は全5種類で、水色は滑る効果でダッシュジャンプの距離を伸ばしたり・敵を下に滑り落としたり緑色は弾力を追加するので飛び乗って跳ねたり茶色は粘性を与えて敵や主人公をくっつけたり赤色は熱で敵や箱を燃やしたり黄色は電気を通して通電させるという効果。
最初は水色のみ使えてストーリーを進めると順次解禁されていく形式。森なら緑・砂漠なら茶…などステージの特色に合わせた色を覚えられます。
色が持つイメージを属性効果に反映している所とフィールドへ地形効果を任意で与えられるシステムは中々に面白いと思います。水色だから氷・赤だから炎とか、与えられている属性が直感でわかりやすいのも良点。
色を塗る時は一旦ボタンから手を離さざるを得ないので(右利きの場合)右手が忙しいですが、Switchソフトとしては珍しくタッチ操作が必須なゲームなのも新鮮でした。Rスティックで塗るのとタッチで塗るのだったらタッチの方で良かったと思う派。

表モードの難易度はとても簡単で、声のアドバイスに合わせて色を使っていけば難なくエンディングまで到達できます。
各ワールドの最後には必ず強制スクロールステージが用意されていますが、追いつかれてしまうことはほとんどありません。むしろ待つことの方が多いぐらい。
チェックポイントとなる木も強制スクロール中含めて高頻度で置かれており残機とかもないので、もしやられてしまってもリトライがしやすくなっています。ストーリーを読みたいだけの人にはとことん優しい作り。

裏モードであるVoidモードは急に高難易度


表モードでエンディングを迎えると、今度は裏モードであるVoidモードに挑戦できるようになります。
虚空に追いかけられる立場だった主人公がVoidモードでは虚空を追い払う立場に。大まかなストーリーは表モードで一旦区切られますが、裏モードはその続きで世界を元に戻すまでの物語になります。
Voidモードはとても難しくやりごたえが凄いです。パズルとしての難しさはそこまでではなく、要求されるアクションテクニックがシビアで難しいという感じで何回も死ぬことになるものの、チェックポイントはちゃんと定期的に置かれているおかげでリトライはサクサク。
ステージ構成自体は表モードの面影がありますが、敵や棘の数が増えていたり・特定の色を吸い取ってしまう花が頻繁に置かれていたりで悩まされます。敵を燃やしたい時に限って赤色が制限されていることが多くて大変。
声によるヒントも無くなり、複数色を同時に用いる必要があったり・急いで塗る必要がある場面も多いしで一発突破はまず無理。個人的に緑色を用いてのジャンプが苦手なのですが、Voidモードでは緑ジャンプを多用するステージが多かった所も苦戦したポイントです…。
特にキツかったのが森ステージの緑色で跳ねながら銃弾を避け続けて進む所でした。銃弾も跳ねるせいで飛んでくる位置の予測が困難なのもあってまともにやっても避けられなかったので、諦めて運良く通り抜けられるまでひたすら死に続ける戦法で切り抜けました。
e-shopの紹介では「最初に遊んでいただくモードは、比較的優しめのチュートリアルのような形になっており、まずは5色の色の扱い方を学びます。すべてクリア後に難易度が高い本来のステージを遊ぶことができます。」と書かれているので、表はただのチュートリアルに過ぎず・裏からが本番という扱いみたい。
ただこの文言は他機種版にはないので、Switch版以外を購入した人はいきなり難しくなってビックリしているみたいです。まあでもあまりにも急に難易度が爆上がりしすぎなので中間の難しさのステージがいくつかは欲しかったとは思いますが…。
個人的には難易度の急上昇がどうでもよくなるぐらい気になった部分があって、それが陰湿な初見殺しが用意されている場所があった所です。ここに関しては難しいのではなく不快なだけだったので満場一致で要らなかったと思います。
例としては、画面が切り変わった瞬間棘のある穴に落下したり・ボタンで隠れるように棘が配置されていたり・ゴール手前に定期的に棘が出てくる階段が置かれていたり…など。制作陣の性格を疑ってしまうぐらいには意地悪な罠です。
普通に難しいエリアを乗り越えた後に初見殺しに引っかかってやり直し…なんてこともあってイライラ。チェックポイント直後ならともかく、手前に配置されてた時なんかはもうモチベーションが…。
難しいだけの所は逆に挑戦する気が湧いて良いと思ったものの、初見殺しはそれを削いでくる蛇足という印象。初見殺しなしでも十分に難しいからこそやめてほしかったです。
そんな高難易度のステージを全てクリアした暁には…文字化けしているような言語が選べるようになるという特典があります。これにもなにか元ネタがあるのだろうか…。



総評:表はストーリーを・裏は難しさを楽しめるお得なパズルアクション

表モードは哲学的な語りかけや不思議な世界観を楽しめる一方で、裏モードではなかなか難しいステージを楽しめる二面がちょっぴりお得な作品。
色(属性)を塗ることでフィールドに干渉して先に進んでいくというシステムも好きです。哲学的な世界観も個人的には好み。
ただし難易度調整はかなり極端。表モードだけでもストーリーの大部分は楽しめますが、後味をスッキリさせたいなら裏モードも頑張る必要があり、そういう意味でも初見殺しや高難易度のアクションに抵抗がない人向けの作品だと思います。
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