【PC/Switch】『オーシャンズハート』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『Ocean's Heart(オーシャンズハート)』を購入しました。

他のサイトで2Dゼルダライクのインディーゲームとして取り上げられており、気になったので購入しました。
エンディングまでにかかった時間は10時間程でした。UIやゲームシステムが諸々もろ2Dゼルダですが、世界観などは独自のものとなっていて主人公も女の子になっています。
ゼル伝本編自体が2019年の夢島リメイク以来新作が出てないし、ブレワイ2も今年に間に合うか怪しそうなので、ゼルダに飢えている人は代わりに本作を遊んでみるのもアリ。

タイトルにオーシャンとあるように、舞台は島国で多くの街が海に沿って築かれています。主人公のティリアは海賊にさらわれた親友ヘイゼルと行方不明になっている父親を探して旅に出ることになります。
宿屋の娘として生を受けたティリアですが剣さばきと度胸には自信があるようで、モンスターがいる草原にも臆せず冒険へ出ます。ただしカナヅチで泳ぐことが一切できないという可愛い所も。
ストーリーの大部分は故郷の村を襲ってヘイゼルをさらった白い砂時計マークの海賊団とその首領である黒ひげの手がかりを探すという目的で進みます。海賊が海賊らしいことしてる(?)
文章に関しては改行の位置に違和感があって読みにくい感じはします。文章自体はまともなのに、改行のせいで目が滑りやすくなっているのがもったいないと思いました。
ハートで表示された体力ゲージ・棒状の魔力ゲージ・Aで前転/Bで剣を振る操作・XとYにアイテム登録・ダンジョンの宝箱から出てくるアイテムに弓矢やバクダンがあったり・謎解きをアイテム使用で解いたり、など2Dゼルダをリスペクトしたというか影響を受けている仕様がとても多いです。パッと見ただけだとまんま同じ…というか外伝作品にすら見えるレベル。
グラフィックについてもドットで描かれていて、GBAで出た「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」っぽい感じです。好きだった作品なので本作には懐かしさすら感じる。
過去に2Dゼルダを遊んだことがあるならすんなり遊べる作品となっています。ただし大型ダンジョン含め難易度は低めで結構あっさり終わってしまいますが。
ダンジョンは最後のダンジョン含めて多少迷っても30分~1時間あれば余裕で終わるレベルには短く数も多くありません。謎解きの内容もゼル伝によく似ていて、ヒビの入った岩を爆弾で壊すとか・目玉のようなスイッチを矢で射るとか見たことある物ばかりなのであまり悩まず解けてしまったというのもあるとは思いますが、もう少し複雑な構造や独自性のある謎解きやダンジョンが出てきて欲しかったかも。
一方で死にやすさに関してはリスペクト元よりも上です。本作では草や敵を切っても回復アイテムが出ず、特定の茂みを斬るか・ツボを斬るか・お店で買うかで手に入る果実などのアイテムをメニューから消費する、もしくは街の宿屋で30クラウン(お金)を払って全回復する必要があります。
盾がないので敵からの攻撃を防ぐこともできないしで、序盤のHPが少なくお金にも余裕が無くて回復アイテムが買えない時期はすぐやられます。巨人のパンチでやられたりマンドラゴラに襲われてやられたり…etc.。
その代わりにデスペナルティはマップの入口に戻される程度でほぼ無く、ゲームオーバー演出もなく即座に復活できるのでやられまくってもストレスは感じません。
むしろ序盤ではピンチの時はあえて死んで回復アイテムを節約しつつ実質回復したり、ダンジョン内でカギなどを取ってからのデスルーラもできるのでメリットの方が多いぐらい。
ある程度ハートが増えてエリクサーが作れるようになったりパンを買えるようになったりするとほぼ死ななくなるので、死にまくるのはあくまで序盤だけ。ストーリー後半はバーオークのパンで回復しつつ剣を振りまくっていたらボスも簡単にゴリ押せちゃうようになるので難易度は決して高くありません。
他に気になったのが、前転と話しかけるボタンが同じせいで会話しようとして転がっていってしまうことがよくあります。桟橋にいるリリイに話しかけようとして海に落ちまくったこともあるし、ゼル伝だとアイテム使用と会話が同じボタンだったのでそこもリスペクトして欲しかった。

色々とゼルダにインスピレーションを受けた仕様が多い本作ですが、独自の要素もちゃんと存在しています。
世界観もちゃんとオリジナルですし、敵を倒したり草を切ったりで集めたアイテムを素材として薬などを作るクラフトシステムがあったり、剣や弓や服を強化してステータス的にもどんどん強くなっていくRPG要素も存在します。
クラフトで作れる「生命のエリクサー」は所謂あかいいクスリや妖精に相当するアイテムでHPが0になった時にも自動で使用してくれます。攻略のお供としてはぜひ持ち歩きたい1品。
同じようなアイテムでもゼル伝だと特定のお店に買いに行ったり・泉に行って妖精を捕まえたりしないといけない所を、本作は材料さえ揃っていればその場で作れるのはお手軽。ビンの数による所持数制限もないのでいくらでも持ち歩けるし。
剣や弓の攻撃力強化は街の鍛冶屋で「サンゴ鉱石」と50クラウンを渡すことで行えます。服の防御力は鍛冶屋にクラウンを払うか・新しい服を手に入れることで強化可能。
サンゴ鉱石や新しい服は各地にある宝箱やサブクエストの報酬としても手に入るので、メインストーリーと同時に探索やサブクエストも並行して進めておくと攻略が楽になるかも。
また、街の人に話しかけることでメインストーリーとは別にサブクエストを受けることもできます。
サブクエストは独自のストーリーが用意されていたり強力な魔法を覚えられる物もあるので結構魅力的。メインストーリーがある程度進んだら寄り道感覚でこちらも受けていくと楽しいです。
メインストーリーの目的と受けているサブクエストはメニューから確認可能。何をすればいいか・どこに行けばいいかまで書かれているので、悩んだ時はメニューを開けば大丈夫。
リリイという人物に話しかけることで他の港へファストトラベルもできるようになるので移動のしやすさはそこそこ。港がない街や内陸部へは行きにくいですが、マップの狭さを考えるとこんなものかなという感じ。
難点は地図の表記が細かくないせいで次に行くべき目的地がどこなのかわかりにくいこと。全体マップはあるにはあるのですが、街の場所や島の形などが大雑把に書かれているだけで各フィールドの構造などは見ることができないので結局自力で探索することになります。
個人的に一番迷ったのが序盤も序盤の「トウヒ岬の浅瀬に座礁した船を探す」場面。まさか遺跡の奥に浅瀬があるとは思わなくてずっと北の方まで向かっていました…。
幸いなことに全体マップもさほど広くは無いので行けるところを虱潰しに探せばクリアはできます。でも目的地マーカーぐらいは表示して欲しかったかも。
ダンジョン内マップに至っては存在しないので、カギが見つからない時は部屋を片っ端から見て回る羽目になるのも大変でした。コンパスとダンジョンマップって偉大だったんだな…と実感。
システムの大部分は真似していますが、海をテーマにした世界観と海賊相手に戦うストーリーやクラフト要素などオリジナリティを出そうとしている部分も少なからず見受けられます。
マップがもう少し見やすければ…と思いましたが、個人的にはかなり楽しめたゲームです。サブクエストも頑張ろうかな。
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他のサイトで2Dゼルダライクのインディーゲームとして取り上げられており、気になったので購入しました。
エンディングまでにかかった時間は10時間程でした。UIやゲームシステムが諸々もろ2Dゼルダですが、世界観などは独自のものとなっていて主人公も女の子になっています。
ゼル伝本編自体が2019年の夢島リメイク以来新作が出てないし、ブレワイ2も今年に間に合うか怪しそうなので、ゼルダに飢えている人は代わりに本作を遊んでみるのもアリ。
任天堂の公式オンラインストア。「Ocean's Heart (オーシャンズハート) ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:Ocean's Heart
・発売元:Nordcurrent Labs
・開発元:Max Mraz
・対応ハード:PC(Steam/GOG)/Switch
・定価:
-Steam版:1520円(税込)
-Switch版:1620円(税込)
・発売日:
-Steam版:2021年1月21日
-Switch版:2022年2月10日
・ジャンル:アクションRPG
・IARC:7+(7歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©Max Mraz
・公式サイト:
https://www.nordcurrent.com/games/oceans-heart
どういう人にオススメ?
・2Dゼルダが好きな人!
良かった点
・UIやアイテムを使用した謎解きなどにゼルダっぽさを感じてちょっと懐かしい気分になる
・HPが0になってしまってもリトライまでが素早くデスペナルティもないので難易度も低め
・攻撃力/防御力強化やクラフトなどのシステムもあったりして個性も出そうとしている
賛否両論?点
・大型のダンジョンでも謎解き含めてあっさり終わってしまう
・回復がアイテムや宿屋頼りなので序盤ほど死にやすいバランスになっている
・地図が大雑把すぎるせいもあって次の目的地がわかりにくい
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:Nordcurrent Labs
・開発元:Max Mraz
・対応ハード:PC(Steam/GOG)/Switch
・定価:
-Steam版:1520円(税込)
-Switch版:1620円(税込)
・発売日:
-Steam版:2021年1月21日
-Switch版:2022年2月10日
・ジャンル:アクションRPG
・IARC:7+(7歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©Max Mraz
・公式サイト:
https://www.nordcurrent.com/games/oceans-heart
どういう人にオススメ?
・2Dゼルダが好きな人!
良かった点
・UIやアイテムを使用した謎解きなどにゼルダっぽさを感じてちょっと懐かしい気分になる
・HPが0になってしまってもリトライまでが素早くデスペナルティもないので難易度も低め
・攻撃力/防御力強化やクラフトなどのシステムもあったりして個性も出そうとしている
賛否両論?点
・大型のダンジョンでも謎解き含めてあっさり終わってしまう
・回復がアイテムや宿屋頼りなので序盤ほど死にやすいバランスになっている
・地図が大雑把すぎるせいもあって次の目的地がわかりにくい
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
至る所に2Dゼルダらしさを感じる見た目やシステム

タイトルにオーシャンとあるように、舞台は島国で多くの街が海に沿って築かれています。主人公のティリアは海賊にさらわれた親友ヘイゼルと行方不明になっている父親を探して旅に出ることになります。
宿屋の娘として生を受けたティリアですが剣さばきと度胸には自信があるようで、モンスターがいる草原にも臆せず冒険へ出ます。ただしカナヅチで泳ぐことが一切できないという可愛い所も。
ストーリーの大部分は故郷の村を襲ってヘイゼルをさらった白い砂時計マークの海賊団とその首領である黒ひげの手がかりを探すという目的で進みます。海賊が海賊らしいことしてる(?)
文章に関しては改行の位置に違和感があって読みにくい感じはします。文章自体はまともなのに、改行のせいで目が滑りやすくなっているのがもったいないと思いました。
ハートで表示された体力ゲージ・棒状の魔力ゲージ・Aで前転/Bで剣を振る操作・XとYにアイテム登録・ダンジョンの宝箱から出てくるアイテムに弓矢やバクダンがあったり・謎解きをアイテム使用で解いたり、など2Dゼルダをリスペクトしたというか影響を受けている仕様がとても多いです。パッと見ただけだとまんま同じ…というか外伝作品にすら見えるレベル。
グラフィックについてもドットで描かれていて、GBAで出た「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」っぽい感じです。好きだった作品なので本作には懐かしさすら感じる。
過去に2Dゼルダを遊んだことがあるならすんなり遊べる作品となっています。ただし大型ダンジョン含め難易度は低めで結構あっさり終わってしまいますが。
ダンジョンは最後のダンジョン含めて多少迷っても30分~1時間あれば余裕で終わるレベルには短く数も多くありません。謎解きの内容もゼル伝によく似ていて、ヒビの入った岩を爆弾で壊すとか・目玉のようなスイッチを矢で射るとか見たことある物ばかりなのであまり悩まず解けてしまったというのもあるとは思いますが、もう少し複雑な構造や独自性のある謎解きやダンジョンが出てきて欲しかったかも。
一方で死にやすさに関してはリスペクト元よりも上です。本作では草や敵を切っても回復アイテムが出ず、特定の茂みを斬るか・ツボを斬るか・お店で買うかで手に入る果実などのアイテムをメニューから消費する、もしくは街の宿屋で30クラウン(お金)を払って全回復する必要があります。
盾がないので敵からの攻撃を防ぐこともできないしで、序盤のHPが少なくお金にも余裕が無くて回復アイテムが買えない時期はすぐやられます。巨人のパンチでやられたりマンドラゴラに襲われてやられたり…etc.。
その代わりにデスペナルティはマップの入口に戻される程度でほぼ無く、ゲームオーバー演出もなく即座に復活できるのでやられまくってもストレスは感じません。
むしろ序盤ではピンチの時はあえて死んで回復アイテムを節約しつつ実質回復したり、ダンジョン内でカギなどを取ってからのデスルーラもできるのでメリットの方が多いぐらい。
ある程度ハートが増えてエリクサーが作れるようになったりパンを買えるようになったりするとほぼ死ななくなるので、死にまくるのはあくまで序盤だけ。ストーリー後半はバーオークのパンで回復しつつ剣を振りまくっていたらボスも簡単にゴリ押せちゃうようになるので難易度は決して高くありません。
他に気になったのが、前転と話しかけるボタンが同じせいで会話しようとして転がっていってしまうことがよくあります。桟橋にいるリリイに話しかけようとして海に落ちまくったこともあるし、ゼル伝だとアイテム使用と会話が同じボタンだったのでそこもリスペクトして欲しかった。
クラフトなど独自の仕様も少なからずある

色々とゼルダにインスピレーションを受けた仕様が多い本作ですが、独自の要素もちゃんと存在しています。
世界観もちゃんとオリジナルですし、敵を倒したり草を切ったりで集めたアイテムを素材として薬などを作るクラフトシステムがあったり、剣や弓や服を強化してステータス的にもどんどん強くなっていくRPG要素も存在します。
クラフトで作れる「生命のエリクサー」は所謂あかいいクスリや妖精に相当するアイテムでHPが0になった時にも自動で使用してくれます。攻略のお供としてはぜひ持ち歩きたい1品。
同じようなアイテムでもゼル伝だと特定のお店に買いに行ったり・泉に行って妖精を捕まえたりしないといけない所を、本作は材料さえ揃っていればその場で作れるのはお手軽。ビンの数による所持数制限もないのでいくらでも持ち歩けるし。
剣や弓の攻撃力強化は街の鍛冶屋で「サンゴ鉱石」と50クラウンを渡すことで行えます。服の防御力は鍛冶屋にクラウンを払うか・新しい服を手に入れることで強化可能。
サンゴ鉱石や新しい服は各地にある宝箱やサブクエストの報酬としても手に入るので、メインストーリーと同時に探索やサブクエストも並行して進めておくと攻略が楽になるかも。
また、街の人に話しかけることでメインストーリーとは別にサブクエストを受けることもできます。
サブクエストは独自のストーリーが用意されていたり強力な魔法を覚えられる物もあるので結構魅力的。メインストーリーがある程度進んだら寄り道感覚でこちらも受けていくと楽しいです。
メインストーリーの目的と受けているサブクエストはメニューから確認可能。何をすればいいか・どこに行けばいいかまで書かれているので、悩んだ時はメニューを開けば大丈夫。
リリイという人物に話しかけることで他の港へファストトラベルもできるようになるので移動のしやすさはそこそこ。港がない街や内陸部へは行きにくいですが、マップの狭さを考えるとこんなものかなという感じ。
難点は地図の表記が細かくないせいで次に行くべき目的地がどこなのかわかりにくいこと。全体マップはあるにはあるのですが、街の場所や島の形などが大雑把に書かれているだけで各フィールドの構造などは見ることができないので結局自力で探索することになります。
個人的に一番迷ったのが序盤も序盤の「トウヒ岬の浅瀬に座礁した船を探す」場面。まさか遺跡の奥に浅瀬があるとは思わなくてずっと北の方まで向かっていました…。
幸いなことに全体マップもさほど広くは無いので行けるところを虱潰しに探せばクリアはできます。でも目的地マーカーぐらいは表示して欲しかったかも。
ダンジョン内マップに至っては存在しないので、カギが見つからない時は部屋を片っ端から見て回る羽目になるのも大変でした。コンパスとダンジョンマップって偉大だったんだな…と実感。
総評:昔懐かしの2Dゼルダっぽいが、少なからずオリジナリティもある作品
2Dゼルダが好きなら本作も楽しめるとは思います。ただしインディゲームということもあってかリスペクト元からは一歩引いた出来という感想。システムの大部分は真似していますが、海をテーマにした世界観と海賊相手に戦うストーリーやクラフト要素などオリジナリティを出そうとしている部分も少なからず見受けられます。
マップがもう少し見やすければ…と思いましたが、個人的にはかなり楽しめたゲームです。サブクエストも頑張ろうかな。
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