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【Switch】『ペーパーマリオオリガミキング』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2020/07/28
ゲーム感想&レビュー 0
ペーパーマリオ Switchソフト RPG
『ペーパーマリオ オリガミキング』を購入しました。

Switch初のペパマリです。前々作のスーパーシールが個人的にビミョーな作品だったので様子見していましたが、ネット上では好評価が多かったので購入しました。
私が前作にあたるカラースプラッシュを未プレイなため、この記事はスーパーシールと比較した表現が多くなっています。ご了承ください。
全体的にRPG要素よりも謎解きやパズルに寄った仕様になっていますので、謎解き好きの人の方に勧めたいゲームです。
逆に言えば、「仲間と一緒にコマンドバトル」というものでは無いので、ペーパーマリオRPGまでのオリジナルキャラクターや仲間要素が好きだったという方には残念ながら向いていないと思います。
クリアまでの時間は20時間程度で難易度は若干高め。バトルシステムの難しさに加え、道中にも即死罠があったりするので気を抜くと割と死ねます。

・タイトル:ペーパーマリオ オリガミキング
・発売元:任天堂
・開発元:インテリジェントシステムズ
・対応ハード:Switch
・定価:6578円(税込)
・発売日:2020年7月17日
・ジャンル:アドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2020 Nintendo
Program © 2020 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
・公式サイト:
https://www.nintendo.co.jp/switch/aruua/index.html

どういう人にオススメ?
・パズルや謎解き要素が好きな人!
・スーパーシール路線が嫌いではない人!

良かった点
・ストーリーのボリュームは増えてRPGとしては十分な量に
・ボス戦はギミック満載で楽しい
・穴埋め、フィギュア、ミニゲームなど収集要素も豊富でかなり広いマップ
・世界観の制約の中でも頑張って個性づけられたキャラクター達が登場

賛否両論?点
・戦うメリットの少ないザコ戦は解消されないまま
・バトルでいちいちパズルをやらされるので疲れる
・イベントでの即死罠もあるがノーヒントな場面も少なくない

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)

パズル要素強めの戦闘は少しめんどくさい

今作のバトルは公式曰く360°バトルというものになっており、パズルのウェイトが非常に重くそれも一々難しめのものが多いです。ザコとボスのどちらを相手にするかで仕様がかなり変わってくるため別々に紹介します。
ザコ戦では横4列・縦6列のレーンからなるフィールドに並んだ敵を制限時間内に決まった配置に並べ替える(ジャンプ攻撃なら一直線、ハンマー攻撃なら中心に近いレーンで2×2ボックス型…など)ことで、マリオの攻撃力が上昇し敵を一網打尽にできる仕様です。
敵の数が増えるほどパズルも難しくなると同時にマリオの行動回数も増えるので、基本的にはパズルをしっかり解いて1ターンで倒しきるのが定石。
パズルが解けないと攻撃力も上がらないし敵の攻撃もかなり痛いし戦闘時間は伸びるしでペナルティが大きめ。そのせいもあってプレイヤーのパズル力によって難易度が激しく上下します。
敵の出現パターンによってはマックス3回までレーンを動かすことができるのですが、パズルが苦手ではない(と自負している)私でも制限時間が1分近くあっても解けきれないほどに難しいものも出てきます。無理と思ったらキノピオにコインを払って回してもらってました。
「基本的に同じ種類の敵は一度に攻撃できるように配置するのが正解」という仕様に気づくと少しは簡単になるのですが、それでも時間切れになることが多々。まあ終盤になると当たり前のように別種の敵が入り交じるのでこの方法では見分けられなくなりますが…。
攻撃はハンマー・ジャンプ・アイテム使用で行いますが、通常のジャンプ・ハンマー攻撃はアイテムの消費なしで使用できます。当たり前の仕様に見えてこれができなかったスーパーシールが異常ではあるのですが戻ってよかった。
強化版のキラ○○といった武器も使い切りではなく複数回使いまわせるようになっています。個人的にはこっちのシステムの方が断然好きです。
また、チュートリアルで攻撃とガードのアクションコマンドの説明もしてくれるようになり、タイミングがわかりづらかったハンマーもちゃんとゲージが出るようになってわかりやすくなったのもgood。

ボス戦は仕様が少し異なり、レーンの上にある矢印の方向にマリオが移動するので、ボスに近づけるように矢印を配置しつつアクションパネルや魔法陣を踏んで攻撃するシステムになっています。

ボスはレーン移動の妨害をしてくる上、特定のターンや向きで特定の攻撃をすると大ダメージを与えられたり・全く効かなかったりするので、レーン上に落ちているヒントを読んで作戦を考える必要があります。
ボスの妨害も中々に厄介で、乗るとダメージを受けるトゲをばらまいたり・レーンをくっつけて動かせないようにしてきたりと様々。そんな時は魔法陣を踏んでオリガミさまのスペシャル攻撃で打開する必要があったりも。
最後の一撃は効きさえすればなんでもいいですが、カミの手による攻撃でトドメを刺した時限定の特殊演出も用意されています。クリア後のコインボーナスにも「カミの手フィニッシュ」という項目もあるので狙っていきたい要素。
ボス戦はすごく面白いのですが一度しか戦えないのが残念。再戦機能が欲しい…。

バトルの度に頭を使うのである種の脳トレみたいなゲームとも言えます。演出はサクサクなのでテンポはいいと思いますが、こちらが考える時間が長くなりがち。
経験値という概念もなくレベル差によるゴリ押しもできないので、パズル苦手な人はかなり苦戦するバトルシステムとなっています。
ただし救済措置も一応あり、コインを消費することで制限時間を延ばしたり・キノピオがレーンを自動で回してくれる機能もあるので、コインを稼いでバンバン使って楽にするという作戦も取れなくはないです。
そういう意味ではコインを稼ぐためにザコ敵を倒すメリットも出てきてはいます。まあそのザコを倒すためにパズルを解かないといけないという負のスパイラル的な問題点があるのですが…。
逆に言えば、パズルが得意で救済処置などいらないという人はザコ敵と戦うメリットはほぼないです。いちいちパズルを解くのも大変ですし、勝ってもコインかカミッペラしか手に入らないのでエンカウントしないことが効率的なのはあいかわらず
一応大量のコインを手に入れるのに一番手っ取り早い方法がバトルというバランスにはなっているので、多少はザコ戦の存在意義がマシにはなっています。1回のバトルで手に入るコインの量は今作ではゆうに3桁を超え、今までのシリーズを遊んでいるとそのインフレっぷりに笑いが込み上げてくるぐらいには稼げるので。
コインの使い道についても、アクセサリー(戦闘を有利にできるものもあり)を買ったり・ストーリー中でコインが必要になったりでカツカツになることも少なくないです。

広いマップと豊富なコレクション要素


スーパーシールと比べるとシステムもボリュームもグラフィックも圧倒的に良くなりました。
メインストーリーは3時間以上プレイしてようやく最初のボスを撃破できるぐらいの厚みになっています。RPGとしては標準的な長さだとは思いますがスーパーシールが薄すぎたせいで凄くボリューミーに感じる…。
フィールドもマリオストーリーのように繋がったフィールドを移動する形式になっており、背景やテクスチャの作り込みも凄く紙らしさもグンと上がりました。散らばる小ネタもブラッキーなもの含めて多くペーパーマリオらしさがかなり戻ってきています。
全体のフィールドは非常に広く目的地が遠いと移動が大変ですが、各地にある数字の書かれたドカンや研究室出張所でワープできるのでファストトラベルも完璧。
収集要素も豊富で、キノピオ救助・隠しブロック・フィギュア集め・カミッペラを使った穴塞ぎするための探索が楽しいです。メニューでマップ別の収集率も出してくれるのでコンプリートしたくなります。
特にキノピオ救助はかくれんぼみたいで個人的には一番楽しめているレベルで好きな機能。怪しいと思った場所には大体いるし、わかりにくい場所にいる個体もキノピオを探知するアイテムがあるのでノーヒントではないですし。
キノピオ救助はストーリーを進める上での恩恵もあるので積極的にやっておくことをオススメします。助けたキノピオの数が多いほどバトル時のお助け機能がパワーアップする上に、中には体力の上限が増えるアイテムをくれる個体もいます。
ミニゲームも豊富でストーリー中いくつか挑戦することになる他、中には報酬でフィギュアが手に入るものもありやり込み要素と言えるかも
ただ、ミニゲームの難易度も結構高めで人によってはわずわらしく感じてしまうとは思いました。中にはストーリーを進める上でクリア必須のミニゲームもあったりするので…。
個人的に川下りはストーリー中クリア必須なのに強制ゲームオーバーまであってで難しいと思いました。コインを全部とるといいものが貰えるそうですがクリアできる気がしない…。
他に気になった点は、ストーリー中に少ないながらもヒント無しの即死トラップが存在している点。その時の死に様も、ドッスンに踏まれたり・ワンワンに襲われたり・ハサミで切られたりと生々しい物も少なくないです。
特に天空スパーランドの分岐は3択かつヒントがないのに複数回間違えると即死というちょっとイジワルな仕様。カメックはもっと主張してほしかった。

制限の中で頑張って個性づけされたキャラ達

オリジナルキャラはナビゲーターのオリビアとラスボスのオリー王・ボスの文房具ぐらいしかおらず、他にはクッパを始めとするクッパ軍団やキノピオなどの顔なじみがほとんどです。
これは宮本さんの「世界観を壊さないようにマリオ世界のキャラのみで完結して欲しい」という意向が大きく関与しているので仕方がないのですが、個人的にはマリオストーリーやペーパーマリオRPGのように個性的なキャラクターが多数いる方が好きなので残念です。
仲間キャラは一応存在します…が、任意のコマンドは選べず一時的な加入でオマケ的な扱い。ただ、彼らもキャラクターとしてはしっかり立っているので悪くは無いし、世界観の制限がある中でかなり頑張っていると思いました。
フィールド上にいるキャラクターも同じ種族でもセリフや服装で特徴付けられている個体も多く、使い回し感はあまりないのはgood。特にキノピオはかなりの数がいるのですが、色や性格や口調だけでなく折られ方も違っていてバリエーション豊富。
ナビゲーターのオリビアについても、箱入り娘的なキャラクターで無邪気で世間知らずな可愛らしい性格です。ヒントが役に立たないことがしょっちゅうありますが許せるぐらいに可愛い癒し役。
ボスもかなり個性的で、見た目は文房具そのままながらキャラクターが濃いのでコレはコレでアリだと思いました。サイコパスなハサミとファンキーな穴あけパンチくん好き。

総評:ザコ戦以外は割と好き、だけど求めているペパマリとはやっぱり違う作品

バトルに関しては面倒くさい面が多く前々作同様ザコ敵を倒すメリットが少ないままだったのがマイナス点。経験値システムは復活してもいいと思います。
パズル仕様のバトルシステムは賛否別れそうなポイントですが、ボリュームやストーリーは十分厚いのでストーリーを読みたい派の人やパズル好きな人にオススメできる作品です。
ただやっぱりキャラクター面はスーパーペーパーマリオまでに比べると味気なく感じるところも少なくなく、戦闘参加する仲間もおまけ程度でしかないのがもったいない。ボム平とか探検家キノピオはもっとついてきてほしかったかも。
でも正直に言うとそろそろマリオストーリー路線に戻ってきて欲しい所…。スピンオフとしてなら本作のようなパズルメインの作品が出るのはいいのですが、これが本編ですと言われても何か違うし、昔懐かしのRPGメインのペパマリをやりたい層も私含めて少なくないとは思うので…。
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