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【PC/Switch/PS5】『Patrick's Parabox』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2023/08/03
ゲーム感想&レビュー 0
PCゲーム Steamゲーム Switchソフト PS5ソフト パズル
『Patrick's Parabox』を購入しました。

再帰と無限の理論を取り入れた倉庫番パズル。PVを見て面白そうと思ったので、つい最近発売されたばかりのSwitch版を買いました。
結構手こずるかも…と思っていましたが、想定以上に解きやすい問題が多くてサクサクと進められました。一番悩んだステージでも1時間かかってないはず。
全ステージクリアまでにかかった時間は約21時間ステージは364個用意されていて、解き方のバリエーションも豊富で楽しかったです。

任天堂の公式オンラインストア。「Patrick's Parabox ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
箱の中でまた箱を動かそう。常識をひっくり返す再帰的パズルゲーム。
・タイトル:Patrick's Parabox
・発売元:Patrick Traynor
・開発元:
Patrick Traynor(PC版) / Draknek(コンソール版)
・対応ハード:
PC(Steam/itch.io)/Switch/PS5
・定価:
-PC版:2300円(税込)
-Switch版:2800円(税込)
-PS5版:2860円(税込)
・発売日:
-PC版:2022年3月30日
-Switch/PS5版:2023年7月27日
・ジャンル:パズルゲーム
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2023 Patrick Traynor, Licensed to and Published by Draknek & Friends. All Rights Reserved.
・公式サイト:
https://www.patricksparabox.com/

どういう人にオススメ?
・パズルゲームが好きな人!

良かった点
・倉庫番に再帰と入れ子の要素を取り入れたユニークなシステム
・ギミックが豊富でエリア毎にメインテーマになるものが決められている
・ギミックの仕組みを理解させるまでの段階が丁寧
・盤面サイズはそこまで広くならず難易度も程々

賛否両論?点
・ステージ選択時に不意に目的ではないステージに入ってしまうことがある
・極一部だけ視覚的に苦労するステージがある

備考
・無料体験版あり
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




箱の中に箱があって、さらにその中に箱が…

プレイヤーキャラができるのは箱を押すことのみ、クリア条件は箱を指定の場所まで運ぶというもの。ここは倉庫番の王道ルールで、本作においても最初から最後まで変わることがありません。
操作はLスティックや方向ボタンで移動Bで一手戻しAで一手戻しのキャンセルXで盤面リセット(キーコンフィグ機能有)。進む方向に箱と空間があれば勝手に押し出してくれます。
箱を下手に壁へ寄せると詰んでしまいますが、何手でも戻せるので試行錯誤がやりやすいです。リセットがBボタンで戻せるのも誤爆を防げて有難い仕様。
ここまでは普通の倉庫番と変わりませんが、本作の箱の中には道や空間があったり・別の箱が存在していることがあります。盤面の中にさらに小さい盤面がある入れ子状の構造という事です。

箱に入口があれば他の箱や自分を押しつける事で中に入ることができて逆に外側に向かって押し出すこともできます。穴の大きさに合わせて体などがみょいんみょいんと拡大縮小するアニメーションもクセになります。
なんならステージそのものも箱の中にある箱の中にある箱の中にある…(略)箱です。ステージと全く同じ模様の箱が置かれていることもあって、そのタイプの箱の中に入ると同時に外から大きな自機が入ってきて、結果的には同じ場所に戻ってくるという状態に。

全体で見ることができるならば、同じ形の箱がマトリョーシカみたいに重なっていて・自機キャラもその重なっている箱の数だけ存在していて動きも同期している、そんな感じです。フラクタル図形みたい。
ステージを選ぶ部屋も箱で、ステージに入る時にも箱の中に入ります。選択画面部屋だとちょっと体を押し込んだだけでステージを選んだことになってしまうので、入ろうとしていないステージに入りがちな所は軽い難点かも。
「自機も箱」という扱いなので最後に立つ位置が決まっているのと、ステージによっては体に穴が空いていて他の箱を取り込む事ができるようにもなっています。一部ステージでは他の箱に憑依したり・壁になったりすることも。

ちなみに、箱の入口になる部分と出口になる部分をくっつけてしまうと∞します。ループ状態に陥り処理しきれなくなったせいで箱から追い出されてしまいました。

こうなると入り直すこともできなくなって基本的には詰み。ただし後ほどこのループ処理を活用する場面も出てくるようになります。
入口だけをひたすらくっつけると∞ではなくイプシロンします。これも後半になるまでは詰みと同義。

私は数学に疎いのでナニコレと思って調べたら「限りなく小さい正の数」を指す文字みたいです。ずっと入り続けたから小さくなりすぎちゃったということ?
この2つは似たような処理に見えて実際には別物扱い。終盤では∞とεを使い分けるステージも出てくるのでお楽しみに。
深く考えすぎると頭がバグってきそうになりますが、理論はともかくゲームギミックとしての仕様はしっかり理解しないとクリアできないようになっています。文字による説明は操作チュートリアルを兼ねた最序盤のステージを除けばほぼ無いので試行錯誤してみるのが大事。

難易度は意外と穏やかで遊びやすい


上記の説明だけでは数学やプログラミングの知識が要りそうで難しそうだしやめとこうかな…と敬遠してしまう方もいるかと思います。しかし、実際にやってみると程々に解ける程度の難易度に抑えられていて難しすぎるということがありません
ギミックの仕様を理解するまでは悩みに悩みますが、「こうすれば行けるのでは?」とピカっと閃くことさえできれば後はパパパっと解くことができます。この感覚が最序盤から最終盤に至るまで変わることがありませんでした。
倉庫番や数学のお約束といった事前知識は無くても問題なく、この手のパズルを今までやったことないという人でも全然大丈夫です。それ以前に他作品に類が無いギミックばかりという事でどんなプレイヤーであってもスタートラインがほぼ同じように引かれているので、考えるのが好きならパズル初心者か上級者かは関係なく皆が平等に楽しめるかと。
ギミックが独創的なだけでなく、ゲーム全体の流れが丁寧な所も推せるポイント。エリアが変わって新しいギミックが出てくる度に簡単なステージから始まって段階的に難しくなっていくので、理論としては難しい内容であってもゲームの仕様としては理解しやすい様にレベルデザインから工夫されています。各エリアの最初のステージと最後のステージを比べたら間違いなく最後の方が難しくはなっていますが、その間の勾配になるステージが緩やかな階段になっていて段差はあるけど歩きやすい感じです。
途中で枝分かれするかのように現れるエクストラステージもあって、こちらはメインステージと比べてさらに特殊と言えるギミックが使われている事が多く、新発見に至るまでの道のりが遠いという意味で難しくなっています。でも理解と閃きでどうにかする所はメインステージと同じなのでめっちゃ難しいわけではないです。
悩んでいる時のモヤモヤ感と閃いた時のワクワク感と正解だった時の嬉しさを程よく味わうことができて、どんどん進めたくなってしまう中毒性があります。進めるほど新しいギミックがポンポン出てくるお陰でマンネリ感を感じずに楽しめて、5日も経たずに最終問題までやりきってしまいました。
もし途中でクリアできないステージがあっても、各エリア毎に一定数のステージをクリアすることで先に進める仕様なので数にして約半分のステージが事実上パス可能です。+ボタンメニュー>設定>全パズルのアンロックにチェックを入れれば好きなエリアから遊ぶこともできます。
キーコンフィグ・グリッド表示のオンオフ・ボーナス機能(色や見た目を変えれる機能)など、他にも豊富なオプションが用意されています。気分を変えたくなった時に使ってみるといいかも。

ステージ全体のサイズはそこまで大きくならず、ギミックの種類は増えても手順は複雑になりにくいのも本作の特徴と言えるポイント。箱の中に部屋があるとは言っても、どのステージも個性を出すのに必要最低限な構造だけで作られていてミニマムにまとまっています。
ステージ内の箱は全部使う前提で置かれていて変なフェイントをかけてくる事もありません。ただ動かすだけの作業になる部分や考える上でノイズになる要素は極力排除されていて、「見たことあるけど複雑」ではなく「シンプルだけど見たことない」タイプで理解と思考を進めればポンと解ける作りになっているのも本作を質の高いパズルたらしめている大きな要因です。
とあるステージのみ、勝手にカメラが拡大し続けたり・箱の中の箱が小さすぎて中にいる自機が見えない等の視覚的な演出が厄介と感じたステージもありましたが、エクストラステージ扱いなのと本当に極一部なのでお遊び要素の範疇で片付けられます。そういうステージはパズル部分の難易度が簡単めにしてあったりでバランスが取られています。



総評:型破りだけど精錬された作り!倉庫番パズルの新しい名作

箱を押して目的の位置に持っていければクリアという倉庫番の伝統ルールを踏襲しつつも、入れ子状になった盤面と再帰を用いたシステムが特徴で目新しさもぶっちぎり。アイデアの面白さの点でもゲームバランスの点でも良質なパズルゲームです。
見ためは難しそうに見えても、ギミックをある程度理解してしまえば手数がそこまで多くならないお陰もあって正解からの逆算がしやすく、とにかく難しすぎない難易度でまとまっています。出てくるギミックが個性的が故に他のパズルゲームで学んだ定石が通じない一方で、定石を知らなくても問題ないので上級者から初心者まで同じように楽しめるのも良点だと思います。
難易度もちょうどいいしアイデアも面白いしで凄く楽しかったです。本作の面白さは実際に遊んだ人でないとハッキリとはわからないと思うので、まずは体験版を遊んでみてほしいです。
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