『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』 感想
『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』を見てきました!!
映画の初報を見た時はルギア爆誕のリメイクかと思いましたが、全くのオリジナルストーリーでした。
去年のキミに決めた!同様、テレビ放送のサンムーンとは全く関係ない世界線のようです。
劇場配布のゼラオラも受け取ってきたので情報をまとめます。
少しルカリオと似た雰囲気を感じます。個人的には結構好きなデザイン。
専用技の「プラズマフィスト」は出したターンのみ相手のポケモンのノーマル技をでんきタイプにするという技です。使い所は難しそうだけど威力100・命中100なので普通に強い。
気をつけないといけないのは、ゼラオラはウルトラサン・ウルトラムーンでしか受け取れないことです。子供たちの中には無印SM持ってきて泣いた子がいそう…。
©2017 Pokémon.
©1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
映画の感想はネタバレありなので追記から。ストーリーのネタバレもあるため注意!
ここからは『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』の感想です。ストーリーのネタバレを含むので注意。
今作はポケモンではなくそのトレーナー達がメインの話であるように感じました。そのためポケモンの活躍目当てで見に行くと肩透かしを喰らいますが、各キャラクターが成長する様を映像にした人間ドラマとして見ると良作です
メインキャラクターだけでもサトシ、リサ、カガチ、トリト、ヒスイ、ラルゴと6人もいるのですが、ちゃんと100分で駆け足感もなくまとめきれており活躍も誰か一人に偏っていないのが凄いと思いました。
あえて不満点を挙げるなら、ポケモンのタイトルをかがげている以上はポケモンにももっと焦点を当てて欲しかったです。特にメインポケモンのゼラオラとルギアが中盤以降にしか出てこないのが残念だったので出番を増やしてほしかったかも。
今作の舞台は1年に1回「風のフェスティバル」が行われる海沿いの街、フウラシティ。
フウラシティ内には至る所に大きな風車が見られ、風力によってエネルギーを得ています。かつては痩せた土地であったのが、ルギアと風を送ってもらう約束をした事で栄えたという歴史があります。
ちなみにルギアは街の灯台にある聖火を目印として風を送っており、この聖火がなくなると風が来なくなり電力不足になるとの事。
劇中に出てくるポケモンの多くがジョウト地方のポケモンだったので、ジョウトのどこかに位置する街だと思われます。
今作は登場人物が多くその一人一人が主人公と言える存在になっているので、キャラクターごとに活躍や感想をまとめていこうと思います。
まずは恒例のサトシとピカチュウについて。今作では後述する他のキャラクターのアシスト役としての役目が強かったように感じます。
去年のキミきめがサトシとサトシのポケモンメインだったので、今年はサトシ成分を控えめにしたのかも。とは言っても、サトシがいないとゼラオラを説得できなかったと思うので、ちゃんとサトシも主役の1人であることには変わらないと思います。
次にリサについて。最初は今どきの女子高生として出てくるのでポケモンのキャラらしくない雰囲気がありましたが、物語が進むにつれてどんどん違和感はなくなっていきました。
宣伝ではイーブイを最初から持っているような感じで紹介されていましたが、実際には中盤でサトシのアドバイスを受けながらピカチュウを借りてゲットします。彼女の弟であるリク(足を怪我しているのでリサにイーブイを捕まえるように頼んだ人物)は捕獲用ポケモンを連れさせなかったのか…。
実は彼女も過去に足を怪我して陸上部を引退した経験があり走ることに恐怖を感じていましたが、物語後半でイーブイがケガしたこととサトシに聖火を元の場所まで戻すように頼まれ「ポケモンと一緒ならできるようになる」という言葉を聞いて思いっきり走れるようになっています。失敗を恐れなくなったのが彼女の成長なのかな、と思ったりも。
やる気を出したリサが髪の毛をポニーテールにしたのはがんばリーリエのオマージュ?ただ単に走るのに邪魔になるというのもありそうですがオマージュだったら少し嬉しいかも。
彼女がイーブイを捕まえるのはレッツゴーピカブイを意識しているようです。私の予想ではイーブイが次回作に出てくる新種の進化系になると思っていたのですが、残念ながらそのような展開はありませんでした。
次はカガチについて。ホラ吹き男として広告でも紹介されていた人物ですが、ホラ吹き男というよりかは「見栄張り男」という印象が強いです。
姪であるリリィや他の人に良く思われたくて嘘をついていたようで、例としては「強いポケモンを持っている」(実際は1匹ももっていません)、イーブイを探すリサに対して「イーブイは珍しいポケモン、あの山に生息している」(山は立ち入り禁止)、知識もないのに「珍しいポケモンがフウラシティにいるから捕まえたい」など…etc。
後半、トリトのミスで彼との賄賂を公衆の前でばらされ姪にも嫌われ自棄放棄になっていた彼ですが、ゲットチャレンジ中に助けたウソッキーに元気づけられてフウラシティもとい家族の危機に対し立ち上がります。終盤には自分の見栄ではなく他人のために実際に行動できるようになっています。
彼の手持ちになるウソッキーですが、すごく愛嬌があり可愛いと思いました。この映画はウソッキーが好きになる映画でもあると思います。
次にトリトについて。彼はポケモンの技や特性を研究している研究者の一人ですが、一言でいうなら「コミュ障」で「不幸体質」な人物です。
本当なら発表会の代役をしてもらうつもりでカガチに協力していましたが、当のカガチが発表会当日に間に合わなかったためトリト自身で発表することになってしまい、さらには間違ってカガチに協力していた時の映像を流してしまい彼の賄賂を暴くついでに研究者仲間から「発表会を台無しにされた」など悪口を言われてしまいます。地味に(自分を見ているみたいで)心が痛くなるキャラクターでした。他の人の反応がやたら現実的なのがさらに辛い。
人に意見を伝えるのが恐ろしく苦手ではありますが、研究に関わる知識やポケモンを思いやる気持ちは人一倍ある人物でもあります。彼のアイデアにより街も救われていますし賢い人物です。
物語後半にフウラシティをほうしの毒ガスから救うために研究者仲間にはっきりと協力してほしいと言えるようになったのが、彼の成長ではないかと思います。
次にヒスイについて。ポケモンが苦手なおばあさんで、最初は近づいてきたポケモンをいじめたりしていて嫌なおばあさんだな、と思いましたがちゃんとそれにも理由がありました。
というのも、彼女はブルーを50年前の山火事で亡くしていることから、ポケモンと付き合うのがトラウマになっていたようです。街を救うべく立ち上がった彼女にブルーの幽霊が寄り添うシーンは涙なしでは見れません。
トリトの研究室であまいかおりを濃縮した薬品がかかってしまったことによりポケモンに好かれ最初は逃げ出すほど嫌っていましたが、物語が進むにつれて段々ポケモンを追い払わなくなるようになります。劇中でポケモンに心を開いていく様子がはっきりと見られます。
人間キャラ最後はラルゴについて。彼女はフウラシティの市長の娘であり、ゼラオラに助けてもらったことからこっそりとゼラオラをかくまっています。さらに聖火がなくなった事件の犯人でもありました。
聖火を隠した動機は、カガチの「珍しいポケモンがフウラシティにいるから捕まえたい」という嘘からゼラオラを捕まえに来たのだと誤解したことなので、彼女もまたカガチの嘘の犠牲者とも言えます。
実際にポケモンハンターからゼラオラを守ったりしていて勇気もありますし悪い子ではないのですが、動機はどうであれ回りに迷惑をかけすぎだと思いました。聖火を奪っただけではなく、街に洗剤を巻きまくったり線路に石を詰まらせたのも彼女が時間稼ぎにやったことっぽいしやり過ぎです。
彼女のおかげでゼラオラを説得できたのは事実ですが、いまいち迷惑をかけすぎているのが引っかかるキャラでした。
最後にゼラオラについて。フウラシティ近くの山に住んでいる幻のポケモンで、街では50年前の山火事で死んでしまい山にはゼラオラの呪いがかかっているため立ち入り禁止…と言われていましたが普通に生きていました。
ゼラオラの呪いというのはラルゴの父親の前の市長がトレーナーがゼラオラを捕まえようとしないようにするための口実でした。ゼラオラも人間のことを嫌っていたので互いに近寄らないようにするのはWin-Winの関係であるとは思いますが、死んだことにされていたゼラオラ君かわいそう。
途中、人間たちが森を荒らしていた記憶がフラッシュバックし、人間への憎悪を募らせ説得を試みるサトシたちにも襲い掛かりましたが、野生のポケモン達をゼラオラが放った衝撃波からサトシが生身で守ったことからようやく説得に応じてしてくれます。マーシャドーといいゼラオラといい、最近の幻はなんでこんなにもわからずやなんだ…
今作のテーマは「嘘」と「誰かと一緒に困難を乗り越えること」の2つだと思います。
「嘘」はメインキャラクターの1人であるカガチの肩書きが「ホラ吹き男」だし、カガチの嘘を信じたラルゴが聖火を隠したり、前および今市長がゼラオラが死んでいると嘘を流して山を立ち入り禁止にしていたりと、誰かが嘘をつく事が大きな機転になっている構成です。
「誰かと一緒に困難を乗り越える」のはサトシ以外のメインキャラ全員が劇中で達成しています。リサは「走ることへの恐怖をイーブイと共に過ごす事で克服した」し、カガチは「見栄のために嘘をつきまくっていたのをウソッキーに説得されて実際に行動するようになった」し、トリトは「仲間に手伝って欲しいと言えなかったのをラッキーや研究リーダーに応援されて言えるようになっていた」し、ヒスイは「山火事のトラウマを克服してポケモンとふれあえるようになった」し、ラルゴは「ゼラオラをサトシと共に説得することで人間への憎悪を無くさせた」という感じ。
これだけキャラクターが多くても駆け足感もなく活躍させられていたのはすごい事だと思います。強いていえばトリトの掘り下げがもう少し欲しかったかな、とは思います。
地味に今回のロケット団は結構ヤバいことをしていますね…想定外とは言え、毒ガス+山火事は彼らがほうしを凝集したカプセルを盗んだことが原因ですし。まあ彼らがラムのみを大量に確保していなきゃ詰んでいたので今作ではトリックスター的な立場なのかも。
ルギアの出番が少ないのが少し残念です。フーパの映画のアルセウス並みに出番が少ない。今回はフェスティバルの最終日に現れる、と劇中でも言われていたので仕方ないとは思いますが。
毎年恒例の来年の予告についてなのですが、来年はミュウツーの逆襲のリメイクっぽいです。もしそうだとしたら、ピカブイに新規の幻がいた場合どうするのか。
ピカブイはバンクに対応するのかしないのか早く発表してほしいです。バンク対応なしなら買わなくてもいいかな~と思っていたりもしますが、とりあえずはピカチュウ版を買う予定です。
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映画の初報を見た時はルギア爆誕のリメイクかと思いましたが、全くのオリジナルストーリーでした。
去年のキミに決めた!同様、テレビ放送のサンムーンとは全く関係ない世界線のようです。
劇場配布のゼラオラも受け取ってきたので情報をまとめます。
見た目は電格複合に見えますが電気単です。何気にでんきタイプの幻は初。
・レベル:Lv.50
・名前:ゼラオラ
・性別:性別不明
・親:フウラシティ
・IDNo.:180713
・ボール:プレシャスボール
・もちもの:ふうせん
・性格・個性:ランダム
・出会った場所:○年○月○日ポケモン映画18でLv.50のときに運命的な出会いをしたようだ。
・覚えている技:プラズマフィスト・かみなりパンチ・インファイト・かみなり
・持っているリボン:ウイッシュリボン
少しルカリオと似た雰囲気を感じます。個人的には結構好きなデザイン。
専用技の「プラズマフィスト」は出したターンのみ相手のポケモンのノーマル技をでんきタイプにするという技です。使い所は難しそうだけど威力100・命中100なので普通に強い。
気をつけないといけないのは、ゼラオラはウルトラサン・ウルトラムーンでしか受け取れないことです。子供たちの中には無印SM持ってきて泣いた子がいそう…。
©2017 Pokémon.
©1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
映画の感想はネタバレありなので追記から。ストーリーのネタバレもあるため注意!
ここからは『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』の感想です。ストーリーのネタバレを含むので注意。
今作はポケモンではなくそのトレーナー達がメインの話であるように感じました。そのためポケモンの活躍目当てで見に行くと肩透かしを喰らいますが、各キャラクターが成長する様を映像にした人間ドラマとして見ると良作です

メインキャラクターだけでもサトシ、リサ、カガチ、トリト、ヒスイ、ラルゴと6人もいるのですが、ちゃんと100分で駆け足感もなくまとめきれており活躍も誰か一人に偏っていないのが凄いと思いました。
あえて不満点を挙げるなら、ポケモンのタイトルをかがげている以上はポケモンにももっと焦点を当てて欲しかったです。特にメインポケモンのゼラオラとルギアが中盤以降にしか出てこないのが残念だったので出番を増やしてほしかったかも。
今作の舞台は1年に1回「風のフェスティバル」が行われる海沿いの街、フウラシティ。
フウラシティ内には至る所に大きな風車が見られ、風力によってエネルギーを得ています。かつては痩せた土地であったのが、ルギアと風を送ってもらう約束をした事で栄えたという歴史があります。
ちなみにルギアは街の灯台にある聖火を目印として風を送っており、この聖火がなくなると風が来なくなり電力不足になるとの事。
劇中に出てくるポケモンの多くがジョウト地方のポケモンだったので、ジョウトのどこかに位置する街だと思われます。
今作は登場人物が多くその一人一人が主人公と言える存在になっているので、キャラクターごとに活躍や感想をまとめていこうと思います。
まずは恒例のサトシとピカチュウについて。今作では後述する他のキャラクターのアシスト役としての役目が強かったように感じます。
去年のキミきめがサトシとサトシのポケモンメインだったので、今年はサトシ成分を控えめにしたのかも。とは言っても、サトシがいないとゼラオラを説得できなかったと思うので、ちゃんとサトシも主役の1人であることには変わらないと思います。
次にリサについて。最初は今どきの女子高生として出てくるのでポケモンのキャラらしくない雰囲気がありましたが、物語が進むにつれてどんどん違和感はなくなっていきました。
宣伝ではイーブイを最初から持っているような感じで紹介されていましたが、実際には中盤でサトシのアドバイスを受けながらピカチュウを借りてゲットします。彼女の弟であるリク(足を怪我しているのでリサにイーブイを捕まえるように頼んだ人物)は捕獲用ポケモンを連れさせなかったのか…。
実は彼女も過去に足を怪我して陸上部を引退した経験があり走ることに恐怖を感じていましたが、物語後半でイーブイがケガしたこととサトシに聖火を元の場所まで戻すように頼まれ「ポケモンと一緒ならできるようになる」という言葉を聞いて思いっきり走れるようになっています。失敗を恐れなくなったのが彼女の成長なのかな、と思ったりも。
やる気を出したリサが髪の毛をポニーテールにしたのはがんばリーリエのオマージュ?ただ単に走るのに邪魔になるというのもありそうですがオマージュだったら少し嬉しいかも。
彼女がイーブイを捕まえるのはレッツゴーピカブイを意識しているようです。私の予想ではイーブイが次回作に出てくる新種の進化系になると思っていたのですが、残念ながらそのような展開はありませんでした。
次はカガチについて。ホラ吹き男として広告でも紹介されていた人物ですが、ホラ吹き男というよりかは「見栄張り男」という印象が強いです。
姪であるリリィや他の人に良く思われたくて嘘をついていたようで、例としては「強いポケモンを持っている」(実際は1匹ももっていません)、イーブイを探すリサに対して「イーブイは珍しいポケモン、あの山に生息している」(山は立ち入り禁止)、知識もないのに「珍しいポケモンがフウラシティにいるから捕まえたい」など…etc。
後半、トリトのミスで彼との賄賂を公衆の前でばらされ姪にも嫌われ自棄放棄になっていた彼ですが、ゲットチャレンジ中に助けたウソッキーに元気づけられてフウラシティもとい家族の危機に対し立ち上がります。終盤には自分の見栄ではなく他人のために実際に行動できるようになっています。
彼の手持ちになるウソッキーですが、すごく愛嬌があり可愛いと思いました。この映画はウソッキーが好きになる映画でもあると思います。
次にトリトについて。彼はポケモンの技や特性を研究している研究者の一人ですが、一言でいうなら「コミュ障」で「不幸体質」な人物です。
本当なら発表会の代役をしてもらうつもりでカガチに協力していましたが、当のカガチが発表会当日に間に合わなかったためトリト自身で発表することになってしまい、さらには間違ってカガチに協力していた時の映像を流してしまい彼の賄賂を暴くついでに研究者仲間から「発表会を台無しにされた」など悪口を言われてしまいます。地味に(自分を見ているみたいで)心が痛くなるキャラクターでした。他の人の反応がやたら現実的なのがさらに辛い。
人に意見を伝えるのが恐ろしく苦手ではありますが、研究に関わる知識やポケモンを思いやる気持ちは人一倍ある人物でもあります。彼のアイデアにより街も救われていますし賢い人物です。
物語後半にフウラシティをほうしの毒ガスから救うために研究者仲間にはっきりと協力してほしいと言えるようになったのが、彼の成長ではないかと思います。
次にヒスイについて。ポケモンが苦手なおばあさんで、最初は近づいてきたポケモンをいじめたりしていて嫌なおばあさんだな、と思いましたがちゃんとそれにも理由がありました。
というのも、彼女はブルーを50年前の山火事で亡くしていることから、ポケモンと付き合うのがトラウマになっていたようです。街を救うべく立ち上がった彼女にブルーの幽霊が寄り添うシーンは涙なしでは見れません。
トリトの研究室であまいかおりを濃縮した薬品がかかってしまったことによりポケモンに好かれ最初は逃げ出すほど嫌っていましたが、物語が進むにつれて段々ポケモンを追い払わなくなるようになります。劇中でポケモンに心を開いていく様子がはっきりと見られます。
人間キャラ最後はラルゴについて。彼女はフウラシティの市長の娘であり、ゼラオラに助けてもらったことからこっそりとゼラオラをかくまっています。さらに聖火がなくなった事件の犯人でもありました。
聖火を隠した動機は、カガチの「珍しいポケモンがフウラシティにいるから捕まえたい」という嘘からゼラオラを捕まえに来たのだと誤解したことなので、彼女もまたカガチの嘘の犠牲者とも言えます。
実際にポケモンハンターからゼラオラを守ったりしていて勇気もありますし悪い子ではないのですが、動機はどうであれ回りに迷惑をかけすぎだと思いました。聖火を奪っただけではなく、街に洗剤を巻きまくったり線路に石を詰まらせたのも彼女が時間稼ぎにやったことっぽいしやり過ぎです。
彼女のおかげでゼラオラを説得できたのは事実ですが、いまいち迷惑をかけすぎているのが引っかかるキャラでした。
最後にゼラオラについて。フウラシティ近くの山に住んでいる幻のポケモンで、街では50年前の山火事で死んでしまい山にはゼラオラの呪いがかかっているため立ち入り禁止…と言われていましたが普通に生きていました。
ゼラオラの呪いというのはラルゴの父親の前の市長がトレーナーがゼラオラを捕まえようとしないようにするための口実でした。ゼラオラも人間のことを嫌っていたので互いに近寄らないようにするのはWin-Winの関係であるとは思いますが、死んだことにされていたゼラオラ君かわいそう。
途中、人間たちが森を荒らしていた記憶がフラッシュバックし、人間への憎悪を募らせ説得を試みるサトシたちにも襲い掛かりましたが、野生のポケモン達をゼラオラが放った衝撃波からサトシが生身で守ったことからようやく説得に応じてしてくれます。
今作のテーマは「嘘」と「誰かと一緒に困難を乗り越えること」の2つだと思います。
「嘘」はメインキャラクターの1人であるカガチの肩書きが「ホラ吹き男」だし、カガチの嘘を信じたラルゴが聖火を隠したり、前および今市長がゼラオラが死んでいると嘘を流して山を立ち入り禁止にしていたりと、誰かが嘘をつく事が大きな機転になっている構成です。
「誰かと一緒に困難を乗り越える」のはサトシ以外のメインキャラ全員が劇中で達成しています。リサは「走ることへの恐怖をイーブイと共に過ごす事で克服した」し、カガチは「見栄のために嘘をつきまくっていたのをウソッキーに説得されて実際に行動するようになった」し、トリトは「仲間に手伝って欲しいと言えなかったのをラッキーや研究リーダーに応援されて言えるようになっていた」し、ヒスイは「山火事のトラウマを克服してポケモンとふれあえるようになった」し、ラルゴは「ゼラオラをサトシと共に説得することで人間への憎悪を無くさせた」という感じ。
これだけキャラクターが多くても駆け足感もなく活躍させられていたのはすごい事だと思います。強いていえばトリトの掘り下げがもう少し欲しかったかな、とは思います。
地味に今回のロケット団は結構ヤバいことをしていますね…想定外とは言え、毒ガス+山火事は彼らがほうしを凝集したカプセルを盗んだことが原因ですし。まあ彼らがラムのみを大量に確保していなきゃ詰んでいたので今作ではトリックスター的な立場なのかも。
ルギアの出番が少ないのが少し残念です。フーパの映画のアルセウス並みに出番が少ない。今回はフェスティバルの最終日に現れる、と劇中でも言われていたので仕方ないとは思いますが。
毎年恒例の来年の予告についてなのですが、来年はミュウツーの逆襲のリメイクっぽいです。もしそうだとしたら、ピカブイに新規の幻がいた場合どうするのか。
ピカブイはバンクに対応するのかしないのか早く発表してほしいです。バンク対応なしなら買わなくてもいいかな~と思っていたりもしますが、とりあえずはピカチュウ版を買う予定です。
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