ポケモン考察 ウルトラビースト編Part1
今回はポケモンシリーズに登場するウルトラビーストと生息する異空間について、生態・名前の由来・モデルになった生物を考察しております。
この記事にはウツロイド・マッシブーン・フェローチェ・デンジュモクについての考察を載せております。
ぶっ飛んでいる能力持ちが多いUBですが、生息環境や元ネタとなる生物から考察すると意外と生物感の強い種類も多いという印象。
公式からの説明が非常に少ないポケモンでもあるため、今回の考察はいつも以上に妄想成分多量です。そういうのが苦手な方は読むのをお控えください。
Part2はこちら↓
別のポケモン考察記事はコチラ↓
文章の多くに私視点の考察が含まれています。公式設定とは大きく異なる可能性が十分にあるのでその点はご了承の上閲覧をお願いします。
また、当記事は対戦での性能考察ではございません。
ウツロイドとウルトラディープシーについて
水が上から滝のように流れていることから海底洞窟である可能性もありますが、ウツロイドが水の中を泳げるという情報は今のところ無し(いわタイプなので水は苦手?)。
日も当たらなそうなので、ヒンヤリしていているかジメジメしてそうな環境です。
ウツロイドの生態の考察
ウルトラディープシーには人の姿はなくウツロイド以外のポケモンも見当たらない。にもかかわらず、他の生き物に寄生する性質があるのは少し不思議。
ウルトラディープシー自体、ウルトラワープライドで比較的近場でも出現することから主人公達の世界との距離が近いとも考えられ、寄生能力を得たのは何らかの影響(コスモッグ族の移動など?)でしょっちゅう別世界とつながる結果迷い込むことが多く身を守るための片利共生か、逆に迷い込んできたもしくは異世界に住む生物をエサとして捕食するための捕食寄生が考えられますが、個人的には捕食寄生説を推します。
というのも、ウツロイド自体弱いポケモンでは無さそうなこと(種族値合計570が弱いわけねーじゃん)、別に寄生していなくても生存には問題が無さそうなこと、明らかに毒の性質が獲物を逃さないようなものであることが理由です。
公式からの情報が少なく何を食べているかも不明ですが、個人的予想ではウツロイドが食料としているものは感情・記憶など精神的なものであると考えています。
取り憑かれた生き物が感情などを食べられながら都合のいいように操られ、最終的には生きているか死んでいるかも分からないような抜け殻になるから「ウツロイド」という名前なのかもしれません。タイプは違えどゴーストタイプの一部のポケモンも魂とか概念的なものを食べているし、異世界のポケモンならなおさら変な食性でも驚かないです。
帽子の如くヒトの頭にフィットしそうな構造に加え、USUMのウルトラディープシー初戦闘時に主人公を狙っているようなムービーが流れたり、油断した生物(特に人間)に取り付くタイミングを伺っていそうです。
SMでルザミーネに寄生した時に見せた禍々しい姿が本来の姿で、少女のように見える仕草や外見もか弱く見せる一種の擬態なのかも。
自身では異世界に行く能力がないのに異世界の動物を食料としていることになり、ある意味コスモッグ系の能力に寄生しているとも言えるかもしれません。
ここまでの考察だと、UB含む全ポケモンの中でもトップレベルに凶悪な生態をしていることになりますね…悪気があるかと言うと無さそうなので更にタチが悪いというかなんというか。
持っているタイプについて、いわタイプなのは体がガラスや石英によく似た物質で構成されているから、どくタイプは後述する毒を持っていることとモデルになった刺胞動物のイメージから?
いわタイプだからなのか重さが55.5kgとかなり重いです。頭に乗っけたら首が折れかねない重さですが、多分常に浮遊していて寄生時も完全に体重を預けることはしてないと思います。
ウツロイドが持つ毒の性質は「宿主を凶暴化させ一時的に限界以上の力に引き出すことが出来るが、後遺症として昏睡状態を引き起こす」(SMルザミーネの例)というもの。一般的な毒よりも覚せい剤に近い感じ。
ポケスペではさらにエグい設定になっており、「寄生した相手の強い不安や緊張を幸福と快楽に変える」という正に麻薬のような効果。
ゲーム版にしろポケスペ版にしろ宿主が抵抗しないよう仕向けているようなもので、できる限り寄生できる時間を長くして餌となる感情などを貪れるようにしているとか。
ただ、ルザミーネが妄信的にUBを守ろうとするのはウツロイドのせいというよりも彼女の過去(夫(モーン)が行方不明になったことで精神不安定になった?)が原因と思われ、寄生されないUSUMでも同じまま。彼女の誇大妄想や幼児退行した性格はウツロイドとは無関係の可能性高。
生息地が洞窟内であるからか、ディグダトンネルやヴェラ火山公園といった岩場の多いところに現れています。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来は虚ろ+イド(Id:本能)で虚ろな本能という感じか。英語版の名前であるNihilegoもNihil(虚無)+Ego(自我)で自我がないように見えること由来だと思います。
他にもウイロイド(植物に感染するRNA病原体)やメトロイド(クラゲのような姿がよく似ている他、他の生物を襲ってエネルギーを奪う性質を持つ)、-roid(~に似ている)も由来になっているかも。
外見のモデルは寄生性刺胞動物のポリポジウム(Polypodium hydriforme)やカニに寄生する節足動物のフクロムシ(Rhizocephalan barnacle)辺り?
リーリエっぽく見えるのはミスリード目的、もしくはルザミーネの嗜好でリーリエにウツロイドの格好を真似させている可能性が高そうです。
マッシブーンとウルトラジャングルについて
ウルトラジャングルでは巨大な木が立ち並んでいるが、その見た目はまるで筋骨隆々の人間がポーズをとっているようにも見える。
ジャングルというだけあって自然が豊富で、マッシブーンたちは食糧には困らなさそうな環境。
巨大な昆虫(に似たポケモン)や樹木が生息している点から、地球でいえば石炭紀みたいな感じの熱帯気候かも。
マッシブーンの生態の考察
現実の蚊は血を吸うイメージが強いが、実は血を吸うのはメスのみでオスは花の蜜や果汁を吸って生きている。そのため、マッシブーンたちも基本的には樹液や蜜を食糧としている可能性も。サンでの出現場所がメレメレの花畑であるのもこれが理由?
性別不明扱いとはいえどう見ても男臭い見た目だが他の動物からエネルギーを吸収することから実は♀…かも…?蚊=吸血のイメージがあるので元ネタに忠実にするよりイメージを優先した感じもありますが。
長い口吻を刺して他の生き物からエネルギーを吸い取り体内で体液と混ぜ合わす事でパワーアップ、ダンプカーを一撃粉砕できる力を発揮できるとのこと。
馬鹿力を発揮するのもどちらかと言うと緊急用?日常生活でダンプカーを粉砕できるほどの力が必要なことがあるのかはちょっと疑問。もし日常的に使う能力であれば、力を持っていることを見せつけて他個体にアピールする、力を発揮しないと気が済まない性格、など実用性よりも嗜好で使っていそう。
体格についても考察。いかにも怪力そうな2本の太い腕と上半身に対してかなり細い4本の脚で300kgを超える体重を支えているという、ポケモンとしてもちょっと変わった骨格をしています。
腕と足合わせて6本脚・背中に翅を持つ・極端に細長い足は蚊が属するハエ目が持つ体構造に近いものになっています。
覚える技もパンチ技や腕を使った技が多くキック技が少ないため、足は腕に比べると非力なのかも。カイリキーのように腕4つ足2つではなく腕2つ足4つなのは重すぎる上半身を支えるために足を増やさざるを得なかったのかも知れません。
翅は体の大きさに対してかなり小さく、浮くことは出来ても素早く飛ぶことは苦手そう。すばやさ種族値も79と遅めの部類で、足や飛行速度は遅いと思われます。
マッシブーンがボディービルダーのようなポーズをとるのは威嚇か自慢かわかっていないものの、彼らなりのコミュニケーションである可能性が示唆されています。
色んな作品で色んなポージングが見れてコミカルかつ愛嬌があるので、一部の層に人気なポケモンでもあります。ナイスバルク。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来はマッシヴ(Massive:大きな、どっしりした)+蚊の飛ぶ時の擬音語。
英語名のBuzzwoleもBuzz(羽音)+Swolle(膨らむ)なので、超うるさい羽音みたいな感じ?
モデルになった生物は間違いなく蚊の仲間(Culicidae)、そこにボディービルダー要素を足したデザイン。血を吸って膨らむ蚊とボディービルダーが持つ風船のように肥大化した筋肉のイメージを重ねたもの。
フェローチェの対とも言えるデザインになっており、どちらも家に出る不快害虫と性別毎の魅力的な肉体美のイメージを合わせたものになっています。
フェローチェとウルトラデザートについて
砂の主成分は石英が砕けたもので、少量だと透明・多量にあるから乱反射で白く見えているとか?そうだとすれば至る所が宝石からできているとも言えて、凄く神秘的な世界かも。
環境は現実の砂漠のように、昼と夜の気温差が激しい上に降水量は少ない砂漠気候だと思います。
フェローチェの生態の考察
人間から見てもシンプルで綺麗だと思えるウルトラデザートに生息しているためか、主人公たちがいる世界はフェローチェから見たらゴチャゴチャしていて醜悪に見えているのかも。性格もプライドが高く気高そうな感じ。
フェローチェのモチーフ元であるゴキブリは思っているより綺麗好きな昆虫らしく、身繕いを頻繁に行うだけでなく体からは殺菌効果のある油分を分泌しているらしいです…一般的には不潔イメージのあるゴキブリのあえて綺麗好きな一面を主張しているのかも(参考サイト)。
高いすばやさもゴキブリの生態由来。1秒間で体長の50倍ものスピードを出すことができるらしく、地上を走る生物としては最速クラスの速さらしい…です(参考サイト)。
人間サイズに換算すると時速約300kmになるそうで、フェローチェがそれぐらいの加速力とスピードを持っている可能性が充分有り得ます。ただし、フェローチェよりもすばやさ種族値の低いドラパルトがマッハ(音速)で攻撃するらしいので、音速以上のスピードを出せる可能性も有り得るのが恐ろしいところ。
飛ぶのはひこう技をほとんど覚えないところから苦手そう。とびはねるやとんぼがえりを覚えるので飛び回るように動くことはできそうですがあくまでも脚力を活かしたジャンプの範疇。
むしタイプらしくフェロモンを出すことができるそうで、このフェロモンは相手を魅了させる惚れ薬みたいな効果。
魅了させてどうするかは不明ですが生活に役立てている可能性が高そうです。攻撃性能の高さから狩りに使う可能性も、防御性能の低さとすばやさから逃走用の可能性もどちらもありそうに思えてきます…フェローチェ同士がかちあった場合もどうなるか気になるところ。
性別についてですがゴキブリは単為生殖できる生物なのでフェローチェも♀しかいなくてもおかしくは無いです。まあゲーム中では性別不明扱いなのですが。
覚える技は飛びかかる技や蹴り技が多いのですが、意外とどくづきやからてわりなども覚えます。全部脚でやってそう。
あの細い体と住んでいる環境で何を食べているかは不明ですが、元ネタの生命力の高さを考えると砂についた水分や微生物ぐらいしか食べなくても平気なのかも。
えんびポケモンの由来は艶美(艶やかで美しいこと)と燕尾(ツバメの尾)のダブルミーニング?何となく翅の先がツバメの尾みたいに伸びているようにも見えるしツバメも(飛ぶのが)早い生き物なので。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来はフェロモン(Pheromone:昆虫が分泌する化学物質)+コックローチ(Cockroach:ゴキブリ)。
英語名のPheromosaはPheromone+Hermosa(美しい:スペイン語)とのことで、どちらも名前にフェロモンが入っています。
モデルになった生物はゴキブリ(特によく家に出てくる上素早いワモンゴキブリ(Periplaneta americana)辺り?)、そこに美女を足したデザイン。
砂漠に生息するゴキブリもいるそうですが、そちらは見た目からして防御特化なのでフェローチェのモデルかどうかは微妙な感じ。
嫌われがちなゴキブリが持つ特徴を多数備えていながら、あえて美しいと思わせるデザインにするのはなかなか凄いし感心しました。
デンジュモクとウルトラプラントについて
ぐるぐると無邪気に走り回るデンジュモク達が生息している他、背景や地面には巨大な個体も確認できる。
落雷が多くでんきタイプ以外のポケモンには住みずらそう。移動する時いつも主人公に雷が当たりそうでヒヤヒヤします。
デンジュモクの生態の考察
大まかな体の構造は白い金平糖のような部分を中心として星型に配線コードが固まったような線が5本伸びているという、細い腕を持つヒトデみたいなデザイン。
コードの先端部分には銅線やプラグのような構造が確認でき、そこを地面に突き刺すことで地面から電気を吸い上げてエネルギー源にしているようです。
地面から吸い上げるものが水か電気かという違いはありますが、現実の植物に似た生態を持ち合わせています。吸い上げモード(以下植物型と呼称)の姿はまるでクリスマスツリー。
こうごうせいを覚えないことを考えると光合成はしていなさそうですが、自然発生した落雷をエネルギー源として活用できるところを見ると別タイプとはいえ独立栄養生物として生きていそう。ただ主人公たちの世界では地面の電気エネルギーが足りないのか発電所を襲っていますが…。
くさタイプでは無いので植物組織はなく電気を通しにくいプラスチックや逆に電気をよく通す銅線が体を作っていそうです。
電気コードにも似ている体内構造らしいので、おそらく芯に近い部位には維管束の代わりに銅線が集まった組織があって電流を通しやすくなっているのだと思われます。
植物的特徴が目立つデンジュモクですが、一方で白い部分を頭にコード部分を2本の腕・2本の足・1本の尻尾に見立てた人型としても活動できる動物的な一面も強く持つポケモン。
移動時・物理攻撃時は人型、放電・休眠・食事時は植物型を使い分けているようです。多量の電気を扱う時は植物型の方が都合がいいのかも。
体を構成している部位のうち電気をよく通すのは金属光沢のある部分だけだと思われます。落ち着いている時ならプラスチック質っぽい黒い部分を触っても感電しなさそう。
白い金平糖のような頭?部は吸い取った電気を貯めるバッテリーの役割や感情表現を担っているようです。起きている時は白く発光していますが、寝ている時は消灯します。
貯めている電気は活動エネルギーとしてだけではなく攻撃時にも電撃として使用。放電時は100万V(雷の半分ほど)の電圧を誇るそうで、それを何回も使えるのを考えると電気を溜め込める量も規格外。
ウルトラプラントでは背景に超巨大サイズのデンジュモクも確認でき、カボッチャ系みたいにサイズ違いがいても良さそうですが、野生個体として出てくるデンジュモクは4m弱の個体のみ。
十分な電気エネルギーさえあれば大きくなり続けるのかもしれませんが、ある程度大きくなると動物的特徴もポケモン的特徴も失って完全に植物として生きるという生態が考察できそうです。
若く動き回れる間に沢山エネルギーが得られる場所を探し、いい環境の場所を見つけたら植物型から変わらなくなりそこで一生をすごすとか。下の方でスキップしているデンジュモク達は主人公が足場にしている巨大個体の子どもかも。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来は電気+樹木でそのまんまでしょう。英語版のXurkitreeの由来はCircuit(回線)+Xmastree(クリスマスツリー)とのこと。
モデルになった生物は飾り付けされたクリスマスツリーもといモミ(Abies firma)の木と飾り付け用の電飾コード。
冬によくあるイルミネーションで置かれるオブジェの中には、デンジュモクみたいな円錐形デザインのもたまにあります。
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この記事にはウツロイド・マッシブーン・フェローチェ・デンジュモクについての考察を載せております。
ぶっ飛んでいる能力持ちが多いUBですが、生息環境や元ネタとなる生物から考察すると意外と生物感の強い種類も多いという印象。
公式からの説明が非常に少ないポケモンでもあるため、今回の考察はいつも以上に妄想成分多量です。そういうのが苦手な方は読むのをお控えください。
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また、当記事は対戦での性能考察ではございません。
ウツロイドとウルトラディープシーについて
ウツロイドの図鑑説明ディープシー=深海らしくサンゴのような形をした岩場があるものの、水で満たされているわけではなく空洞になっています。
ぶんるい: きせいポケモン
たかさ: 1.2m
おもさ: 55.5kg
サン:
謎に包まれたUBの一種。町ゆく人が寄生され 暴れだす姿が目撃された。
ムーン:
UBの一種。意思があるかは不明だが時折少女のような仕草をみせる。
ウルトラサン:
UBと呼ばれる別世界の生命体。強い神経毒を 持っていると考えられる。
ウルトラムーン:
ウルトラホールからこの世界に現れた。ポケモンや人間に寄生して生きているようだ。
ーポケットモンスター サン/ムーン/ウルトラサン/ウルトラムーン:ポケモン図鑑より引用ー
水が上から滝のように流れていることから海底洞窟である可能性もありますが、ウツロイドが水の中を泳げるという情報は今のところ無し(いわタイプなので水は苦手?)。
日も当たらなそうなので、ヒンヤリしていているかジメジメしてそうな環境です。
ウツロイドの生態の考察
ウルトラディープシーには人の姿はなくウツロイド以外のポケモンも見当たらない。にもかかわらず、他の生き物に寄生する性質があるのは少し不思議。
ウルトラディープシー自体、ウルトラワープライドで比較的近場でも出現することから主人公達の世界との距離が近いとも考えられ、寄生能力を得たのは何らかの影響(コスモッグ族の移動など?)でしょっちゅう別世界とつながる結果迷い込むことが多く身を守るための片利共生か、逆に迷い込んできたもしくは異世界に住む生物をエサとして捕食するための捕食寄生が考えられますが、個人的には捕食寄生説を推します。
というのも、ウツロイド自体弱いポケモンでは無さそうなこと(種族値合計570が弱いわけねーじゃん)、別に寄生していなくても生存には問題が無さそうなこと、明らかに毒の性質が獲物を逃さないようなものであることが理由です。
公式からの情報が少なく何を食べているかも不明ですが、個人的予想ではウツロイドが食料としているものは感情・記憶など精神的なものであると考えています。
取り憑かれた生き物が感情などを食べられながら都合のいいように操られ、最終的には生きているか死んでいるかも分からないような抜け殻になるから「ウツロイド」という名前なのかもしれません。タイプは違えどゴーストタイプの一部のポケモンも魂とか概念的なものを食べているし、異世界のポケモンならなおさら変な食性でも驚かないです。
帽子の如くヒトの頭にフィットしそうな構造に加え、USUMのウルトラディープシー初戦闘時に主人公を狙っているようなムービーが流れたり、油断した生物(特に人間)に取り付くタイミングを伺っていそうです。
SMでルザミーネに寄生した時に見せた禍々しい姿が本来の姿で、少女のように見える仕草や外見もか弱く見せる一種の擬態なのかも。
自身では異世界に行く能力がないのに異世界の動物を食料としていることになり、ある意味コスモッグ系の能力に寄生しているとも言えるかもしれません。
ここまでの考察だと、UB含む全ポケモンの中でもトップレベルに凶悪な生態をしていることになりますね…悪気があるかと言うと無さそうなので更にタチが悪いというかなんというか。
持っているタイプについて、いわタイプなのは体がガラスや石英によく似た物質で構成されているから、どくタイプは後述する毒を持っていることとモデルになった刺胞動物のイメージから?
いわタイプだからなのか重さが55.5kgとかなり重いです。頭に乗っけたら首が折れかねない重さですが、多分常に浮遊していて寄生時も完全に体重を預けることはしてないと思います。
ウツロイドが持つ毒の性質は「宿主を凶暴化させ一時的に限界以上の力に引き出すことが出来るが、後遺症として昏睡状態を引き起こす」(SMルザミーネの例)というもの。一般的な毒よりも覚せい剤に近い感じ。
ポケスペではさらにエグい設定になっており、「寄生した相手の強い不安や緊張を幸福と快楽に変える」という正に麻薬のような効果。
ゲーム版にしろポケスペ版にしろ宿主が抵抗しないよう仕向けているようなもので、できる限り寄生できる時間を長くして餌となる感情などを貪れるようにしているとか。
ただ、ルザミーネが妄信的にUBを守ろうとするのはウツロイドのせいというよりも彼女の過去(夫(モーン)が行方不明になったことで精神不安定になった?)が原因と思われ、寄生されないUSUMでも同じまま。彼女の誇大妄想や幼児退行した性格はウツロイドとは無関係の可能性高。
生息地が洞窟内であるからか、ディグダトンネルやヴェラ火山公園といった岩場の多いところに現れています。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来は虚ろ+イド(Id:本能)で虚ろな本能という感じか。英語版の名前であるNihilegoもNihil(虚無)+Ego(自我)で自我がないように見えること由来だと思います。
他にもウイロイド(植物に感染するRNA病原体)やメトロイド(クラゲのような姿がよく似ている他、他の生物を襲ってエネルギーを奪う性質を持つ)、-roid(~に似ている)も由来になっているかも。
外見のモデルは寄生性刺胞動物のポリポジウム(Polypodium hydriforme)やカニに寄生する節足動物のフクロムシ(Rhizocephalan barnacle)辺り?
リーリエっぽく見えるのはミスリード目的、もしくはルザミーネの嗜好でリーリエにウツロイドの格好を真似させている可能性が高そうです。
マッシブーンとウルトラジャングルについて
マッシブーンの図鑑説明
ぶんるい: ぼうちょうポケモン
たかさ: 2.4m
おもさ: 333.6kg
サン:
別世界から現れたUB。自らの身体をみせつけてくるが自慢なのかいかくなのか不明。
ムーン:
謎の生物 UB。一発のパンチでダンプカーを粉砕する光景が目撃された。
ウルトラサン:
(省略)
ウルトラムーン:
異常なまでに膨張する筋肉を見せつけてきた。ウルトラビーストの一種。
ーポケットモンスター サン/ムーン/ウルトラサン/ウルトラムーン:ポケモン図鑑より引用ー
ウルトラジャングルでは巨大な木が立ち並んでいるが、その見た目はまるで筋骨隆々の人間がポーズをとっているようにも見える。
ジャングルというだけあって自然が豊富で、マッシブーンたちは食糧には困らなさそうな環境。
巨大な昆虫(に似たポケモン)や樹木が生息している点から、地球でいえば石炭紀みたいな感じの熱帯気候かも。
マッシブーンの生態の考察
現実の蚊は血を吸うイメージが強いが、実は血を吸うのはメスのみでオスは花の蜜や果汁を吸って生きている。そのため、マッシブーンたちも基本的には樹液や蜜を食糧としている可能性も。サンでの出現場所がメレメレの花畑であるのもこれが理由?
性別不明扱いとはいえどう見ても男臭い見た目だが他の動物からエネルギーを吸収することから実は♀…かも…?蚊=吸血のイメージがあるので元ネタに忠実にするよりイメージを優先した感じもありますが。
長い口吻を刺して他の生き物からエネルギーを吸い取り体内で体液と混ぜ合わす事でパワーアップ、ダンプカーを一撃粉砕できる力を発揮できるとのこと。
馬鹿力を発揮するのもどちらかと言うと緊急用?日常生活でダンプカーを粉砕できるほどの力が必要なことがあるのかはちょっと疑問。もし日常的に使う能力であれば、力を持っていることを見せつけて他個体にアピールする、力を発揮しないと気が済まない性格、など実用性よりも嗜好で使っていそう。
体格についても考察。いかにも怪力そうな2本の太い腕と上半身に対してかなり細い4本の脚で300kgを超える体重を支えているという、ポケモンとしてもちょっと変わった骨格をしています。
腕と足合わせて6本脚・背中に翅を持つ・極端に細長い足は蚊が属するハエ目が持つ体構造に近いものになっています。
覚える技もパンチ技や腕を使った技が多くキック技が少ないため、足は腕に比べると非力なのかも。カイリキーのように腕4つ足2つではなく腕2つ足4つなのは重すぎる上半身を支えるために足を増やさざるを得なかったのかも知れません。
翅は体の大きさに対してかなり小さく、浮くことは出来ても素早く飛ぶことは苦手そう。すばやさ種族値も79と遅めの部類で、足や飛行速度は遅いと思われます。
マッシブーンがボディービルダーのようなポーズをとるのは威嚇か自慢かわかっていないものの、彼らなりのコミュニケーションである可能性が示唆されています。
色んな作品で色んなポージングが見れてコミカルかつ愛嬌があるので、一部の層に人気なポケモンでもあります。ナイスバルク。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来はマッシヴ(Massive:大きな、どっしりした)+蚊の飛ぶ時の擬音語。
英語名のBuzzwoleもBuzz(羽音)+Swolle(膨らむ)なので、超うるさい羽音みたいな感じ?
モデルになった生物は間違いなく蚊の仲間(Culicidae)、そこにボディービルダー要素を足したデザイン。血を吸って膨らむ蚊とボディービルダーが持つ風船のように肥大化した筋肉のイメージを重ねたもの。
フェローチェの対とも言えるデザインになっており、どちらも家に出る不快害虫と性別毎の魅力的な肉体美のイメージを合わせたものになっています。
フェローチェとウルトラデザートについて
フェローチェの図鑑説明ウルトラデザートは白い砂と水色の結晶を含む岩が転がっている砂漠。一見凄く綺麗に見えますが、水が少なそうで厳しそうな環境。
ぶんるい: えんびポケモン
たかさ: 1.8m
おもさ: 25kg
サン:
危険なUBの一種。凄まじい速度で大地を疾走する姿が目撃されている。
ムーン:
UBの一種。この世界のものにけがれを感じるのか一切手を触れようと しない。
ウルトラサン:
別世界に棲む生命体。細くしなやかな身体だが強いパワーを秘めている様子。
ウルトラムーン:
(省略)
ーポケットモンスター サン/ムーン/ウルトラサン/ウルトラムーン:ポケモン図鑑より引用ー
砂の主成分は石英が砕けたもので、少量だと透明・多量にあるから乱反射で白く見えているとか?そうだとすれば至る所が宝石からできているとも言えて、凄く神秘的な世界かも。
環境は現実の砂漠のように、昼と夜の気温差が激しい上に降水量は少ない砂漠気候だと思います。
フェローチェの生態の考察
人間から見てもシンプルで綺麗だと思えるウルトラデザートに生息しているためか、主人公たちがいる世界はフェローチェから見たらゴチャゴチャしていて醜悪に見えているのかも。性格もプライドが高く気高そうな感じ。
フェローチェのモチーフ元であるゴキブリは思っているより綺麗好きな昆虫らしく、身繕いを頻繁に行うだけでなく体からは殺菌効果のある油分を分泌しているらしいです…一般的には不潔イメージのあるゴキブリのあえて綺麗好きな一面を主張しているのかも(参考サイト)。
高いすばやさもゴキブリの生態由来。1秒間で体長の50倍ものスピードを出すことができるらしく、地上を走る生物としては最速クラスの速さらしい…です(参考サイト)。
人間サイズに換算すると時速約300kmになるそうで、フェローチェがそれぐらいの加速力とスピードを持っている可能性が充分有り得ます。ただし、フェローチェよりもすばやさ種族値の低いドラパルトがマッハ(音速)で攻撃するらしいので、音速以上のスピードを出せる可能性も有り得るのが恐ろしいところ。
飛ぶのはひこう技をほとんど覚えないところから苦手そう。とびはねるやとんぼがえりを覚えるので飛び回るように動くことはできそうですがあくまでも脚力を活かしたジャンプの範疇。
むしタイプらしくフェロモンを出すことができるそうで、このフェロモンは相手を魅了させる惚れ薬みたいな効果。
魅了させてどうするかは不明ですが生活に役立てている可能性が高そうです。攻撃性能の高さから狩りに使う可能性も、防御性能の低さとすばやさから逃走用の可能性もどちらもありそうに思えてきます…フェローチェ同士がかちあった場合もどうなるか気になるところ。
性別についてですがゴキブリは単為生殖できる生物なのでフェローチェも♀しかいなくてもおかしくは無いです。まあゲーム中では性別不明扱いなのですが。
覚える技は飛びかかる技や蹴り技が多いのですが、意外とどくづきやからてわりなども覚えます。全部脚でやってそう。
あの細い体と住んでいる環境で何を食べているかは不明ですが、元ネタの生命力の高さを考えると砂についた水分や微生物ぐらいしか食べなくても平気なのかも。
えんびポケモンの由来は艶美(艶やかで美しいこと)と燕尾(ツバメの尾)のダブルミーニング?何となく翅の先がツバメの尾みたいに伸びているようにも見えるしツバメも(飛ぶのが)早い生き物なので。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来はフェロモン(Pheromone:昆虫が分泌する化学物質)+コックローチ(Cockroach:ゴキブリ)。
英語名のPheromosaはPheromone+Hermosa(美しい:スペイン語)とのことで、どちらも名前にフェロモンが入っています。
モデルになった生物はゴキブリ(特によく家に出てくる上素早いワモンゴキブリ(Periplaneta americana)辺り?)、そこに美女を足したデザイン。
砂漠に生息するゴキブリもいるそうですが、そちらは見た目からして防御特化なのでフェローチェのモデルかどうかは微妙な感じ。
嫌われがちなゴキブリが持つ特徴を多数備えていながら、あえて美しいと思わせるデザインにするのはなかなか凄いし感心しました。
デンジュモクとウルトラプラントについて
デンジュモクの図鑑説明ウルトラプラントは雷雲立ち込める世界。プラスチックみたいな質感の地面が一部あるのですが、おそらく巨大デンジュモクの表皮だと思われます。
ぶんるい: でんしょくポケモン
たかさ: 3.8m
おもさ: 100kg
サン:
全身から凄まじい電撃をほとばしらせる光景を目撃。謎の生物UBの一種だ。
ムーン:
ウルトラホールから出現した。発電所を襲撃したため電気がエネルギーとおもわれる。
ウルトラサン:
(省略)
ウルトラムーン:
ウルトラビーストと呼ばれる。樹木のように地面に手足を刺したまま動かないものもいる。
ーポケットモンスター サン/ムーン/ウルトラサン/ウルトラムーン:ポケモン図鑑より引用ー
ぐるぐると無邪気に走り回るデンジュモク達が生息している他、背景や地面には巨大な個体も確認できる。
落雷が多くでんきタイプ以外のポケモンには住みずらそう。移動する時いつも主人公に雷が当たりそうでヒヤヒヤします。
デンジュモクの生態の考察
大まかな体の構造は白い金平糖のような部分を中心として星型に配線コードが固まったような線が5本伸びているという、細い腕を持つヒトデみたいなデザイン。
コードの先端部分には銅線やプラグのような構造が確認でき、そこを地面に突き刺すことで地面から電気を吸い上げてエネルギー源にしているようです。
地面から吸い上げるものが水か電気かという違いはありますが、現実の植物に似た生態を持ち合わせています。吸い上げモード(以下植物型と呼称)の姿はまるでクリスマスツリー。
こうごうせいを覚えないことを考えると光合成はしていなさそうですが、自然発生した落雷をエネルギー源として活用できるところを見ると別タイプとはいえ独立栄養生物として生きていそう。ただ主人公たちの世界では地面の電気エネルギーが足りないのか発電所を襲っていますが…。
くさタイプでは無いので植物組織はなく電気を通しにくいプラスチックや逆に電気をよく通す銅線が体を作っていそうです。
電気コードにも似ている体内構造らしいので、おそらく芯に近い部位には維管束の代わりに銅線が集まった組織があって電流を通しやすくなっているのだと思われます。
植物的特徴が目立つデンジュモクですが、一方で白い部分を頭にコード部分を2本の腕・2本の足・1本の尻尾に見立てた人型としても活動できる動物的な一面も強く持つポケモン。
移動時・物理攻撃時は人型、放電・休眠・食事時は植物型を使い分けているようです。多量の電気を扱う時は植物型の方が都合がいいのかも。
体を構成している部位のうち電気をよく通すのは金属光沢のある部分だけだと思われます。落ち着いている時ならプラスチック質っぽい黒い部分を触っても感電しなさそう。
白い金平糖のような頭?部は吸い取った電気を貯めるバッテリーの役割や感情表現を担っているようです。起きている時は白く発光していますが、寝ている時は消灯します。
貯めている電気は活動エネルギーとしてだけではなく攻撃時にも電撃として使用。放電時は100万V(雷の半分ほど)の電圧を誇るそうで、それを何回も使えるのを考えると電気を溜め込める量も規格外。
ウルトラプラントでは背景に超巨大サイズのデンジュモクも確認でき、カボッチャ系みたいにサイズ違いがいても良さそうですが、野生個体として出てくるデンジュモクは4m弱の個体のみ。
十分な電気エネルギーさえあれば大きくなり続けるのかもしれませんが、ある程度大きくなると動物的特徴もポケモン的特徴も失って完全に植物として生きるという生態が考察できそうです。
若く動き回れる間に沢山エネルギーが得られる場所を探し、いい環境の場所を見つけたら植物型から変わらなくなりそこで一生をすごすとか。下の方でスキップしているデンジュモク達は主人公が足場にしている巨大個体の子どもかも。
名前の由来やモデルになった生物について
名前の由来は電気+樹木でそのまんまでしょう。英語版のXurkitreeの由来はCircuit(回線)+Xmastree(クリスマスツリー)とのこと。
モデルになった生物は飾り付けされたクリスマスツリーもといモミ(Abies firma)の木と飾り付け用の電飾コード。
冬によくあるイルミネーションで置かれるオブジェの中には、デンジュモクみたいな円錐形デザインのもたまにあります。