【Switch】『ポケットモンスターソード』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『ポケットモンスター ソード』を購入しました。

いつもの通りダウンロード版です。SMの時は2バージョン同時に購入しましたが、今回はSwitchを1台しか持っていないということで片方だけです。
ポケモンの完全新作というだけで購入は決めていましたが、正直今作はSMやXYの時よりもワクワクしていませんでした。というのも発売前にリークかフラゲかでバラされた情報を確認してしまった所、好きなポケモンが多数リストラされていたのに加えて新ポケモンの見た目が微妙だと思うのが多かったからです。
過去作から連れて来れないポケモンがいる時点で最高傑作は絶対無いし、新ポケのデザインまで微妙…となるとモチベーションは下がりに下がって発売当日も仕事という事もあり夜まで起動すらしませんでした。とは言ったものの、なんだかんだ言って実際にプレイしはじめると楽しかったので買って後悔というのは無いです。
剣盾ではポケモンは既存含めて400種類程度しか登場せず、出ないポケモンはデータ自体がないのでポケモンホーム解禁後も一部のポケモンを連れてくることができません。
追記:有料DLC「鎧の孤島」「冠の雪原」の配信に合わせて、一部のポケモンが無料アップデート後に新しく連れて来れるようになりました。
また、なぜか技の方も一部が削除されています。過去作から連れてきたポケモンが剣盾に存在しない技を覚えている場合は忘れさせないといけません。
次回作以降で登場するポケモンはホーム経由で連れて行けるようになるとの事ですが、しばらくの間は剣盾からしか自由に引き出せませんし、一度ホームに移動させると3DSには戻せないので注意が必要です。
そのせいか外国の方はホームのことを"Pokemon Prison" (Prison=牢獄) と揶揄したりしてますが、過去作のポケモンを大事にしていて新作でも連れ回すのを楽しみにしているタイプの人には本当に冗談にならない仕様。なので注意喚起の意味も込めて冒頭に書きました。
また、どういうことかGTSまで無くなっています。そのせいでオンラインではSNSなどの外部ツールに頼らないと欲しいポケモンを手に入れることがほぼ不可能になってしまっています。
交換による図鑑埋めもポケモンという作品の醍醐味なので、これは擁護できないマイナスポイントです…。Switchに移行してからインターネットに繋ぐのにお金がかかるようになっているのに、USUMまでは普通にできたことができなくなっているというのはダメだと思うのですが。
でも何故かミラクル交換はマジカル交換と名前を変えて残っているんですよね…。もちろんミラクル交換が残っていること自体は嬉しいのですが、優先順位としてはGTSの方が高いのでは?と思います。
スマホ版HOMEにはGTS機能があるものの、剣盾から直接GTSで交換できるようにするか・せめてSwitch側のHOMEにGTSをつけて欲しいです。ポケモンは若年層のプレイヤーも多いシリーズでスマホを持っていない人も少なからずいると思うので…。
正直、今作はリストラが「ポケモンを大事にしている人」「しっかり厳選して対戦する人」に対してダメージを負わせすぎていて、キャッチコピーの「最強」を謳うにはあまりにも貧弱としか言いようがないです。
単なる1ゲームとしてみたら良作かもしれませんが、ポケモン本編としてみると一緒に冒険できないポケモンがいる時点で微妙というのが私の評価です。USUMについては本編最後のポケモン全員集合作品だったということで再評価してもいいかも。
ただ、リストラの件に関しては開発側の事情を考慮することもできて、3〜4年ごとに新作が出る度に既に1000匹近くいるポケモン全種のモデルや覚える技を調節して新ポケモンも増やして対戦バランスも取らないといけない+ハード側の進化による開発費や技術の高騰を考えると、今すぐではなくともいつかのタイミングで開発リソースが足りなくなっていた可能性が高いです。
もし仮にリストラが本作で行われずに済んだとしても、結局どこかのタイミングでリストラか最悪世界観そのものをリセットせざるを得なくなっていたか・1作品の開発期間を長く取らざるを得なくなっていて発売スパンの長期化が行われていたと思われます。ファン的にはゲームフリークが開発体制を超強化してリストラ無し&発売スパンそのままが一番ありがたいのですが、利益とコストのバランスを考えると一番非現実的な方法という…。
そう考えてみると、ゲームフリークは開発サイクルの長期化ではなく一部ポケモンの一時的なリストラという少し強引な方法を取ってでも今まで通りのスパンで新作を出し続けることを決心したようにも見えます。そしてシリーズの将来のことを考えた決断とテストが行われたのが今作だった、というだけとも言えなくもないかも。
とりあえず、この決断が吉と出るか凶と出るかは次回作以降で初めて判明することだと思います。過去に第二世代と第三世代の間で互換が切れた時も色々ありましたが結局持ち直しているし、プレイヤー側の世代交代や慣れもあるので、私の予想ではリストラがこれからのポケモンにおいて恒例行事になるだけでシリーズの終焉に繋がる可能性は低いと思います。

ここまでズラズラとマイナスポイントを挙げましたが、この先は賛否両論?の新ポケモンについてです。
既存を削ったんだからさぞ良デザインばかりかと思いきや、正直言って好みが別れるデザインが多いと思います。しかも数は80匹程度と少なめ。
私が気に入ったのは発売前から公式に紹介されていたポケモンたちの多く(特にマホイップとジュラルドン)、インテレオン、ミブリム系、ユキハミ系、タイレーツ、ドラメシア系、ガラルバリヤード系など。
一見だと?となっても動くと可愛い・カッコいいポケモンは結構いるというのが総合的な感想です。特にタイレーツなんかはリーク画でパッと見ただけだとイモムシにしか見えなかったのに、実際はカービィに出てきそうな可愛い生命体で一気に好きになりました。
それでも残念ながら苦手なデザインもいて、特に新カセキポケモン達はちょっとキツいです。元々別々のポケモンのものと思わる上半身下半身を無理矢理くっつけられているデザインで生理的に無理…。
カセキ達に関しては正直に言うと悪趣味だし、キメラにしなくて普通に出してくれたらという思いが優先してしまうので好きになれそうにありません…。次回作以降で正しく復元された姿(特にパッチルドン・パッチラゴンのパッチ側の完全版)を出して欲しい。

新要素についても紹介。本作では「ワイルドエリア」「マックスレイドバトル」「ダイマックス/キョダイマックス」「キャンプ」などが追加されました。
個人的な感想を言うと、ワイルドエリアとキャンプの2つは好き・レイドバトルはいらない・ダイマックスはキョダイマックスの必要性が疑問という感じ。
「ワイルドエリア」は単純に色んなポケモンが出るので楽しいです。バッジの所持数によって出てくるポケモンのレベルが変動する要素もあるのですが、その頃の手持ちのレベルより10以上高い野生のポケモンが普通に出るのでドキドキしながら歩いていました。
ただしジムバッジの数が少ないと一定以上のレベルのポケモンは捕まえられないという制限もあるので、出会ったところで捕まえられないのは残念。
シナリオ中のゲームバランスを壊さないように配慮した結果だとは思いますが、せめて赤ゲージまで減らせたらボールを投げれる仕様でも良かった気はします。捕獲率はわずかでもいいのでチャレンジしたかった。
ついでに言うと天気によってはものすごく視界が悪くなるのでミニマップは欲しかったかも。霧とかあられが凶悪すぎてまともに前が見えない…。
「マックスレイドバトル」は俗に言う他のプレイヤーと協力して強敵を倒すモード。対戦はすれど協力プレイは無かったポケモンの新風です。
レイドポケモンは☆1~☆5でランク付けされていて☆が多い個体ほど強くなります。☆5でのみ後述するキョダイマックスできるポケモンが稀に出現するようです。
ただ、このマックスレイドバトルですが個人的にはあまり好きでは無いです。というのも、相手が攻撃を軽減するバリアを頻繁に貼る上に積み技を積んでも所謂いてつくはどうが頻繁に飛んできてリセットされる始末で、結局フルアタがベストになっていて戦略性がありません。
それに加え、ソロだとNPCがアホしかいないくて勝手にやられてピンチにしてくれるし、オンラインで見知らぬ他人と協力するのは好きじゃないので正直めんどくさい…。マジでNPCの存在がレイドボスよりも敵。
せめてNPCが積み技最優先のバカAIでなければもう少しマシだったとは思いますが、そもそも能力リセットやバリア自体が面白くない要素なので敵も味方もどっちもどっち…という感じ。次回作ではスッパリ切って欲しいとまで思いました。
「ダイマックス」は今までのメガシンカやZワザに代わるバトル中の強化要素で、ポケモンを3ターンの間巨大化させパワーアップさせるというものです。
単に大きくなって体力が増えるだけではなく、技もダイマックス技という特殊なものに強化されて技タイプに応じて追加効果も確定で発動します。追加効果はみずタイプなら天気を雨に変え・でんきタイプならエレキフィールドを貼るなど。
また、一部のポケモンの特殊な個体だけができる「キョダイマックス」は姿も変わり一部特殊なワザも使えるという違いも。ただしその特別な技が実用性があるかどうか微妙なのもいて(ex.ジュラルドンのキョダイゲンスイは「相手のPPを減らす」という効果がありますが普通にダイスチル(防御1段階上昇)の方が優秀など)、必ずしも上位互換ではないです。
ダイマックスは全てのポケモンができるのでメガシンカ程の格差はなく使うタイミングも重要になるし良いと思える新機能だと思いましたが、キョダイマックスは手に入れるためのレイドバトルが微妙だし出現確率も低いし無くてもよかったんじゃないかと思います。
「キャンプ」は今までのポケリフレ・ポケパルレに近い要素。ポケモンと遊ぶことができますが、撫でるつつくなどのふれあいはオミットされている代わりにボールやポケじゃらしで遊んであげることができるようになっています。
カレーを作れたりもするのですが、DP当初ポフィン作りにハマった私にはカレー作りも面白いと思える要素です。でもきのみの入手が木を揺らすことでしか入手できずめんどいし、栽培も出来ないのが残念。
あとは性格の補正値を変える「○○ミント」なるアイテムが初登場していますが、交換するために必要なBPの量が多いのでバトル勢の方は今まで通り厳選した方がいいかもしれません。
オートセーブにも対応しましたが、厳選の邪魔になることと稀に起こるデータ破損やポケモン消失の原因になっているっぽい?こともあり、設定でOFFにしておくことをオススメします。
個人的に一番評価したいのがトレーナーの着せ替え機能。今作では服装だけでなく色んな髪型・カラーコンタクトも選べる上に、リーグカードで自分好みの写真も取れるので楽しいです。
SMやBWなどと比べると本作はかなりの薄味めな味付けで、XYとそこまで差がないぐらい。
ジムに挑むぐらいしか目的が発生せず道中の脱線もほとんどないので、サクッと終わる反面物足りないと感じました。明確に悪役と言える組織も出てこない(悪役っぽく見えるエール団はただの過激なマリィファンだし)のもあって全体的に展開が平坦です。
一応、終盤でローズが野望を抱いていることが判明しそれを止めるために動くという場面はあるのですが、突然に挟まれてくる話な上に肝心の彼がやりたい事がわかりにくいのも残念でした。
エネルギー問題を解決したいのはわかるけど、1000年先というでかいスケールで考えているのにたった1日も待てないのは何故なのか。その無理を通した結果、ガラル地方全体に迷惑かけまくっているし築き上げた立場も失っているしほんと謎としか言いようがないです。
一方でジム戦は結構楽しいです。難易度はSMの大試練と比べると簡単ですが、ジムの仕掛けや演出がどこも凝っていて挑戦する側も楽しめるものになってます。
それにプラスして、トレーナーはいつにも増して魅力的な人が多いです。特にマリィ、炎ジムリーダーのカブ、悪ジムリーダーのネズがお気に入り。
全体的にストーリーの難易度が低いとは思いましたが苦戦したポイントも無くはないです。最後のダンデ戦ですが無敗のチャンピオンらしく相手ポケモンのレベルが65ぐらいと高め(その直前のローズ戦は高くても55ぐらいしかないのに)で、使ってくるポケモンも素直に強いのでゴリ押しは少し大変です。
ちなみに、EDまで行ってもザシアンはゲットできず。パケ伝がストーリー中にゲットできないのは最近の傾向からだと予想していませんでした。
ザシアン・ザマゼンダはED後のストーリー中で入手できるみたいで今進めている最中です。そのかわりに第三伝説?のムゲンダイナをダンデ戦ちょっと前で強制捕獲させられます。
ムゲンダイナ戦はマックスレイドバトル形式な上バトル前後にイベントがガンガン入るので厳選はかなりめんどくさいです。そのかわりボールを投げたら100%ゲットできるのでオシャボは簡単。
登場しないポケモンがいるというのが過去作まではありえなかった事なので、正直ここは私もショックでしたし悲しかったです。でも開発側の負担を考えると仕方ないかもとは思いますし、完全にそのポケモンがいなくなったわけではなくHOME経由で次回作以降に連れて行けるらしいのでまだ良かったとは思います。
嫁ポケが居ないからやる気出ない…という方以外は本作も買っても損はしないはず。据置機初のポケモン本編ですし、ワイルドエリアとかダイマックスとか新要素も多く用意されていて楽しいです(でもレイドバトルは許さない)。
新ポケモンも静止画だと微妙に見えても動いていると愛着が湧く子が多いです。個人的にはカセキメラだけが未だに慣れませんが…。
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いつもの通りダウンロード版です。SMの時は2バージョン同時に購入しましたが、今回はSwitchを1台しか持っていないということで片方だけです。
ポケモンの完全新作というだけで購入は決めていましたが、正直今作はSMやXYの時よりもワクワクしていませんでした。というのも発売前にリークかフラゲかでバラされた情報を確認してしまった所、好きなポケモンが多数リストラされていたのに加えて新ポケモンの見た目が微妙だと思うのが多かったからです。
過去作から連れて来れないポケモンがいる時点で最高傑作は絶対無いし、新ポケのデザインまで微妙…となるとモチベーションは下がりに下がって発売当日も仕事という事もあり夜まで起動すらしませんでした。とは言ったものの、なんだかんだ言って実際にプレイしはじめると楽しかったので買って後悔というのは無いです。
・タイトル:
ポケットモンスター ソード/シールド
・発売元:株式会社ポケモン
・販売元:任天堂
・開発元:株式会社ゲームフリーク
・対応ハード:Switch
・定価:6578円(税込)
・発売日:2019年11月15日
・ジャンル:RPG
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人(通信時:2〜4人)
・権利表記:
©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
・公式サイト:
https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/
どういう人にオススメ?
・ポケットモンスターシリーズが好きな人!
・新しいポケモンと出会いたい人!
良かった点
・ワイルドエリアのおかげで野生ポケモンの種類は多い
・シンボルエンカウントでストレスフリー
・ジムチャレンジは演出が凝っていて楽しい
・人間キャラクターは魅力のあるキャラが多い
・主人公の着せ替えとトレーナーカードの印刷を凝りたくなる
・性格を変える新アイテムの登場もあり厳選&育成環境は良くなった
賛否両論?点
・一部ポケモンや技がリストラされている
・GTSが削除され図鑑を埋めるのが大変になった
・マックスレイドバトルが面白くない
・ストーリーの終盤の展開がよくわからなかった
備考
・ローカル通信、インターネット通信対応(要:SwitchOnline加入)
・ニンテンドーカタログチケット対象
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
ポケットモンスター ソード/シールド
・発売元:株式会社ポケモン
・販売元:任天堂
・開発元:株式会社ゲームフリーク
・対応ハード:Switch
・定価:6578円(税込)
・発売日:2019年11月15日
・ジャンル:RPG
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人(通信時:2〜4人)
・権利表記:
©2019 Pokémon. ©1995-2019 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
・公式サイト:
https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/
どういう人にオススメ?
・ポケットモンスターシリーズが好きな人!
・新しいポケモンと出会いたい人!
良かった点
・ワイルドエリアのおかげで野生ポケモンの種類は多い
・シンボルエンカウントでストレスフリー
・ジムチャレンジは演出が凝っていて楽しい
・人間キャラクターは魅力のあるキャラが多い
・主人公の着せ替えとトレーナーカードの印刷を凝りたくなる
・性格を変える新アイテムの登場もあり厳選&育成環境は良くなった
賛否両論?点
・一部ポケモンや技がリストラされている
・GTSが削除され図鑑を埋めるのが大変になった
・マックスレイドバトルが面白くない
・ストーリーの終盤の展開がよくわからなかった
備考
・ローカル通信、インターネット通信対応(要:SwitchOnline加入)
・ニンテンドーカタログチケット対象
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
ポケモンの実質リストラとGTSの削除について
まず、最初に言いたいのはリストラもとい連れて来れないポケモンがいることとGTSの削除について。剣盾ではポケモンは既存含めて400種類程度しか登場せず、
追記:有料DLC「鎧の孤島」「冠の雪原」の配信に合わせて、一部のポケモンが無料アップデート後に新しく連れて来れるようになりました。
また、なぜか技の方も一部が削除されています。過去作から連れてきたポケモンが剣盾に存在しない技を覚えている場合は忘れさせないといけません。
次回作以降で登場するポケモンはホーム経由で連れて行けるようになるとの事ですが、しばらくの間は剣盾からしか自由に引き出せませんし、一度ホームに移動させると3DSには戻せないので注意が必要です。
そのせいか外国の方はホームのことを"Pokemon Prison" (Prison=牢獄) と揶揄したりしてますが、過去作のポケモンを大事にしていて新作でも連れ回すのを楽しみにしているタイプの人には本当に冗談にならない仕様。なので注意喚起の意味も込めて冒頭に書きました。
また、どういうことかGTSまで無くなっています。そのせいでオンラインではSNSなどの外部ツールに頼らないと欲しいポケモンを手に入れることがほぼ不可能になってしまっています。
交換による図鑑埋めもポケモンという作品の醍醐味なので、これは擁護できないマイナスポイントです…。Switchに移行してからインターネットに繋ぐのにお金がかかるようになっているのに、USUMまでは普通にできたことができなくなっているというのはダメだと思うのですが。
でも何故かミラクル交換はマジカル交換と名前を変えて残っているんですよね…。もちろんミラクル交換が残っていること自体は嬉しいのですが、優先順位としてはGTSの方が高いのでは?と思います。
スマホ版HOMEにはGTS機能があるものの、剣盾から直接GTSで交換できるようにするか・せめてSwitch側のHOMEにGTSをつけて欲しいです。ポケモンは若年層のプレイヤーも多いシリーズでスマホを持っていない人も少なからずいると思うので…。
正直、今作はリストラが「ポケモンを大事にしている人」「しっかり厳選して対戦する人」に対してダメージを負わせすぎていて、キャッチコピーの「最強」を謳うにはあまりにも貧弱としか言いようがないです。
単なる1ゲームとしてみたら良作かもしれませんが、ポケモン本編としてみると一緒に冒険できないポケモンがいる時点で微妙というのが私の評価です。USUMについては本編最後のポケモン全員集合作品だったということで再評価してもいいかも。
ただ、リストラの件に関しては開発側の事情を考慮することもできて、3〜4年ごとに新作が出る度に既に1000匹近くいるポケモン全種のモデルや覚える技を調節して新ポケモンも増やして対戦バランスも取らないといけない+ハード側の進化による開発費や技術の高騰を考えると、今すぐではなくともいつかのタイミングで開発リソースが足りなくなっていた可能性が高いです。
もし仮にリストラが本作で行われずに済んだとしても、結局どこかのタイミングでリストラか最悪世界観そのものをリセットせざるを得なくなっていたか・1作品の開発期間を長く取らざるを得なくなっていて発売スパンの長期化が行われていたと思われます。ファン的にはゲームフリークが開発体制を超強化してリストラ無し&発売スパンそのままが一番ありがたいのですが、利益とコストのバランスを考えると一番非現実的な方法という…。
そう考えてみると、ゲームフリークは開発サイクルの長期化ではなく一部ポケモンの一時的なリストラという少し強引な方法を取ってでも今まで通りのスパンで新作を出し続けることを決心したようにも見えます。そしてシリーズの将来のことを考えた決断とテストが行われたのが今作だった、というだけとも言えなくもないかも。
とりあえず、この決断が吉と出るか凶と出るかは次回作以降で初めて判明することだと思います。過去に第二世代と第三世代の間で互換が切れた時も色々ありましたが結局持ち直しているし、プレイヤー側の世代交代や慣れもあるので、私の予想ではリストラがこれからのポケモンにおいて恒例行事になるだけでシリーズの終焉に繋がる可能性は低いと思います。
新ポケモンは賛否両論なデザイン多め

ここまでズラズラとマイナスポイントを挙げましたが、この先は賛否両論?の新ポケモンについてです。
既存を削ったんだからさぞ良デザインばかりかと思いきや、正直言って好みが別れるデザインが多いと思います。しかも数は80匹程度と少なめ。
私が気に入ったのは発売前から公式に紹介されていたポケモンたちの多く(特にマホイップとジュラルドン)、インテレオン、ミブリム系、ユキハミ系、タイレーツ、ドラメシア系、ガラルバリヤード系など。
一見だと?となっても動くと可愛い・カッコいいポケモンは結構いるというのが総合的な感想です。特にタイレーツなんかはリーク画でパッと見ただけだとイモムシにしか見えなかったのに、実際はカービィに出てきそうな可愛い生命体で一気に好きになりました。
それでも残念ながら苦手なデザインもいて、特に新カセキポケモン達はちょっとキツいです。元々別々のポケモンのものと思わる上半身下半身を無理矢理くっつけられているデザインで生理的に無理…。
カセキ達に関しては正直に言うと悪趣味だし、キメラにしなくて普通に出してくれたらという思いが優先してしまうので好きになれそうにありません…。次回作以降で正しく復元された姿(特にパッチルドン・パッチラゴンのパッチ側の完全版)を出して欲しい。
新要素も賛もあれば否もあるものが多め

新要素についても紹介。本作では「ワイルドエリア」「マックスレイドバトル」「ダイマックス/キョダイマックス」「キャンプ」などが追加されました。
個人的な感想を言うと、ワイルドエリアとキャンプの2つは好き・レイドバトルはいらない・ダイマックスはキョダイマックスの必要性が疑問という感じ。
「ワイルドエリア」は単純に色んなポケモンが出るので楽しいです。バッジの所持数によって出てくるポケモンのレベルが変動する要素もあるのですが、その頃の手持ちのレベルより10以上高い野生のポケモンが普通に出るのでドキドキしながら歩いていました。
ただしジムバッジの数が少ないと一定以上のレベルのポケモンは捕まえられないという制限もあるので、出会ったところで捕まえられないのは残念。
シナリオ中のゲームバランスを壊さないように配慮した結果だとは思いますが、せめて赤ゲージまで減らせたらボールを投げれる仕様でも良かった気はします。捕獲率はわずかでもいいのでチャレンジしたかった。
ついでに言うと天気によってはものすごく視界が悪くなるのでミニマップは欲しかったかも。霧とかあられが凶悪すぎてまともに前が見えない…。
「マックスレイドバトル」は俗に言う他のプレイヤーと協力して強敵を倒すモード。対戦はすれど協力プレイは無かったポケモンの新風です。
レイドポケモンは☆1~☆5でランク付けされていて☆が多い個体ほど強くなります。☆5でのみ後述するキョダイマックスできるポケモンが稀に出現するようです。
ただ、このマックスレイドバトルですが個人的にはあまり好きでは無いです。というのも、相手が攻撃を軽減するバリアを頻繁に貼る上に積み技を積んでも所謂いてつくはどうが頻繁に飛んできてリセットされる始末で、結局フルアタがベストになっていて戦略性がありません。
それに加え、ソロだとNPCがアホしかいないくて勝手にやられてピンチにしてくれるし、オンラインで見知らぬ他人と協力するのは好きじゃないので正直めんどくさい…。マジでNPCの存在がレイドボスよりも敵。
せめてNPCが積み技最優先のバカAIでなければもう少しマシだったとは思いますが、そもそも能力リセットやバリア自体が面白くない要素なので敵も味方もどっちもどっち…という感じ。次回作ではスッパリ切って欲しいとまで思いました。
「ダイマックス」は今までのメガシンカやZワザに代わるバトル中の強化要素で、ポケモンを3ターンの間巨大化させパワーアップさせるというものです。
単に大きくなって体力が増えるだけではなく、技もダイマックス技という特殊なものに強化されて技タイプに応じて追加効果も確定で発動します。追加効果はみずタイプなら天気を雨に変え・でんきタイプならエレキフィールドを貼るなど。
また、一部のポケモンの特殊な個体だけができる「キョダイマックス」は姿も変わり一部特殊なワザも使えるという違いも。ただしその特別な技が実用性があるかどうか微妙なのもいて(ex.ジュラルドンのキョダイゲンスイは「相手のPPを減らす」という効果がありますが普通にダイスチル(防御1段階上昇)の方が優秀など)、必ずしも上位互換ではないです。
ダイマックスは全てのポケモンができるのでメガシンカ程の格差はなく使うタイミングも重要になるし良いと思える新機能だと思いましたが、キョダイマックスは手に入れるためのレイドバトルが微妙だし出現確率も低いし無くてもよかったんじゃないかと思います。
「キャンプ」は今までのポケリフレ・ポケパルレに近い要素。ポケモンと遊ぶことができますが、撫でるつつくなどのふれあいはオミットされている代わりにボールやポケじゃらしで遊んであげることができるようになっています。
カレーを作れたりもするのですが、DP当初ポフィン作りにハマった私にはカレー作りも面白いと思える要素です。でもきのみの入手が木を揺らすことでしか入手できずめんどいし、栽培も出来ないのが残念。
あとは性格の補正値を変える「○○ミント」なるアイテムが初登場していますが、交換するために必要なBPの量が多いのでバトル勢の方は今まで通り厳選した方がいいかもしれません。
オートセーブにも対応しましたが、厳選の邪魔になることと稀に起こるデータ破損やポケモン消失の原因になっているっぽい?こともあり、設定でOFFにしておくことをオススメします。
個人的に一番評価したいのがトレーナーの着せ替え機能。今作では服装だけでなく色んな髪型・カラーコンタクトも選べる上に、リーグカードで自分好みの写真も取れるので楽しいです。
ストーリーは薄いがトレーナーは魅力的
ストーリーについても少し語らせて頂きます。ここから先はストーリーのネタバレ注意。SMやBWなどと比べると本作はかなりの薄味めな味付けで、XYとそこまで差がないぐらい。
ジムに挑むぐらいしか目的が発生せず道中の脱線もほとんどないので、サクッと終わる反面物足りないと感じました。明確に悪役と言える組織も出てこない(悪役っぽく見えるエール団はただの過激なマリィファンだし)のもあって全体的に展開が平坦です。
一応、終盤でローズが野望を抱いていることが判明しそれを止めるために動くという場面はあるのですが、突然に挟まれてくる話な上に肝心の彼がやりたい事がわかりにくいのも残念でした。
エネルギー問題を解決したいのはわかるけど、1000年先というでかいスケールで考えているのにたった1日も待てないのは何故なのか。その無理を通した結果、ガラル地方全体に迷惑かけまくっているし築き上げた立場も失っているしほんと謎としか言いようがないです。
一方でジム戦は結構楽しいです。難易度はSMの大試練と比べると簡単ですが、ジムの仕掛けや演出がどこも凝っていて挑戦する側も楽しめるものになってます。
それにプラスして、トレーナーはいつにも増して魅力的な人が多いです。特にマリィ、炎ジムリーダーのカブ、悪ジムリーダーのネズがお気に入り。
全体的にストーリーの難易度が低いとは思いましたが苦戦したポイントも無くはないです。最後のダンデ戦ですが無敗のチャンピオンらしく相手ポケモンのレベルが65ぐらいと高め(その直前のローズ戦は高くても55ぐらいしかないのに)で、使ってくるポケモンも素直に強いのでゴリ押しは少し大変です。
ちなみに、EDまで行ってもザシアンはゲットできず。パケ伝がストーリー中にゲットできないのは最近の傾向からだと予想していませんでした。
ザシアン・ザマゼンダはED後のストーリー中で入手できるみたいで今進めている最中です。そのかわりに第三伝説?のムゲンダイナをダンデ戦ちょっと前で強制捕獲させられます。
ムゲンダイナ戦はマックスレイドバトル形式な上バトル前後にイベントがガンガン入るので厳選はかなりめんどくさいです。そのかわりボールを投げたら100%ゲットできるのでオシャボは簡単。
総評:リストラさえなければそこまで悪くはなかったと思える挑戦作
連れて来れないポケモンがいるという圧倒的マイナスポイントが足を強く引っ張っている感はありますが、要所要所でいい点もしっかりあって楽しいというのが総評です。ただ、色々とチャレンジしすぎていてシリーズの中でも賛否両論分かたれてしまう感じの作品ではあると思います。登場しないポケモンがいるというのが過去作まではありえなかった事なので、正直ここは私もショックでしたし悲しかったです。でも開発側の負担を考えると仕方ないかもとは思いますし、完全にそのポケモンがいなくなったわけではなくHOME経由で次回作以降に連れて行けるらしいのでまだ良かったとは思います。
嫁ポケが居ないからやる気出ない…という方以外は本作も買っても損はしないはず。据置機初のポケモン本編ですし、ワイルドエリアとかダイマックスとか新要素も多く用意されていて楽しいです(でもレイドバトルは許さない)。
新ポケモンも静止画だと微妙に見えても動いていると愛着が湧く子が多いです。個人的にはカセキメラだけが未だに慣れませんが…。
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