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【Switch/Steam】『両手いっぱいに芋の花を』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/03/11
ゲーム感想&レビュー 2
Switchソフト Steamゲーム PCゲーム RPG
『両手いっぱいに芋の花を』を購入しました。

印象的なタイトルに引かれて体験版を遊んだら面白かったので購入したゲームです。ちゃんと芋(じゃがいも)もストーリーに関わってきます。
マップ埋めするタイプのRPGは個人的には結構好きです。体験版だけでも3時間ぐらい遊べちゃうぐらいの内容が含まれている上に引き継ぎも可能なので、気になった人はまずは体験版を。
遊んだのはSwitch版、全ての実績を集めるまでにかかった時間は17時間程でした。結構迷ってこの時間なので遊びやすい長さです。

任天堂の公式オンラインストア。「両手いっぱいに芋の花を ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:両手いっぱいに芋の花を
・発売元:PLAYISM
・開発元:Pon Pon Games
・対応ハード:Switch/PC(Steam)
・定価:1870円(税込)
・発売日:2022年3月10日
・ジャンル:3DダンジョンRPG
・IARC:7+(7歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2022 PON PON GAMES All rights reserved. Licensed to and published by Active Gaming Media Inc.
・公式サイト:
https://playism.com/game/potato-flowers-in-full-bloom/

どういう人にオススメ?
・ダンジョンRPGが好きな人!

良かった点
・近年ではちょっと珍しい一人称視点のダンジョンRPG
・戦闘システムは意外と硬派なバランスでスタミナ管理をミスるとあっさり負ける
・デスペナルティは拠点に戻されるだけでそこまでストレスにならない
・ローポリのキャラデザインが可愛らしくキャラメイク要素も存在する

賛否両論?点
・松明の火が尽きると燭台近く以外でマップが見れなくなる
・技能ポイントの振り直しには多量の鉄が必要になる

備考
・無料体験版あり
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




ローポリだけどガッシリしたダンジョンRPG


近年では少し珍しい?3Dの一人称視点でダンジョンを探索するRPG。別に本作以外に3DDRPGが一切出ていないという事はないのですが、特定のメーカーがドミナント的に出しているイメージが強いジャンルなのでそことは関係のないインディーズから出ているのが珍しいポイントだと思います。
ダンジョン内部は同じような景色が続くので方向感覚を失ってグルグルしがちで酔いそうにもなるのですが、マップをちまちまと埋めていくのが楽しいゲームです。壁の方をしばらく見つめないと開けない隠し扉も存在します。
道中では軽い謎解き要素を含むギミックもあったりで、探索&戦闘一辺倒という訳ではないのも良いと思います。そしてその戦闘パートも中々に歯ごたえアリ。
ちょっと面倒だと思ったのは、松明ゲージが切れてしまうと壁に掛かっている燭台の近くまで行かないとマップ(右上に表示されるミニマップ含む)が見れなくなってしまう所。松明が切れるスピードもかなり早い上に、予備の松明なども無いので補充するには拠点まで戻らないといけません。
消費アイテムという概念自体が無いのも本作の特徴と言える所。設置されている燭台の量は割と多いのでそのまま探索できなくもないけれども、この手のゲームでマップが自由に見れないのは辛いので素直に帰っていました。
ダンジョンの数は計4つだけで階層の数も二桁行かない所しかないのですが、一つの階を探索するだけでも複雑だし・特定の形の鍵を見つけないと開かない扉もあり同じ所も何回かに分けて探索する必要もあってボリューム不足には感じませんでした。値段を考えるとちょうどいい塩梅かと。

ちなみになんでタイトルに芋の花というワードが付いているかについてですが、これはダンジョンに潜る目的が「芋の種を見つけて育てて食料問題を解決すること」だからです。見つけるまでがストーリーなので育成パートとかはありません。
可愛らしいローポリゴンのグラフィックでありながら、世界観は意外とハード。ファンタジー×ポストアポカリプスという中々に珍しい組み合わせです。
ダークエルフとかドワーフなどのファンタジーお馴染みの種族も出てくるのですが、隕石の衝突や強大な悪魔の召喚などの理由により数回に渡って文明が滅びています。都合よく世界を救ってくれる勇者はこの世界にはいなかったみたいです。
ダンジョン内では前文明の遺産らしき道具が見つかることもあって、牛車の車輪の説明に「文明が滅びる度に何回も発明されてきた」とか書かれてたりしているのが感慨深い所。そしてフェニックスのように何度も復活している文明も凄い。
ダンジョン内で見つけた遺産は拠点にコレクションアイテムとして飾られます。探索すればする程拠点が賑やかになっていくのもGoodポイントですし、世界観も独自のアレンジがされていて良い感じ。

戦闘は意外とシビアでスタミナ管理重視のシステム


本作はシンボルエンカウント式ですが、どの敵もその場から動くことがないためダンジョン内で道を塞いでいる敵は必ず一度は倒さないと通れません。こちらのパーティは最大3人まで入れられます。
戦闘パートはコマンドを選んで戦うオーソドックスなターン制バトル。特徴は体力ゲージと精神力値の他に緑色のスタミナゲージが存在し、攻撃をするにもガードするにもスタミナが必要になる点。
スタミナは「構えなおし」コマンドを選ぶことで回復しますが、うっかり切らしてしまっているとガードできず敵の攻撃をそのまま食らう羽目になったり・攻撃のチャンスタイムを逃したり…。
20しかないスタミナを1回通常攻撃するだけで6~8も消費してしまうため頻繁に構えなおしする必要もあるし、レベルアップとかでスタミナゲージが伸びたりもしないので常にカツカツ。職業によっては技能と装備タイプの条件を一致させることでスタミナを増やすことができますが、それでも30前後までしか増えません。
また、敵がどんな攻撃を使うか・誰を攻撃するかを予め見ることができるようにもなっています。相手の行動がわかるとかヌルゲーじゃんと思うかもしれませんが、同レベル帯の相手の攻撃をまともに食らうと1~2撃で死ねます
なので、いつ攻撃が飛んできてもいいようにガード用のスタミナは残しておく必要があって余裕があまりないパズルのようなゲームバランスになっています。ボスだけでなくザコ相手でも死ぬ時は死ぬぐらいにはシビアですが、相手の行動を予め見られるお陰で理不尽と感じることはありませんでした。

シンプルな見た目とは裏腹にステータス関連は結構複雑で、生物か非生物か・防御力や攻撃力・回避率・耐性のある属性・苦手な属性・装備の種類・浮いているか否かなどが敵によって異なります。戦闘時以外ではメニュー>探索データ>危険要因から敵の詳しいステータスを見ることが可能で、戦闘中でもXを押せばガイドちゃんが大雑把にどんな敵か攻撃かを教えてくれます。
どうしても倒せない敵がいるなら相手の攻撃や弱点属性に合わせた装備を身につけるのもアリ。基本属性は4種類(斬撃と風打撃と地刺突と氷火炎)、それとは別に道具(薬毒)というカテゴリがあります。
体力やスタミナは戦闘ごとに最大値まで回復するのですが、精神力だけは拠点に戻るまで回復できないので無闇に使うとすぐガス欠に。これに松明の灯りが切れるスピードのことも加味すると、途中帰還をちょくちょくと挟むことを最初から前提にしている仕様のように感じられます。
そのぶん精神力消費が必須になる魔法の火力はかなり高め。物理職の通常攻撃では100ぐらいのダメージしか与えられない所に、魔法職が氷柱などを使うと300ぐらい叩き出すこともよくあります。
戦闘バランスがシビアな代わりにデスペナルティは拠点に戻されるだけ。倒した敵はダンジョンに入り直す度に復活しますが、ショートカットルートが多く用意されているので少しずつ進めばOK。
レベリングはしにくめですが、武器と防具の強化といった要素もあるので最悪ゴリ押しもできなくはないと思います。敵からのドロップアイテムで装備を作ったり、装備そのものを落とす敵もいるので狩り回るのも楽しいかも。
ちなみに極端にレベル差がある敵を倒した場合、経験値は貰えませんが「圧倒的レベル差」というゲージが出てきます。それがMAXになるとキラキラマーク付きの敵が出てきて倒すとアイテムなどを確定?でドロップするみたいです。



キャラメイク要素も存在しメンバーの見た目や職業を選べる


パーティメンバーの見た目と職業と名前は自分である程度決めることができます。キャラクリ要素のあるRPGはいいぞ。
種族はオーク・ウッドエルフ・ノーム・ダークエルフ・ゴブリン・ドワーフ・ヒューマンから選択可、職業はウォーリアー・ナイト・クレリック・シャーマン・レンジャー・ローグ・ウィザード・ソーサラーから選べます。種族は後から変更できないので注意。
職業についてはそれぞれスキルツリーが異なるので強みを生かせるような技能(スキル)構成と装備にしたい所。
調査員として所属できるのは最大8人。ちょうど職業の数と同じなので職業1つにつき1人作っておくといいかもしれません。
ただし、拠点にいるメンバーは一切育たない仕様なので、効率を求めるなら最初に作った3人をどんどん強化していくことをオススメします。周回プレイで職業を変えてねということかも。
レベリングについては相手とレベルが離れすぎていると獲得経験値が0になってしまう上に同レベルの敵を倒してもしょっぱい量しか貰えないためかなり大変。多少のレベル差補正があるのか格上は手に負えないことも多いし。
特に終盤のレベル35~40が一番辛い時期で、「生い茂る放棄地」の敵や「崖下の窪地」の剣みたいな敵やデーモン族を倒してレベル上げしてました。
技能ポイントは振り直し自体は可能ですが、結構な量の鉄(通貨)がいる上にこの鉄も意外と集めにくいので最初に取りたい技能を決めておくのが良さげです。鉄は装備の強化とかにも必要になるので節約したいというのもあります。
私はナイト・ウィザード・シャーマンの3人で進めてました。ナイトは防御面が強く他のメンバーを庇うこともできるので最前線でタンクをやってもらい・ウィザードが魔法で攻撃・シャーマンが攻撃しつつ回復役で役割を持たせてました。

総評:可愛い見た目と硬派な戦闘バランスが楽しい良作ダンジョンRPG

シンプルかつ可愛い見た目とは裏腹に硬派なダンジョンRPGに仕上がっている作品。
戦闘面の他、敵のドロップを狙ったり・隠しボスを探したりで楽しく全マップ埋めました。探索できるゲームはやっぱり楽しい。
ラスボスを倒すのに実質必須となるボルトを探し回るのも大変でしたが悪くは無い経験でした。ボルトがどうしても見つけられなくてラスボスが倒せないという人のために書いておきますが、「広葉樹林の奥地」2階か3階(うろ覚え)の隠し扉の奥に1つ・「渓流のほとり」上層に2個(ネタバレ)あります。
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Comments 2

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純白のマルス

純白のマルス

★コメント返信☆

コメント返信です。

>名無しさん
コメントとアドバイスありがとうございます。
てっきり魔法にも属性があるものだと思ってプレイしてました(ウィザードのスキルに火・氷・大気・地の消費精神力が減るというスキルがあったので…)
敵の耐性も魔法については火しか見れないのも気にはなっていましたが、細かい仕様までは気づけませんでした。記事の方も修正させて頂きました。

2022/03/12 (Sat) 12:09

名無し

このゲームの属性は、斬撃・打撃・刺突・火炎・薬毒です。
作中登場する魔法は、火(火炎)水(刺突)地(打撃)風(斬撃)となっており、いわゆる魔法属性はありません。

自分も最初勘違いしていたクチなので、失礼ながらコメントさせていただきました。(よその記事でも勘違いされていましたし…)

2022/03/12 (Sat) 04:59

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