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【マルチプラットフォーム】RPGタイム!~ライトの伝説~ レビュー

2022/08/20
レビュー 0
XboxONEソフト XboxX|Sソフト MSstoreゲーム PCゲーム Switchソフト PS4ソフト Steamゲーム アドベンチャー
「RPGタイム!~ライトの伝説~」を購入しました。

小学生ぐらいの頃に「ゲームを作ってみたい」と思ったことがある人は結構いるはず。中には妄想から生まれたキャラクターや設定をノートや自由帳にまとめていた経験がある人も少なくないと思います。
構想16年・制作10年と子どもが大人になるぐらいの時間をかけて作られた本作はそんな子どもの頃の思い出を想起させてくれる作品です。小さい頃からゲームが好きだった大人にこそオススメ。
クリアまでにかかった時間は6時間程度。3500円超の値段を考えるとかなり短い部類ではあるものの、色々と作り込まれていて思い出に残る作品だったので十分に元は取れたと思います。

・タイトル:RPGタイム!~ライトの伝説~
・発売元:株式会社アニプレックス
・開発元:株式会社デスクワークス
・対応ハード:
PC(Steam/MicrosoftStore)/XboxOne/XboxX|S/Switch/PS4
・定価:3650円(税込)
・発売日:
-XboxOne/XboxX|S/MSstore版:2022年3月10日
-Switch/PS4版:2022年8月18日
-Steam版:2022年9月13日
・ジャンル:手作りノートアドベンチャー
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:©DeskWorks / Aniplex
・公式サイト:https://rpgtime.jp/

どういう人にオススメ?
・ケンタ君の手作りゲームを遊んでみたい人!
・童心に返ってみたい人!

良かった点
・手作りゲームを遊ぶというコンセプトとこだわり抜かれたUI/UXが素晴らしい
・特定の場面で苦戦しているとバランス調整が入ったり、難しめのパズルやミニゲームはスキップできるので詰むことがない
・小学生が作ったからこその要素が多分に含まれていて懐かしい気持ちになれる

賛否両論?点
・操作しにくいと感じる場面がたまにあるのに加えて勇者の移動速度が遅い
・演出にこだわっている分テンポが悪いと感じてしまう所も多い
・コレクションアイテムを全て回収しようとすると取り返しのつかない要素が多くシビア

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




ケンタ君作の手作りゲームをご堪能


ゲーム大好きケンタ君が丹精込めて作った手作りゲームを友達のあなたが遊ぶ、というのが本作の概要。
一目見ただけでも凄いと思えるのがそのビジュアルやコンセプト。机の上に所狭しと配置された文房具によってゲーム画面が作られており、ここだけでもケンタ君と開発陣の並々ならぬ情熱と努力が伺えます。
ゲーム画面はノート・剣は鉛筆・体力ゲージは巻尺・ステータスウインドウはアイロンビーズ、BGMは音楽プレイヤーから流れる音楽、ナレーションや効果音やゲームキャラのセリフはケンタ君が全て1人で担当。小学生1人ができること使えるものを尽くして作られた超大作ゲームです。
液晶画面代わりのノートに描かれたイラストは手書き感を残しつつも滑らかなアニメーションがついていて、手作りらしさとチープさを感じさせない作り込みとを両立させている所も好き。
エリアが変わるとロードの代わりにページが捲られる演出が入るのと端に設定やヒントが書かれている所もポイント高め。私自身が設定厨なので、端っこに書かれている人口とか国旗とかモンスターの身長体重などの設定を見るのも楽しかったです。
本編だけでなく説明書にも遊び心がいっぱいなのでそちらも是非プレイしてください(ただしネタバレが一部含まれているので注意)。説明書を無視しても先には進められますが、ゲームに出てくるキャラクターの紹介やケンタ君の自己紹介を読めたり、スターを4つ集めることでプレゼントも貰えます。

RPGタイム!というタイトルではあるものの、本作のジャンルはアドベンチャー時々ミニゲーム。ストーリー自体は勇者が魔王を倒してお姫様を救うというRPGの王道だし、システム面にもHP管理やターン制のバトルなどRPGらしい要素がありますが、全体的なゲーム性はゲームブックの延長と言えるものです。
モンスターとの戦闘もシナリオ進行に必要なイベントとして発生するのみで、弱点を見つけて攻撃しないと撃破できないようになっています。戦闘を初め謎解きメインの作りですが、しっかり観察するようにしていれば難しくないものばかりなのでご安心を。
他にも、迷路がメインの章があったり・また別の章ではホラーゲームになったり(CERO:Bになるぐらいにはガチ)・これまた別の章ではスゴロク形式でサイコロを転がして進んだりと、RPGというジャンルの枠組みに囚われていない自由な展開とユニークなストーリーにも驚かされっぱなしでした。ケンタ君には脚本家やゲームプランナーとしての才能もあると思います。
初見殺しアリのイベントも含まれていますが…ここに関してもある意味小学生らしい所と言えるのでご愛嬌。ゲームオーバーになってもAボタンを連打するだけでHP全快+直前からリトライできるストレスフリーな作りなので全然許せます。
中には複数の選択肢を総当りしないといけないような場面もありましたが、ゲームオーバー画面でヒントというか答えを確認できるので、同じ場所で何度もやられる羽目にはならないのも良かったです。ヒントを見るかどうかもプレイヤーに委ねられているので、ノーヒントのままやり直したいプレイヤーのニーズにも答えてくれています。
あまりにも苦戦していると難しすぎる?と心配してくれてバランス調整を入れるかどうかを聞いてくれる他、難しめのミニゲームは最初からスキップできるものが多いので、アクションやミニゲーム含めてゲーム下手でも詰むことが無いようになっています。初期設定だとちょっぴり難しい場面もあるのですが、ケンタ君なりに簡単すぎず難しすぎずのバランスを模索しているのを感じられて◎。
途中でもっと面白くなりそうなシナリオを思いついたらアドリブで展開を変えてきたりすることも。完成しているゲームであっても改善を怠らない心構えも好き。

基本操作は勇者を動かす時は◁△▷▽ボタンカーソルを動かす時はLスティック&Rボタンで決定場面によって割り振られるものが違うアクションボタンはAボタン。ついでにZRを押すとサーチモードを起動できて、フィールドのオブジェクトについて開発秘話やこだわりポイントを聞いたり・隠れているミニニンを見つけて報告もできます。
操作についてはちょっと動かしにくい…と思った場面がいくつか存在。特に困ったのが迷路を進んだり格ゲーみたくコマンドを入れて技を発動しないといけない場面で、斜め入力を要求されるのに◁△▷▽ボタンだけで操作するのは難しかったのでスティック操作に切り替えできたらなーと思いました。
また勇者の歩くスピードについてもかなり遅く、場所を往復しないといけないイベントが少し大変でした。街を探索する章の間だけでもダッシュできればありがたかったかも。
それ以外の部分も演出が凝っている代償として全体的にのんびりしている印象です。でも演出のマニュアル感が雰囲気作りに一役買っているし、ケンタ君1人で全部動かしていると考えると良くやってくれているので、暖かく見守ってあげたい所だとも思います。

メニュー画面の方もケンタ君の力作となっています。ペーパークラフト上手すぎ…。

ダンボールと紙で作られたワールドマップ、ゲーム内で集めたお絵描きシートを確認&実際にお絵描きして遊べるみんなの宝物・レゴブロックで作られた砦のオプション・鉛筆削りでできた鍛冶屋・実績相当のレジェンドネンドメダル・サブストーリーの地底国探検隊など、手作りながらも色んな機能が用意されています。
個人的に剣が鉛筆・鍛冶屋が鉛筆削りになっているのが好きです。削っても攻撃力が上がったりするわけでは無い?ようですが発想がユニーク。
コレクション要素のレジェンドネンドメダルは「ミニニンを見つける」「全てのお絵描きシートを集める」「NPCから貰う」などの条件を満たすとメダルが貰えるというもの。こちらはしっかり探索しているつもりでも半分しか揃いませんでした。
収集要素があるなら取り逃した分を後から回収しに行けるとありがたいですが、後からコレクションを回収しに戻るのはケンタ君の想定外だったのか前の章に戻ることはできません。章を進める前にもう戻れないと警告はしてくれるので決してイジワルではありませんが、メダルを集めきるのはヒントがないのもあって至難の業。
クリア後に本腰入れて100%クリアを目指すタイプの人はもれなくニューゲームをやらないといけなくなるので注意。このゲームで遊べるのはこの1回だけという心持ちでしっかり探索することをオススメします。

ケンタ君の「好き」が詰め込められている


至る所にケンタ君が好きそうな要素が多分に含まれているのも本作のチャームポイント。ゲーム作りや創意工夫が天才レベルに上手い一方で普通の男の子なんだなと感じられる要素も多いです。
世界観自体も他のゲームに影響を受けているものと思われますし、急にクイズが出題されたり・リバーシや〇✕ゲームなどのミニゲームが始まったり・酢酸に色んなものを入れてみる実験が始まったりと、日常生活の中でケンタ君が気に入った物事を1コーナーとして登場させているのだと思われる場面も多いです。作るなら自分が好きな物てんこ盛りなゲームがいい!という気持ちが伝わってきて可愛いです。
クイズの内容も「スコップは英語か否か」「金と銀、どっちの熱伝導率が高い?」などのTV番組や〇年の科学のような雑誌に載っていそうな雑学クイズになっていて、ケンタ君が知って驚いた事を問題に選んでいる感じがして微笑ましいポイント。好きな科目は図工との事ですが、クイズの傾向から理科も好きなんだろうな~というのも何となくわかってしまいました。
ミニゲームの方も気合いが入っているものが少なくなくて、ピンボール辺りは夏休みの自由課題として提出したら単体でも最優秀賞が取れそうなぐらいしっかり作られています。電卓がHP表示代わりになっているのも面白いと思いましたが、ここはさすがに手打ちかな…?この半端ない熱量だとはんだ付けなどでボールが当たった時に自動でマイナスする機構を作っていてもおかしくなさそうなのがコワイ。



総評:子どもが本気で作ったゲームを実際に遊べる良作アドベンチャー

勇者が魔王を倒す王道ストーリーにモンスターとのバトルや迷路やスゴロクや脱出ゲームなど、子どものロマンがたくさん詰め込められたおもちゃ箱のような作品。小学生の時の思い出を想起させてくる要素が多分に含まれていて懐かしい気持ちにもなります。
制作側のゲーム作りに対する情熱がケンタ君の情熱にも反映されていて、ビジュアル面ではノートや鉛筆や消しゴムなど身近にあるものでゲームのUIを再現している所やダンボールで作った力作のワールドマップやメニュー画面などに、コンセプト面では至る所に小学生ならこういうのが好きだろうという子ども心がしっかりと現れています。
一度クリアした後は時間を戻してやり直しという形でニューゲームするか・思い出としてセーブデータを残したままに終了することしかできないのも好き。思い出はプライスレスを体現したような作品でした。
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