【PS4/PC/Switch】『天穂のサクナヒメ』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】
『天穂のサクナヒメ』を購入しました。

「農林水産省のページが攻略サイト」と言われるほどの稲作体験ができるとの噂で前々から気になっていた作品です。購入したのはSwitchのベストプライス版。
エンディングまでは大体23時間程で到達しました。稲作している時間はそのうちの1/3~1/2ぐらいだったかと。




世界観やゲーム全体の雰囲気は日本昔ばなしや日本神話っぽい感じ。和で統一はされていますが出てくる地名や人名は本作独自のもの。
本作の主人公であるサクナヒメことサクナは武神の父と豊饒神の母を持つ1柱の神様です。ぐーたらな性格で見張りの任務をサボって神の世界に人間の侵入を許した上に最上神への捧げ物が保管されていた蔵を燃やすという大失態を犯したことにより、罰としてヒノエ島に島流しされてしまう所から物語がスタート。
最初は全責任を人間側に押し付けようとしたり・島で食事する際も「こんな質素なもの食えるか!」とキレて家出したりとワガママ駄女神と言った感じなのですが、ストーリーを進めるに連れて周囲の人間を気遣えるようになったりとどんどん立派になっていきます。
本作では島で稲を育てることでサクナがステータス的に成長していくのですが、その稲作が中々に大変。土づくりや田植えから収穫と脱穀まで米作りにおける一通りの作業を全てやらなければなりません。
春の手前に土づくり、春の間に種籾選別と田植え、収穫までは水の量や肥料の調整、秋になったら収穫と稲架がけと脱穀、その合間に2Dアクションで島の探索と鬼退治を進めて、脱穀まで終わった段階でようやくステータスが成長します。このサイクルを繰り返してサクナと稲の格(品質)を上げていく事で立ちはだかる強敵を撃破していく、そんなゲームです。
育てている最中の稲には水の量・肥料のバランス・害虫や益虫の量・病気の発生などのステータスがあって、収穫時の収量や品質に影響してくるため大きな作業の発生しない夏の間も気は抜けません。害虫や雑草や病気を放置してしまうと育成状況が悪くなり収量が減ったり品質の上がり幅が鈍くなってしまいます。
稲作中の一部作業は仲間に任せることもできますが収量や品質が下がってしまうので、できる事ならサクナ自身で全てやるのがベスト。手間暇かけた方が良い米が取りやすくなりサクナも強くなるバランスです。
序盤にできるのは田植えと収穫~脱穀のみで収量も良くないし道具も原始的で効率も良くなく正直ちょっと辛いです。ただ、ある程度年数が経過すると種籾選別や肥料といった品質を上げる要素が増えたり・サクナ自身が農業に役立つスキルを覚えたり・千歯こきや水車など便利な道具が増えていきます。
米の品質(量・味・硬・粘・美・香)はサクナのステータス(命・力・体力・食力・運気・神気)と連動していて、撒き方や肥料によって品質を調節できます。ステータスを上げるためには肥料作りも大事で、食事の内容や混ぜ込んだもので肥料の効能が変わってくるので食材等のアイテムも巡り巡って稲作に影響してきます。
これだけ本格的だとなんだか難しそうなゲームにも見えますが、どんなに稲作が下手でも一定の収穫は得られますし一度上がった稲の格が下がるということもないので意外と気軽に遊べる内容にはなっています。アクションの難易度とは別に稲作の難易度も選べますし。
ゲーム中のヒントもそれなりに多め。リアル農家とか農業高校卒とかじゃない限りは稲作のことをほとんど何も知らないという人の方が多いはずで最初はどうしていいかわからず戸惑いますが、巻物を読んだり田右衛門に聞いたりすればコツを教えてくれるので安心ですし、本気でやり込むのでなければ農水省のページは見なくても大丈夫。
稲作が如何に大変かを最初に教えこまれて後から道具や農法の偉大さを教えこまれる感じもして、農家の人と美味しいお米が食べられることに加えて道具という偉大な発明をした先人にも感謝できるようになるゲームだと思います。
アクションパートを進めたい時も時期に合わせて稲作はしないといけないので時間的拘束は結構ありますがそういうものだと諦めてください。ほとんど人任せにして最低限しか稲作に関わらない選択肢もアリですがそれだとサクナが育たない分苦戦します。
育てたお米や収集した食材は実際に食べられます。みんなで囲炉裏を囲んでご飯を食べつつ談笑するのが暖かい雰囲気で好き。

献立によって次の日のステータスにバフがかかるので、アクションパートを進めたい時は食事の内容も戦略に入ってきます。特にボス戦のあるフィールドでは食事効果の付与がほぼ必須。
お米以外のほとんどの食材はアクションパートや派遣採集で入手する事に。お肉は鬼と化した動物を倒して手に入れるという設定なので動物愛護派にも配慮済?かつ命を無駄にしない「いただきます」の精神も大事にしています。
多くの食材には賞味期限が決まっているので加工しておかないと腐ってしまいます。腐った食べ物は肥料の材料として使えるので完全に無駄になることはありませんが、できれば食材として使い切ってしまいたい所。
ストーリー途中から作れるようになる加工品の種類も沢山あって、お肉からは肉の白干や鮨や出汁、お米からは餅や酢などを作ることができます。献立の中には加工品が必要なものもあるので色んな物を作っておくと楽しいです。
中盤からは米は力だけでなく通貨にもなって色んな食材を買う取引ができるようになり、料理のレパートリーも増えてより効果の高い献立も作れるようになります。取引で作れるようになるものにはビールなど外国の料理もわずかながら存在。
また、食事中は昔話や内に秘めた思いなどを聞けるチャンスでもあります。ミルナから聞ける外国の話やタマじいからサクナの父親と母親の話など興味深い話もチラホラ。

アクションパートでは農具を武器に鬼達をなぎ倒しつつ、島の探索度を上げてストーリーを進めていきます。
鬼達は動物の姿をしていて種類ごとに攻撃方法が違います。倒すとお肉や固有素材の他に肥料の材料となる木魂をドロップするので、狩りも稲作にとって重要な要素。
Bでジャンプ・X(重)とY(軽)で通常攻撃の他にA(+↑or→or↓or←)で武技という強力な技を出せたり、Rで羽衣を伸ばして敵の背後に移動したり地形に刺して移動したりとワイヤーアクションっぽい要素もあります。
羽衣で移動する時に一時的に無敵になったり・敵の攻撃に合わせてスティックを倒すことでカウンターもできるなど使えるテクニックは結構多彩。武技は使えば使うほどレベルが高くなるのでお気に入りのものを探して使い込むのがオススメ。
重攻撃や羽衣技で敵や石を吹っ飛ばして他の敵にぶつけることでもダメージを与えられるので、乱戦時は1匹飛ばすとドガドガッと連鎖的に吹き飛ばせて気持ちいいです。羽衣による回避は便利である一方ちょっとクセがあるので慣れるまでは戸惑ったものの、上手く扱えるようになるとこちらも飛び回るように戦えて一気にダイナミックな戦いへ変化します。
一部コースのボスはサクナの育成と食事によるバフ前提の強さになっていますが、稲作を進めていけばそれなりの難易度に収まるのでそこまでシビアなゲームではありません。ただし時間経過で夜になってしまうと敵が一気に強化されるのでチンタラはできません。
夜は一番最初のコースの敵ですら中盤辺りの敵(昼間)と同じぐらいにまで強化されるので、その場所に行けるようになった段階だと硬すぎるし痛すぎるでまず倒せないです。夜限定ドロップアイテムの収集はストーリーや稲作をある程度進めてから。
もしやられてもそのフィールドに入った時点に巻き戻されるだけでリトライもしやすく、一部のボス戦中以外は「こりゃダメだ」と思ったらその場でメニューを出せばマップに戻ることもできるし・稲作で基礎ステータスを育てるRPG要素もあるので戦闘で詰むことは少ないと思います。
攻撃力は装備する農具をきんたに作ってもらって装備することで強化できますが、防御力は稲作や食事バフで命や体力を伸ばすか・枝魂というスキルで補うしかないので、終盤にもなると敵の攻撃をある程度は避けれるようになる必要アリ。ちなみに枝魂はアクションパート中にマップに配置されているものを回収したり・稲作中にポップするものを回収することで付けれるものが増えていって、木魂を消費することで効果量を上昇させる真価解放もできます。
クリアまでに20時間以上かかることを考えると十分すぎるボリュームですが、エンディング後は天返宮を最下層までクリアするぐらいしかなくなるのが少しだけ寂しく感じてしまったポイント。ラスボスを倒しても直前に戻されるタイプなのでストーリーの追加や後日談などはありません。
天返宮は全300階層と深くエンドコンテンツなだけあって敵も手強くボリュームは決して少なくないのですが、ストーリーもなくダンジョン進行と稲作を繰り返すだけなのでエンディング前と比べると作業感が強くなります。特に100層以降の敵は硬すぎるので稲作によるステータス強化を繰り返さないと歯が立たなくなってきますし、進めていけば敵からのドロップアイテムで強い装備が作れるようになるのですがそれでもツラい難易度。
ストーリーのラスボスはお米の格が40前後あれば倒せてしまうぐらいなので、格99近くになるまでエンディングに辿りつけないほど長い物語だったらなお良かったかも。きんた達との掛け合いも暖かくて好きだったし、贅沢かもしれませんが世界観がいいからこそそう思ってしまいました。
稲作パートの完成度もさる事ながらアクションパートも爽快感が強めでgood。稲作かアクションのどちらかでも興味があるならベストプライス版は間違いなく買いです。
美味しいご飯が食べられることに感謝できるようになるゲームでもあるので、大人も楽しめるけどお子さまに教育用に買ってあげるのもアリかも?
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「農林水産省のページが攻略サイト」と言われるほどの稲作体験ができるとの噂で前々から気になっていた作品です。購入したのはSwitchのベストプライス版。
エンディングまでは大体23時間程で到達しました。稲作している時間はそのうちの1/3~1/2ぐらいだったかと。
・タイトル:天穂のサクナヒメ
・発売元:マーベラス / XSEED Games
・開発元:えーでるわいす
・対応ハード:
PS4/PC(Steam/EGS)/Switch
・定価:
-PS4版/Switch版:2980円+税
-Steam版:3278円(税込)
・発売日:
-PS4版:2020年11月10日
-PC版:2020年11月11日
-Steam版:2020年11月12日
・ジャンル:和風アクションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.
・公式サイト:
https://www.marv.jp/special/game/sakuna/
どういう人にオススメ?
・稲作をやってみたい人!
・和風の2Dアクションゲームを探している人!
良かった点
・世界観は日本昔話っぽくテキストやBGMも和風のもので統一されている
・お米を育てるとサクナも育つ成長システムがユニーク
・稲作パートは本格的ながら育て方をマスターしていなくても一定の収穫は得られるので意外と優しめ
・アクションパートでは乱戦時に敵を吹っ飛ばして他の敵にぶつけることもできて爽快
賛否両論?点
・アクションパートを進めたい時でも時期に合わせて稲作もやらなければいけない
・エンディング後のやり込み要素は「天返宮」というダンジョンを進めることのみ
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:マーベラス / XSEED Games
・開発元:えーでるわいす
・対応ハード:
PS4/PC(Steam/EGS)/Switch
・定価:
-PS4版/Switch版:2980円+税
-Steam版:3278円(税込)
・発売日:
-PS4版:2020年11月10日
-PC版:2020年11月11日
-Steam版:2020年11月12日
・ジャンル:和風アクションRPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.
・公式サイト:
https://www.marv.jp/special/game/sakuna/
どういう人にオススメ?
・稲作をやってみたい人!
・和風の2Dアクションゲームを探している人!
良かった点
・世界観は日本昔話っぽくテキストやBGMも和風のもので統一されている
・お米を育てるとサクナも育つ成長システムがユニーク
・稲作パートは本格的ながら育て方をマスターしていなくても一定の収穫は得られるので意外と優しめ
・アクションパートでは乱戦時に敵を吹っ飛ばして他の敵にぶつけることもできて爽快
賛否両論?点
・アクションパートを進めたい時でも時期に合わせて稲作もやらなければいけない
・エンディング後のやり込み要素は「天返宮」というダンジョンを進めることのみ
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
稲と一緒にサクナも成長する稲作パート




世界観やゲーム全体の雰囲気は日本昔ばなしや日本神話っぽい感じ。和で統一はされていますが出てくる地名や人名は本作独自のもの。
本作の主人公であるサクナヒメことサクナは武神の父と豊饒神の母を持つ1柱の神様です。ぐーたらな性格で見張りの任務をサボって神の世界に人間の侵入を許した上に最上神への捧げ物が保管されていた蔵を燃やすという大失態を犯したことにより、罰としてヒノエ島に島流しされてしまう所から物語がスタート。
最初は全責任を人間側に押し付けようとしたり・島で食事する際も「こんな質素なもの食えるか!」とキレて家出したりとワガママ駄女神と言った感じなのですが、ストーリーを進めるに連れて周囲の人間を気遣えるようになったりとどんどん立派になっていきます。
本作では島で稲を育てることでサクナがステータス的に成長していくのですが、その稲作が中々に大変。土づくりや田植えから収穫と脱穀まで米作りにおける一通りの作業を全てやらなければなりません。
春の手前に土づくり、春の間に種籾選別と田植え、収穫までは水の量や肥料の調整、秋になったら収穫と稲架がけと脱穀、その合間に2Dアクションで島の探索と鬼退治を進めて、脱穀まで終わった段階でようやくステータスが成長します。このサイクルを繰り返してサクナと稲の格(品質)を上げていく事で立ちはだかる強敵を撃破していく、そんなゲームです。
育てている最中の稲には水の量・肥料のバランス・害虫や益虫の量・病気の発生などのステータスがあって、収穫時の収量や品質に影響してくるため大きな作業の発生しない夏の間も気は抜けません。害虫や雑草や病気を放置してしまうと育成状況が悪くなり収量が減ったり品質の上がり幅が鈍くなってしまいます。
稲作中の一部作業は仲間に任せることもできますが収量や品質が下がってしまうので、できる事ならサクナ自身で全てやるのがベスト。手間暇かけた方が良い米が取りやすくなりサクナも強くなるバランスです。
序盤にできるのは田植えと収穫~脱穀のみで収量も良くないし道具も原始的で効率も良くなく正直ちょっと辛いです。ただ、ある程度年数が経過すると種籾選別や肥料といった品質を上げる要素が増えたり・サクナ自身が農業に役立つスキルを覚えたり・千歯こきや水車など便利な道具が増えていきます。
米の品質(量・味・硬・粘・美・香)はサクナのステータス(命・力・体力・食力・運気・神気)と連動していて、撒き方や肥料によって品質を調節できます。ステータスを上げるためには肥料作りも大事で、食事の内容や混ぜ込んだもので肥料の効能が変わってくるので食材等のアイテムも巡り巡って稲作に影響してきます。
これだけ本格的だとなんだか難しそうなゲームにも見えますが、どんなに稲作が下手でも一定の収穫は得られますし一度上がった稲の格が下がるということもないので意外と気軽に遊べる内容にはなっています。アクションの難易度とは別に稲作の難易度も選べますし。
ゲーム中のヒントもそれなりに多め。リアル農家とか農業高校卒とかじゃない限りは稲作のことをほとんど何も知らないという人の方が多いはずで最初はどうしていいかわからず戸惑いますが、巻物を読んだり田右衛門に聞いたりすればコツを教えてくれるので安心ですし、本気でやり込むのでなければ農水省のページは見なくても大丈夫。
稲作が如何に大変かを最初に教えこまれて後から道具や農法の偉大さを教えこまれる感じもして、農家の人と美味しいお米が食べられることに加えて道具という偉大な発明をした先人にも感謝できるようになるゲームだと思います。
アクションパートを進めたい時も時期に合わせて稲作はしないといけないので時間的拘束は結構ありますがそういうものだと諦めてください。ほとんど人任せにして最低限しか稲作に関わらない選択肢もアリですがそれだとサクナが育たない分苦戦します。
育てたお米や収集した食材は実際に食べられます。みんなで囲炉裏を囲んでご飯を食べつつ談笑するのが暖かい雰囲気で好き。

献立によって次の日のステータスにバフがかかるので、アクションパートを進めたい時は食事の内容も戦略に入ってきます。特にボス戦のあるフィールドでは食事効果の付与がほぼ必須。
お米以外のほとんどの食材はアクションパートや派遣採集で入手する事に。お肉は鬼と化した動物を倒して手に入れるという設定なので動物愛護派にも配慮済?かつ命を無駄にしない「いただきます」の精神も大事にしています。
多くの食材には賞味期限が決まっているので加工しておかないと腐ってしまいます。腐った食べ物は肥料の材料として使えるので完全に無駄になることはありませんが、できれば食材として使い切ってしまいたい所。
ストーリー途中から作れるようになる加工品の種類も沢山あって、お肉からは肉の白干や鮨や出汁、お米からは餅や酢などを作ることができます。献立の中には加工品が必要なものもあるので色んな物を作っておくと楽しいです。
中盤からは米は力だけでなく通貨にもなって色んな食材を買う取引ができるようになり、料理のレパートリーも増えてより効果の高い献立も作れるようになります。取引で作れるようになるものにはビールなど外国の料理もわずかながら存在。
また、食事中は昔話や内に秘めた思いなどを聞けるチャンスでもあります。ミルナから聞ける外国の話やタマじいからサクナの父親と母親の話など興味深い話もチラホラ。
2Dアクションパートは吹っ飛ばしや羽衣で攻撃できて爽快

アクションパートでは農具を武器に鬼達をなぎ倒しつつ、島の探索度を上げてストーリーを進めていきます。
鬼達は動物の姿をしていて種類ごとに攻撃方法が違います。倒すとお肉や固有素材の他に肥料の材料となる木魂をドロップするので、狩りも稲作にとって重要な要素。
Bでジャンプ・X(重)とY(軽)で通常攻撃の他にA(+↑or→or↓or←)で武技という強力な技を出せたり、Rで羽衣を伸ばして敵の背後に移動したり地形に刺して移動したりとワイヤーアクションっぽい要素もあります。
羽衣で移動する時に一時的に無敵になったり・敵の攻撃に合わせてスティックを倒すことでカウンターもできるなど使えるテクニックは結構多彩。武技は使えば使うほどレベルが高くなるのでお気に入りのものを探して使い込むのがオススメ。
重攻撃や羽衣技で敵や石を吹っ飛ばして他の敵にぶつけることでもダメージを与えられるので、乱戦時は1匹飛ばすとドガドガッと連鎖的に吹き飛ばせて気持ちいいです。羽衣による回避は便利である一方ちょっとクセがあるので慣れるまでは戸惑ったものの、上手く扱えるようになるとこちらも飛び回るように戦えて一気にダイナミックな戦いへ変化します。
一部コースのボスはサクナの育成と食事によるバフ前提の強さになっていますが、稲作を進めていけばそれなりの難易度に収まるのでそこまでシビアなゲームではありません。ただし時間経過で夜になってしまうと敵が一気に強化されるのでチンタラはできません。
夜は一番最初のコースの敵ですら中盤辺りの敵(昼間)と同じぐらいにまで強化されるので、その場所に行けるようになった段階だと硬すぎるし痛すぎるでまず倒せないです。夜限定ドロップアイテムの収集はストーリーや稲作をある程度進めてから。
もしやられてもそのフィールドに入った時点に巻き戻されるだけでリトライもしやすく、一部のボス戦中以外は「こりゃダメだ」と思ったらその場でメニューを出せばマップに戻ることもできるし・稲作で基礎ステータスを育てるRPG要素もあるので戦闘で詰むことは少ないと思います。
攻撃力は装備する農具をきんたに作ってもらって装備することで強化できますが、防御力は稲作や食事バフで命や体力を伸ばすか・枝魂というスキルで補うしかないので、終盤にもなると敵の攻撃をある程度は避けれるようになる必要アリ。ちなみに枝魂はアクションパート中にマップに配置されているものを回収したり・稲作中にポップするものを回収することで付けれるものが増えていって、木魂を消費することで効果量を上昇させる真価解放もできます。
クリアまでに20時間以上かかることを考えると十分すぎるボリュームですが、エンディング後は天返宮を最下層までクリアするぐらいしかなくなるのが少しだけ寂しく感じてしまったポイント。ラスボスを倒しても直前に戻されるタイプなのでストーリーの追加や後日談などはありません。
天返宮は全300階層と深くエンドコンテンツなだけあって敵も手強くボリュームは決して少なくないのですが、ストーリーもなくダンジョン進行と稲作を繰り返すだけなのでエンディング前と比べると作業感が強くなります。特に100層以降の敵は硬すぎるので稲作によるステータス強化を繰り返さないと歯が立たなくなってきますし、進めていけば敵からのドロップアイテムで強い装備が作れるようになるのですがそれでもツラい難易度。
ストーリーのラスボスはお米の格が40前後あれば倒せてしまうぐらいなので、格99近くになるまでエンディングに辿りつけないほど長い物語だったらなお良かったかも。きんた達との掛け合いも暖かくて好きだったし、贅沢かもしれませんが世界観がいいからこそそう思ってしまいました。
総評:米は力だ!美味しいご飯に感謝できるようになれる良作
お米作りに特化したファーミングシミュレーター兼和風な世界観のアクトレイザーと言った感じでかなり楽しめました。稲作パートの完成度もさる事ながらアクションパートも爽快感が強めでgood。稲作かアクションのどちらかでも興味があるならベストプライス版は間違いなく買いです。
美味しいご飯が食べられることに感謝できるようになるゲームでもあるので、大人も楽しめるけどお子さまに教育用に買ってあげるのもアリかも?
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