3秒でげーむおーばー。
※当ブログには広告が含まれております。

【Switch】『クレヨンしんちゃん「炭の町のシロ」』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2024/04/07
ゲーム感想&レビュー 0
Switchソフト アドベンチャー
『クレヨンしんちゃん「炭の町のシロ」』を購入しました。

旅行で乗った秋田内陸縦貫鉄道にて広告を見かけたのをキッカケに買いました。中吊り広告が全部本作のだったので流石に気になっちゃって。
私は前作に当たる?『クレヨンしんちゃん 「オラと博士の夏休み」 ~おわらない七日間の旅~』は未プレイですが、話は繋がっていなさそうで本作から始めても問題ありませんでした。前作は熊本で全然違う場所だしそれもそうかと思う所ではありますが。
プレイ時間は全ての目標を達成するまでやって15時間程。ゲーム性やストーリーは微妙かも…と思いつつも雰囲気がめちゃくちゃ良くて、感想をどう書こうか悩みました。

・タイトル:
クレヨンしんちゃん『炭の町のシロ』
・発売元:ネオス
・開発元:ネオス / ハ・ン・ド
・対応ハード:Switch
・定価:6980円(税込)
・発売日:2024年2月22日
・ジャンル:冒険アドベンチャー
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK ©Neos Corporation
・公式サイト:
https://game.neoscorp.jp/shinchan_coaltown/index.html

どういう人にオススメ?
・田舎や昭和の町の雰囲気を堪能したい人!

良かった点
・秋田と炭の町のどちらも雰囲気がたまらない
・アニメをそのままゲームに仕立てた様なビジュアルが可愛いし凄い
・トロッコレースは中々に白熱する

賛否両論?点
・アニメ調のグラフィック故に奥行きが掴みにくい
・日常生活ゲーとしてはできる事が少なめでボリュームに難アリ
・秋田側で起こるイベントがもう少し欲しかった

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)



秋田のオオマガラナイ村で過ごす日常


ひろしの仕事都合で秋田のオオマガラナイ村に滞在する事になった野原一家。操作するのはもちろん国民的5歳児の野原しんのすけことしんちゃんです。
一時的な遠方滞在なのはしんちゃんもひまわりも未就学児である事を活かしていて中々悪くない設定だと思います。しんちゃんが小学生以上だったら難しかったと思うし、キャラ設定を活かしつつも舞台を遠方にしてそれでいて常識的に考えて無理を感じないあらすじになっている所に感心してしまいました。
秋田県はひろしの故郷という事で父方の祖父母やひろしの弟も登場します。私はしんちゃんファンと言えるほどの民ではないのですが、かつてアニメを見ていたので「おじいちゃんもおばあちゃんも見覚えあるかも」と少しばかりの懐かしさを感じてました。
ちなみにヒロシが今回やる事になった仕事は秋田の新たなソウルフードを見つけてプレゼンする事。パソコンに向き合っている時に話しかけると「テレワーク中だから邪魔しないでくれ」と言われたりもして、双葉商事が時代の流れにノリノリな企業なのが判明。
前作は7日間をループする仕様になっていたらしいのですが、本作では日数制限が撤廃されていて何日過ごしてもOK。特定の日にしか起こらないイベントも無くなっていて、日ごとに何をするかを綿密に決める必要も無くなって行動の自由度が上がっているっぽい。
最初の数日以降は野原家の愛犬シロと一緒に行動するようになります。ちなみにシロは時たまレアなアイテムを見つけてくれるので反応したら要チェック。

ゲーム内時間は場所を切り替える度に進みます。画面右上に表示されるメーターが時計になっていて、右端まで針が進むと強制的に家へと帰されます(時間切れ時に家に居なくてもペナルティは無し)。
時間の進むスピードは設定から調節可能。のんびり・普通・あっという間の3段階で調節できて、通常時はのんびり・時間帯や日数を早く進めたい時だけあっという間といった感じに臨機応変な変更もできます。
一日は昼時間と夜時間の2パートに区切られてます。昼は自由行動可夜は家の近場のみ移動可能
ストーリーやミッションは基本的に昼時間中に進めることになりますが、夜にしか出現しない虫や魚もいるので序盤から布団直行するのはもったいないです。特に夜にのみ出現するホタルはヤスコおねえさんに渡すと換金してもらえる序盤の資金源にもなっています。
ただしホタルでのお金稼ぎはさほど効率が良くないため、夜限定の虫と魚を全部集めて目標「目指せホタル王」もクリアした後は畑を見たら寝るでOK。中盤からはもう1つの稼ぎ方の方がずっと効率が良くなりますし、シナリオ後半からは夜にやりたい事はほぼ無くなってしまいました。
ちなみにヤスコおねえさんは入手した虫・魚・山菜・鉱石を図鑑に記録してくれる役割も担っています。図鑑登録ボーナスでもおこづかいが貰えてそれが中々の量なのですが、財布を大きくしていかないと割とすぐ溢れるので話しかけるタイミングには少し注意が必要です。
オオマガラナイ村では虫取り・魚釣りをしながら地元の人達のサブミッションをこなしたりして過ごす事になります。ストーリー的には後述する炭の町がメインというのもあって、こちらでは本当に平和な日常が続きます。

本作一番の魅力はとにかく雰囲気が良い事。ビジュアル面でも音声面でも自然豊かな田舎町にクレヨンしんちゃんならではのシュールギャグが混ざった独特の空気を楽しめます。
アニメをそのままゲームに落とし込んだようなグラフィックと主要キャラの声付きセリフがかなり多かった所が◎。描き込まれた風景の中でしんちゃんを縦横無尽に動かせる所には制作陣の抜かりない努力と愛を感じました。
キャラクターは3Dモデルで表現されているのに、見せ方が上手くてイラストで描かれている背景と組みあわせていても全然浮いていません。スクショだともはやアニメの切り抜きにしか見えなくて感動。
ただし奥行きが分かりにくくて、道を道と判別しにくかったり・虫取り網を振る際に虫との距離が測りにくいと思った場面がそこそこありました。でも虫取り網の判定がめちゃ広い上に近くで素振りしても逃げない虫がほとんどなので、そこまで気になった問題点というわけでは無いです。
それにまだ捕まえていない虫がいる時はキラキラで教えてくれるので見逃しにくく割とあっさりコンプリートできちゃいました。魚は未発見のものが光ったりとかはしないのですが、引っかかったのをスルーする以外で逃げる事がなくこれまた簡単なのもあって魚影を見かけ次第釣っていたらいつの間にか埋まってました。
時間帯が移行する際に見せられる1枚絵も風情があって良き。各時間帯ごとに数枚のパターンがありますが特に夕暮れの鉄塔の絵が好きです↓。


不思議な炭の町で過ごすちょっとした非日常


オオマガラナイ村に来て数日が経つと、シロの案内で炭の町へ行けるようになります。炭の町ではスミと名乗る女の子や発明家のユーリおねえさんと一緒に町を盛り上げるべく色々やっていく事に。
自然豊かなオオマガラナイ村とは逆に、炭の町は人工物でゴチャゴチャしていてスチームパンク味と昭和日本の工業地帯味を感じる光景が広がっています。ノスタルジックな気持ちになるのにどこか異世界感もある情景が素敵な町でこちらも雰囲気が最高です
常に夕日で照らされているようで時計の背景も夕暮れ一色になってます。でも時間の流れ自体はオオマガラナイ村と共有していて、滞在できるのは昼時間のみで夜になる直前に強制的に家へ戻されます。
ストーリーは基本的にこちら側で進む他、施設が多めでみそのさんの料亭を手伝ったり・ストーリー後半からはトロッコレースにも挑戦できるようになります。落ちている物もアラカン炭や鉄の原石といった鉱石や真空管などのガラクタばかりな所も環境の違いを感じられるポイント。
自然が少ないせいで魚は捕まえられず山菜や食材も全くと言っていいほど手に入らないため、ミッション等で要求されたらオオマガラナイ村で手に入れて持ち込む必要アリ。虫は稀に飛んでいる事がありますが種類は多くないです。

みそのさんの料亭では注文取りのお手伝いができます。ホタル取り以上に効率的なおこづかい稼ぎができるのがココでして、4桁以上稼ぎたいとなると結構入り浸る事に。
客のセリフをヒントに求めている料理を推測し、正解の料理を出す事ができれば貰えるおこづかいが増えます。ただし注文は超がつくほど抽象的で正解の料理を見つけるまでは勘に頼る必要があるのと、まだメニューに載せていない料理が求められることも普通にあるのである程度はミスする前提な感じ。
料理のレパートリーは炭の町の住民からのサブミッションを達成する事で増えていきます。オオマガラナイ村の食材とみそのさんの腕によって出来上がる料理は美味しそうなものばかりで、見ているとお腹が空いてきます…。


トロッコレースはストーリー後半から遊べるようになるミニゲーム。店舗購入特典のカートはこちらで使用可能です。

レールの上に配置されている宝石を集めたり・コースを一周したりで制限時間内に多くのスコアを集めた方が勝利というルール。ラップ数を稼ぐためにも早く駆け抜けたい所ですが、カーブに入る際には減速しておかないと脱線してスコアが減ってしまうので、速度の調節技術が身に付くまではそこそこ難しく感じてました。
トロッコはボディパーツや付属パーツを変更する事でバリバリの速度型にも操作しやすいバランス型にも組み替えられます。コースの形状や障害物や相手のトロッコ性能に合わせて変更していくのも勝利への鍵。
このトロッコレースが中々に楽しくて白熱してしまいました。カーブが大量にあったり・信号の切り替えで定期的に道が変わったりとコース毎の特色もあって歯ごたえがあるコンテンツです。
トロッコパーツには数秒間だけカーブで速度を出していても脱線しなくなる物、数秒だけブーストをかけて速度を上げる物、前にある大きな岩を壊すドリル、光弾を発射して対戦相手を攻撃できる銃など色んな効果の物があって、コースや相手マシンの特性に合わせて変えるのも楽しかったです。パーツを全て揃えるとなると結構なお金がかかるので、エンディングを見た後はみそのさんの料亭で稼いだお金をトロッコに全ツッパする走り屋になってました。

最後になりましたが、ゲーム内容に関しては正直に申し上げるとトロッコレースを除いて微妙寄りです。そもそものやれる事が釣り・虫取り・採取・家庭菜園・トロッコレースぐらいで多くないのに加えて、捕まえられる生物も虫が44種類・魚が34種類とこちらもまた多くはなくエンディングを迎える前にコンプ余裕でしたし、定価が7000円程である事を考慮するとボリュームはお世辞にも厚いとは言えません
虫や魚に関しては舞台が秋田と明確にされている以上は日本に生息している種しか出せないという縛りがあるので仕方がないとも思うのですが、畑で育てられる作物や料亭で作れる料理にはもっとバリエーションがあっても良かったと思うのです。それにお金を使う量に対して稼ぐ方法がキツく制限されていたのも気になった部分で、カズコおねえさんからの図鑑埋めボーナスをある程度受け取ってしまうと料亭のお手伝いぐらいしかまともに稼げる方法がなくなってしまいます。
トロッコパーツのコンプリートがエンドコンテンツ扱いな感じになっているのですが、そのパーツを買うのに1個辺り3〜4桁のお金が必要になってくるのもあって、プレイ時間の最後の方は料亭に出たり入ったりしつつゲーム内時間を経過させながらお客さんが来ていないかを確認し続ける作業になってしまってました。後はパーツの開発に必要な鉱石やガラクタを集めるのにも収拾ポイントを復活させるべくひたすら場所を切り替え続ける作業がありましたけど、どちらもひたすら移動してたまに何かするだけなのでぶっちゃけ面白くはなかった時間です。
一応、掲示板で物とお金を交換する依頼が張られるケースもあるにはあるのですが、お金が報酬になっている依頼の出現率が高くはなく1つも張られていない日の方が多い上に、一回交換すると終わりでまた日を跨いで張り出されるのを待たないといけないのでお金稼ぎの方法としては効率がめちゃ悪くて実用性が無いんですよね…。図鑑を埋めて料理も作り終えてしまうとホタル以外の虫や魚や食材は掲示板での交換の弾としてしか使い道がなくなるので無視するようになっちゃったし、掲示板があるとはいえ余っている物と欲しい物とを交換できるかどうかは完全にゲーム側の気分で決まっちゃうし、ただ移動するだけよりかは虫や魚を取って換金できる仕様の方が選択肢が複数あって楽しかったと思うので、無人販売所や炭の町のお店で二束三文でもいいから売りたい物を好きな時に売れる機能は欲しかったです。
トロッコパーツを収集し出す以前にもシナリオ進行上のミッションに面倒なのが多くて、雰囲気を抜きにするとプレイしていてうーん…と思ってしまう時間がかなり長め。特に発明ミッションで要求される鉱石やガラクタを集める過程がそこまで楽しくなくて、その面倒な素材集めでストーリーの進行にストップをかけられるのが心的に地味にしんどかったです…。
それに炭の町の方に要素が詰め込まれているのもあって、オオマガラナイ村ではそこまで大きなイベントが発生しないのは少し寂しかったです。悪い言い方にはなりますがせっかくの秋田が炭の町のオマケになっちゃっている感がありました。
オオマガラナイ村でも地元のおじいちゃんおばあちゃんのお使いをしたり・子ども4人組からの挑戦を受けたりといったイベントはあるものの、炭の町と比べると平和ゆえにどうしても小さな出来事ばかりです。ゲームのタイトルからして炭の町の方がメインだと主張している感があるのでさもありなんとは思いつつも、秋田内陸縦貫鉄道さんでの車内広告の頑張り様を見て買った身としてはオオマガラナイ村でのイベントはもっと欲しかったという所存です。
でも、食材アイテムとしてきりたんぽや比内地鶏が出てきたり・夜ご飯にきりたんぽ鍋が出たりするなど細かい所まで目を向けると秋田成分がそこそこ含まれていたのは良かったと思えるポイントです。線路を眺めているとたまに秋田内陸線らしき列車が来るといった小ネタもあって演出や空気感はガチでめちゃくちゃ作り込まれているんですよね。
炭の町でのストーリーについても正直盛り上がりに欠けていた感があって、終盤は無駄な物や店を減らして町を作り変えようとする(一応の)悪役と戦う劇場版っぽい展開にはなるものの、それまでの炭の町の事情や住民に関する深掘りや情報公開が少なくてイマイチ熱くなれませんでした。どの住民もお使いを頼んでくるNPC程度の存在で留まってしまっていて、いざ炭の町を守ろう!となった所で対岸の火事というかなんというかな感情でした。
住民が困っている→ユーリの発明でどうにかしよう→解決して良かったねという流れが繰り返される形でシナリオが進行していくのですが、その中で人物や歴史に関する深掘りはあんまり無く「炭の町には○○という建物があって□□という人物がいる」程度の情報しか無いまま淡々と進んでしまいます。約90分しかない映画と比べても総量的に出てくる情報が少なくて薄味で、スミちゃん・ユーリさんといった主役級キャラを除くと一番印象に残ったのが路地裏のおじちゃんだったので各キャラをしっかり深掘って欲しかった感が否めないです。
それにかすかべ防衛隊の仲間が最終決戦時に駆けつけてくれるという展開も個人的には微妙だったように思ってます。見方によっては仲間がピンチなら異世界でも駆けつける程にかすかべ防衛隊の絆は深いというのを見れる熱い場面だとは思うのですが、作中で育んできたはずの炭の町の住民やオオマガラナイ村の子どもとの絆が大したものではなかったようにも感じ取れてモヤモヤしてしまいました。
かなりひねくれた意見な気もしますが、これにはせっかく春日部から離れて異世界&秋田を舞台にしているのにという気持ちと、新キャラ達の見せ場を作ってほしかったのと、いつもと違う場所で育んできた絆を見せて欲しかったからというのが理由にあります。ただ、私が言ったような展開になっていたとしても過程が微妙なせいで絆が十分に結べているようには見えなくて説得力に欠けるので、やっぱり途中の展開の微妙さとシナリオの短さが足を引っ張ってくる感じがします…。
生活を楽しむゲームとしてもストーリーを楽しむゲームとしても物足りない、しかしクレヨンしんちゃんらしさに溢れた空気とビジュアルは本当に最高だったのでその分中身もしっかり味わいたかったという所存。最高の材料で最高の見た目なのにいざ食べてみると味が微妙な料理みたいでもったいないと思う作品でした。



総評:微妙な所も目立つけれども、緑豊かな田舎と昭和ノスタルジックな異世界の雰囲気が最高

自然に溢れたオオマガラナイ村と昭和ノスタルジーを感じる炭の町、2つの場所を舞台にしんちゃんが日々を送る生活ゲーです。
やれる事やボリュームに関しては正直物足りなかったという感想になってしまいました。やり込み面含めて色々と軽薄で、シナリオも個人的には微妙と言わざるを得ない内容でした。
ただし雰囲気の良さがぶっ飛びレベルで良いお陰で総合的な満足度は実の所そこまで低くなかったです。ゲームは雰囲気重視という人・ノスタルジーに飢えている人・クレヨンしんちゃんのファンであれば十分満足できそう。
関連記事
スポンサーリンク:

Comments 0

There are no comments yet.

当ブログは管理人が承認したコメントのみ掲載する形式を取っております。
特定の作品および特定の個人もしくは団体や組織を誹謗中傷するコメントはお控えください。

※現在はごく一部のページを除いて新規のコメントを受け付けない設定にしております。
応援してくださるという方は記事の最後にある「拍手」ボタンを押していただけると私のモチベーションに繋がります。

また、コメントを受け付けていない記事にて誤字脱字や内容の間違いがございましたら、メールフォームにて教えていただけたら幸いです。

スポンサーリンク:

ゲーム感想&レビュー