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【Steam/Switch】『Sokobond』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2021/09/23
ゲーム感想&レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム Switchソフト パズル
Switch版『Sokobond』を購入しました。

「倉庫番」というジャンルのパズルゲームに分子結合を組み合わせたシステム。タイトルも倉庫番+bond(結合)のかばん語?
e-shopで最近発売されたゲーム一覧を見ていたら偶然目に入って気になったのでSwitch版を購入。「有機化学がテーマのゲームって珍しいな」と思ってつい。
生物系とはいえ理系卒なので、化学テーマのゲームを見ると気になってしまいます(他はAtomasぐらいしか知らないけど)。
個人的には分子や元素をモデルにしたキャラクターを集めるポケモンみたいなゲームが欲しいので誰か作って欲しいです。炭素の汎用性が高すぎてイーブイみたいなことになりそうだけどそれはそれで面白そうなので…。

任天堂の公式オンラインストア。「Sokobond ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:Sokobond
・発売元:Draknek
・開発元:Alan Hazelden, Lee Shang Lun
・対応ハード:PC(Steam)/Switch
・定価:
-Steam版:980円(税込)
-Switch版:1100円(税込)
・発売日:
-Steam版:2014年7月22日
-Switch版:2021年9月2日
・ジャンル:パズル
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©2013-2021 Draknek Limited

どういう人にオススメ?
・パズルゲームが好きな人!
・有機化学をテーマにしたゲームを遊びたい人!

良かった点
・ルールはシンプルなので化学の知識が無くても遊びやすい
・倉庫番ゲームとしての難易度は高めだが一手戻せたりとストレスフリー
・分子が完成するとちょっとした説明を読める

賛否両論?点
・分子の図鑑は無いので知識をつけられるかは微妙
・他の分子や元素に比べてヘリウムのトリビアがやたら多い

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




原子をくっつけて分子を作るパズルゲーム



一見すると化学の知識が必要なゲームにも見えますが、一個の原子を動かして周りの原子とくっつけていくだけのシンプルでわかりやすいルールなので詳しくなくても大丈夫です。
場にある元素を見て即座にできあがる分子を予想できる有機化学クラスタなら話は別ですが、大学受験レベルの知識がある程度だと対したアドバンテージにはなりません。逆に言えば、そこまで化学に明るくなくても原子同士をくっつけているうちに気づいたら完成しています。
動かせるのは破線で囲まれた原子1個。電子(周囲を回る小さい〇)を持った原子同士が上下左右で隣合うとくっついて分子になります。
クリア条件は電子を持つ原子を全てくっつけること、全ての原子が持っている電子を使い切ること。この2つを満たせば自然と目的の分子ができあがります。
持っている電子の数は原子の種類で異なり、H(水素)は1つO(酸素)は2つN(窒素)は3つC(炭素)は4つHe(ヘリウム)は電子を持たずくっつきません高校化学で出てきた原子の手の数と同じです。
くっついた原子同士は黒い線(一重結合)で繋がって形も固定化されて離れません。ステージを進めると一度くっついた分子を切り離す赤いトゲ分子を折り曲げる青い〇一重結合部分を通すと二重結合~三重結合を作る緑の+といったギミックが出てきます。
単に原子同士をくっつけるだけでなく、分子を作って他の原子を押し込んだり、ヘリウムを動せるステージでは普通の倉庫番みたいな感じで他の原子を押して動かせたりと、解法は意外と豊富。
変な所でくっついてしまい動けなくなって詰むことがよくありますが、Bボタンを押すと一手前に戻せる他、+ボタンでリセットもできます。戻せる回数に上限はありませんがその分やりごたえのある難易度になっています。
ちなみに、ステージ選択画面は周期表みたいな形になっていて計124ステージあります。全てクリアするとエンディングが流れた後にさらに高難易度のステージが20個解禁されるのでボリュームも十分。

分子ができると一口トリビア


デザインはシンプルで全体的に丸っこく可愛いと思います。特にクリア時に分子の周りでふわふわ浮くヘリウムが好き。
分子が完成すると、できた分子の名前と発見経緯や物質としての特徴などを教えてくれる一言コメントが出てきます。オマケのトリビア機能。
水やエタノールやアンモニアなど誰もが一度は聞いたことのある分子が出てくることもあれば、四酸素やオキサジンなどあんまり聞き覚えのない分子も登場。
分子の説明はステージクリア時の一言だけで図鑑機能もありません。興味を持った分子があっても詳しく知りたいなら自力でググる必要アリ。
また、一部ステージでは実存しない(見つかっていない?)分子を作ることになるのが気になる点。存在しない分子ができるステージは2個程度しかないので、そこはもう少し頑張って全ステージで実在する分子ができあがるようにして欲しかったかも。
ちなみに、Heが出てくるステージは一言コメントが全てHeのものになります。なので収録されているヘリウムトリビアは数がかなり多いのですが、せっかくなので他の希ガス(NeやArなど)も出して欲しかった…なんて思ったりも。



総評:ちょっとだけ化学の勉強もできる独特なパズルゲーム

分子を作るという目的を倉庫番パズルに落とし込んだ、ちょっとだけ有機化学にも詳しくなれるパズルゲームです。
有機化学をテーマにした作品という時点で既に特徴バリバリですが、動かす自機に周りの物体がくっついてどんどん大きくなる倉庫番というのも個性的で、独自のジャンルのゲームと言ってもいいかも。
目的の分子が中々できあがらなくて試行錯誤していると時間が流れ去っていく、パズルならではの中毒性もしっかりあります。パズル好きもしくは有機化学クラスタの方にオススメです。
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