【いっせいトライアル】『Stardew Valley』を遊んだ感想&レビュー
2022年6月のいっせいトライアルで『Stardew Valley(スタデューバレー)』を遊んだ感想です。

牧場物語(特に初代と2)のフォロワー作品との事。私は本家の牧場物語を遊んだことがないので比較はナシで進めていきます。
今月はいっせいトライアルが2本も来てビックリ。しかも前回のテラリアといい今回のスタデューバレーといい元々人気のあるゲームをぶっ込んでくるとは予想していませんでした。ライバルであるPS+の新プラン登場に焦りを感じてる?
製品版は6月26日まで1000円(32%off)でセール中。PC版も定価は同じなので、MODを入れる予定が無ければSwitch版を買ってしまってもいいと思います。
私は遊んだのはゲーム内で1年経過した所まで。バンドル埋めが全然できていないし・結婚など触れてない要素も多いのですが、製品版を買ってしまうとこれしかやらなくなりそうで積みゲーやFE風花雪月無双などが控えている身としては悩ましい存在…。



jojaというブラック企業で働いていたものの限界が来た主人公が祖父が残した手紙を読み、田舎での新しい人生を決心した所からゲームがスタート。でも貰った農地は荒れ放題でとても農業ができる状態ではなく…。
一番最初に主人公の情報(名前・姿・好きな物)と農場のタイプを選択します。農場は5タイプぐらい用意されていて海の近くなど雰囲気が良さそうなのもありましたが、初心者なのでとりあえず遊びやすそうなスタンダートを選択。
オノやツルハシといった道具は最初からインベントリに入っているので、まずは畑が作れる程度のスペースを確保&お店でタネを購入し育てる所から始める事に。海外産のゲームらしくパースニップやケールなどの日本では見慣れない作物も登場します。
ゲーム内の時刻や日付はリアルタイムとは独立して流れます。1日は朝6時からスタートしますが10分ぐらいで夜になるほど経過が早く、夜2時になった時点で強制的に気絶してしまうのもあって家に帰るまでの時間を考えて動かないといけません。
ベッドで寝るか気絶すると自動的にセーブされ次の日に移行。1シーズン辺り28日間あり、それが春夏秋冬の4つあるので112日で1年が経過します。
時間の管理だけでなくスタミナ管理もする必要があって、何かをする度に減少し・料理や作物を食べたり寝たりすることで回復します。スタミナが尽きても作業を続けるとこれまた気絶してしまうので、疲れたら作業を打ち切ってでも寝るか何かを食べるかする必要アリ。
気絶して次の日を迎えると、スタミナが普通に寝た時なら全快するのが半分しか回復せず・診察料として所持金まで取られたりとペナルティが大きいです。作業に集中したいのは山々ですがスタミナと時間の管理も大事(特にダンジョンに潜っていると時間の経過がわかりにくく、気付けば夜になっていたりもするので注意)。
最初の頃は少し作業するだけでもあっという間にスタミナが無くなるし、食べ物も野生のポロネギやノワサビなど回復量が高いとは言えない物しかないのですぐに限界が来てしまいます。スタミナもすぐに無くなってしまうのに加えて、アイテムも12個しか持てなくてすぐ溢れるしで不自由かつシビアなゲームに感じてました。
しかし、作業をすればするほど主人公のレベルが上がっていって効率も上がるついでにクラフトできるものも増えるし、お金を稼げるようになればお店でバックパックを買ってインベントリを増やせるので、続けているうちに快適になっていってやり込みたくなっていきます。
ある程度進めると温室が解禁されて季節に限らず好きな作物を作れるようになったり、スプリンクラーで水やり作業を自動化できたりもするので、進めるほど仕事や環境に縛られる時間やスタミナが減って自分のやりたいことができるようにもなります。文明の利器に感謝。
どう森みたいにリアルタイムの1日毎にやる事やったら後はまったり過ごすという感じではなく、とにかく日付を進めていってどんどん効率化したり儲けたりするのが楽しいゲームです。次第に楽になっていく様はMinecraftに農業MODや工業MODを入れた時の楽しさに近いと思いました。
一応農業がメインとはなっているものの、実際にはかなり自由で農地を開拓して作物を作ったり・酪農をしたり・加工品を作ったり・近くの海や川で釣りをしたり・洞窟でモンスターと戦いつつ鉱石を探したり・住民とコミュニケーションを取ったりなど、できることがとても多いのが魅力。
逆に言うなら、できることもやらないといけないことも多すぎて時間が足りないし・次の日がどんどんやって来るしでスローライフとは程遠いレベルで忙しいです。スタミナ以上に時間が足りない…。
最初は畑を作ることしかできませんが、しばらく日数が経過すると釣竿が手に入ったり、洞窟に行けるようになったり、畜産小屋を建てて動物を飼えるようになっていきます。そしてどんどん忙しくもなっていくスパイラル。
釣りはミニゲームが難しいしレアな魚は強い釣竿に乗り換えてからでないとまず釣れない仕様でかなり鬼畜ですが、洞窟は一気に潜らず1日5階を目安に進めればいいし、畜産も干し草を補充しつつ1日1回外に出して撫でておけばいいので、気軽に挑戦できるものがほとんどを占めています。
畑の作物も毎日1回はお世話が必要で、ジョウロやスプリンクラーで水をあげないといけないし・雑草が近くにあると負けて潰されたり・カカシを立てていないとカラスにダメにされたり・作物毎に育つ季節も決まっていたりするのがちょっぴりリアルですが、対策自体はすごく簡単だし天候で収量が左右されたりはしないので難しい訳ではありません。
農作物や釣った魚には個体ごとに品質が設定されていて、入手した時に星なし<銀星<金星<紫星で評価されます。魚はサイズで決まり、農作物は植える前にある肥料を与えていると良くなりやすく、畜産物は動物達をしっかりお世話することで高品質のものができやすくなります。
高品質の物ほど売値が高くなるだけでなく食べた時のスタミナ回復量が増えるといった効果も。ただ、加工品にすると品質が関係なくなりもっと高く売れるし回復量も上がるので、加工施設を建てるのが大変な序盤のうちは星なし優先で加工して後はそのまま出荷・加工施設がたくさん置けるようになったらできる限り加工してから出荷するのが効率がいいやり方だと思います。
加工品も種類が豊富で、ミルクからチーズを作ったり・タマゴからマヨネーズを作ったり・樽でビールやワインを作ったり・キッチンで料理も作れるようになります。かなりやり込めば工場まで作れてしまいそうです。
採取や収穫で手に入れたアイテムは家の右側にある木箱に入れることで出荷できて、1日の終わりに売上が清算され次の日に手元にお金が振り込まれます。お店で売ればすぐ換金できますが、持ち運ぶのがめんどい時やお店では売れないものは箱にポイで。
最初の頃は出荷箱のことをゴミ箱だと勘違いしていて、釣りで釣ったゴミばかり出荷して作物はわざわざペリカンタウンの店に出向いて売ってました…。「ゴミばっか出荷しやがってなんだコイツ」と思われていたに違いありません。
1日の最後に出てくる精算画面がゴミを入れた時にしか表示されないことに夏になってから気づいて、ようやくそれがゴミ箱でないことを知って何やってたんだ私…と思いました。自分のことながらおバカすぎる。
このゲームの明らかな難点はチュートリアルがないこと。朝に届く手紙やテレビ番組で季節の作物やイベントのことを軽く説明してくれたり、クエストで「住民の全員に話しかける」「(作物)を住民に届ける」など行動を促してくれたりはするのですが、基本的には習うより慣れろなスタンス。
試行錯誤するのが面倒なら、チラッとでもいいのでStardew Valley 公式Wiki様を覗いてどんな要素があるかを見てみるのもアリ。作りたい物が見つかってモチベーションになるかもしれませんし。
個人的にはスライムを飼う施設がめっちゃ気になりましたが、イリジウムを手に入れられなかったので実践まで行けず。色んな色のスライムを飼えるとかスライムランチャーみたいで楽しそう。
Wikiを見てもやりたいことが決まらなければ、公民館のバンドル埋めを目標にするのがベストだと思います。バンドルは色んなアイテムを寄付することで公民館が建て直されていくついでに、見返りとしてアイテムが貰えたり・新しい場所に行けるようになったり・新しい施設が使えるようになるので効率化を進める上でも重要です。
エンディングはないらしいし何かを強制されることもありませんが、とりあえず公民館を復興出来たら一区切りという感じかなとは思います。

農地の近くにはペリカンタウンという小規模な街もありますが、最近できたらしいjojaのスーパーマーケットに地元のお店が追いやられていたり、財政難なのか公民館やトロッコがボロボロになっていても建て直しもされていなかったりと田舎らしい?悩みをたくさん抱えています。
そこに住む住民も一人一人が個性的かつ悩みを抱えていて、初対面から優しく接してくれる人もいればよそ者を嫌っている人も少なからずいます。塩対応された時なんかは少しだけゲームらしからぬ疎外感を感じなくもないです…。
住民たちはかなり自由に動き、家の中にいることもあれば外をうろついていたりお店に行ったりとしっかり生活しています。困ったことに店主も開店時間中に休憩に行ったりするし、クエストで頼まれたアイテムを渡したい時には探し出さないといけないのが面倒ではあります。
ゲームシステム的には住民の現在地が表示されるナビが地図に欲しかったとは思いましたが、彼らの行動については現実味があって憎めません。
住民たちが自分のルーチンを持って動いているというのはプレイヤーにとって都合よく動く様にプログラムされている他ゲームのNPCに対するアンチテーゼなのかもと思ったり。それと同時に、主人公もただの住民にしか過ぎなくて特別な存在では無いということを表現している要素でもあると思います。
加えて、住民たちの家は玄関に入ることは最初からできても寝室にはある程度仲が良くなってからでないと入れてくれません。大体のゲームでは他人の家でも容赦なくズカズカと入り込めてしまいますが、本作の主人公はそこを弁えている所が現実的かつ特別なキャラではない事の1つの表現になっていて良いと思いました。
個性的な住民たちと仲良くなるにはプレゼントをあげたり・店前の掲示板に張り出されるクエストをクリアするのが一番。プレゼントの好き嫌いが人によって違う所もリアルで渡す時に喜んでもらえるかドキドキしてしまいます。
仲良くなると部屋にお邪魔することができるようになったり、よそよそしかった住民も会話してくれるようになったり、固有のイベントを見ることもできるようになります。独身の住民とは指輪を渡すことで結婚もできて、子どもももうける事ができるらしいです(そこまでは行けなかった…)。
また、町では特定の日付になると季節のお祭りが開催されます。イースター代わりのエッグフェスティバルなど現実にあるイベントを元ネタにしたものもあったり、秋には自分の作物を展示して評価してもらう品評会もあるスターデューバレーまつりが開催されます。
イベント中には限定の家具が買えたりもするのでお金は用意しておきたいです。一部のイベントではミニゲームも開催されたりして、農作業続きの生活のちょっとした息抜きにもなります。
やる事もできる事も多いのにゲーム内時間の流れが早すぎてスローライフとは程遠いものの、効率化する工程がとても楽しくて現実の時間も凄く早く過ぎてしまいます。
定価でも千円台なのに1週間では遊びきれなかったし、現に何百時間も遊んでいるという人もいてコスパは最強レベルにいい作品だと思います。でもハマりすぎそうで逆に買うか悩む…。
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牧場物語(特に初代と2)のフォロワー作品との事。私は本家の牧場物語を遊んだことがないので比較はナシで進めていきます。
今月はいっせいトライアルが2本も来てビックリ。しかも前回のテラリアといい今回のスタデューバレーといい元々人気のあるゲームをぶっ込んでくるとは予想していませんでした。ライバルであるPS+の新プラン登場に焦りを感じてる?
製品版は6月26日まで1000円(32%off)でセール中。PC版も定価は同じなので、MODを入れる予定が無ければSwitch版を買ってしまってもいいと思います。
私は遊んだのはゲーム内で1年経過した所まで。バンドル埋めが全然できていないし・結婚など触れてない要素も多いのですが、製品版を買ってしまうとこれしかやらなくなりそうで積みゲーやFE風花雪月無双などが控えている身としては悩ましい存在…。
任天堂の公式オンラインストア。「Stardew Valley ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
「スターデュー バレー」で、プレイヤーは祖父から古い農場を受け継ぎます。使い古された道具と少しのお金を手に、新たな生活を始めましょう。自給自足の生活で生き抜く術を学び、草木の生い茂る土地を繁栄させることができるか、腕の見せ所です。


・タイトル:Stardew Valley
・発売元:ConcernedApe
・開発元:ConcernedApe
・対応ハード:
PC(Steam/GOG/Humble)/XboxOne/Switch/スマホ(Android/iOS)
・定価:
-PC/Switch版:1480円(税込)
-XboxOne版:1490円(税込)
-Android版:1080円(税込)
-iOS版:1200円(税込)
・発売日:
-PC版:2016年2月27日
-Switch版:2018年1月11日
-XboxOne版:2018年2月14日
-スマホ版:2019年3月13日
・ジャンル:牧場経営シミュレーション
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:
Copyright © 2016-2022 ConcernedApe LLC
・公式サイト:
https://www.stardewvalley.net/
どういう人にオススメ?
・農場経営ゲームが好きな人!
・田舎でのんびり生活したい人!
良かった点
・農業、酪農、林業、釣り、鉱夫、探索などできることがとても多い
・やりたいことが決まらない時はバンドル埋めをすればいいので目標を立てやすい
・ペリカンタウンの個性的な住民たちと仲良くなったり結婚もできる
賛否両論?点
・スローライフとは程遠いレベルで忙しい
・ゲーム内でのチュートリアルが少なく最初は何をすればいいか悩む
備考
・ローカル通信、インターネット通信対応(要:オンラインサービス加入)
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
・発売元:ConcernedApe
・開発元:ConcernedApe
・対応ハード:
PC(Steam/GOG/Humble)/XboxOne/Switch/スマホ(Android/iOS)
・定価:
-PC/Switch版:1480円(税込)
-XboxOne版:1490円(税込)
-Android版:1080円(税込)
-iOS版:1200円(税込)
・発売日:
-PC版:2016年2月27日
-Switch版:2018年1月11日
-XboxOne版:2018年2月14日
-スマホ版:2019年3月13日
・ジャンル:牧場経営シミュレーション
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:
Copyright © 2016-2022 ConcernedApe LLC
・公式サイト:
https://www.stardewvalley.net/
どういう人にオススメ?
・農場経営ゲームが好きな人!
・田舎でのんびり生活したい人!
良かった点
・農業、酪農、林業、釣り、鉱夫、探索などできることがとても多い
・やりたいことが決まらない時はバンドル埋めをすればいいので目標を立てやすい
・ペリカンタウンの個性的な住民たちと仲良くなったり結婚もできる
賛否両論?点
・スローライフとは程遠いレベルで忙しい
・ゲーム内でのチュートリアルが少なく最初は何をすればいいか悩む
備考
・ローカル通信、インターネット通信対応(要:オンラインサービス加入)
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
祖父から継いだ農場を立て直そう

jojaというブラック企業で働いていたものの限界が来た主人公が祖父が残した手紙を読み、田舎での新しい人生を決心した所からゲームがスタート。でも貰った農地は荒れ放題でとても農業ができる状態ではなく…。
一番最初に主人公の情報(名前・姿・好きな物)と農場のタイプを選択します。農場は5タイプぐらい用意されていて海の近くなど雰囲気が良さそうなのもありましたが、初心者なのでとりあえず遊びやすそうなスタンダートを選択。
オノやツルハシといった道具は最初からインベントリに入っているので、まずは畑が作れる程度のスペースを確保&お店でタネを購入し育てる所から始める事に。海外産のゲームらしくパースニップやケールなどの日本では見慣れない作物も登場します。
ゲーム内の時刻や日付はリアルタイムとは独立して流れます。1日は朝6時からスタートしますが10分ぐらいで夜になるほど経過が早く、夜2時になった時点で強制的に気絶してしまうのもあって家に帰るまでの時間を考えて動かないといけません。
ベッドで寝るか気絶すると自動的にセーブされ次の日に移行。1シーズン辺り28日間あり、それが春夏秋冬の4つあるので112日で1年が経過します。
時間の管理だけでなくスタミナ管理もする必要があって、何かをする度に減少し・料理や作物を食べたり寝たりすることで回復します。スタミナが尽きても作業を続けるとこれまた気絶してしまうので、疲れたら作業を打ち切ってでも寝るか何かを食べるかする必要アリ。
気絶して次の日を迎えると、スタミナが普通に寝た時なら全快するのが半分しか回復せず・診察料として所持金まで取られたりとペナルティが大きいです。作業に集中したいのは山々ですがスタミナと時間の管理も大事(特にダンジョンに潜っていると時間の経過がわかりにくく、気付けば夜になっていたりもするので注意)。
最初の頃は少し作業するだけでもあっという間にスタミナが無くなるし、食べ物も野生のポロネギやノワサビなど回復量が高いとは言えない物しかないのですぐに限界が来てしまいます。スタミナもすぐに無くなってしまうのに加えて、アイテムも12個しか持てなくてすぐ溢れるしで不自由かつシビアなゲームに感じてました。
しかし、作業をすればするほど主人公のレベルが上がっていって効率も上がるついでにクラフトできるものも増えるし、お金を稼げるようになればお店でバックパックを買ってインベントリを増やせるので、続けているうちに快適になっていってやり込みたくなっていきます。
ある程度進めると温室が解禁されて季節に限らず好きな作物を作れるようになったり、スプリンクラーで水やり作業を自動化できたりもするので、進めるほど仕事や環境に縛られる時間やスタミナが減って自分のやりたいことができるようにもなります。文明の利器に感謝。
どう森みたいにリアルタイムの1日毎にやる事やったら後はまったり過ごすという感じではなく、とにかく日付を進めていってどんどん効率化したり儲けたりするのが楽しいゲームです。次第に楽になっていく様はMinecraftに農業MODや工業MODを入れた時の楽しさに近いと思いました。
一応農業がメインとはなっているものの、実際にはかなり自由で農地を開拓して作物を作ったり・酪農をしたり・加工品を作ったり・近くの海や川で釣りをしたり・洞窟でモンスターと戦いつつ鉱石を探したり・住民とコミュニケーションを取ったりなど、できることがとても多いのが魅力。
逆に言うなら、できることもやらないといけないことも多すぎて時間が足りないし・次の日がどんどんやって来るしでスローライフとは程遠いレベルで忙しいです。スタミナ以上に時間が足りない…。
最初は畑を作ることしかできませんが、しばらく日数が経過すると釣竿が手に入ったり、洞窟に行けるようになったり、畜産小屋を建てて動物を飼えるようになっていきます。そしてどんどん忙しくもなっていくスパイラル。
釣りはミニゲームが難しいしレアな魚は強い釣竿に乗り換えてからでないとまず釣れない仕様でかなり鬼畜ですが、洞窟は一気に潜らず1日5階を目安に進めればいいし、畜産も干し草を補充しつつ1日1回外に出して撫でておけばいいので、気軽に挑戦できるものがほとんどを占めています。
畑の作物も毎日1回はお世話が必要で、ジョウロやスプリンクラーで水をあげないといけないし・雑草が近くにあると負けて潰されたり・カカシを立てていないとカラスにダメにされたり・作物毎に育つ季節も決まっていたりするのがちょっぴりリアルですが、対策自体はすごく簡単だし天候で収量が左右されたりはしないので難しい訳ではありません。
農作物や釣った魚には個体ごとに品質が設定されていて、入手した時に星なし<銀星<金星<紫星で評価されます。魚はサイズで決まり、農作物は植える前にある肥料を与えていると良くなりやすく、畜産物は動物達をしっかりお世話することで高品質のものができやすくなります。
高品質の物ほど売値が高くなるだけでなく食べた時のスタミナ回復量が増えるといった効果も。ただ、加工品にすると品質が関係なくなりもっと高く売れるし回復量も上がるので、加工施設を建てるのが大変な序盤のうちは星なし優先で加工して後はそのまま出荷・加工施設がたくさん置けるようになったらできる限り加工してから出荷するのが効率がいいやり方だと思います。
加工品も種類が豊富で、ミルクからチーズを作ったり・タマゴからマヨネーズを作ったり・樽でビールやワインを作ったり・キッチンで料理も作れるようになります。かなりやり込めば工場まで作れてしまいそうです。
採取や収穫で手に入れたアイテムは家の右側にある木箱に入れることで出荷できて、1日の終わりに売上が清算され次の日に手元にお金が振り込まれます。お店で売ればすぐ換金できますが、持ち運ぶのがめんどい時やお店では売れないものは箱にポイで。
最初の頃は出荷箱のことをゴミ箱だと勘違いしていて、釣りで釣ったゴミばかり出荷して作物はわざわざペリカンタウンの店に出向いて売ってました…。「ゴミばっか出荷しやがってなんだコイツ」と思われていたに違いありません。
1日の最後に出てくる精算画面がゴミを入れた時にしか表示されないことに夏になってから気づいて、ようやくそれがゴミ箱でないことを知って何やってたんだ私…と思いました。自分のことながらおバカすぎる。
このゲームの明らかな難点はチュートリアルがないこと。朝に届く手紙やテレビ番組で季節の作物やイベントのことを軽く説明してくれたり、クエストで「住民の全員に話しかける」「(作物)を住民に届ける」など行動を促してくれたりはするのですが、基本的には習うより慣れろなスタンス。
試行錯誤するのが面倒なら、チラッとでもいいのでStardew Valley 公式Wiki様を覗いてどんな要素があるかを見てみるのもアリ。作りたい物が見つかってモチベーションになるかもしれませんし。
個人的にはスライムを飼う施設がめっちゃ気になりましたが、イリジウムを手に入れられなかったので実践まで行けず。色んな色のスライムを飼えるとかスライムランチャーみたいで楽しそう。
Wikiを見てもやりたいことが決まらなければ、公民館のバンドル埋めを目標にするのがベストだと思います。バンドルは色んなアイテムを寄付することで公民館が建て直されていくついでに、見返りとしてアイテムが貰えたり・新しい場所に行けるようになったり・新しい施設が使えるようになるので効率化を進める上でも重要です。
エンディングはないらしいし何かを強制されることもありませんが、とりあえず公民館を復興出来たら一区切りという感じかなとは思います。
町でのコミュニケーションやイベントも醍醐味

農地の近くにはペリカンタウンという小規模な街もありますが、最近できたらしいjojaのスーパーマーケットに地元のお店が追いやられていたり、財政難なのか公民館やトロッコがボロボロになっていても建て直しもされていなかったりと田舎らしい?悩みをたくさん抱えています。
そこに住む住民も一人一人が個性的かつ悩みを抱えていて、初対面から優しく接してくれる人もいればよそ者を嫌っている人も少なからずいます。塩対応された時なんかは少しだけゲームらしからぬ疎外感を感じなくもないです…。
住民たちはかなり自由に動き、家の中にいることもあれば外をうろついていたりお店に行ったりとしっかり生活しています。困ったことに店主も開店時間中に休憩に行ったりするし、クエストで頼まれたアイテムを渡したい時には探し出さないといけないのが面倒ではあります。
ゲームシステム的には住民の現在地が表示されるナビが地図に欲しかったとは思いましたが、彼らの行動については現実味があって憎めません。
住民たちが自分のルーチンを持って動いているというのはプレイヤーにとって都合よく動く様にプログラムされている他ゲームのNPCに対するアンチテーゼなのかもと思ったり。それと同時に、主人公もただの住民にしか過ぎなくて特別な存在では無いということを表現している要素でもあると思います。
加えて、住民たちの家は玄関に入ることは最初からできても寝室にはある程度仲が良くなってからでないと入れてくれません。大体のゲームでは他人の家でも容赦なくズカズカと入り込めてしまいますが、本作の主人公はそこを弁えている所が現実的かつ特別なキャラではない事の1つの表現になっていて良いと思いました。
個性的な住民たちと仲良くなるにはプレゼントをあげたり・店前の掲示板に張り出されるクエストをクリアするのが一番。プレゼントの好き嫌いが人によって違う所もリアルで渡す時に喜んでもらえるかドキドキしてしまいます。
仲良くなると部屋にお邪魔することができるようになったり、よそよそしかった住民も会話してくれるようになったり、固有のイベントを見ることもできるようになります。独身の住民とは指輪を渡すことで結婚もできて、子どもももうける事ができるらしいです(そこまでは行けなかった…)。
また、町では特定の日付になると季節のお祭りが開催されます。イースター代わりのエッグフェスティバルなど現実にあるイベントを元ネタにしたものもあったり、秋には自分の作物を展示して評価してもらう品評会もあるスターデューバレーまつりが開催されます。
イベント中には限定の家具が買えたりもするのでお金は用意しておきたいです。一部のイベントではミニゲームも開催されたりして、農作業続きの生活のちょっとした息抜きにもなります。
総評:充実しすぎてスローライフとは程遠いが楽しい良作農業ゲーム
最初はまったりやるタイプのゲームかなーと思っていたのですが、実際に遊んでみると時間やスタミナに追われてばかりで超がつくほど忙しくて驚きました。やる事もできる事も多いのにゲーム内時間の流れが早すぎてスローライフとは程遠いものの、効率化する工程がとても楽しくて現実の時間も凄く早く過ぎてしまいます。
定価でも千円台なのに1週間では遊びきれなかったし、現に何百時間も遊んでいるという人もいてコスパは最強レベルにいい作品だと思います。でもハマりすぎそうで逆に買うか悩む…。
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