3秒でげーむおーばー。

【Steam/Switch】『カンパニーマン 社畜の下剋上』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/01/22
ゲーム感想&レビュー 0
Switchソフト Steamゲーム アクション
『カンパニーマン 社畜の下剋上』を購入しました。

本作もSteamとSwitchで出ているダウンロード専売ソフトです。購入したのはSwitch版。
ブラック企業をテーマにした世界観がなんか面白そうだったので購入しました。本作はマレーシアのインディーチームが作ったゲームなのですがブラック企業ネタは世界共通なんですかね…?
エンディングまでにかかった時間は3時間ぐらい。値段の割にはアッサリ終わってしまった…という印象。

任天堂の公式オンラインストア。「カンパニーマン 社畜の下剋上 ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:カンパニーマン 社畜の下剋上
・発売元:Forust Stadio/Leoful
・開発元:Forust Stadio
・対応ハード:PC(Steam)/Switch
・定価:
-Steam版:1700円(税込)
-Switch版:2400円(税込)
・発売日:
-Steam版:2021年5月28日
-Switch版:2022年1月21日
・ジャンル:スクロールアクション
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2020 Forust Studio M Sdn Bhd. All Rights Reserved. Licensed to and published by Leoful.
・公式サイト:
-Steam版:
https://companymangame.com/#about
-Switch版:
https://leoful.com/the-company-man-jp/

どういう人にオススメ?
・ブラック企業を乗っ取って社長になりたい人!

良かった点
・社畜の主人公がキーボードや電子メールを武器に戦うというぶっ飛んだ設定
・キャラクターや背景やオブジェクトの描き込みやアニメーションが凄い
・コーヒースタンドが回復兼復活ポイントとなるが1チャプター内に結構な数があるのでリトライしやすい

賛否両論?点
・テーマ的にもブラックなジョークが多い上にキツめの汚物ネタも出てくる
・世界観以外は普通の2Dアクションゲームといった感じでシステム的な個性は少ない
・ダッシュで移動していると避けれないような配置に敵や罠が置かれていることが多い
・動いている床の上でメール砲を使うと一時的に慣性が無くなるのに違和感

備考
・Steam版は日本語未対応
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




主人公は企業戦士(ただし戦う相手は会社の同僚)


主人公のジムは新入社員です。運悪くもブラック企業(というのも優しいレベルの悪徳企業)に入社してしまった不憫な青年。
出勤初日という名のチュートリアル中に同僚に嵌められカスタマーサービス部に左遷させられてしまいます。「お客様対応部が左遷先扱いにされる程クレームが凄い会社なのかな」と思っていたら…それも納得できるほどのことを商品開発部のヤツらはしてたというオチ。
トンデモブラック企業が舞台ですがジム自身は仕事を辞めるどころか下克上して社長になろうとする野心家。(物理的に)同僚や上司を蹴落として昇進していきます。
近距離用の武器は手に持ったキーボード・遠距離用に電子メールを駆使しながら、同僚をFIRE(解雇)しつつ各部門の部長に挑みます。
本作はチャプターセレクト型の2Dアクションゲームですが、各チャプターで違う部門が舞台になっています。敵として出てくる同僚や上司も部門によって攻撃パターンが異なり、例を挙げるとカスタマーサービス部ではオペレーターが火を吐いてきたり・経理部(凍結中)ではおばちゃん社員が氷の壁を出して攻撃してきたり…など。
背景やキャラクターなどのグラフィックはアニメ調で細かい所まで描き込まれています。主人公や敵だけなく、背景として出てくる社員や部署の様子もしっかり書かれていて拘りを感じます。
個人的にロビー(兼チャプターセレクト)で会社から出ようとすると、出口の回転扉でぐるぐる回された結果戻されてしまうアニメーションが好き。外の青空の綺麗さも会社から出れない社畜の悲しみを演出してます…。
ついでにチャプター移動時にはエレベーターに乗らないといけないのですが、中々乗れない上にその後のロード画面でエレベーター内の人の圧力で潰されかけている主人公のイラストが出てきたりもするのが面白ポイント。
悪徳企業がテーマという所からして全体的にブラックというか皮肉が効いたジョークが多いです。主人公も含めてモンスター社員が多すぎてさすがに草。
ただし汚物系のネタもある上に内容もキツくて気分が悪くなってしまったのでそういうのが苦手な人は注意。個人的には許容範囲外でオエエでした…。

ちなみに、近距離武器はキーボード一筋ですが遠距離武器に関してはチャプターをクリアする度に新しいものが手に入ります。

その遠距離武器の説明も中々にアレでちょっと面白いです。「全員に返信」という技では目の前にいる相手に沢山のメールを送っても騒ぐだけで返信が来ないという説明があって悲しみ。
他にも皮肉入りのメールを投げつける「Eメールブーメラン」や同僚の悪口を書いたメールを経営陣に送る「カーボンコピー」などもあります。
遠距離武器は説明こそカオスですが、実際に使ってみると普通に銃弾としてメールを飛ばしたり・衝撃波を出したりするものばかりでアクションゲームの技としては割と実用的です。

ゲーム性自体は普通の2Dアクション


世界観やグラフィックはかなり独特な本作ですが、ゲームシステム自体は可もなく不可もなくな2Dアクション
操作はAでダッシュBでジャンプYでキーボード振り回しXでメール飛ばしRで遠距離武器の切り替え。ガードやしゃがみなどの機能は無くシンプルです。
左上にある赤いゲージがジムの体力・水色のゲージがメールの残弾数です。メールは遠くまで届く代わりにリロード時間があるので連射し続けることはできません。
道中ではコーヒースタンドがあり、コーヒーを飲むことで回復ができる他やられた時の復活ポイントにもなります。コーヒースタンドの数はかなり多めかつボス部屋前にも置かれており、復活もほぼ即時なのでやり直しはスムーズ
敵を倒すと落とすコイン(給料)はロビーにあるボッタクリーズコーヒーショップ(色んな意味で危険な香りがする店名…)でパワーアップを買うのに使います。コインは途中でやられてもゲットした分が復活時に持ち越されるので集めやすめ。
後半のチャプターだと道中のコーヒースタンドの数が露骨に少なくなりギミックや地形も殺意が強くなっていくので、それまでにHPを増やすパワーアップと敵を倒すと回復できるパワーアップを買っておくと安心かも。
部門の最奥にはボスである部長が鎮座しています。ボス戦は相手の行動パターンが3種類程度と少ない上に体力もあまり多くなくあっさり倒せてしまうので強くは無いです。

ジムの動きは結構キビキビしていていい感じなのですが、コース構成の方がダッシュしながら移動すると必ず当たるような位置に敵がいたりダメージ地形が置かれている頻度が高いのが難点
歩けばいいので初見殺しとまではいきませんが、ダッシュしていると敵が見えた時には止めれなくて不意にぶつかってしまう場面が多く慎重に進まざるを得ないのはちょいストレス。序盤のカスタマーサービス部からそういう作りなのでダッシュは移動用というより回避用です。
他に気になったのは移動している床に乗った状態でメール飛ばしをすると一時的に慣性が働かなくなるせいで床からずり降りやすい点。遠距離攻撃する敵の方は落ちないのになんでだ。
後は一方通行の場所が多いので戻って探索したかったらチャプター選択からやり直す必要があります。クリアだけなら問題はないのですが、ガントレットダンジョンという隠し道を探すのには中々にめんどくさい仕様です。
データ作成時にのみ難易度選択が可能でノーマル・ハード・ブラック(ハード以下でエンディングを見ると解禁)の3種類がありますが、難易度が上がると主人公のHPが減る形で調節されるタイプなのでやり込み要素と言えるかは微妙。
個人的には他のオフィス用品でも戦いたかったので近接武器の種類も増えるようにして欲しかったかも。パソコンとか名刺とかペンとかも武器として使えそうじゃん?



総評:ブラック企業で新入社員が下克上するという世界観は面白いが後は普通

主人公が社畜だったり、攻撃でキーボードを振り回したり電子メールを飛ばしたり、アニメ調のグラフィックなど世界観設定や見た目は面白いのですが、ゲームシステムの方はあまり特徴がない感じでした。
個人的には定価2400円はちょっと高いかな…と思わなくもないです。チャプターも7個しかないしエンディングまで3時間あれば行けちゃいますし…。
ブラック企業をテーマにした一発ギャグみたいなゲームだと思えば皮肉が効いてて悪くは無いと思います。開発チームは本作が初作品みたいなのでこれからに期待。
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