【一次創作】超電導トレインチェイン 世界観設定
一次創作作品として公開予定の「超電導トレインチェイン」の世界観・用語をまとめた記事です。
たまに設定が変わったり新しい用語を更新するかも。
「超電導トレインチェイン」は私純白のマルスの一次創作作品です。
現実世界と似ているけどちょっと違うSF的?オカルト的?な世界観を舞台に、電車や路線をモチーフにしたキャラクターが暮らしている話。絵が書けないので小説メインで更新する予定。
正直に言いますと、電車・鉄道路線の擬人化というのは駅メモ!から、精神世界のくだりはペルソナ5から影響を受けております。あとはSCP-192-JPからも影響を受けてます。
超長いので簡潔に説明すると、「もう1つの次元があってそこで記憶や感情を集めて、元の世界で圧縮するとエネルギー源になるよ、もう1つの次元に潜った人は何故か格好が鉄道車両の擬人化みたいになるよ」という感じです
キャラクター設定
⇒(もうちょっとまって)
大まかな世界観について
トレインチェイン内の世界観は現実世界に一部SF要素やオカルト要素を取り入れたものです。
文明発展度や歴史は現実世界と大差ないのですが、別の次元と重なっていたり・一部の研究分野が現実より発展していたり・地球文明より高次元あるいは低次元の存在がいたりする世界観。
登場人物は多くが私たちのとほとんど変わらない日本に住む人物。秋葉原・上野といった街の名前や街並みもほぼ同じ。
登場人物達が日常生活を送っている世界(「基幹世界(Homeworld)」)と別次元(「スタシオン(Station)」)が重なっていて、人間を含む生物は基幹世界側の原子からなる肉体とスタシオン側の霊素からなる魂を持っている、2つの次元を跨いで存在している存在というのが根幹設定であり現実との大きな違いです。
発達している研究分野は感情や魂など目に見えない存在に対する物理分野(作中では「霊素学」と呼ばれる分野。⇒「現実世界との違いについて」の霊素学の項を参照)と遺伝子工学(⇒「現実世界との違い」の遺伝子工学の項を参照)。
スタシオン関係
・スタシオンについて
スタシオンは基幹世界と重なっている別次元のもう1つの世界。霊素で構成されており、精神世界や霊的世界と言われることもある。
人間を含む一部の生物はスタシオン側の体と言える「魂」を持っており、心や感情や記憶といった心理的な概念は魂が基幹世界の肉体に影響を与えた結果生じるもの。意識そのものは基幹世界に属しているため普段はスタシオンを認識することはありません。
脳に存在する海馬や扁桃体といった大脳辺縁系の一部はスタシオンにアクセスして魂と肉体を繋げる能力を持っており、人間や一部の動物は大脳辺縁系を発達させることにより次元を跨いで存在するようになり感情や記憶を発達させた、という設定。
スタシオン内は全てが霊素で構成されているものの基幹世界のものと見た目に違いがない植物も生育しており、ほぼ変わらない景色や建造物が広がっています。
動いているのは基幹世界の人の動きとリンクして移動している小さい丸い光の玉のような見た目の魂か、少数の「イド」と呼ばれる生命体が暮らしているぐらい。
スタシオンの空中には高密度のメモリア原子が浮遊しており、ダイバーはメモリアデバイスを用いてその空気中のメモリア原子を集める。
ちなみにスタシオン内の建物も現実世界とリンクして存在しており、基幹世界で新しく建ったり取り壊されたりするとスタシオンでも同じことが起きる。
・メモリアデバイス、スタシオンダイブ、ダイバー、エゴについて
「メモリアデバイス」は霊素学の応用研究を行っている科学者エメット・フォーレンリーフ作の腕時計型デバイス。円形の液晶が着いておりアッ○ルウォッチみたいな感じで操作可能。
これを用いてスタシオンに意識を持ち込む「スタシオンダイブ」を行う。意識を持ち込んだ人は「ダイバー」と呼ぶ。
ダイバーはスタシオン内の構成物を基幹世界と同様に知覚できるようになると同時にトレイナ原子という霊素で魂がコーティングされる。何故かトレイナ原子で構成された体や武器は現実世界に存在する鉄道車両をモデルにしたような格好になる。
理由に関しては、「鉄道車両が毎日多くの人を運んでいることにより多人数の記憶に残るが故に大量のトレイナ原子ができて、さらにスタシオンダイブの際に意識を構成するのになぜかトレイナ原子が使われるから電車を意識した格好になる」という説が有力らしい…がよくわかっていない。
モデルになる鉄道車両については、ダイバーが日常生活でよく乗るなどで意識しやすい車両や思い出に鮮明に残っている車両が選ばれる傾向にある。
スタシオンダイブ中は体力の代わりに精神力を消費し、あまり長いことダイブを続けていたりスタシオン内で攻撃を受けると精神的に疲労する。場合によっては他人の助け無しで意識を基幹世界に戻せなくなることもある。
スタシオンダイブしている間現実世界では1秒も経っておらず、現実世界に戻ると意識はダイブした瞬間の時間軸に戻ってくるため、傍から見てもダイブしたかどうかは分からないようになっている。
「エゴ」はダイバーがスタシオン内で用いる武器。トレイナ原子で構成され、ダイバーが意識を集中させることで好きな時に生成し好きな時に消せる。
エゴの見た目もダイバーによって異なり、剣や弓矢や銃や槍といったものからバールや鉄扇、動物やバイクなど多岐にわたる。
「自我解放(エゴエミッション)」は本来の力を超えた攻撃をすることが出来るいわゆる必殺技。集めたメモリアを消費するため強いイドが現れた時にしか使用しない。
上位互換の「超自我解放(スーパーエゴエミッション)」はわずかな時間だけ爆発的に身体能力を強化し最後に自我解放を放つメガシンカみたいな状態。これは最終手段に近い。
・メモリアとイドについて
「メモリア」はスタシオン内で感情や記憶が魂から放出されることでできるメモリア霊素が集まったもの。
メモリアをさらに集めてある技術で圧縮すると「メモリア結晶」となり、基幹世界に持ち帰ることが可能、それを用いてエネルギーを発生させることも出来る。
発生させられるエネルギーは「ヒトの1時間ほどの記憶でハイエンドタブレットが1台充電できる」程度。ヒトの1時間ほどの記憶はだいたい一円玉ほどの大きさになるらしい。
メモリアはエネルギー源になると同時にイドやミトロストラ族(⇒「暮らしている種族」の「ミトロストラ」参照)の食料になる。
「イド」はスタシオン内に住む概念的生命体。魂とは別の生命体で意志を持って行動し、メモリアを食料としている。
多くのイドはヒトや動物に近い姿をしているが影を持たない。駅以外の建物内にひっそりと暮らしており、あまりダイバーの目につくところには出てこない。
負の感情や記憶を多く取り込み真っ黒な影を持つようになった暴走状態のイドは非常に攻撃的かつ和解の手段も無いとされ、魂を通じて人を暴走させたり未知の手段でポルターガイストを起こすなど基幹世界に悪影響を与えるためにダイバーには殲滅対象にされている。
ダイバーのエゴで倒されたイドは取り込んでいたメモリアの結晶を残して消失するが、一定時間経つと普通のイドとして復活する。
現実世界との違いについて
・霊素学
霊素学については、公には「霊素」と呼ばれる光学的には観察できない力や物質があること、霊素が何らかの要因で既存の物理法則に関わることがあるということがわかっているぐらい、でありまだ発展途上の分野。
ただし、一部研究者の間では霊素は基幹世界の原子と同じように種類が存在していること、重なっている異次元に存在していること、その異次元には魂や感情が具現化した存在があることなどが報告されている。
霊素学の応用研究によって生まれたのがメモリアデバイスやメモリア結晶である。
霊素には魂を構成するアルカナ原子、ダイバーの意識を元に魂を包んで体を作るトレイナ原子、魂から離れた記憶や感情から出来るメモリア原子、イドやその他の構成物を構成するフォーレンリーフ原子が見つかっている。
・遺伝子工学
遺伝子組換技術の発展により、後天的に髪色や瞳の色を自由に変えたりできるようになったため、人種関係なく色んな色の髪や目を持った人がいる。
一方で頭脳や筋力等の外見には関わらない部分や寿命に関わる部分を組み換えることによるドーピングや生殖細胞の遺伝子組換によるデザイナーベビーの作出は厳格に禁止されている。
いじれる遺伝子がリストアップされており、その部分の組換のみが許可されている感じ。
・名前と個人情報の管理
名前に関しても規則が自由になっており、10歳になれば自分の好きな名前や苗字を名乗ることができる上10年に1回という制約はあるものの何回でも変更できる。
漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット等文字の制限もない。そのため親子・兄弟間で全く違う苗字になっているケースも少なくない。
遺伝子組換で姿を変えたり名前を変えたりした際は届出が必要。個人情報は、外見に関わらない遺伝子領域のDNA情報と出生届もしくは後天的に届出された情報と出生時に発行されたIDとが紐づけられて管理されている。
ここら辺の設定は髪色や名前が日本人離れしているキャラを多く出したかったから考えたもので、深い意味は無いです。
暮らしている種族
・人間
ヒト、ホモ・サピエンス(Homo sapiens)とも呼ばれる、私たちの世界と同じただの人間。
ちょっと違うのは名前に継承性がなかったり、遺伝子工学の発達により人種関係なく色んな色の髪や目を持った人がいる点ぐらい。
スタシオン側に光の玉のような見た目の魂を持つ。色は個体によって多種多様。
作中ではディオネア、ノヴァーリス、山手廻などのほとんどの人物がこの種族に該当する。
・ミトロストラ
学名Deus flamma。基幹世界とは別の離れた次元から来た高次元生命体。
本来の姿は白い炎のような体に多数の赤い眼球に複雑な模様を宿している姿。その体は霊素に近い性質を持つが生物の目を通してのみ知覚が出来る性質を持つ。
この世界に顕現した場合はメモリア原子とアルカナ原子を食料とする。性格は機械的かつ感情を持たない好奇心と探究心が具現化したようなものだが、興味を持った人間に語りかけ契約を結ぶことで人間の体と感情を獲得して暮らしている個体もいる。
契約の内容は体を奪う代わりに相手の望みを叶えるというもの。叶える願いの内容は些細なものから物理法則をひっくり返すようなものまで様々。一度願いを叶えて体を得てしまうと願いを叶える力はなくなる。
人間の体を得たあとの彼らはアルビノのような白い皮膚や体毛や赤目が目立つ。意識は完全にミトロストラ側のものになり寿命はなく、見た目は乗っ取った人間の契約成立時の姿から色素が無くなった姿から変化しない。
スタシオン側には魂の代わりに元の体が変形した白い炎の塊が存在している。
一部の人にのみ認知されており存在は公にはされていない。知能が恐ろしく高いが、人口は少なくアルビノの人間としてひっそり生きている。
時折他の人間から記憶もといメモリア原子を奪って食事を行うが、その際は相手の額に手を当てて大脳辺縁系からスタシオン側の魂にアクセスすることで記憶を奪っている。
スタシオンダイブはその記憶を奪う際の機構を応用したものらしい。
登場人物のうち、インゴ、エイブル、エメット 、キャリーがこの種族に該当する。
・サイナデルフィア
学名Umbra libero。ミトロストラと同じ次元からやってきた高次元生命体。闇に溶け込み影から現れる。
本来はヒトの骨格とよく似た骨格をしているものの真っ黒な滑らかな皮膚を持つのっぺらぼうの顔に艶やかな黒髪と水かきを持つ長い手足、体の2倍ほどの長さに丸太のように太く大きな爬虫類のような尾の先に大きく裂けた口を持つ姿が特徴。
人間と同じような姿にもなれるためしれっと紛れて暮らしている者もいる。特徴的な尻尾はそのままなので影に隠していることが多いが。
性格は感情豊かかつ気さくで陽気な個体が多い。
寿命も無く身体能力こそ高いが、ミトロストラと異なり人の体を乗っ取ったり願いを叶える力などは持たず、人口も少なく人間にとって脅威になりにくいためか公に存在が明かされている。
食事は尾の先にある口で行うが、人間と同じものを食べ基本的に大食漢。
スタシオン側には魂の代わりに黒くて丸いゴムボールみたいな感触の球体が存在している。
登場人物のうち、クプロ、アルミナ、ハイドラ、ウォルフラム、フェロがこの種族に該当する。
・ニル
正式名称はNihil lumen、略してNILU、ニルとも。
群生で動く謎の生命体。1匹1匹は白や黒の模様があるガラス製のヒルのような姿で知能もなく膨らんだり縮んだりしながら這い回っているだけ。
しかし、複数体が集まって群体を作ることがあり、近くにいた別の種族の姿を真似るだけではなく真似た種族の身体的特徴・知能・恒常性を獲得し見分けが全くつかなくなる。
必要に応じて姿を変えることもできるようで、本来の姿と変身先の特徴を兼ね備えたガラス質の中間体に戻ることも確認されている。
中間体はモノクロのカラーリングでフラクタル図形のような形の鈎を複数持った触手を頭部や四肢がある部分に持ち、変身先の種族が眼球を持つものであれば眼窩のみが黒い穴として存在し、その他の耳や鼻といった感覚器官は消失した姿。
現実に干渉する能力を持っているのか疑問を持たせることなく変身先の種族に溶け込んだ生活を行う群体もいる。
個体の時でも群体の時でも死や消失と言う概念がなく、何らかの理由で死亡した場合でも姿や記憶を継承した群体が瞬時に現れる・複数の同じ姿をした群体が同時に現れるなど、物理法則で縛ることができない存在なため異次元出身説が濃厚。
意識はあるが魂を持たずスタシオン側には何も存在しない。
登場人物では小田原降のみ該当。
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たまに設定が変わったり新しい用語を更新するかも。
「超電導トレインチェイン」は私純白のマルスの一次創作作品です。
現実世界と似ているけどちょっと違うSF的?オカルト的?な世界観を舞台に、電車や路線をモチーフにしたキャラクターが暮らしている話。絵が書けないので小説メインで更新する予定。
正直に言いますと、電車・鉄道路線の擬人化というのは駅メモ!から、精神世界のくだりはペルソナ5から影響を受けております。あとはSCP-192-JPからも影響を受けてます。
超長いので簡潔に説明すると、「もう1つの次元があってそこで記憶や感情を集めて、元の世界で圧縮するとエネルギー源になるよ、もう1つの次元に潜った人は何故か格好が鉄道車両の擬人化みたいになるよ」という感じです

キャラクター設定
⇒(もうちょっとまって)
大まかな世界観について
トレインチェイン内の世界観は現実世界に一部SF要素やオカルト要素を取り入れたものです。
文明発展度や歴史は現実世界と大差ないのですが、別の次元と重なっていたり・一部の研究分野が現実より発展していたり・地球文明より高次元あるいは低次元の存在がいたりする世界観。
登場人物は多くが私たちのとほとんど変わらない日本に住む人物。秋葉原・上野といった街の名前や街並みもほぼ同じ。
登場人物達が日常生活を送っている世界(「基幹世界(Homeworld)」)と別次元(「スタシオン(Station)」)が重なっていて、人間を含む生物は基幹世界側の原子からなる肉体とスタシオン側の霊素からなる魂を持っている、2つの次元を跨いで存在している存在というのが根幹設定であり現実との大きな違いです。
発達している研究分野は感情や魂など目に見えない存在に対する物理分野(作中では「霊素学」と呼ばれる分野。⇒「現実世界との違いについて」の霊素学の項を参照)と遺伝子工学(⇒「現実世界との違い」の遺伝子工学の項を参照)。
スタシオン関係
・スタシオンについて
スタシオンは基幹世界と重なっている別次元のもう1つの世界。霊素で構成されており、精神世界や霊的世界と言われることもある。
人間を含む一部の生物はスタシオン側の体と言える「魂」を持っており、心や感情や記憶といった心理的な概念は魂が基幹世界の肉体に影響を与えた結果生じるもの。意識そのものは基幹世界に属しているため普段はスタシオンを認識することはありません。
脳に存在する海馬や扁桃体といった大脳辺縁系の一部はスタシオンにアクセスして魂と肉体を繋げる能力を持っており、人間や一部の動物は大脳辺縁系を発達させることにより次元を跨いで存在するようになり感情や記憶を発達させた、という設定。
スタシオン内は全てが霊素で構成されているものの基幹世界のものと見た目に違いがない植物も生育しており、ほぼ変わらない景色や建造物が広がっています。
動いているのは基幹世界の人の動きとリンクして移動している小さい丸い光の玉のような見た目の魂か、少数の「イド」と呼ばれる生命体が暮らしているぐらい。
スタシオンの空中には高密度のメモリア原子が浮遊しており、ダイバーはメモリアデバイスを用いてその空気中のメモリア原子を集める。
ちなみにスタシオン内の建物も現実世界とリンクして存在しており、基幹世界で新しく建ったり取り壊されたりするとスタシオンでも同じことが起きる。
・メモリアデバイス、スタシオンダイブ、ダイバー、エゴについて
「メモリアデバイス」は霊素学の応用研究を行っている科学者エメット・フォーレンリーフ作の腕時計型デバイス。円形の液晶が着いておりアッ○ルウォッチみたいな感じで操作可能。
これを用いてスタシオンに意識を持ち込む「スタシオンダイブ」を行う。意識を持ち込んだ人は「ダイバー」と呼ぶ。
ダイバーはスタシオン内の構成物を基幹世界と同様に知覚できるようになると同時にトレイナ原子という霊素で魂がコーティングされる。何故かトレイナ原子で構成された体や武器は現実世界に存在する鉄道車両をモデルにしたような格好になる。
理由に関しては、「鉄道車両が毎日多くの人を運んでいることにより多人数の記憶に残るが故に大量のトレイナ原子ができて、さらにスタシオンダイブの際に意識を構成するのになぜかトレイナ原子が使われるから電車を意識した格好になる」という説が有力らしい…がよくわかっていない。
モデルになる鉄道車両については、ダイバーが日常生活でよく乗るなどで意識しやすい車両や思い出に鮮明に残っている車両が選ばれる傾向にある。
スタシオンダイブ中は体力の代わりに精神力を消費し、あまり長いことダイブを続けていたりスタシオン内で攻撃を受けると精神的に疲労する。場合によっては他人の助け無しで意識を基幹世界に戻せなくなることもある。
スタシオンダイブしている間現実世界では1秒も経っておらず、現実世界に戻ると意識はダイブした瞬間の時間軸に戻ってくるため、傍から見てもダイブしたかどうかは分からないようになっている。
「エゴ」はダイバーがスタシオン内で用いる武器。トレイナ原子で構成され、ダイバーが意識を集中させることで好きな時に生成し好きな時に消せる。
エゴの見た目もダイバーによって異なり、剣や弓矢や銃や槍といったものからバールや鉄扇、動物やバイクなど多岐にわたる。
「自我解放(エゴエミッション)」は本来の力を超えた攻撃をすることが出来るいわゆる必殺技。集めたメモリアを消費するため強いイドが現れた時にしか使用しない。
上位互換の「超自我解放(スーパーエゴエミッション)」はわずかな時間だけ爆発的に身体能力を強化し最後に自我解放を放つメガシンカみたいな状態。これは最終手段に近い。
・メモリアとイドについて
「メモリア」はスタシオン内で感情や記憶が魂から放出されることでできるメモリア霊素が集まったもの。
メモリアをさらに集めてある技術で圧縮すると「メモリア結晶」となり、基幹世界に持ち帰ることが可能、それを用いてエネルギーを発生させることも出来る。
発生させられるエネルギーは「ヒトの1時間ほどの記憶でハイエンドタブレットが1台充電できる」程度。ヒトの1時間ほどの記憶はだいたい一円玉ほどの大きさになるらしい。
メモリアはエネルギー源になると同時にイドやミトロストラ族(⇒「暮らしている種族」の「ミトロストラ」参照)の食料になる。
「イド」はスタシオン内に住む概念的生命体。魂とは別の生命体で意志を持って行動し、メモリアを食料としている。
多くのイドはヒトや動物に近い姿をしているが影を持たない。駅以外の建物内にひっそりと暮らしており、あまりダイバーの目につくところには出てこない。
負の感情や記憶を多く取り込み真っ黒な影を持つようになった暴走状態のイドは非常に攻撃的かつ和解の手段も無いとされ、魂を通じて人を暴走させたり未知の手段でポルターガイストを起こすなど基幹世界に悪影響を与えるためにダイバーには殲滅対象にされている。
ダイバーのエゴで倒されたイドは取り込んでいたメモリアの結晶を残して消失するが、一定時間経つと普通のイドとして復活する。
現実世界との違いについて
・霊素学
霊素学については、公には「霊素」と呼ばれる光学的には観察できない力や物質があること、霊素が何らかの要因で既存の物理法則に関わることがあるということがわかっているぐらい、でありまだ発展途上の分野。
ただし、一部研究者の間では霊素は基幹世界の原子と同じように種類が存在していること、重なっている異次元に存在していること、その異次元には魂や感情が具現化した存在があることなどが報告されている。
霊素学の応用研究によって生まれたのがメモリアデバイスやメモリア結晶である。
霊素には魂を構成するアルカナ原子、ダイバーの意識を元に魂を包んで体を作るトレイナ原子、魂から離れた記憶や感情から出来るメモリア原子、イドやその他の構成物を構成するフォーレンリーフ原子が見つかっている。
・遺伝子工学
遺伝子組換技術の発展により、後天的に髪色や瞳の色を自由に変えたりできるようになったため、人種関係なく色んな色の髪や目を持った人がいる。
一方で頭脳や筋力等の外見には関わらない部分や寿命に関わる部分を組み換えることによるドーピングや生殖細胞の遺伝子組換によるデザイナーベビーの作出は厳格に禁止されている。
いじれる遺伝子がリストアップされており、その部分の組換のみが許可されている感じ。
・名前と個人情報の管理
名前に関しても規則が自由になっており、10歳になれば自分の好きな名前や苗字を名乗ることができる上10年に1回という制約はあるものの何回でも変更できる。
漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット等文字の制限もない。そのため親子・兄弟間で全く違う苗字になっているケースも少なくない。
遺伝子組換で姿を変えたり名前を変えたりした際は届出が必要。個人情報は、外見に関わらない遺伝子領域のDNA情報と出生届もしくは後天的に届出された情報と出生時に発行されたIDとが紐づけられて管理されている。
ここら辺の設定は髪色や名前が日本人離れしているキャラを多く出したかったから考えたもので、深い意味は無いです。
暮らしている種族
・人間
ヒト、ホモ・サピエンス(Homo sapiens)とも呼ばれる、私たちの世界と同じただの人間。
ちょっと違うのは名前に継承性がなかったり、遺伝子工学の発達により人種関係なく色んな色の髪や目を持った人がいる点ぐらい。
スタシオン側に光の玉のような見た目の魂を持つ。色は個体によって多種多様。
作中ではディオネア、ノヴァーリス、山手廻などのほとんどの人物がこの種族に該当する。
・ミトロストラ
学名Deus flamma。基幹世界とは別の離れた次元から来た高次元生命体。
本来の姿は白い炎のような体に多数の赤い眼球に複雑な模様を宿している姿。その体は霊素に近い性質を持つが生物の目を通してのみ知覚が出来る性質を持つ。
この世界に顕現した場合はメモリア原子とアルカナ原子を食料とする。性格は機械的かつ感情を持たない好奇心と探究心が具現化したようなものだが、興味を持った人間に語りかけ契約を結ぶことで人間の体と感情を獲得して暮らしている個体もいる。
契約の内容は体を奪う代わりに相手の望みを叶えるというもの。叶える願いの内容は些細なものから物理法則をひっくり返すようなものまで様々。一度願いを叶えて体を得てしまうと願いを叶える力はなくなる。
人間の体を得たあとの彼らはアルビノのような白い皮膚や体毛や赤目が目立つ。意識は完全にミトロストラ側のものになり寿命はなく、見た目は乗っ取った人間の契約成立時の姿から色素が無くなった姿から変化しない。
スタシオン側には魂の代わりに元の体が変形した白い炎の塊が存在している。
一部の人にのみ認知されており存在は公にはされていない。知能が恐ろしく高いが、人口は少なくアルビノの人間としてひっそり生きている。
時折他の人間から記憶もといメモリア原子を奪って食事を行うが、その際は相手の額に手を当てて大脳辺縁系からスタシオン側の魂にアクセスすることで記憶を奪っている。
スタシオンダイブはその記憶を奪う際の機構を応用したものらしい。
登場人物のうち、インゴ、エイブル、エメット 、キャリーがこの種族に該当する。
・サイナデルフィア
学名Umbra libero。ミトロストラと同じ次元からやってきた高次元生命体。闇に溶け込み影から現れる。
本来はヒトの骨格とよく似た骨格をしているものの真っ黒な滑らかな皮膚を持つのっぺらぼうの顔に艶やかな黒髪と水かきを持つ長い手足、体の2倍ほどの長さに丸太のように太く大きな爬虫類のような尾の先に大きく裂けた口を持つ姿が特徴。
人間と同じような姿にもなれるためしれっと紛れて暮らしている者もいる。特徴的な尻尾はそのままなので影に隠していることが多いが。
性格は感情豊かかつ気さくで陽気な個体が多い。
寿命も無く身体能力こそ高いが、ミトロストラと異なり人の体を乗っ取ったり願いを叶える力などは持たず、人口も少なく人間にとって脅威になりにくいためか公に存在が明かされている。
食事は尾の先にある口で行うが、人間と同じものを食べ基本的に大食漢。
スタシオン側には魂の代わりに黒くて丸いゴムボールみたいな感触の球体が存在している。
登場人物のうち、クプロ、アルミナ、ハイドラ、ウォルフラム、フェロがこの種族に該当する。
・ニル
正式名称はNihil lumen、略してNILU、ニルとも。
群生で動く謎の生命体。1匹1匹は白や黒の模様があるガラス製のヒルのような姿で知能もなく膨らんだり縮んだりしながら這い回っているだけ。
しかし、複数体が集まって群体を作ることがあり、近くにいた別の種族の姿を真似るだけではなく真似た種族の身体的特徴・知能・恒常性を獲得し見分けが全くつかなくなる。
必要に応じて姿を変えることもできるようで、本来の姿と変身先の特徴を兼ね備えたガラス質の中間体に戻ることも確認されている。
中間体はモノクロのカラーリングでフラクタル図形のような形の鈎を複数持った触手を頭部や四肢がある部分に持ち、変身先の種族が眼球を持つものであれば眼窩のみが黒い穴として存在し、その他の耳や鼻といった感覚器官は消失した姿。
現実に干渉する能力を持っているのか疑問を持たせることなく変身先の種族に溶け込んだ生活を行う群体もいる。
個体の時でも群体の時でも死や消失と言う概念がなく、何らかの理由で死亡した場合でも姿や記憶を継承した群体が瞬時に現れる・複数の同じ姿をした群体が同時に現れるなど、物理法則で縛ることができない存在なため異次元出身説が濃厚。
意識はあるが魂を持たずスタシオン側には何も存在しない。
登場人物では小田原降のみ該当。