3秒でげーむおーばー。

【Switch】トライアングルストラテジー レビュー

2022/03/20
レビュー 0
Switchソフト SRPG トライアングルストラテジー
「トライアングルストラテジー」を購入しました。

スクエニから(久しぶりに?)出たSRPG。昔はタクティクスオウガとかFFタクティクスとかも作っていたのに最近はご無沙汰でした。
発売日突撃するほどの覚悟はなかったのでちょっと様子見してましたが、ネットでの評判がかなり良かったので買いました。先に述べておくとSRPGが好きなら買って損はない作品だと思います。
1週目のエンディングまでは30時間程かかりましたが、ストーリー分岐がある周回前提のゲームなので全ルート見るとなると100~120時間ぐらいが目安かと。

・タイトル:トライアングルストラテジー
・発売元:スクウェア・エニックス
・開発元:アートディンク & SQEX浅野チーム
・対応ハード:Switch
・定価:通常版:7680円(税込)/コレクターパック:16500円(税込)
・発売日:2022年3月4日
・ジャンル:タクティクスRPG
・CERO:C(15歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
・公式サイト:
https://www.jp.square-enix.com/trianglestrategy/

どういう人にオススメ?
・シミュレーションRPGが好きな人!
・戦記物が好きな人!

良かった点
・ストーリーは複雑にルートが分岐する上に正義と正義がぶつかり合う読み応えのある戦記物
・ノーマルでもノーデスは厳しく、しっかり作戦を考えないと勝てない硬派な難易度
・負けたり途中でやり直しても得た経験値などは引き継げるし、フリーマップもあるので育成はしやすい
・途中の難易度変更も可能で、ベリーイージーまで用意されているのでストーリーだけ読みたい人も心配ご無用
・各ユニットごとにできることが違うので明確な下位互換がいない

賛否両論?点
・仲間の投票によってルートが分岐するため、1週目では行きたくないルートを選ばざるを得ないこともある
・ストーリーを読む場面が多いのでSRPG部分だけ遊びたい人には冗長に感じるかも
・自陣のキャラと相手のキャラの行動ターンが入り交じるので戦闘のテンポは悪め

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
体験版も配信されていて、第3章まで遊ぶことが可能でセーブデータを製品版に引き継げます。ただし序盤は導入部分ということもあってSRPGパートに対してストーリーが長い部分です。
もし体験版を遊んでいてストーリーの長さが嫌で製品版を買っていないという人は第4章以降はマシになるのでもう一度ご検討を。



3つの国の思惑が交差する物語と投票によるルート分岐


舞台となるノゼリア大陸は大きな3つの国が存在。鉄がよく取れるエスフロスト公国大河と緑が豊富なグリンブルグ王国塩が取れる砂漠の国のハイサンド大教国です。
お互いに持っているものが違うこともあり、本作ストーリーの前にも「塩鉄大戦」という大規模な戦争が起きています。
主人公のセレノアは一応はグリンブルグ領地に属しているものの実質3つの大国の緩衝地帯と言える場所にある、ウォルホート領地を統治する家の跡継ぎ。
領地の場所が場所なので色んな国と関わる機会が多く、結果として多数の決断を強いられることになります。
決断の内容は「どちらの国に挨拶しに行くか」というものから、「グリンブルグを侵略したエスフロストに王子であるロランを引き渡すか否か」「ハイサンドの塩の不正に加担するか告発するか」「保護している被差別民族を引き渡すか否か」など他の国との友好関係を揺るがすような内容のものも登場。
どの選択肢も誰かの利益は誰かの不利益と言った感じで悩ませてきます。実際に投票する7人も悩んでますし。
自分の領地の住民を守るか・他の国や領地との関係を改善するかなど、何を優先しても正解とも不正解とも言える選択肢が多くて選ぶのが辛い。
グリンブルグを侵略するエスフロストなんかはパッと見では悪役国家にも見えるのですが、グリンブルグも王族や貴族に権力が片寄っている感じの国だし・ハイサンドも宗教国家の悪い所が出ている上にローゼル族をめちゃくちゃ差別してるし、全員悪い所は悪いのもどこに着くかを悩ませてくる部分となっています。

会話中の3択やバトルパート中にとった戦略によって、道徳(Moral)自由(Freedom)利益(Benefit)というパロメーター(ゲーム中では「セレノアの信念」という表記で表されています)が上がるのですが、この信念がストーリー分岐に大きく関わってきます
ウォルホート家では選ばれた7人が天秤に1つずつコインを乗せどちらに傾いたか…の多数決により領地の総意見を決める方式が採用されているので、セレノアもこれに準ずることになります。
領主であるセレノア自身に投票権はなく、幼なじみ兼グリンブルグ王国の第二王子であるロラン・ローゼル族でもありエスフロスト公国出身でもあるヒロインのフレデリカ・執事のベネディクト・隠密部隊隊長のアンナ・飛行部隊隊長のヒューエット・前線部隊隊長のエラドール・フレデリカの付き人であるジーラに投票してもらいます。
もし自分が選びたいルートがあるならそれとは逆の意見を持つキャラを説得して回る必要があるのですが、セレノアの信念のバランスや説得の仕方によっては意見を変えてくれないことも少なくないので、1周目では行きたいルートを選ばせてくれない場面もしばしば
信念パロメータは1周目では数値で見ることができない上にどの選択肢で何が上がるかもわかりません。なのでなるようになれという感じでプレイする心持ちが大事かも。
2週目以降でようやく各信念の数値とどの選択肢でどれが上がるかのネタバレが見れるようになり、ストーリー回収がしやすくなります。
前周で加入したユニットのステータスやレベルなどの情報をほとんどを引き継いでニューゲームができますが、相手のレベルも合わせて高くなっているので難易度の面はほぼ据え置きです。挑むことになるマップは選んだ分岐で変わるので周回しても飽きにくい作りにはなっています。

エンディングに直接影響する分岐は第17章と終盤になってからで、ロランルート(MoralかBenefit?)・フレデリカルート(FreedomかMoral?)・ベネディクトルート(BenefitかFreedom?)から選ぶことになります。
私は1周目ではロランルートに行ったのですが、セレノアとロランがハイサンドの女神教に入信する感じになってしまう上に差別対象のフレデリカ達ローゼル族の扱いは酷くなる一方でかなりモヤっとくるエンディングでした(ネタバレ)。一番バッドなエンディングかも。
このエンディングを見た後だと第7章でロランを引き渡すのに躊躇しなくなれるぐらいにはこのヤロー…と思いました。1周目でエスフロストに引き渡さないように説得して回った気遣いも、民のために火計使わず頑張ってクリアした苦労や時間も返して欲しい…。
他のエンディングは、フレデリカルートはセレノアが亡くなる+ローゼル族以外のウォルホート領地の民が可哀想な以外はグッド寄り・ベネディクトルートは資本主義化する様子が垣間見えてあまりいい感じはしない内容でした。
この3ルートはパーティから永久離脱者が1人発生する上にどれも何かしら被害者が出ていてモニョるものばかり。
それとは別に万事解決とも言える真エンドが用意されていますが、隠しルート扱いなのか分岐フラグが複雑で調べないとまずわからないようなものでした…。
▶クリックかタップで真エンドへの分岐条件表示(ネタバレ注意)
真エンドは通常の3エンドでは納得いかない人向けとなっています。事前に多くの準備が必要な分報われる終わり方なので、皆に幸せになって欲しいなら頑張ってください。
ストーリーはかなり読み応えがあるので戦記物が好きな人にもオススメですただしSRPGパートだけやりたい人にはそれが仇となって無駄に長く感じるかも

SRPGパートは手応えバツグン、でも育成や難易度調整など手厚い面も多め


ストーリー部分の作り込みもかなりのものですが、ちゃんとSRPGとしても面白いです。
本作はFE辺りの自陣全員を動かしてから相手のターンが回ってくる形式ではなく、キャラの速度ステータスとユニット補正で行動順が決まり・自キャラと相手キャラの行動が入り交じります
攻撃せず移動のみ・攻撃も移動もしない時は多少ターンが回ってくるのが早くなる他、ジーラなどが覚えるサポート技でも一時的に早くターンを回したり・ベネディクトが自分の行動の後に指定したキャラを動かせるようにする技を覚えたりもします。
十数人以上いる敵と味方の行動が交互するシステムに加え、行動の度に移動か待機か・攻撃やスキル・待機する向きを選ぶ必要があってテンポはやや悪め
その分戦略性に関わる要素は多めで、相手の背後から攻撃するとクリティカル・前後で挟んで攻撃すると追撃・高いところから攻撃するとボーナス・地形効果と魔法を組み合わせて特殊効果を発動させたりもできるので、向きや仲間同士の位置関係も重要な戦術になっています。
難易度はノーマルでも結構難しめ。セレノアがやられても即ゲームオーバーにはなりませんし・やられてもユニットロストとかはしませんが、ノーデスでクリアするのは序盤でも結構厳しいです。
高低差が結構あるマップも多く相手の方が高い所にいる状態でスタートすることも多いので、どうやって高所に行くか・相手を引きずり落とすかを考えるのも大事。あるキャラでハシゴをかけて全員が一気に駆け上がったり・敵をノックバック攻撃で突き落としてもみくちゃにしたりと、割と色々できます。
レベルについても、想定マップ(フリーマップ)や撤退無しで進めていると大体相手の方が2~3レベルほど高くなるので自主的なレベル上げも必須。
その代わりに育成はしやすめで、撤退したり負けてもその戦闘で得た経験値などは引き継いでアイテムの使用具合だけが巻き戻るし、詰所では想定マップにも挑めるのでいつでもレベリングが可能です。
全然育ってないキャラを後から育てたい場合も、行ける場所で一番相手のレベルが高い場所に連れて行って攻撃するなりサポート技を使うなりすれば相手と同レベル帯まではすぐレベルアップできるので追いつくのも容易。
難易度選択はVery Easy・Easy・Normal・Hardからいつでも変更可能なので、ストーリーを読みたいだけの人にも・難しいSRPGを遊びたい人にも間口が開けられている仕様となっています。

キャラ毎にできることが違うので皆活躍の場が何かしらある

仲間達は皆最初から役割がある程度固定化されています。セレノアなら壁兼物理アタッカー・ベネディクトは攻防速などを上げるサポーター・フレデリカは魔法担当・ロランは高機動物理アタッカーなど。
レベルアップやクラスチェンジで覚えるスキルも役割を強化する形のものがほとんど。クラスチェンジ先も一つだけですし、自由度は無い代わりに役割が被りにくく性能の上下関係は生まれにくいです。
個人的によく頼りにしてたのは2回連続行動可能な上に毒をばらまいたりステルスできるアンナ、物理盾として優秀な上に挑発で苦手な魔法使い相手に魔法を封じれるエラドール、遠距離から暗闇を付与して飛び回れるヒューエット、回復役のジーラ…など初期メンのほとんど。
セレノアも盾兼物理アタッカーとして有能ですし、ベネディクトで盾役に防御バフをかけたり、フレデリカで盾役に魔法カウンターを付与したり、ロランは…まあ…。
ストーリーの分岐やセレノアの信念パロメータで後から仲間になるキャラもいますがそちらは癖が強い性能が多めな印象です。ユリオのTP付与や高物理火力、ピコレッタのデコイ出現辺りは便利でしたが。
育成する楽しみよりもどのキャラを使えば有利に立ち回れるかを考えて攻略するのが面白い感じ。好きなキャラを最強にしよう!とかはできないので、育成好きには物足りないとも感じますが…。
RPGパートや詰所で拾えたり買えたりする装備アイテムも集めておくと戦略の幅が増えます。装備の中には速度を上げて行動順を一番最初に持ってこれるものとかもあって強力、各キャラ2個まで身につけられます。
他にも特定のキャラを何回も出撃させていると個別ストーリーらしきものも見ることができます。一部支援会話ってぽいものもあるのですが内部的には仲間同士の友好度とかもあるのかな。



総評:キャラの個性を活かした戦術を考えるのが楽しく・ストーリーも読み応えありの良作SRPG

攻略しがいのあるマップやユニット間の役割分担のバランスがよく取れていてSRPGとして素晴らしい出来の作品です。
ノーマル以上での難易度やストーリーこそ硬派ですが、育成のしやすさや難易度調節の自由さもあってとっつきやすい部分もちゃんと用意されているのもいい感じ。
SRPG部分も良出来ですが、ストーリー部分もかなり濃厚でえげつないものなので戦記物が好きな人にオススメです。
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