【いっせいトライアル】『釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン』を遊んだ感想&レビュー
2022年8月のいっせいトライアルで『釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン』を遊んだ感想です。

SwitchONLINE加入者限定で8月8日~8月14日の間なら無料で遊ぶことができます。製品版も8月21日まで3135円(50%off)でセール中。
本作はメダルゲームの「釣りスピリッツ」をSwitch向けに移植した作品です。AC版はデカい機体で目立つ上にモーリーファンタジーなどによく置かれているので見かける機会は多い印象(やったことは無いけど…)。
夏と言えば海だよね→海と言えば釣りだよねという粋な連想から釣りゲーを持ってきたのかと思いましたが、どちらかと言うと今秋販売予定の「釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館」の販促で来たっぽい?

本作にはAC版を再現したメダルモード、オリジナルストーリーを追っていくぼうけんモード、ミニゲームや大会を遊べる釣りスピパーティの3つのモードが搭載されています。
最初はメダルモードの紹介。このモードでは手持ちのメダルを消費して釣りに挑戦、魚が釣れたらレアリティに応じた量のメダルをゲットできます。
一度に消費するメダルが多いロッドほど高レアな魚をも釣りやすくなる仕様です。安いロッドで釣りやすい魚を釣ってコツコツ稼ぐか、安いロッドでもワンチャン高レアな魚が釣れるのに賭けるか 、高級なロッドで高レアな魚を釣りに行くか悩ましい所。
魚がヒットしたらAボタンを押し続ける(携帯モード時)もしくは振りまくる(Joy-Con使用時)ことでリールを巻き、ZR or ZLを押すとメダル1枚を消費して必殺技を使うことができます。必殺技を撃つと電撃が流れて一時的に魚の動きを止められる…かも?
魚にはノーマルクラス<スーパークラス<ゴールドクラス(金色魚影)<グレートクラス(特大魚影)<モンスタークラス(一定時間内だけ出現)<レジェンドクラス(特殊なステージでのみ出現)<マボロシクラス(特殊なステージでのみ出現)のレアリティが設定されていて、高レアな魚ほど釣りにくい代わりに貰えるメダルの量も多くなっていきます。モンスタークラス以上は出現するタイミングも限られているし一度のチャレンジタイムで1回釣れるかというぐらいには釣りにくめ。
釣れる魚の種類はステージによってガラッと変わります。ステージは時間経過もしくは条件を満たすことで移り変わっていき、時間経過で切り替わる際はしばらく経つとモンスタークラス以上が登場してチャレンジタイムがスタート→終了後は次のステージに移行というルーチンを繰り返しながら進んでいきます。
稀に行くことができるコラボステージ・宝玉を5つ集めることで行けるレジェンドステージ・鍵を持った魚を釣ると行けるマボロシステージなど、特殊な条件を満たした時にしか行けないレアステージもあります。これらの特殊なステージは機体のバージョンアップを行うことで追加され、釣れる魚も通常ステージの魚に比べてレートが高めになっているボーナスステージ。
メダルはゲームプレイに使ったり貯めるだけでなく、機体のバージョンアップに使用することも可能でロッドの種類やレアステージを追加していくことができます。本モードの目的の1つには「バージョンアップを繰り返して最新の釣りスピリッツにする」という物もあったりなかったり。
ウキを投げる場所はこちらがコントロール可能で狙った魚影を引っ掛けること自体は簡単ですが、ヒットした後に釣れるかどうかは必死にリールを巻いても必殺技を撃ちまくってもほぼ運次第。ずっとビリビリさせているのに一切怯まず逃げられた時なんかはやっぱ確率やなーと感じてしまいます。
モンスタークラスやレジェンドクラス相手だと、ウルトラロッドやレジェンドロッドを使って必殺技を撃ちまくっても釣れない時は全然釣れず、メダルだけが減っていくのでイライラすることも少なくありません。
魚を逃がしてしまった時にはお情けとしてウルトラ石が貰えることがあります。このウルトラ石を5つ集めることで5回分だけ必殺技がパワーアップして僅かの間のみですが釣りやすくなります(確定で釣れるようになるわけでは無いので普通に逃げられますが…)。
1つのコンシューマー機向けソフトとして見てしまうと運要素が強すぎて微妙にも感じる仕様が少なくないですが、アーケード版を再現していると考えるなら忠実と言えて何ら悪くないし評価点ですらあると思います。メダルゲームはプレイヤーのメダルを使い切らすためにも運要素強めなのが当たり前の世界なので…。
AC版にはないデイリーミッションやリクエストが用意されていることもあってメダルがすっからかんになりにくくはなっているので、遊びやすさで言えば本作の方だと思います。携帯モードにすればAボタンだけでリールも巻けるので体力的にも長時間続けやすいです。
演出もメダルゲームならではの射幸心を煽る豪華絢爛さがあって、釣れた時なんかは派手派手に祝ってくれたり・ヒット時や釣り上げた時にコントローラーが激しく振動するのも臨場感があって好き。大型な魚が引っかかった時ほど激しく振動するのも大物キター!という感じでワクワクさせてくれます。
手持ちのメダルが尽きた時は30分に一度回せるメダルルーレットを待つことに(課金で買い増しとかはできないので悪しからず)。その間に休憩したり・釣りスピパーティを遊んだり・ぼうけんモードを進めておくとちょうど良い感じです。
おまけで紹介してしまいますが、釣りスピパーティはいわゆるミニゲームモード。1人でもCPU相手に遊べますが多人数で遊んだ方が楽しいモードなのは間違いなさそうです。
釣りスピパーティでは一定時間内に釣った重さや種類を競う大会を遊べる他6種類のミニゲームを遊べます。1位になればメダルも貰えるので、メダルルーレットが待ちきれなければこっちを遊んで稼ぐのもアリ?
ただ単に移植しただけではなくて、データを個別に保存できるコンシューマー機向けソフトだからこそのシステムも追加されています。それが釣った魚を記録する図鑑やカードを集めるコレクション要素。
図鑑の方はとりあえずメダルモード内で1匹でも釣れば登録されますが、カードの方は種類問わず10匹釣る度に1つ開けられるパックから入手できます。

図鑑には説明があったり・3Dモデルを好きな角度から観察することもできます。登場する魚は200種類以上と多種多様でモデリングやモーションも気合いが入っているので魚フリークにはたまらないかも?
ただし、リアルには実在しない魚もかなりの数登場するので、それを知らないで遊んでいるとえぇ…と思うかも。釣れるものの中にはドラゴンやカッパなどもいて、レアリティが高い物ほどファンタジー要素モリモリになる傾向アリ。

本作のメインはメダルモードだと思いますが、オリジナルの要素としてぼうけんモードも搭載しています。
こちらはストーリーを追いつつクエスト毎に指定された条件をクリアしていくという内容で、釣りの仕様もメダルモードとは別物で運要素は控えめかつ操作テクニックも増えていて家庭用ゲームらしさはこちらの方が強めです。全クエストクリアにかかった時間は10時間ほどでした。
このモード限定で魚とロッドに赤・青・緑の属性が存在します。Yボタンで発動するソナーを使うと魚が持つ属性を確認可能で、属性を合わせると食いつきやすく&HPを削りやすくなるボーナスが発動します。
食いついた後はリールを巻いてダメージを与えて弱らせるのは同じですが、相手が強く暴れている時はZRで強巻きして逃げられないように踏ん張ったり・テクニックゲージを1本消費して必殺技を撃ったり・左下の青い球体型のゲージが溜まった時に△を押せばスピリッツ技という召喚技強力な技を放てたりもできます。
ボス以外は基本こちらが逃がさなければ釣れないことはまずありませんが、ボスに関しては一度かかっても時間が経つと逃げてしまうので何度か引っ掛けて少しずつHPを削っていく感じになります。こちらの体力が尽きてしまうとクエスト失敗になってしまいますが、ボスクエスト以外では無くす方が難しいのでボスの時だけ意識すれば問題なし。
クエスト終了時にはクリアタイムに応じてS~Cの4段階で評価されます。評価によって入手できる素材の個数が変わるし記録もされるので、できればSランククリアを目指していきたい所。
ロッドはクエストクリア時に手に入る素材を釣具屋に渡すことで新調したり強化したりが可能です。Sランクを目指すにも新しく作れるロッドにどんどん乗り換えていくプレイングをしていれば余裕なぐらいには簡単です。
ただし、エンディング後に出てくるマボロシクラスのボスはロッドの新調だけでなく強化もしっかりやっておかないと体力切れで負ける…なんてことも。まあでもHPギリギリになること自体がマボロシクラスを相手にするようにならないと発生しません。
こちらはメダルモードとは逆に余裕で釣れすぎてしまう上にクエストの内容も単調に感じるのが難点です。ザコ相手もボス相手もQTEの如く指示された操作をやっていれば苦戦することなく釣れてしまいます。
クエストも数は多いものの、内容そのものは特定の魚を5匹釣る・指定された2種類の魚を4匹と3匹釣る・合計300kgに到達するまで釣る・4種類釣る・ボスを釣るの5種類を使い回してターゲットを変えただけ。ライバルと競争するタイプのクエストもあるものの内容自体はボス戦以外のどれかなので結局変わりありませんし、時間制限がライバルが釣り終えるまでに起きかわっただけで実質同じです。
こちらにもコレクション要素があって、2回(一部は3回)同じ魚を釣ることで水族館の水槽へ入れて観察することができます。

次回作が水族館をフィーチャーしているだけあって本作にはこういう要素は完全に無いものだと思っていたので、本作にも水族館がちゃんと用意されていたのは嬉しかったです。
好きな魚だけを好きな所にまとめて入れるとかはできません(クラゲだけの水槽を作りたかったマン)が、魚たちが雄大に泳ぐ姿を眺めたりエサやりもできるので癒されます。
しかし元がアーケードのメダルゲームであることを考慮に入れると、AC版を忠実に再現しているメダルモードが運ゲーなのは当たり前だし・ぼうけんモードは凝ったオマケと思えばいいしで良作の部類に入ると思えます。
釣りゲーが好きという人ではなく、メダルゲームが好きな人やAC版釣りスピリッツが好きで家でも遊びたい人向けの作品です。ゲームセンターで遊ぶとなるとメダルを買わないといけない&ゲーセンに行く手間が発生するのを考えると、一度購入してしまえば家でもどこでも遊べる本作を代わりに遊ぶのも手。
「メダルゲームはゲームセンターの独特な雰囲気の中で限られた枚数のコインで遊ぶからこそ楽しい」というのも個人的な持論としてはありますが、メダルモードもベタ移植ではなく図鑑などの付加価値がある所は良点だと思います。
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SwitchONLINE加入者限定で8月8日~8月14日の間なら無料で遊ぶことができます。製品版も8月21日まで3135円(50%off)でセール中。
本作はメダルゲームの「釣りスピリッツ」をSwitch向けに移植した作品です。AC版はデカい機体で目立つ上にモーリーファンタジーなどによく置かれているので見かける機会は多い印象(やったことは無いけど…)。
夏と言えば海だよね→海と言えば釣りだよねという粋な連想から釣りゲーを持ってきたのかと思いましたが、どちらかと言うと今秋販売予定の「釣りスピリッツ 釣って遊べる水族館」の販促で来たっぽい?
・タイトル:
釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン
・発売元:
バンダイナムコエンターテインメント
・開発元:
バンダイナムコエンターテインメント
・対応ハード:Switch
・定価:5700円+税
・発売日:2019年7月25日
・ジャンル:魚釣り体験メダルゲーム
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:
© BANDAI NAMCO Amusement Inc.
© BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
・公式サイト:
https://trsp.bn-ent.net/trsp1/
どういう人にオススメ?
・釣りスピリッツを家でも遊びたい人!
・メダルゲームが好きな人!
良かった点
・家でもメダルゲームが遊べるという意味では充分楽しい
・コントローラーの振動がダイナミック
・釣ったことのある魚を図鑑に登録できる機能も存在
・メダルモードとは別にぼうけんモードもあり、こちらは大物が安定して釣れる
賛否両論?点
・メダルモードはAC版が元なので釣れるかどうかはほぼ運次第
・ぼうけんモードは簡単すぎて単調
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン
・発売元:
バンダイナムコエンターテインメント
・開発元:
バンダイナムコエンターテインメント
・対応ハード:Switch
・定価:5700円+税
・発売日:2019年7月25日
・ジャンル:魚釣り体験メダルゲーム
・CERO:A(全年齢対象)
・プレイ人数:1~4人
・権利表記:
© BANDAI NAMCO Amusement Inc.
© BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
・公式サイト:
https://trsp.bn-ent.net/trsp1/
どういう人にオススメ?
・釣りスピリッツを家でも遊びたい人!
・メダルゲームが好きな人!
良かった点
・家でもメダルゲームが遊べるという意味では充分楽しい
・コントローラーの振動がダイナミック
・釣ったことのある魚を図鑑に登録できる機能も存在
・メダルモードとは別にぼうけんモードもあり、こちらは大物が安定して釣れる
賛否両論?点
・メダルモードはAC版が元なので釣れるかどうかはほぼ運次第
・ぼうけんモードは簡単すぎて単調
備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)
ほぼAC版そのままの釣りスピリッツを遊べる「メダルモード」

本作にはAC版を再現したメダルモード、オリジナルストーリーを追っていくぼうけんモード、ミニゲームや大会を遊べる釣りスピパーティの3つのモードが搭載されています。
最初はメダルモードの紹介。このモードでは手持ちのメダルを消費して釣りに挑戦、魚が釣れたらレアリティに応じた量のメダルをゲットできます。
一度に消費するメダルが多いロッドほど高レアな魚をも釣りやすくなる仕様です。安いロッドで釣りやすい魚を釣ってコツコツ稼ぐか、安いロッドでもワンチャン高レアな魚が釣れるのに賭けるか 、高級なロッドで高レアな魚を釣りに行くか悩ましい所。
魚がヒットしたらAボタンを押し続ける(携帯モード時)もしくは振りまくる(Joy-Con使用時)ことでリールを巻き、ZR or ZLを押すとメダル1枚を消費して必殺技を使うことができます。必殺技を撃つと電撃が流れて一時的に魚の動きを止められる…かも?
魚にはノーマルクラス<スーパークラス<ゴールドクラス(金色魚影)<グレートクラス(特大魚影)<モンスタークラス(一定時間内だけ出現)<レジェンドクラス(特殊なステージでのみ出現)<マボロシクラス(特殊なステージでのみ出現)のレアリティが設定されていて、高レアな魚ほど釣りにくい代わりに貰えるメダルの量も多くなっていきます。モンスタークラス以上は出現するタイミングも限られているし一度のチャレンジタイムで1回釣れるかというぐらいには釣りにくめ。
釣れる魚の種類はステージによってガラッと変わります。ステージは時間経過もしくは条件を満たすことで移り変わっていき、時間経過で切り替わる際はしばらく経つとモンスタークラス以上が登場してチャレンジタイムがスタート→終了後は次のステージに移行というルーチンを繰り返しながら進んでいきます。
稀に行くことができるコラボステージ・宝玉を5つ集めることで行けるレジェンドステージ・鍵を持った魚を釣ると行けるマボロシステージなど、特殊な条件を満たした時にしか行けないレアステージもあります。これらの特殊なステージは機体のバージョンアップを行うことで追加され、釣れる魚も通常ステージの魚に比べてレートが高めになっているボーナスステージ。
メダルはゲームプレイに使ったり貯めるだけでなく、機体のバージョンアップに使用することも可能でロッドの種類やレアステージを追加していくことができます。本モードの目的の1つには「バージョンアップを繰り返して最新の釣りスピリッツにする」という物もあったりなかったり。
ウキを投げる場所はこちらがコントロール可能で狙った魚影を引っ掛けること自体は簡単ですが、ヒットした後に釣れるかどうかは必死にリールを巻いても必殺技を撃ちまくってもほぼ運次第。ずっとビリビリさせているのに一切怯まず逃げられた時なんかはやっぱ確率やなーと感じてしまいます。
モンスタークラスやレジェンドクラス相手だと、ウルトラロッドやレジェンドロッドを使って必殺技を撃ちまくっても釣れない時は全然釣れず、メダルだけが減っていくのでイライラすることも少なくありません。
魚を逃がしてしまった時にはお情けとしてウルトラ石が貰えることがあります。このウルトラ石を5つ集めることで5回分だけ必殺技がパワーアップして僅かの間のみですが釣りやすくなります(確定で釣れるようになるわけでは無いので普通に逃げられますが…)。
1つのコンシューマー機向けソフトとして見てしまうと運要素が強すぎて微妙にも感じる仕様が少なくないですが、アーケード版を再現していると考えるなら忠実と言えて何ら悪くないし評価点ですらあると思います。メダルゲームはプレイヤーのメダルを使い切らすためにも運要素強めなのが当たり前の世界なので…。
AC版にはないデイリーミッションやリクエストが用意されていることもあってメダルがすっからかんになりにくくはなっているので、遊びやすさで言えば本作の方だと思います。携帯モードにすればAボタンだけでリールも巻けるので体力的にも長時間続けやすいです。
演出もメダルゲームならではの射幸心を煽る豪華絢爛さがあって、釣れた時なんかは派手派手に祝ってくれたり・ヒット時や釣り上げた時にコントローラーが激しく振動するのも臨場感があって好き。大型な魚が引っかかった時ほど激しく振動するのも大物キター!という感じでワクワクさせてくれます。
手持ちのメダルが尽きた時は30分に一度回せるメダルルーレットを待つことに(課金で買い増しとかはできないので悪しからず)。その間に休憩したり・釣りスピパーティを遊んだり・ぼうけんモードを進めておくとちょうど良い感じです。
おまけで紹介してしまいますが、釣りスピパーティはいわゆるミニゲームモード。1人でもCPU相手に遊べますが多人数で遊んだ方が楽しいモードなのは間違いなさそうです。
釣りスピパーティでは一定時間内に釣った重さや種類を競う大会を遊べる他6種類のミニゲームを遊べます。1位になればメダルも貰えるので、メダルルーレットが待ちきれなければこっちを遊んで稼ぐのもアリ?
ただ単に移植しただけではなくて、データを個別に保存できるコンシューマー機向けソフトだからこそのシステムも追加されています。それが釣った魚を記録する図鑑やカードを集めるコレクション要素。
図鑑の方はとりあえずメダルモード内で1匹でも釣れば登録されますが、カードの方は種類問わず10匹釣る度に1つ開けられるパックから入手できます。

図鑑には説明があったり・3Dモデルを好きな角度から観察することもできます。登場する魚は200種類以上と多種多様でモデリングやモーションも気合いが入っているので魚フリークにはたまらないかも?
ただし、リアルには実在しない魚もかなりの数登場するので、それを知らないで遊んでいるとえぇ…と思うかも。釣れるものの中にはドラゴンやカッパなどもいて、レアリティが高い物ほどファンタジー要素モリモリになる傾向アリ。
ストーリー仕立ての「ぼうけんモード」

本作のメインはメダルモードだと思いますが、オリジナルの要素としてぼうけんモードも搭載しています。
こちらはストーリーを追いつつクエスト毎に指定された条件をクリアしていくという内容で、釣りの仕様もメダルモードとは別物で運要素は控えめかつ操作テクニックも増えていて家庭用ゲームらしさはこちらの方が強めです。全クエストクリアにかかった時間は10時間ほどでした。
このモード限定で魚とロッドに赤・青・緑の属性が存在します。Yボタンで発動するソナーを使うと魚が持つ属性を確認可能で、属性を合わせると食いつきやすく&HPを削りやすくなるボーナスが発動します。
食いついた後はリールを巻いてダメージを与えて弱らせるのは同じですが、相手が強く暴れている時はZRで強巻きして逃げられないように踏ん張ったり・テクニックゲージを1本消費して必殺技を撃ったり・左下の青い球体型のゲージが溜まった時に△を押せばスピリッツ技という
ボス以外は基本こちらが逃がさなければ釣れないことはまずありませんが、ボスに関しては一度かかっても時間が経つと逃げてしまうので何度か引っ掛けて少しずつHPを削っていく感じになります。こちらの体力が尽きてしまうとクエスト失敗になってしまいますが、ボスクエスト以外では無くす方が難しいのでボスの時だけ意識すれば問題なし。
クエスト終了時にはクリアタイムに応じてS~Cの4段階で評価されます。評価によって入手できる素材の個数が変わるし記録もされるので、できればSランククリアを目指していきたい所。
ロッドはクエストクリア時に手に入る素材を釣具屋に渡すことで新調したり強化したりが可能です。Sランクを目指すにも新しく作れるロッドにどんどん乗り換えていくプレイングをしていれば余裕なぐらいには簡単です。
ただし、エンディング後に出てくるマボロシクラスのボスはロッドの新調だけでなく強化もしっかりやっておかないと体力切れで負ける…なんてことも。まあでもHPギリギリになること自体がマボロシクラスを相手にするようにならないと発生しません。
こちらはメダルモードとは逆に余裕で釣れすぎてしまう上にクエストの内容も単調に感じるのが難点です。ザコ相手もボス相手もQTEの如く指示された操作をやっていれば苦戦することなく釣れてしまいます。
クエストも数は多いものの、内容そのものは特定の魚を5匹釣る・指定された2種類の魚を4匹と3匹釣る・合計300kgに到達するまで釣る・4種類釣る・ボスを釣るの5種類を使い回してターゲットを変えただけ。ライバルと競争するタイプのクエストもあるものの内容自体はボス戦以外のどれかなので結局変わりありませんし、時間制限がライバルが釣り終えるまでに起きかわっただけで実質同じです。
こちらにもコレクション要素があって、2回(一部は3回)同じ魚を釣ることで水族館の水槽へ入れて観察することができます。

次回作が水族館をフィーチャーしているだけあって本作にはこういう要素は完全に無いものだと思っていたので、本作にも水族館がちゃんと用意されていたのは嬉しかったです。
好きな魚だけを好きな所にまとめて入れるとかはできません(クラゲだけの水槽を作りたかったマン)が、魚たちが雄大に泳ぐ姿を眺めたりエサやりもできるので癒されます。
総評:人気メダルゲームをお座敷で遊べると考えると及第点以上の良作
単純に家庭用ゲーム機向けソフトとして本作を評価してしまうと、メダルモードは運要素強すぎ・ぼうけんモードは簡単すぎて単調というなんとも言えない評価に落ち着いてしまいます。しかし元がアーケードのメダルゲームであることを考慮に入れると、AC版を忠実に再現しているメダルモードが運ゲーなのは当たり前だし・ぼうけんモードは凝ったオマケと思えばいいしで良作の部類に入ると思えます。
釣りゲーが好きという人ではなく、メダルゲームが好きな人やAC版釣りスピリッツが好きで家でも遊びたい人向けの作品です。ゲームセンターで遊ぶとなるとメダルを買わないといけない&ゲーセンに行く手間が発生するのを考えると、一度購入してしまえば家でもどこでも遊べる本作を代わりに遊ぶのも手。
「メダルゲームはゲームセンターの独特な雰囲気の中で限られた枚数のコインで遊ぶからこそ楽しい」というのも個人的な持論としてはありますが、メダルモードもベタ移植ではなく図鑑などの付加価値がある所は良点だと思います。
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