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【マルチプラットフォーム】『Undertale』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2021/09/15
ゲーム感想&レビュー 0
Steamゲーム PCゲーム PSVitaソフト PS4ソフト Switchソフト XboxONEソフト RPG
9月15日で『Undertale(アンダーテール)』が6周年を迎えました。
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PC版(Steam)とSwitch版で遊んでいた作品でしたが、未レビューだったのでこの機会に便乗して書いてみました。システム・世界観・キャラクター・BGMどれも好きな作品です。
有名な作品なのでもう遊んだよ!という人も多いとは思いますが…遊んだことの無い人はこの期に一度はやってみてほしいです。とりあえず1周だけでもいいので…。
続編というかパラレルワールド?のDeltarune(デルタルーン)も続きを待っています。Chapter1が無料配信なのでそちらも是非。

・タイトル:Undertale
・発売元:tobyfox
・発売元 (日本語版):ハチノヨン
・開発元:tobyfox
・対応ハード:
PC(Steam/MicrosoftStore)/PS4/PSVita/Switch/XboxOne
・定価:
-PC版:980円(税込)
-PS4版/PSVita版/XboxONE版:1650円
-Switch版:1620円(税込)
・発売日:2015年9月15日
・ジャンル:RPG
・CERO:B(12歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© Toby Fox 2015-2021. All rights reserved.
・公式サイト:https://undertale.jp/

どういう人にオススメ?
・選択で物語が分岐する作品を遊びたい人!
・ドット絵のゲームが好きな人!

良かった点
・RPGと弾幕シューティングを組み合わせた独特なゲーム性
・モンスターは全員倒さなくても倒してもクリア可能
・モンスターたちはみんな個性的でルート次第で仲良くもなれるし敵対もする
・マザーっぽさも東方っぽさもあるBGMが良い

賛否両論?点
・Gルートの難易度は精神的にも物理的にも高い
・ホラーゲームではないが全ルートに恐怖を煽る演出アリ
・メタフィクションな展開は人を選ぶかも

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




ドット絵で描かれた地下世界と個性的なモンスターたち

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舞台はモンスター達が住む地下の世界。主人公(名前変更可)は地上から落っこちて来たニンゲンで地上への帰還を目指して冒険することになります。
しかしその道のりは試練の連続で、地下世界の王であるアズゴアがニンゲンのタマシイを集めているという事情から一部のモンスター達から狙われる羽目に。ただし、徹底的な悪意を持って襲ってくるモンスターはほとんどいないので説得したり満足させたりした後にこちらが見逃せばお互いに被害を出すことなく戦闘を終えることも可能となっていることから、本作は【誰も倒さなくてもいいゲーム】と紹介されることも多いです
チュートリアルでの「この世界は殺られるか殺るかなんだよ!」というフラウィーのセリフを真に受けて襲ってくるモンスターを正当防衛で倒しているだけと割り切ってしまうこともあるかと思いますが、実際にモンスター達と出会ってみると誰か(中には主人公が対象のことも)を守りたいという理由で戦闘を仕掛けてきていることが多いのです。なんなら迷い込んだという形とはいえ領土侵入しているのは主人公側なので…。
地下世界の各地にはモンスター達が住む町もありますが、その様子はニンゲンの暮らしと大差ありませんし会話も可能です。平和に暮らしている様子を見た後だとエンカウントしてくるモンスター達を倒すのにも心が痛みがち。
もちろん普通のRPGみたいに出会った相手を片っ端から倒すという選択も可能にはなっています。ひたすら攻撃していれば済む倒す選択肢より和解する方法を考えないといけない見逃す選択肢の方が面倒なケースが多く、手っ取り早く倒してしまうか・手間をかけてでも和解を試みるかを天秤にかけてどうするかを選ぶことになります。

ボスクラスのモンスターはネット上で人気のあるキャラも多く、母性溢れるトリエル、スケルトン兄弟のサンズパピルス、王国騎士団のアンダイン、王国直属の研究者アルフィー、司会者ロボットのメタトンなどみんな個性的。一部のボスとはルートによってはデートしたりして親交を深めることもできるので、一度は敵対しても選択次第で仲直りできます。
ボス以外にも、幽霊のナプスタブルーク、トカゲのような見た目のモンスターキッド、蜘蛛の女王のマフェットなど多数のキャラクターが登場し彼らもまた可愛いです。ネームドのキャラは他にもいるので村では片っ端から話しかけてみるのをオススメします。
サブイベントや小ネタで彼らを掘り下げるようなものもあるし、ルートや見逃し具合などによってセリフが変わることも多々あります。身内や親しい相手を倒してしまっていると敵対視されてしまうことも…。
個人的にはアルフィとメタトンとナプスタブルークが好き。ネタバレになるので深くは語りませんが関係性がエモすぎる。
ラスボス候補のアズゴアクソ花フラウィーに関してもプレイヤーの選択によって生存したり死んだりします。一見すると恐怖の対象でしかない彼らもエンド回収を進めるうちに色々と事情がわかってきます。
フィールド上ではカラフル・戦闘時はモノクロなドット絵グラフィックで描かれているのも特徴的で、フィールドにいるキャラクターも簡素ながら見た目の特徴がしっかり現れています。
BGMも良曲揃い。キャッチーかつドット絵の雰囲気からは逸れていないゲームミュージックでマザーっぽさを感じつつ、戦闘中BGMの一部には東方Projectっぽい雰囲気のものもあったりします(ZUNペットっぽい音源が使われているものも)。
特にボス戦BGMは相手のアイデンティティにピッタリかつカッコいいものが多く印象にも残りやすいです。個人的にはメタトンEX戦の「華麗なる死闘」とGルートアンダイン戦の「本物のヒーローとの戦い」が大好き。

弾幕シューティングと交渉を取り入れたRPG風味の戦闘システム

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街以外のフィールドを移動していると、ランダムエンカウント or シンボルエンカウントでモンスターと遭遇します。
出会った相手との戦闘は「みのがす」か「たたかう」か「にげる」ことで終わらせられます。前述の通りどうするかはあなた次第。
本作の戦闘はアクションコマンド付きのRPGに弾幕シューティングを組み合わせた感じのシステムになっています。行動はターン制で自分の攻撃時にはタイミング良くボタンを押すことで威力が上昇し、敵の行動時には自機であるハートを動かして攻撃を避けれればダメージを受けないで済みます。
弾幕のパターンもモンスター毎に大きく変わります。中にはあえてぶつかりに行くのが正解だったり・盾で攻撃を防いだり・こっちも弾が撃てるようになる特殊例も存在。
弾幕避けパートはミニゲーム的でありながらもかかる時間はそこまで長くはなくてテンポが良いです。相手が複数いる時は全員のが組み合わさった形で一斉に飛んでくるため、相手ターンに費やされる時間は1人だけの時とそこまで変わりません。
アイテム使用や装備などのRPGでよく見る要素も完備されていますが、一番の特徴は「みのがす」コマンド。「こうどう」で特定のアクションを行った後に選ぶと相手を倒さずに戦闘を終えることが可能です。
こうどうコマンドは4種類ほどの選択肢が用意されていて実質ハズレの選択肢もありますが、選んだ際のモンスターの反応を見るだけでも面白いので間違いのを選んでもイライラはしにくいです。笑ったり・筋肉を見せつけたりとよくわからないコマンドが多いのもユニークで、パッと見ではどれが正解もわかりにくいものの試行錯誤が楽しいポイントになっています。
相手を見逃した場合はLVアップに必要なEXPは手に入りませんがゴールド(お金)は手に入るので、HPに余裕があるなら自分から逃げるよりも見逃し狙いがオススメ。特に不殺ルートを目指すとLV上げによるステータスアップが封じられるので、ダメージを減らすための装備を買うためのゴールドが重要になってきます。

ここからはちょっとネタバレになるので注意。本作では主人公がとった行動、もっとストレートに言うと出会ったモンスターを倒すか倒さないかで辿り着くエンディングが変化します。
エンド分岐は大まかに分けるとノーマルエンド(Nルート)相手を誰も倒さない平和エンド(Pルート)皆殺しエンド(Gルート)の3つ。細かい変化まで含めるとさらに分けられて、Nルートは特定のボスモンスターを倒したか見逃したかによって地下世界の今後が変わる他、Gルート後にPルートに到達した場合は最後の演出が変わります
1周は長くても5~6時間、早ければ2〜3時間ぐらいでエンディングまでたどり着ける短さではありますが、周回前提の作りとなっていて1周目はNルート固定である点は注意。見る順番はNルート→Pルート→Gルートがオススメ。
難易度もこの順番で難しくなるし、Gルートを一度でもクリアしてしまうと本体設定などから当ゲームのデータを完全に消し飛ばさないと変化前のPエンドを見れなくなってしまいます。もし貴方が平和主義であればNルートとPルートだけで済ましてしまうのが一番幸せかと。
Gルート以外の難易度はそこまで高くありませんが、N/Pルート限定で救済処置が存在していて、具体的に言うとウォーターフェルの手ミーの町にいる店主の学費を払ってあげると最強の防具である「手ミーアーマー」が買えるようになります。この手ミーアーマーの値段はゲームオーバーになった回数が多いほど安くなるので、Nルート・Pルート狙いの時でクリアまで行くのがしんどいと感じた時は買ってもいいかも。
裏技的な金策もあって、ウォーターフェルのある隠し部屋(ピアノの謎解きを解く必要アリ)に行って「ウザいイヌ」を使うと手に入る「イヌのおとしもの」を使って手に入れたアイテムを売るという方法も用意されています。この方法なら無理に戦闘しなくていいのでLVが上げられなくて殺られやすいPルートでも問題なくできて便利。
Gルートに関しては一部ボス(アンダインサンズ)が非常に手強く手ミーアーマーなどの救済処置も用意されていません。相手を倒すこと自体も精神的ハードルが高いのに難易度にも心を折らそうになります…。
アンダインサンズのどっちが強いは結構個人差があるみたいですが、個人的にはサンズの方がリトライ数が多く辛かったです。ようやく勝っても虚しさしかないエンドなので無理に挑む必要も無いかな…とは思いました。



一部にホラー要素やメタフィクション要素アリ

基本的には可愛いというかヘンテコなデザインのモンスターが多く、一部に過激派だったりストイックな性格のもいるとはいえ割と平和に進めることが可能な本作。しかし、怖いシーンもごく一部あるのでホラー要素が苦手な人は注意
Gルートは条件が条件なので平和に終わるわけが無いのが遊ぶ前から予想つきますが、Nルートでもフォトショップフラウィー、Pルートにもしんじつのラボやアマルガムなど、どのルートに行っても怖い演出やキャラクターが出てきます。
特にPルートでのみ行ける施設は非常に重要な秘密が隠されていますが、その内部の雰囲気はホラーゲームそのものと言っても過言じゃないです。まあ事情を知るほど悲惨というか物悲しさの方が強くなるので怖いだけの場所では決してないという事は伝えておきます。
その他で人を選びそうな要素は一部のキャラクターがメタフィクション的なセリフを喋ること。個人的には関心までしてしまう程に秀逸な展開だと思った一方で、ゲーム内のことはその中だけで完結していて欲しいという人や皮肉は言われたくないという人も結構多いと思うので注意点として挙げさせていただきました。
ある人物はセーブデータとかコンティニューとかUndertaleの世界がゲームであること自体を知っている前提で話してくる上に、ギャグの一種ではなく超重要な場面で出てくる話題で本作の世界観の根幹にも関わってくるためメッタメタなゲームです。なんなら主人公ではなくプレイヤー向けて直接話しかけているようセリフも存在します。

総評:キャラクター良し・BGM良し・ゲームシステム良しで是非とも遊んでほしい良作RPG

弾幕系シューティング×RPGのユニークなゲームシステムも推せますが、個人的に世界観とキャラクターを特に推したい作品です。人外キャラが好きな人にはキャラクターの見た目から既に良いと思えるかと。
特にサンズはスマブラにも(Miiファイターとして)出てるし、キャラクターだけは知っているとか見た事あるという人も多いと思うので、気になった方はとりあえず遊んでみてください。
遊ぶゲーム機でちょっとした隠し要素の内容が異なるので、既にどれかの機種で遊んだことがある人も他の機種で遊んで比べてみるのもアリかも?
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