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【マルチプラットフォーム】『Wenjia』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2023/04/18
ゲーム感想&レビュー 0
XboxONEソフト Steamゲーム PCゲーム スマホアプリ Switchソフト アクション
『Wenjia』を購入しました。

今回もe-shopセールで見つけてきた作品。神秘的なグラフィックに釣られて買ってしまいました。
光り輝くネコちゃんを操作して、2つの世界を切り替えながら進むアクションゲームとなっています。死にゲーではあるけれども難易度は簡単すぎず難しすぎず。
エンディングまでの時間は2時間30分程と短めでした。収集要素は仕様がちょっと面倒だと思ったのでコンプリートしていません。

任天堂の公式オンラインストア。「Wenjia ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
WENJIAは、パズル解決の要素を備えた2Dプラットフォームのゲームです。 プレイヤーは2つのレルム間を自由に移動でき、それぞれに異なる難題と障害があります。 プレイヤーは両方のレルムの仕組みを利用して最終目標を達成する必要があります。
・タイトル:Wenjia
・発売元:
-XboxOne版:E-Home Entertainment Development Co., Ltd
-Steam版:WhiteLakeStudio
-スマホ版:Dilemma studio
-Switch版:indienova
・開発元:Luoriver studio
・対応ハード:
XboxOne/PC(Steam)/スマホ(Android/iOS)/Switch
・定価:
-XboxOne版:1150円(税込)
-Steam版:930円(税込)
-Android版:220円(税金)
-iOS版:320円(税込)
-Switch版:660円(税込)
・発売日:
-XboxOne版:2018年9月21日
-Steam版:2018年10月18日
-スマホ版:2019年5月1日
-Switch版:2020年3月26日
・ジャンル:アクション
・IARC:3+(3歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
© 2020 Luoriver Studio © indienova, 2013 - 2020 All rights reserved.

どういう人にオススメ?
・少しだけ難しい2Dアクションに挑戦してみたい人!

良かった点
・ジャンプと移動と世界の切り替えだけのシンプルな操作性
・よくデスするが操作性の単純さから難易度は控えめ
・神秘的なグラフィックが目に優しい

賛否両論?点
・世界を切り替えることで初めて見つかる足場など初見殺しが多め
・描き込まれすぎているせいで逆にトゲなどが見えにくい
・収集アイテムの回収やタイムアタックコースのやり直しが面倒

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




2つの世界を切り替えながら進む

本作の主人公はネコの姿をしたエネルギー生命体。ウサギ型の小精霊たちを助けるべく物質界とエネルギー界の2つの世界を行き来しながら進んでいきます。
ネコは色んなゲームにて2つの世界を行き来できる存在として取り挙げられている(本作や『キャットメイズ』等)のですが、何か元ネタとなる伝承があったりするんですかね…?確かに気まぐれでミステリアスな一面もある動物だとは思いますが。
進んでいると↓のような行き止まりにぶつかってしまいました。普通のアクションゲームならここで引き返すところですが…。

Lボタンを押して世界を切り替えると、エネルギー世界の方にはちゃんと足場が存在しました。道を見つけてしまえば後は渡るだけ。

ここは安定した陸地の上で切り替えればいいので造作もないですが、先へ進むとジャンプしながら切り替える必要がある場面が出てきて初見殺されがちになります。裏の世界にある足場等は切り替えるまで全く見えませんし、切り替える度に1秒程度のクールタイムがあるのでしまったと思った時は時遅しな事も多いです。
死にながら道を見つけていくタイプ…と言うと聞こえは良いですが、忖度しない言い方をすると結構理不尽。Steam版には実績に「5回の死亡以内にゲームをクリアする」という物がありますが、1周目での取得はまずできないし狙ってやろうにも激ムズだと思います。
世界の切り替えシステムについては正直に言うと面白さに貢献している様にはあまり思えませんでした。というのも、切り替えによって起こる現象が足場やワープ球などが出たり現れたりするのみで、単に道を隠してわからん死を増やすだけになってしまっていると感じたからです。
初見殺しが個人的に好きではないのもあるのですが、ヒントとしてほんのり裏世界の様子が見れる機能があると理不尽感がなくて良かったかもと考えてしまいます。後は地形の変化がもっとあれば2つの世界を行き来する意味が増えていたと思うと、もったいなくも感じるシステムです。
デスしやすい分リスポーンポイントは多めに置かれていて、リトライも暗転してから操作権が戻ってくるまで素早いです。さらに必要な操作が世界切り替え・ジャンプ・移動だけと凄くシンプルで壁キック等の応用テクニックが増えたりもしないので、死にゲーに分類されるようなアクションゲームの中でも難易度はマイルドな方だと思います。
ちょっと進めると2段ジャンプを覚えますが、自身のパワーアップはそれぐらいしかありません。設置型のギミックも種類少なめでワープできる球や上昇気流などが頻繁に出てきます。
ネコちゃんは貧弱でトゲや水に触れるとアウト・クモや植物が飛ばしてくるタネや吹き出す炎に触れてもアウト。HPという概念はなく障害物は全て一触即死でイライラ棒チックな構造をしている箇所もあります。
進めるほどトゲで覆われた場所が増えて精密な操作が求められるようにはなりますが、使うテクニック自体はそこまで増えていかないので良くも悪くもシンプルな手触りです。おかげで死ぬは死ぬけどあんまり難しくは感じなくてムリ…と絶望するような場面もありませんでした。

個人的にはグラフィックが神秘的なのが一番のモチベーションでした。イベントシーンだけでなく操作パートまで全て絵画調で描写されていて美しいです。
ただ…道中は暗い森や洞窟の中など絵面的に地味な場所が多い上に操作の忙しさに気を取られていたのもあって、正直に言うとあまり印象に残っていません。でも小精霊達がいる場所は本当に絶景です。

世界を切り替えることで同じ場所を二度楽しめるのも嬉しいポイント。入道雲が見える青空の裏側は満点の星空になっています。

この景色を見れただけで危険な場所を乗り越えた甲斐があったと感じるレベルの美しさ。手を止めてゆったり眺めることが可能な安全地帯にもご褒美にもなっていて、切り替えシステムは景色を見るために用意された物ではないかとまで思ってしまいました。
また、道中にはストーリームービーを見ることができる場所もあったりします。ムービーはアニメーション付き紙芝居というような形式でこちらでも美麗な世界を楽しめます。
ただし美しい世界だからこそ起きてしまっている弊害もあったりします。前述の通り本作は精密プラットフォームアクションに分類できるのですが、そのジャンルでトゲやスイッチや敵のクモが見えにくいのは間違いなく難点です。
足場かと思って着地したら実はトゲがあってやられたり・岩のドアを開けるためのスイッチがわかりにくかったり…こういう所含めて初見殺しが多い印象です。
後もう1つ気になったのが、日本語訳に不思議な文章がちょくちょく見受けられること。「育ていた」「最も乱暴の方法」「隠す要素を獲得」など、意味はわかるけども惜しい翻訳が結構見つかります。

コレクション要素の回収はちょっと面倒


道中にはコレクション要素扱いのぼやぼやした光が置かれていたり・タイムアタックコースが設置されていたりもします。全て集めようとするとテクニック的にも仕様的にもかなり大変です。
光はトゲに近い場所や少し頭を捻らないと届かない位置に置かれていることが多め。タイムアタックコースでは道中に配置されているものの他にゴール前に置かれている制限時間内に取らないと消えてしまう光もあるのですが、その制限時間が総じてシビアに設定されています。
コースによってはショートカットがあったりもして複数回のリトライ前提な作りになっているのですが、タイムアタックコースについてはやり直すのが面倒な仕様になってしまっています。TAコースの途中にもチェックポイントがあって踏んだ時間も記録されてしまうので死んでも最初からはやり直せず・メニューからリトライするなどの機能もなく・間に合わなくても次のエリアに進んでしまうしかない上に一方通行になっていて戻れないという場所が多いのです。
リトライしたいならメニューから「読み込み」を選んだ上でチャプター丸ごとやり直さないといけません。この仕様に気づいてしまった私は光のコンプリートは諦めました…(タイトルメニューからTAコースを選んで遊べる機能がありますが光回収はできないっぽい)。
その他のエリアに関しても大多数の場所が一方通行なので、途中で取り逃した光があるとチャプターの最初に戻って探し直しです。光自体が片方の世界でしか見ることができないのも見逃しやすくなってしまっている原因です。

ちなみに、エンディングではクリアまでにかかった時間・集めた光の数・助けた精霊の数・デス数を教えてくれます。私は385回も死んでましたが、無事Sランク評価を貰う事ができました。

結果発表がある所からRTA向きのゲームとして作られている気もしました。割とのんびりやっていた自覚はあるので、ストレートで進めれば2時間は切れそう。



総評:見た目はミステリアス、中身は初心者向けのちょいムズ2Dアクション

タイトル画面から既に綺麗ですが、中身もしっかりと描き込まれた世界が広がっています。スクリーンショットで見た景色に魅力を感じたなら購入して損はないと思います。
ただし、死にゲーとしてはややサムズダウン寄りの普通の作品といった感想です。2つの世界を切り替えるシステムが道をわかりにくくして初見デスさせてくる以外に機能していなかったのもあって、本作独自の面白みというのはゲーム性面ではあまり感じられませんでした。
難易度自体は抑えられていてリトライもしやすいので、難し過ぎないゲームを探している人・もしくは死にゲー初心者にはちょうどいい難しさになっています。わからん死を食らっても受け入れられる技量がある前提ではありますが…。
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