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【スマホアプリ/Switch/Steam】『四ツ目神 -再会-』を遊んだ感想&レビュー【クリア済】

2022/02/24
ゲーム感想&レビュー 0
スマホアプリ Switchソフト Steamゲーム ノベル
『四ツ目神 -再会-』を購入しました。

和風ホラーな世界観に脱出ゲームを足し合わせたノベルゲームです。今回も安定のビジュアル買い。
スマホアプリとして配信されているものを移植した作品です。スマホ版はダウンロード自体は無料ですが8章以降は課金しないと遊べない形式となっていて、一式買った場合はSwitch版およびSteam版と40円程度しか差が出ないので好きな機種で買えばいいと思います。
マルチエンディング形式の物語ですが、全てのルートとCGを回収するのにかかった時間は5時間程でかなり短め。良い意味でもう少し長く居たかった世界でした。

任天堂の公式オンラインストア。「四ツ目神 -再会- ダウンロード版」の販売ページ。マイニンテンドーストアではNintendo Switch(スイッチ)やゲームソフト、ストア限定、オリジナルの商品を販売しています。
・タイトル:四ツ目神 -再会-
・発売元:株式会社SEEC
・開発元:株式会社SEEC
・対応ハード:
スマホ/Switch/PC(Steam)
・定価:2980円(税込)
・発売日:2022年2月16日
・ジャンル:脱出アドベンチャーノベル
・CERO:C(15歳以上対象)
・プレイ人数:1人
・権利表記:
©SEEC Inc. All Rights Reserved.
・公式サイト:
https://se-ec.co.jp/appgames/yotsumegami/

どういう人にオススメ?
・和風のホラーノベルを探している人!
・サクッと遊べる脱出ゲームを探している人!

良かった点
・日本の古い風習をテーマにしたダークな世界観はかなりクるものがある
・イラストが綺麗なだけでなくフルボイスかつキャラがアニメーションで動く
・謎解きに詰まっても1話10分程度で読めるのでスキマ時間にも遊べる
・ヒント機能で正解まで見れるのでノベル部分だけ楽しみたい人にも安心

賛否両論?点
・ホラーゲームかつテーマがテーマなだけに設定がエグい
・ギャラリーカードにもヒント機能が欲しかった

備考
(当ブログの画像はSwitch本体の機能を用いて撮影)




謎の神社と田舎の因習がテーマの世界観


主人公は女子中学生の佐原 真依。真依が住んでいるのは東京ですが、父方実家のある田舎に訪れた時に謎の神社に迷い込んで帰れなくなってしまう所からストーリーが展開されます。
迷い込んだ神社は「四ツ目神社」の名の通り至る所に目の模様が書かれていてかなり怪しい雰囲気。案内板によると安産・子孫繁栄に御利益がある神社との事ですが…。
そこで出会うイミゴという少年も顔に四つの目が書かれた幕を掛けているせいで表情が分からず第一印象は不気味。でも話してみると素っ気ない話方なもののアドバイスをくれたりで悪い子じゃなくて少し安心。
他にもクロシロという名の子ども達や彼らのお兄さん役とも言えるタガタとも出会います。登場人物の多さもあって神社のほとんどの場面が結構賑やか。
ただし、話を進めれば進めるほど村に伝わる古い因習のエグさやイミゴ達の過去や真依自身の真実を知ることになるのでちゃんとホラーゲームもしています。
ジャパニーズホラーのじんわりとした恐怖とか田舎という閉鎖的なコミュニティならではの人間の恐ろしさがメインな感じで背中にゾクゾク来る感じの恐怖です。ネタバレになるのであまり詳しい内容は言えないのですが近いものは人身御供とか洒落怖とかその辺。

メインストーリーで辿り着けるエンディングは12個あり、途中でも行動次第でルートが分岐していきます。条件は結構複雑ですが、既にクリアした章はチャプターセレクトからの遊び直しもできて比較的簡単にフラグ回収ができますし・分岐条件を見るためのヒントもあるのでエンド回収は楽。
傍から見ればバッドエンドと言えるものも主人公や他のキャラにとっては幸せと感じるだろう内容もあって一概に悪いとは言えないものが多めだし、グッドエンドっぽいものも全員がハッピーに終わる訳では無くて中々に悩ましい…。
和風の世界観やセリフ回しやエンド分岐もいい感じですが、イラストも綺麗で細かい所まで描き込まれている感じですし、セリフはフルボイス・キャラの立ち絵も動くしでビジュアル面や演出面もかなり高品質です。
1章1章はかなり短く謎解き込みで10~20分ぐらいあれば読了できる程度ですが、その分スキマ時間でも遊べますし話の内容もぎっしり詰まっている感じ。

謎解きゲームとしてもヒントが手厚く遊びやすい


探索パートでは神社の中を移動し、至る所にある手がかりを探して神社の謎を解くことになります。
謎解きの難易度自体はそれなり。一章毎に1つの目標があって段階的に謎を解いていく形式なので、とりあえずしっかり探索して現時点で解けるものを解いていけば自然と目的にたどり着けます。
調べたアイテムは拾うこともできて、拾ったアイテムはYボタンで開けるインベントリで装備したり2つのアイテムを組み合わせて新しいアイテムを錬成したりもできます。
特定のアイテムを持ったまま特定のキャラに話しかけることで謎解きが進展することもあるので、使えそうなものはとりあえず使ってみるスタンスがオススメ。
どうしても謎が解けないとか文章だけ読みたいという人用の機能もあって、+ボタンを押すことでヒントが表示可能・ヒント画面でもう一度+ボタンを押せば答えまで表示してくれます。そういうこともあって謎解きが苦手な人も途中で詰むことはほとんど無いと思います。
また、探索パート中には収集要素のギャラリーカードを拾うことができます。集めることで登場人物の詳しいプロフィールなどを見ることができるようになるので、世界観を詳しく知りたいなら集めておいて損は無いです。
ギャラリーカードについてはヒントがないので全種類見つけるのはかなり大変。詳しい場所のヒントは無くてもいいのでどの章に未回収のカードがあるかは見せて欲しかったです…。
カードの中には同じ場所を何回か調べないと出てこないものがあったり、戦闘パートをノーダメージクリアしないと手に入らないものもあったりで入手方法がわかりにくいのもあるのでまだ全て集められていないんですよね…お父さんのカード2枚目はどこにあるんや…。

本編クリア後はもう1つの本編とも言える特別編が遊べるようになります。こちらのエンドは2種類のみ。
特別編では謎解きがハードモードと言えるほどまで難しくなっています。ストーリーも本編と繋がる話でデジャヴを感じさせつつ、一部の登場人物が本編とは変わっていたりでセリフなども違うものになっています。
特別編のエンド分岐条件に至っては答えを見ることもできないので1時間ほど悩むことに…「身の上を確認」の意味が中々分からなかった…。おみくじに書かれている文章の「み」の上を確認することだったとは…(ネタバレ)。



総評:日本の古い因習をテーマにした世界観に引き込まれる良作ノベルゲーム

ノベルゲームは世界観やキャラクターに感情移入できるかで評価が激しく別れるジャンルではありますが、個人的には凄く好みの世界観でした。和風ホラーが好きな人にオススメ。
四ツ目神の真相を早く知りたい一方で、知れば知るほど「知らぬが仏」という言葉の意味を実感する内容ばかりでついつい世界観に引き込まれてしまった感じ。
ストーリーが気になりまくってどんどん進めてしまいましたが、最後の方になるに連れてもう少しイミゴ達と過ごしたかったな…と思ってしまったりも。個人的に設定もキャラもストーリーもお気に入りな作品でした。
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